満足度★★★
【海】の回観劇
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火山島で、生贄にされそうになっている王女を助けようとするみたいな冒険メルヘン。
プレミアムシートには、各推しメンを持ったような人がいました。それなら、歌の上手い女優さんだけをフライヤーに載せるのではなく、若い女優さんたちを全面に出したらどうかと思いました。
満足度★★★★
戦慄を覚えました。
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隣国に寝返って殺された兄を弔おうとして捕らえられた妹アンティゴネが拷問を受ける様を描いた話。
爪を剥がして治療する、耳をそぎ落として治療するには、背筋が寒くなりました。
自分のクローンに対する拷問が、自分を苦しめるかについては少し疑問に感じました。というか、大量のクローンが自分と同じ年齢になっていること自体不思議です。
赤い服の女性の声が、やや中性的で清らかで、聞いていて心地良く素晴らしかったのが印象的でした。
満足度★★★★★
そうだったのですね。
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パチスロで生計を立てることに疲れた男や根っからのパチスロ好きの妻、なぜかその男を公園を愛する男として信奉している若者たち、ケーキ工場で働く男等が出入りする不条理コメディ感漂う夕方の公園で、自宅介護疲れのためか、理想の姿のままで記憶に残しておきたいがためか、認知症の母親を息子が殺害する話。
男が女を背負っている図柄のフライヤーを見て、コメディには不似合いだなと思っていましたが、なるほど現在の楢山節考だったのですね。
満足度★★★★
蛇尾
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妻から離婚を求められている劇作家が、実は外ではモテているという内容の話かと思いきや、妻から離婚を求められている劇作家が実生活とは裏腹にモテていることにした作品を作り、役者に演出中ということが分かり、明日本番なのに内容に辻褄が合わないところがあったりして大変な上に、ゾンビが出てくるなど支離滅裂になりつつ、最後は夢オチだったというような感じの話。
何層にもなってはいましたが、結局は何でもありのやり過ぎパラレルワールド物で、夢オチで終わらせる安直な結末でした。
満足度★★★★
等身大の世代ってこんな感じかなと思いました。
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2014年3月に卒業した高校生の恋愛事情等を描き、彼らの2020年10月の現況を描いた話。
結婚することになったり、別れていたり、夢を諦めたり、そもそも安きに流れていたり、ちょっと切なくなります。
大きな夢を追っ掛けるわけでもなく、流されている感がありますが、今後は分かりません。卒業してからそれほど経ってはいません。さらに5年後の姿を描いてほしいと思いました。
満足度★★★★★
迫力ありました。
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藤道会の指示により内藤ゲンシロウを傘下のどの組が殺すかを決める空蝉組内での会議の様子を描いた話。
子供のために足を洗おうと考えていた男が会議に参加していた藤堂会の幹部を殺し、藤道会との抗争の道を選択してしまいました。空蝉組を離れる組も多数あり、命の懸かったやくざの世界では全員一致という訳にはいきませんでした。
また、全員が堅気になる決意をするといった方向に進んだら凄いなと思っていましたが、そんなことはありませんでした。
満足度★★★
所詮幽霊物
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劇作家・演出家であった男が亡くなり、若くして死んだ妻や先に死んだ俳優仲間が迎えに来る話。
変てこな袈裟で、学芸会なら仕方がないと思ったのですが、喪主の娘の喪服などは普通でそれだけに変でした。夏でもないのに、あんなに薄い衣は着ません。輪袈裟も小さ過ぎました。自動でお茶が出る機器があるのを知っているはずなので、他人の茶碗の残りを集めて飲むといった吐き気を催すような行為をするはずもありません。
次元の低いお芝居でした。
満足度★★★★★
真面目で頭のいい人が陥るような話で良く分かります。
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ノストラダムスの予言が当たらず、7月中をさぼったことにより夏休みの自由研究をしそこなった15の少年が、完璧な自由研究をしようとするあまり、結局35歳の今まで引きこもりを続けることになり、最後思わぬ悲惨な結末を迎えるという話。
そこそこ適当が一番です。良く分かります。
世間は中年引きこもり男の犯罪として大きく報道することでしょう。
満足度★★★★★
しばらく観ないうちに随分パワーアップしたように感じられました。
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前半のごたごたがパワーアップしていました。
その後、演劇シナリオの許諾を得ていなかったという理由で一クラスがあっさりとエコの催し物を受け入れましたが、生徒会自治原理主義者がそもそも論を展開して再度紛糾。学校側からの押し付けではなく、当初目論んだ演劇に取り込むことで昇華するという形をとり、原理主義者も渋々納得して決着。
色恋沙汰、浮気、天然ボケ、トイレの我慢等々、本当に面白かったです。
満足度★★★★★
『日本演劇総理大臣賞』観劇
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戦時下、最終選考に選ばれた演劇シナリオ5作品のうち、5人の審査員が推した「紙吹雪」と一人の審査員が推した「残り火」の2作品から全員一致で日本演劇総理大臣賞を決定すべく議論を戦わせる話。
芸術とは人間が失ったものを取り戻すことと定義して論を尽くし、劇中劇で「残り火」の要点を伝えてくれたり、警官が立ち会う当時の状況を見せてくれたり、とても熱く、重厚で素晴らしかったです。
最終的には、文部省の役人が総理大臣に忖度する形で覆りましたが、議論を尽くして結論に至る過程は『ナイゲン』のようであり、次週から始まる『ナイゲン』、『ナイゲン 暴力団版』へと続くナイゲン三連発といった感じがしました。
不自由、忖度などのキーワードがたくさんあり、今現在を映す鏡のような作品でした。
満足度★★★★
上質でした。
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シェイクスピアの恋愛物を毛嫌いしていたシェイクスピア研究者が恋に落ちるコメディ。
ああ結局ダメだったかぁ、からの逆転劇など工夫がなされていたとは思いますが、全体に上品過ぎて、今一つ物足りないコメディでした。
玉を転がすような声は素晴らしかったです。
満足度★★★★★
発想が素晴らしいと思いました。
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鬱の患者にワーニャ伯父さん役を演じさせ、病院スタッフが他の役を演じる演劇療法を施しているという体を通して『ワーニャ伯父さん』を一気通貫にて上演させたもの。
一番最初の、おいおい!何やってんだ的なシーンが、時空が歪んだように見えて面白かったです。
自作農経営の地道な生活感に対して、元教授の生活感のなさと身勝手さには本当に腹が立ちます。
満足度★★★★
南へ向かううら悲しい北帰行。
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組を裏切って漫才をしながら逃げる二人、不治の病の夫とその妻、女子高生などが、沖縄の海を目指して旅するロードムービー。
フライヤーと異なる白いスーツ、小道具に可動性のあるボックスを使い、スピード感ある展開で様々な役を演じ分け素晴らしかったのですが、中年のおじさんの汗はあまり見たくありませんでした。
満足度★★★★
人の振り見て我が振り直せです。
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暴力悪と警察でバランスが取れていた時代から、義賊の活躍でそのバランスが崩れ始めたとき、恐怖で秩序を保とうと切り裂きジャックが現れ、切り裂き魔である友人を助けようと義賊だったジャックが汚名を被ったとする話。
奇想天外なストーリーは歌舞伎的でした。
セリフを忘れた役者をさんざんいじった役者が、別の役者のセリフに被せてしまうというシーンがありました。
満足度★★★★★
それぞれにはそれぞれの事情がありました。
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舞台左は53歳の漁船の船長が一人暮らしをする部屋で、長年相も変わらず帰港後に乗組員たちと魚をさばいて食ったりしている毎日ですが、乗組員にも事情があって去る者来る者少しばかりは変化します。舞台右はずっと空き部屋だったものの、海が見たいと言った認知症の母親のために借りた部屋で息子と息子の娘が世話をし始めましたが、所詮認知症の人が言うことですから別に海が見たかったわけでもなかったようで、また世話は大変で、結局は引っ越していきました。そんな二部屋の様子を客席から遠望する作品。
手前がアパートの裏庭になっていたこともあって、役者は結構舞台奥の方にいる感じがして細かい表情が分かりませんでしたが、それがまた良く、まさに遠くから二部屋の他人の生活を覗いている気がしました。
隣通しで何か事件でも起こるのかと思っていましたが、それぞれはそれぞれで、さほど絡むことはありませんでした。
機嫌の悪そうな娘さんでしたが、舞台挨拶のときは明るく爽やかでスタイルのいい女優さんで嬉しくなりました。
満足度★★★★★
【第一部】観劇
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心中天網島(しんじゅうてんのあみじま)
北新地河庄の段
天満紙屋内の段
大和屋の段
道行名残の橋づくし
紙屋治兵衛28歳と紀伊国屋小春19歳の心中話。
治兵衛が炬燵で泣いたのは、小春が廓所でのライバルである太兵衛に身請けされることになり、男の面目がつぶされたからというのが本人の弁でした。この時点では小春が裏切っていたと治兵衛は思っていたわけです。その後、治兵衛は妻おさんから真相を聞かされます。
最後は、治兵衛が小春を刺し、治兵衛は小春の帯というのか腰紐というのかやや幅広の帯状の物を木造施設のようなところに固定して首をくくりました。
満足度★★★★★
とても面白かったです。
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悪者に殺されそうになる150年前の娘さんを助けるために、時空を操れる男が婚活ハロウィンパーティに集まる男女の衣装をカウボーイ姿に誘導し、カウボーイ力を高めて悪者を退治する顛末を描くナンセンスSFコメディ。
本来のカウボーイをカーボーイと表現したのは、JUNKのファンだからかと思われます。
とぼけたナンセンス感覚は素晴らしかったです。時空をいじくったことによるペナルティは地球の滅亡でしたが、投げ縄で隕石を追い返し無事助かりました。壮大なめでたしめでたしでした。
満足度★★★★★
ホームズとワトソンの関係が強固になったことで、以後の探偵小説になった事件が解決されたかと思うと物凄く得心がいきました。
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他人との関わりが苦手な発達障害的性格を持ちながらも人並み外れた洞察力があって探偵業を始めたシャーロックが、兄が仕掛けた事件の真相を暴き、焼き菓子盗難騒動、ワトソン夫人の浮気を見抜き、さらにそれに伴うワトソンによる夫人を犯人に仕立て上げるための自殺工作を未然に防いだりと、多くの事件を次々に解決し、兄との関係が再構築されたことにより、家長的兄の許しの許、ワトソンと組んでの探偵業に本格的に進むことになったとする話。
自分のカードを推理するカードゲームが出てきたときには、最近そのようなお芝居を幾つか観たこともあり、これで兄との決着がついてお終いならつまらないなと思ったのですが、ワトソンとワトソン夫人に絡む顛末が二転三転し見応えがありました。
弟が兄から解放されたのではなく、実は兄が弟に対する共依存的関係から解放されたとワトソン夫人が解説するところに何重もの奥深さを感じました。
満足度★★★★★
むむちゃんは可愛い人でした。
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リストカットするむむちゃんと周囲の人たちの話。
周りに気を使う人が陥りがちな悩みのようですが、残りのギガがなくなりそうになると発狂しだす人もいて、色々な人が色々なことで苦しんでいることが分かりました。あと三回で手首がとれるというのは、アンテナが立ったり立たなかったりすることを言っているようでした。
満足度★★★★
男には難しい問題ですが中途半端の感ありでした。
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恋に恋する大学一回生の乙女が乳癌に罹り、これからの治療方針についてお医者さんと相談して母親と本人で考えていかないといけないという話に、登場人物たちの恋愛模様や勘違いの様子を交えて描いた話。
中学の時に胸が膨らみからかわれたこと、恋して胸が膨らむという例え、乳癌のことが、題名の由縁でした。
これからが肝心なのに、終わってしまいました。乳房の全摘出とか、乳房を残すとかの前に、将来の再発のこととかを考え、命を最重要に考えて手術してほしいと思いますが、男には難しい問題なのかもしれません。少なくとも金の棒でこすったりだけはしないでもらいたいものです。