満足度★★★★
盛り込み過ぎの感あり。
ネタバレBOX
シャーロックホームズがいくつかの事件を解決する話。
ワトソンが登場しないホームズ物と理解して楽しみにしていましたが、サッカーなる人物が作家であること、即ちワトソンであることがすぐ分かり興味が半減しました。
失踪事件、テロ事件、ワトソンとの喧嘩等々、話題を盛り込み過ぎたのでしょうか。地方で起きた事件そのものを十分に把握する前にホームズがスマートに解決してしまいました。
満足度★★★
おじいちゃんの話が切なかったですね。
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芥川龍之介の小説「蜃気楼」、「歯車」、手紙などの一部を朗読し、死を考えるみたいなパフォーマンス。
もう寝巻きを新調しなくてもいいと言うおじいちゃんの話が切なかったですね。
逆立ちが多様されていましたが、逆立ちできる、あるいは逆立ちしようとするだけの元気があれば自殺しなくて済むのではないかと思いました。
満足度★★★★★
今年一番面白かったお芝居でした!!
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自動運転が当たり前になり、誰でも免許なしで自動運転車を乗りこなせる時代に、敢えて免許を取ろうとする人たちと極力諦めさせようとする自動車講習所の教官たちの話。
死亡事故を起こすのは免許を持つ人だけという時代背景を思いつく発想力が素晴らしいです。
そして、狂気を帯びた所長、結婚相手を探す目的で来た色狂いの女性、美人のようで良く見るとそうでもない女性等々それぞれが個性豊かでした。
今年一番面白かったです。しいて言えば、年配の人がちょっと素人っぽかったのが難点でした。
満足度★★★★
殺陣は迫力ありました。
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水や火などの属性を持つ妖精というか龍をそれぞれ味方につけた武将たちが群雄割拠する三国志時代の話。
アニメやゲームの世界観を具現化したような感じ。何度も何度も斬られたり射られたりして当然死んだはずの人物が、死んだと思っただろうと言いながら登場するのはさすがにひどいと思いました。古典によくあるように、武将を倒すときには首をはねなければなりませんね。
満足度★★★★
フランスに住んだりして日本から離れて暮らすと、日本語の言葉の制約から解放されるのかもしれません。
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紙おむつをはいた女優さんによるショートコント独演会。
女性の局部を連呼していました。
マングルトの作り方は知りましたが、キュウリの漬物の作り方も教えてほしかったです。帰りにスーパーで飲むヨーグルトを買いました。
満足度★★★★★
楽しいバトルを堪能しました。
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赤コーナーと青コーナーがしつらえられたような舞台で繰り広げられる男女のバトル。
『ムラサメ』 やることがノルマの男子大学生と、やらせず告白させることがノルマの女子大学生のバトル。
初見。基本よく似た趣旨の男と女、歩み寄ったかに見えての最後の女の斬り返しは見事。
『親指姫』 メールの代書屋をしている男女児童のバトル。
二度目。こちらは最後意気投合して仲良くなりました。
『絶対恋愛王政』 生徒会長とアニメ研究会のオタク部長との部の存続を賭けたバトル。
二度目。八頭身、九頭身でもない、純粋日本人のラムちゃんにキュンとなりますが、ラムちゃんも少し場馴れしてしまったかのようにも感じられました。
三本続けて観ると、これが坂本さんなんだと特徴が良く分かります。当面はこのままどんどん突っ走ってほしいと思いました。
満足度★★★★★
だだん!だだん!が耳に残ります。
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すずめのなみだだんという北関東の山奥でひっそり生きてきた宗教団体の生き残り、すずめのなみだだんを捨てたくて口実を設けて外に出た少女と外部布教を図ろうとしてついて行った少女二人の話。
西方浄土もぐるぐる回っているし、天国もぐるぐる回っていることを考えると、地面が平面ではなく曲面だったという誤解はありましたが、地面の下に信じる主体が存在するというのもむしろ合理的かもしれませんね。
この手の話を考える作家さんの発想力の素晴らしさにはいつも驚かされます。今回はスズメをモチーフに、裸足だったり、ちゅんちゅんを合言葉にしたりしていましたが、魚をモチーフにスイスイ泳ぐ格好を利用したり皆さん笑わせてくれたり、不気味にさせてくれます。新興宗教のスタッフの中にも、こうしたアイデアを考える人がいるのでしょうか。
満足度★★★★
〈Aブロック〉観劇
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・喜劇のヒロイン/日本大学
家族が入れ替わっても、頭のいい息子になったのだからまっいいかといった本当は怖いお話。
夢オチで解決したのが何とも残念、不思議感覚のままで終わらせてほしかったです。
・劇団リトルスクエア/上智大学
アイドルグループのどろどろとした内輪を描いた話。
これだけの美人が集まっている学生演劇団体ということだけで驚きでした。
・しあわせ学級崩壊/東京大学
毎日という言い方は正しくないかもしれませんが、同じことの繰り返しを毎日行っている死後の世界の話。
出口なしの感じが良く表現されていました。
3団体とも評価は★★★★。Aブロックだけしか観ていませんが、優勝はAブロックからは出ないだろうと思いました。
満足度★★★
【紅雨(こうう)の回】観劇
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美術部の元部室にあるノートを介して、現在と10年前の男子生徒が会話して、部室が使われなくなった原因でもある部員たちの事故死を回避することができるのかというSF。
あまりにも心配になって念じたら過去に行っていたというところはご都合主義でした。10年前の事故の噂話を全く聞いていないというのもあり得ないと思いました。
満足度★★★★★
ホントムカつきました。
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中高一貫女子学園の演劇部内で、ちょっと浮いた女子高生に対するいじめの賛否を巡って部内勢力図が移り変わっていく話。
いたずらの賛否ならともかく、いじめをするかどうかについての賛否を多数決で決めるおぞましさ、そして、討論している最中だからといった理由でトイレにも行かせない部長のパワハラ振りに、女子学園という隔絶された社会の一面を見たような気分になりました。男ならここまで書けない、さすが山田さんです。
それにしても、中学生がよくぞ一人で頑張りました。
そんなこんなで、題名の女子高生が女子生徒に変更になったわけですね。
満足度★★★★
私たちの存在とは
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怪談話を流すネット放送の話。
いつものスタジオが取れなくて、アトリエ春風舎を借りてネット放送をするということのようでした。
上のアパートの住人が乱入してきて、階段の音がうるさかったと文句を言いましたが、登場人物たちは階段は利用していないと言いました。私たちは幽霊にさせられました。
満足度★★★★
笑わないお客さんには付けちゃうぞってか。
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笑顔を忘れた人たちが笑顔を取り戻すために入居する施設内で、強制的に形から入る派と気持ちと若干の形から入る派が対立する話。
強制的に笑顔を作る手段として鼻フックを使うところが出オチ的ミソでした。大リーグボール養成ギブスのような強力なものになると、身体がのけぞりました。
どうせ茗荷谷で降りるくせには、漫才コンビのセリフの一部でした。こういう終わり方ってあったなと思いました。
満足度★★★
「バッドエンディング」でした。
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雪で閉ざされたリゾート地で起きた殺人事件。進行の過程で三回選択する機会があり、エンドが異なる仕組み。
背景に映された文字が見づらく、選択する際の大きな文字がかろうじて見える程度でした。選択の仕組みを説明する例題がおちゃらけで、どのような推理劇が進むのかと期待していた気持ちが一瞬にして失せました。
最初の選択のときは、誰々君と誰々さんと言われても、演出側は何度も練習していてよく分かるでしょうが、今見始めたばかりの観客にとっては誰が誰だか分からず、せめてライトを当てるなどの工夫が必要だと思いました。そして、その結果がバッドエンドでした。
満足度★★★★★
楽しいね!!
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偉人も妄想するニートも、男も女も、日本人も外国人も、人間もロボットも、みんなそれぞれの言葉を吐き、ぶっ飛んだ激しいダンスを踊り、ぶっ飛んだついでに宇宙に飛び出し、太陽系でウロウロしているのかと思ったら最後はずいぶん遠くまで行ったもので、ブラックホールに吸い込まれるまでを描いたパフォーマンス。
そして、ぶっ飛んだ人たちだけでなく、地球はいずれ太陽に飲み込まれるため人類は地球から飛び出すことになるということを示した話。
ドルフィンキック!ブクブクブクブクが耳から離れません。家康の衣装も素敵でした。
満足度★★★★★
ゴドーという言葉があれば絶対観たくなりますよね。
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ゴドーを殺すことを依頼された女殺し屋と、ゴドーにその殺し屋を殺すことを依頼された殺し屋の恋愛を中心とした殺し屋たちの物語。
ゴドー機関説というか、一応ゴドーはいるという前提で話は進行しますが、女の父親を殺したのがゴドーだということは、父親を殺したのは少女時代の女だったのかもしれないという話に素直に繋がっていきます。ゴドーはいるのかいないのか、ゴドーは本当に魅力的な言葉です。
殺し屋は依頼者からの依頼を必ず遂行しなければならないという厳しい掟はあるものの、殺し屋間のもめ事は話し合って手打ちをすればそれで良しということで、何とも素晴らしいシステムでした。
女殺し屋が素敵でした。
満足度★★★★★
ライオンパーマの最高傑作です。
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様々なコース、シチュエーションを駆使してモテ体験をさせてくれる男モテギモテオの組織に翻弄される独身男たちの話かと思ったら、女性にモテて、支配力を有したいと願っていたのはモテギモテオの方で、独身男たちの組織が彼の願望を叶えるためにダメな男たちを演じていたという話。
モテさせる男の名前がモテオで、何となく変だなとは思っていましたが、まさかのどんでん返しがあろうとは思ってもみませんでした。素晴らしかったです。そして、絶対的パワーを持ちたいと考える男の有様に、人間の性として理解しつつ悲哀を感じました。
たまたまなのか、私が観るときはいつも石毛さんが一ヶ所噛みます。なんででしょ。
満足度★★★★★
素晴らしい会議物の一つでした。
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安井小学校PTA会議で、児童向け自転車運転免許制度実施について議論するうちに、全国テストが全国平均最低48点だった理由、免許制度導入のきっかけとなった等々力先生の自転車事故死の真相、そもそもこの学校の何かにつけてルールが多いことの理由などが明らかになっていく話。
モンスターを捕まえるゲームの履歴がオンラインシステムに記録されているという設定によって捕獲時刻が交通事故の原因究明の証拠となり得るという考え方を取り入れたことは、再演ならではの進歩だったと思いました。
デザイナーズ校舎という設定も、校長と教頭の会話シーンにスムーズに移行するための装置で、素晴らしかったと思いました。平均点48点も、AKB48に繋がるものでした。
先生たちがイエスマン体制から考える体制に変化する契機となった会議でした。初演にいた小玉久仁子さんがいなかったことは残念でした。
満足度★★★★★
壮大な作り物的なところが好きでした。
ネタバレBOX
神童化した子供たちが切り開く新世界に屈した大人たちの話。
壮大な構想に基づくSFの面白さがありました。
遊び(バッファ)のない社会、酒も煙草も必要としない子供たちにとっての合理的な社会、この作品では神童化した子供たちによる主張でしたが、AIに支配された近未来の社会にも当てはまるように思えます。一応正論で取り立てて反対の言えない理屈などは、新興宗教の勧誘手法のような危険性も感じ取れます。
満足度★★★★
平和的ヒーローでした。
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ネオコンチュウジャーたちを改心させ、否、それぞれの個性を生かしつつ日常生活での生き甲斐を見出させてあげることで心の安寧に繋げ、紛争の平和解決を目指すコンチュウジャーたちの話。
モラルの一線を越えたところがモラルさんの真骨頂だと思っていたので、カーテンコールでモラルさんのモラルを守る考え方に満ち溢れた作品だとの解説がモト冬樹さんからあり、平和的解決手段を実践するヒーローたちの姿は確かにそうではありましたが、猫被ってるのか、意外な感じを受けました。
そして、これもメジャーになるためでしょうか。それとも玉ちゃん、阿曾ちゃん方式なのでしょうか、藤尾さんが勘太郎になっていました。
時羽奏と他のメンバーの差は蛹期間の長さの関係から約30歳のはずですが、モト冬樹さんとでは差がちょっと大き過ぎる感があります。
満足度★★★★
いじけた姿が素敵でした。
ネタバレBOX
男にもてない女のためにNPO法人を立ち上げようと、街を歩きながら女の幸せ的な品物を強奪し、否、寄付してもらってポリバケツに遺棄する運動をしている女の話。
主役を演じたサワユキさんのいじけた佇まいと、いきなりポリバケツから顔を出したお母さんのきょとんとした顔付きが素敵でした。
ラストのお見合いの席ですが、サワユキさんは横向きで、変貌振りが比較することができず残念でした。