満足度★★★
30人VS3人
狭いバーに集まった30人くらいの観客の前で3人の女優が演じるショートストーリー。
3人の個性が活きていました!!
人気女優を抱えている劇団は色んな企画ができていいですね♪
ネタバレBOX
30人くらいの観客が壁際に置かれた椅子と小さなテーブルに座り、女優3人はカウンターの中で演技をするという趣向。
カウンターの中は横と若干の上下に動けるだけの限られたスペースで、女性バーテンダー3人がうだうだおしゃべりするうちに、意外なことが明らかになる45分間の普通のお芝居でした。
時給が安く、オーナーの悪口ばかり言っているくせにバーテンダーを辞めない女性たち、その3人は手近なところでつまみ食いをしようとする女性、世間知らずで一途な女性、粘着質のストーカー的女性で、その結果起こった身体的要素はカウンターの陰に隠れて見えないというのがミソ、残念!
まあそんなこたぁ無いと思いますが、小玉さんは下半身すっぽんぽんという設定で、タオルを巻いての退出もまた楽しからずやといったところでしょうか!
30人VS3人、距離が近いのに客いじりは一切ありませんでした。(私としては助かりますが)、特別企画ならお祭り的なことも必要かなとは思いました。
結局のところ、開店直後でお客さんが未だ来ていないバーという設定なので、観客と絡むこともできず、また観客と目を合わすこともできず、近いだけに目が宙に浮いているような感じになってしまったようです。
満足度★★
練習不足かな
中川晃教さん、内山理名さんの回を観劇しました。
中川さんの高音の悲痛な叫びは、それに続けて歌ってほしいなと思うほどでした。
内山さんは練習不足なんでしょうか、噛みまくりでした。
ネタバレBOX
二人がそれぞれの日記を読み上げる形で進行する朗読劇。
目を閉じてじっと聞いていても、内山さんは11月を10月と読み間違えたり、言葉がつかえたりして気になって仕方がありませんでした。
朗読劇の命である朗読が噛みまくりではテンションが下がります。失礼ながら朗読劇をなめてるのかなと思いました!?
壁に貼ったポストイットが、女性の記憶が衰えるにつれ少しずつ剥がれていくシーンは素晴らしいと思いました。ただ、その後ばさっと大量に落ちたのは興醒めでした。
心にもう一つ小部屋を作って、心にゆとりを持たせ人を赦すという考え方には感銘を覚えました。
満足度★★★★
コミカルなポーズ、最高!!
くねくねしたような、女子高生望月香織のコミカルなポーズは最高でした!!
決め言葉も良かったです!
ネタバレBOX
漫画や小説の登場人物が作家の前に現れるパターンの一つで、漫画の登場人物と人間みんなで、大騒ぎしながら漫画家を探すコメディ。
連載中の漫画を説明する部分はここが一番面白いところですが、編集者も言っていたとおり、ちょっとしつこかったかなと感じました。
オセロげぃむはメチャメチャ面白かったですが、ロボット物はそれほどでもなく、
父母の登場シーンといい、全体をもう少しすっきりできるのではないかと思いました。
友人を心配する漫画家の行動の背景にあるのは友情なのか打算なのか。いずれにしても、漫画では病気が治ることになっているからと漫画に勇気付けられ、現実でも希望を持って頑張ることができるのなら、それもいいじゃないですか!
主役の影が薄いお芝居でしたが、編集者馬場の仕切りが冴えていました。
満足度★★★
ホラーというなら、
客間の外の様子が見たかったですね。
ネタバレBOX
古書にまつわる噂はどのようにして伝承されるのか?最後の展開は面白かったですが、本がインターネットをするんですかね(w)。
部屋の外へ何か調べに行って、そのまま登場しなくなるなんて役者さんにも可哀そう!
ホラーなのに暗転も無し、地下室の様子が変化したなどの異常現象も言葉で説明するだけでは怖くありません。
色々な地方から集まったオフ会とはいえ、大阪弁くらいは分かりますが、誰が何弁かなんてそんなの分かりませんよ!
満足度★★
確かにハイテンションでしたが、
理解できませんでした!
ネタバレBOX
自由について大声で叫んでいましたが、狂人の自由って意外に分かり易いのかもしれません。モンスターペアレントとかクレーマーとか、一応正常な人の身勝手さの方が怖いような気がします。
狂気じみた登場人物が多い中、愛と平和を主張する作家が実は気が狂っているのかと期待していましたが、そうではありませんでした。一人まともなことを主張していて、面白くありませんでした。
今の青柳先生は医者なのか患者なのか興味が湧きます。
満足度★★★★
さすが、やっぱ面白い!
ホームパーティに招かれた人、招いた人、はたまた闖入者、みんなぐじゅぐじゅで、あー面白い!!
ネタバレBOX
よくもまあ、不倫だらけで笑わせてもらいました。身から出た錆とはいえ、最後は結構きつい内容でした。
最初ホームパーティの場だけを想像していたので、『祝』/『弔』的な展開は意外性があって良かったです。
しゃべりながらのくしゃみとか、内と外での反応とか、シックハウス症候群の演技は素晴らしかったと思います。
隣家のご主人と出張料理人の一切笑わない抑揚のない演技は、だから面白いコメディになるとも言えるのでしょうが、あまりやりすぎると少し鼻に付くかなという気もしました。
料理が届いたときの隣家の歓声が、姿が見えないのに何とも可笑しかったです!
満足度★★★★
正常と狂気…、
どちらが正常でどちらが狂っているのか、どんどん引き込まれていきました。
ネタバレBOX
守り火という架空のお祭りを使って、正常から少しだけずれただけの、それでいてすさまじい狂気の世界が表現されていました。
次女より三女の方が年上のような風貌、謎が解けました。
それにしても、子供を亡くすことの喪失感の大きさについて感じ入りました。
満足度★★★★
近未来の社会派告発物!!
スピーディな展開と個性的な登場人物で楽しませ、社会問題を扱うとともに人々の生き方をも問う作品でした!
ネタバレBOX
業務拡大のために犯罪経験者を住民に知らせ不安を煽る警察OBの天下り企業。情報漏洩と天下り問題があり、身内による摘発の限界を示す近未来社会派告発物でした!!
セキュリティに守られた町も息苦しく、脱出を手助けする地下組織があるというのも凄い!
監視カメラの位置を知り尽くし写らないようにしていた犯人(?)…、気付いた方も偉いけど、いつも写らないというのでは逆に目立ってしまいますよね。
可動式の扉と壁が左右に動くことで場所が変わり、部屋の外にも内にもなり、上段と下段の別々のシーンも階段を使って一体化して地下室になったりと、舞台の上下左右をスピーディに使い、役者さんもスムーズに移動していました!
満足度★★★
思い込み!
てっきりそうだと思い込んでいました。
ネタバレBOX
着席して舞台を見て、ビールケースが積んであったのでビックリしました。私だけが時代劇だと思い込んでいたのでしょうか?
もしもですよ、他にも時代劇だと勘違いして来ていた人がいたとしたら…、初めから舞台をオープンにしておくのではなくて、幕を下ろしておいた方が良いのではないでしょうか。その方があっと驚くと思いますよ!!
講談「神崎与五郎東下り」の言いがかりの部分はお芝居の稽古として、後悔の部分は居酒屋一力での昔の仲間との別れ際の掛け合いとして描き分けていました。単調さが避けられるとともに、現実とお芝居がシンクロするようでいいですね!
一力茶屋が舞台、男の花道ですね!!
それにしても、なぜ花房兎(六角精児さん)が降板すると丸く収まるのか理解できません。座長の高塚旭(市川笑也さん)の女好きとか昔の興行で反社会勢力と関係があったとかが変わるわけでもないのに…。
満足度★★★
やっぱ貯蓄の無い人は働くんだな!
巨大セミとか巨大ミミズとは言いませんが、環境が何も変わっていないので地球滅亡を前提とした話と言われてもピンと来ませんでした。
ネタバレBOX
ブラックホールに吸い込まれて地球が滅亡するらしいです。
私も50億年後に太陽が膨張して地球が滅亡することを心配していますが、しかし、その数十億年も前から太陽からの熱量が変化して異常すぎる異常気象に見舞われて、既に人間の住めない環境になっているはずです。
小惑星が衝突するのなら理解できますが、ブラックホールであれば6年後に突然地球が滅亡するという設定は理解できませんでした。
宇宙ヒーローも人間相手には強いですが、ブラックホールには対処できず、故郷の星へ帰るのでしょうか。
演技面では…、漫画家の反応がやけに大袈裟でした。また細かいことですが、お茶の入った湯呑み茶碗に酒を注ごうとしていました。お茶を捨てるという動作がありませんでした。
新興宗教勧誘者に他力本願という言葉を浴びせかけていましたが、正しい意味を知った上で使用したのでしょうか?気になりました。
満足度★★★★★
くそっ、泣かされっちまったぜ!!
緻密な筋書き、抑えた演技で笑いのツボをくすぐるコント5作品。どれも秀逸でしたが、今回は涙の糸もかき鳴らしてくれました。サイコーでした!!
ネタバレBOX
オーディション風景を描いた「不知火」、引退するボクシング選手の控え室「ファイナルラウンド」、閉店するスナックの最終日「宴」、解散するハードロックバンド「エンジェルデビル」、癌患者と少女の交流を描いた「寸劇役者に花道を」の5本。
花道…、何にでも終わりが来る。様々なシーンにおける最後の花道を表現したオムニバスコント。
と高をくくっていたら、最後の入院患者と少女との交流では、『ガマ王子VSザリガニ魔人』でも泣かなかった私なのに、緻密な誘導の前に完全に泣かされてしまいました。お見事!!
作家さんは水商売やボクシング業界に詳しいので、とにかく緻密なところが素晴らしい!!
満足度★★★★
前向きに一歩前進!
NHK教育テレビ『芸術劇場』で『目を見て嘘をつけ』を見て連日のKAKUTA。
昨日の巫女は今日は大先生。
ネタバレBOX
交通事故で昏睡状態になった長女が11年振りに目を覚まし、生き急ぐように、息子と妹たちを連れて同じ事故で死んだ夫の墓参りに出掛ける話を軸に、姉妹の関係、パートナーとの関係についての話が描かれていました。
脳に障害が残っている恐れがあるため、再び眠りに陥るか死んでしまうか分からない長女の生への執念が、抑えた形で表現されていました。
長女は墓参りの直後再び昏睡状態に陥ってしまいましたが、またいずれ目を覚ますでしょう。そういう希望が持てます!
旅を通して姉妹の関係が修復され、パートナーとの絆も深まり、温かい気持ちになりました。
長女に付き添っている介護師は本物のサンタクロースかと思って観ていました。事故の原因を作った当事者と知り、逆の立場からの11年の重みが感じられました。
ベッドの使い方が素晴らしく、ちょっと別の方角を見ている間に寝ている人が変わっていて、次のシーンに進んでいくのには驚かされました。
長女の清楚な雰囲気が舞台全体を引き締めていました。ラストの「愛してるよ」を見せるためのリフレイン、おしゃれでした!!
ただ、次女の担当者が「シミュレーション」を、「シュミレーション」と大声で叫んだのは興ざめでした。出版社の人間なら絶対ありえないでしょう!!!
満足度★★★
緩い!
ゲーム仕立てで面白かったですが、仲間内の緊張感のない関係をそのまま舞台にしたような印象でした。
ネタバレBOX
ロールプレイングゲームでアイテムを獲得してクリアしていくみたいな。
最後は絵本作家が息子の気持ちを理解するような話でしたが、だらだらと進行し、緩急がありませんでした。何か盛り上がりに欠けていました。
シリーズ第二弾ということで、チームワークは良いのかもしれませんが、仲間内で小さくまとまってしまったようで、演劇というより寸劇を観客に押し付けているような印象でした。
ねずみ男みたいな妖怪がずるくて下心があるということなど、第一弾を観ていないと分かりません。そして、それが第三弾にも続くとか。
ファンクラブだけを対象にしているのではないということを忘れないで頂きたいと思います。
満足度★★★
仲居さんが一番面白い
立ち位置(北緯・東経)がほとんど変わらない役者さんもいて、
ネタバレBOX
ほぼ全員が下手隅のテレビに向かって応援しているシーン…、ワンパターンで長すぎて飽きてきました。こちらはテレビ画面が見えないので、置いてけぼりを食らったような感じもしました。
おばあちゃんの説教じみた訓話…、人情コメディにありがちな、松竹新喜劇で藤山寛美がまともなことを言うような、何かもううんざりです。
ほんでもって、日本が勝つと不倫を続けるってことでOKなの、おばあちゃん!
満足度★★★★★
とても良かったです!!
とにかく、生内香織さんの脚本が素晴らしい!!
少女期の友情と大人の友情をサスペンス仕立て、ホラー仕立てで作られていて最高でした。
ネタバレBOX
ラストシーンが秀逸でした!
現実と夢想の世界がシンクロしている様は不思議な感覚を呼び起こしました!
過去と現在、実際と小説の中身、それに夢想が展開します。暗転する度に、次はどのようなシーンになるのかとワクワクしました。
女友達4人の2対2の組み合わせが微妙に変わったり、また戻ったりして、面白かったです。
君ちゃんの文学的表現も素敵です。
あの「きゃーー!」は最高のきゃーでした。
ただ、一部の俳優さんの台詞回しに、少し稚拙なところが見受けられたのは残念でした。
満足度★★★
そもそもが8人で…、
よっぽど長編にしようと思ったんですね。
その上、八犬士グループ、子孫グループ、…、…、総勢35人は凄い。客席は35人の知り合いで盛況!!
ネタバレBOX
ダメな若者に対して年寄りが大活躍する話かと思っていましたが、最後若者が自立する話でした。
八犬伝の時代から200年経って八犬士の末裔が跡を継いでいる一方で、当の八犬士が未だ生きていることが理解できず、ずーっともやもやしていました。
由井正雪の時代に設定したために無理があるのか、素直に60年後ぐらいにすれば良かったのにと思いました。
満足度★★★
ホラーかと期待をしたらアリス物
登場人物はそれぞれキャラが立っていて楽しかったです。
ネタバレBOX
特に少年役女優の斉藤優紀さんのサラリーマン振り、だだっ子振りはGJでした!
話の方はなーんだ、アリス物。しかも、主人公中園千穂の夢の中だと、上司が懇切丁寧に説明までしているし。
夢の中で鬱憤を晴らして、明日も頑張ろうという明るいテーマ。
坂本というシステム管理部の男性は千穂の夢の中にだけ存在する憧れの人坂本竜馬でしょ、ピストル持って、ぼさぼさ風髪の毛で。
満足度★★★
初日観てきました。
社内の不正問題に、色々な人間関係を織り交ぜてありました。
舞台装置にも一瞬驚きました!
ネタバレBOX
廉価品を混ぜての偽装表示、常務一派の野望と不正な裏金操作、とかげの尻尾切り、だらけた正社員と優秀な派遣社員、面白かったです。
ただ、内部告発の手順としては、社内に報告して、社内の対応がまずい場合に消費者庁などへ告発するのが筋ではないでしょうか。
創業者の会長さんならきっと対応してくれたはずです。まずは会社自らが正すことが重要です。
奥の壁は良かったですね。なんかもやーっとした壁だなあとは思っていましたが、薄いスクリーンだったとは!
満足度★★★★★
若さ×元気溌溂×エロティシズム
【不知火チームを観劇】
役者さんの演劇が楽しいという気持ちが伝わってくるお芝居でした。
明るく健全なエロティシズムを振りまけるのも若さ故です、ホントそう思いました!!
ネタバレBOX
お客さん参加型で盛り上げて、役者いじりもあって、明るいエロティシズム満載のエンタテインメントでした。
役者いじりで、「大学2年生、単位は2単位だか4単位だかしか取ってません」なんて聞くと、若くて馬鹿ばっかりやってんだろうなと思って、懐かしく羨ましくなりました。
股間にシェイビングクリームというのは意外に大丈夫なことが分かりました。安心しました。まぁ、♂が時々パカパカしかけることはありましたが…。
雲龍協会の二人の恋の逃避行など、雲龍チームの公演内容も垣間見られ興味がそそられます。
青山円形劇場を壁で分断して別ストーリーが同時進行した『サナギネ』や、駅前劇場とOFFOFFシアターを使って役者が行ったり来たりしながら同時進行した『祝』/『弔』の手法も面白いのではないかと思いました。
三流であることを正直に公表して三流に縛られて生きるのか、そんなこと別に話さないで楽しいことを見つけて生きるのか、翔太の気持ちの変化がいいですね。
伝統も変化するということも含めて、メッセージ性も豊かでした。
2時間15分はちょっと長いかな。
満足度★★★
いろいろ考えました!
舞台は熱演でした!!
ネタバレBOX
二人で自殺のことを話し合って間が持つのかなと思っていましたが、終盤から汗たらたらの熱演になりました。あの背の低い駅員さん、本当に二人のことを見ていたんですね。
自殺方法の他に、自分を押し殺して世間に順応することも自殺なのだという新しい概念も習得して自殺力を身に付けたセールスマンですから、ラストシーンは死ぬまで生きるでしょう。(答になってなーい♪)
辛い世間は生きていけても、人生の最後の局面での変化、それを醜態と考えるともう一人の男の考え方は良く理解できます。私もどうしましょ。
舞台左右の絵は最初山かと思いました。
ところで、普段聞きなれない言葉がいくつかありました。
また、「自分を落として相手を謙譲する」という趣旨の台詞があったと思いますが、相手を敬うとか相手を尊敬するではないでしょうか。