満足度★★★★
意外と真面目
5月26日、「守り火」(中野ザ・ポケット)の客席でお見かけしました春風亭昇太さんですが、今回はいつもと違って台詞が多くて大変でしたね。
ネタバレBOX
「ザ・キャラクター」に続き、連続でカルトを扱ったお芝居を観てしまいました!
いきなり春風(春風亭昇太)が美女(水野真紀)からもてるのに驚き、次のシーンで公安が出てきたのにビックリ!
調査するのは、両手をYの字に挙げて、両手を前後に揺らしながら、鰯の頭も信心から~と叫ぶ鰯信心教。
周りから浮いた男の遺伝子から作ったワクチンが毒素の発症を実質的に抑える効果があり、毒を撒き散らす前に美人信者が春風を取り込もうしたもの。
恥ずかしかったことを再現して入信、鰯の歌を聞いて洗脳され、逆に自信満々で乗りに乗って歌うと洗脳が解けるというオチで無事解決。
電極のついた帽子を被るのは「メモリーズ」かって、セノチンさん!
椅子の背もたれがガタンとなって、台詞を忘れたとかで一騒動、ベタ。
渡辺リーダーの物を客席に放り、ゴムで戻ってくるというネタは、今回はサングラス程度の大きさでパッとせず。やはり大きな物でないとね。
舞台挨拶で、実生活では女性から声を掛けられたことがないという昇太さんには、さもありなんと笑いました!!
満足度★★★★
そうなんだ!
とにかく何がテーマなんだろう?、どんな言葉遊びがあるんだろう?
ふーんなるほどって漢字、いや感じ。
ネタバレBOX
カルトを扱った話でした。最近流行った小説の影響もあるのかな。
言葉遊びは、書道教室で使うものといったら、紙→カミ→神への転換。
文字の面から、袖の誤字(示す偏に由)→誤字を指摘され→神への転換、これは素晴らしかったです。
墨は特殊なインクなのでしょうか、乾くと消えるようなイメージで、場面に応じて床に文字を書いてもそのうちに消えていて、いい感じで進行していきました。
一方、ダジャレ的な言葉遊びはあまり面白くありませんでした。
文字を書くということから、不動産の譲渡契約書に自署させたり遺書を書かせたりする悪知恵、古田さんの目の据わった教祖振りは迫力がありました。
弟をカルトに取られた姉や子供をカルトに殺された母の苦悩、ミイラ獲りがミイラになる恐怖、責任転嫁する教祖のずるさ…、全体として分かり易く描かれていました。
満足度★★★
寅さん風純情派!
予想通りの展開、チラシの顔そのものでした。もう一人のガードマンは女性だったんですね。
ネタバレBOX
部下に遅刻の連絡をしろって、そんなの常識。部下が反発するって、社会人ならあり得ない。
そんな上司が無断欠勤なんて…。で、それを本社の人事担当に報告しないなんて、規律が大事な警備会社ではあってはならないこと。
満足度★★★★
悩みはあっていい。
前半のコメディ部分はこなれていて最高でした。
ネタバレBOX
カラオケボックスが老人介護施設という意表をついた設定の面白さ、俳優たちのアドリブ、さりげなく行われる先輩俳優からのきつい役者いじり…、
とても面白かったのですが、というかこのままで充分だったのではないでしょうか。
またまた解離性同一性障害、すなわち多重人格が顔を出し、でもまだここまでは良いとしても、
あらはんという特殊な人類を前提にシリーズ化したため、後半は善悪の戦いのようになり、コメディから変質してしまって残念でした。
生老病死の悩みはみんなに共通のことであり、煩悩はあってしかるべきだし、煩悩をやっつける必要はないのだと思います。
満足度★★★
倫理観を問う作品
宮沢作品は奥が深いですね。
ネタバレBOX
ブドリと生前付き合いのあった人を訪ねる形で、ブドリのこと、ブドル以後の研究を明らかにしながら人間としての倫理問題、科学者倫理を問う作品。
軍事利用につながることを知りながら、軍の支援を受けて原子力研究をする研究者たち。ちょっとした発明が軍事利用されることもあるので、私たちから決して遠い問題ではありません。
妹との再会のことについて、忘却?、気にしていたか?、探したか?…、きちんと行動が伴わなければダメ。ドキッとしましたが、それは妹にも問われるべき問題ですね。
満足度★★★★
一度は観るべき!
そんなこともあろうかと思って後ろの方に座っていました。
ネタバレBOX
大音量の中で台詞は聞こえず、筋も良く分かりませんでしたが、女子はほとんどの人が可愛かったです!!
りらっくまを背負った高柳美由己さん、ホント幼女で可愛い!
おはぎライブも、超大音量で何言ってるか分かりませんが、ダンスは可愛く、最後お客さんもステージに引っ張り込まれ、楽しかったです!!
男子はいらない!と感じました。
満足度★★★
分かりづらい内容でしたが、
ラスト近くに、保田圭さんが懇切丁寧に説明してくれました。
ネタバレBOX
フツーに歩いている若者を強引に警察官にスカウトしてしまい、無茶な話だと思いましたが…、最後に解離性同一性障害の確認及び治療するための荒療治ということが説明され、一応納得。
2週続けて解離性同一性障害(多重人格)の話。昨年も連続で観たような。
途中で何人もの知らない人が出てきて、ストリートファイターシーンがあっても何のことか分かりません。
拳銃も研修用のゴム弾か、持ち込んだ実弾か判然とせず、発射されても命に関わるのか関わらないのか分からないので、心配のし甲斐がありませんでした。
満足度★★★
観てきました!
日本に当てはめると分かり易くなりますね。
ネタバレBOX
農地解放後の日本に置き換えて、没落地主と軍需品を横流ししてのし上がった成金の話として描かれていました。
最初の老女中お土岐さんが登場するシーン…、桜を眺めながら、若いころの背筋が伸びた明るい笑顔の娘から、辛気臭い腰の曲がったおばあさんへ変貌する様子が、歴史の長さ、没落振りを象徴していました。
が、仕方ないのでしょうが、年寄りの声がちょっとわざとらしいのが難点です。
満足度★★★★
気配り社長かっこいいよ!
「カブ・」になっていたり、「カブ)」になっていたりして、どういうことかと思っていましたが…、読み方が「まえかぶ」で、納得!!
ネタバレBOX
日常の中にある地獄巡り、面白い!!
社長にはサラリーマンの生活が地獄に見えるんだね。確かにあんな風に毎日同じことをしていたらそうだね。
夫婦間にある地獄、これは別に地獄巡りで見るほどのことでもないね、社長。
劇団および劇団員全員がぐるになって、新人を発掘して、おだてて、ノルマを課して搾り取るってことあるんでしょうね、社長。これは面白いス!!
20代前半の中途半端に可愛い女優さんや中途半端にかっこいい俳優さんは、煽てられてその気になっているんでしょうね。30過ぎると気が付くのかな。
小難しい芝居を観ていちいち自殺していたら、命がいくつあっても足りませんて、社長!
サークルの後輩をウサッって呼んでいたので、あ、こりゃウサギだなって思いました。アリス的だったし。
蒻崎さん、歌うまかったです!
満足度★★★★
幻想と現実のシンクロが心地良い!
主役の俳優さん、悩める奥田英二さん風で渋いのが良い!
ネタバレBOX
空に堕ちてゆくなまものとは、死んでいく人間のことでした。
幼いころ母に捨てられたと思い母を憎んでいる男が精神を病み、幻想の世界と現実の世界を行き来しながらも母の生き様を知って、最後自殺するという話。
幻想と現実がシンクロしているところを興味深く見ました。白い衣装の人は幻想で、傍から見ると独り言を言っているように見えるということです。
結構キーマンのような易者の素性が説明されかけたものの結局良く分からず…、そもそも易者なんて嫌いだし…。
ホームレスが男の言葉で故郷に帰る勇気が湧いたというのも何でだっけ。
ま、話の筋がどうのというより、陰鬱な雰囲気の中で主役の俳優さんの渋さが光っていました。
満足度★★★★
耽美的!
手術室での出来事を描くというよりも、夫人が思いを寄せていたのは誰かという推理的要素が主であり、とても楽しめました。
ネタバレBOX
手術室で起こった貴船夫人の自殺と、高峰医師の後追い自殺の真相を画師が手術に立ち会った人々を訪ねて明らかにしていく話。
夫人に対する思いはそれぞれで、まるで薮の中。
気持ちが他にあったなんて可哀相。その伯爵からの、友人である医師を亡くした画師への言葉、「君も置いてかれたんだね」が印象的でした。
ところで、貴船夫人が逢引するようなシーンの男が高峰医師の学生時代とは気が付かず、不義の相手かと思ってしまいました。というのも、医師は背中で芝居をしていて、顔が見えなかったからです。
満足度★★★★
迫力あり!
会場の関係で細長い舞台。
凄まじい内容と、アキバ系に萌え萌え!
ネタバレBOX
異母きょうだいによって引き起こされた殺人で崩壊した家族、精神が壊れた娘の物語。
解離性同一性障害の出現シーンや、殺人シーン、娘が自ら鼓膜を破るシーンなど描き方に迫力がありました。
景という苗字は韓国系でしょうか?
以前観た「向日葵の柩」も在日家族の崩壊の様子を強烈に描いた話でしたが、本編も家族の崩壊がテーマ、そういうのが好きなのでしょうか。
満足度★★★★
謝って欲しかった!!
日本語の文法を通じて、主語、すなわち時代の主役を考えるところは井上さんらしい。
ネタバレBOX
角野卓造さんの検分(下調べ)予行演習のための仮天皇役は秀逸。
どうして一言すまなかったと言ってくれないのかの問いに、古来天皇は謝罪しないのだとの回答。そうだったのかあ。
「すまなかった」の仮天皇の発言で泣けるのはどうしてでしょうか?天皇の戦争責任を問い続けていた井上さん、私も昭和天皇からこの言葉を聞きたかった一人です。
天皇と民衆を隔てる壁を金屏風に例え、仮天皇は金屏風を抱いて崖から飛び降りる…、象徴的な行為です!
退位はしなかったけれど、垣根は低くなったのかもしれません。
佐藤家次女の額縁ショーの影響でお泊りは無くなってしまいましたが、みんな幸せになってめでたしめでたし。
満足度★★★
Kingチーム観劇
人類の壮大な話…の一部の話。
ネタバレBOX
滅びゆく地球を捨てて、別の恒星の惑星に移住する人類の話。
人類が進化するとロボット化するということですね。でもそれはKingチームでゲイの夫婦だったからそうせざるを得なかったのかもしれません。
そうか、子孫が生き残っているロケットもあるんだ!
惑星に到着して、明日地上に出るというところで終わりましたが、色々な進化系がいてトラブルになりそうですね。
人類が住める惑星が1000年の距離というのは近すぎるような気もします。
それにしても、ピンクのシャツが汗でどんどん変色していくのは、見ていてあまり気持ちいい光景ではありませんでした。845年間壊れていたのなら、目を覚ました時汗をかいているはずもないし…。
満足度★★★★★
見世物小屋の奇想天外さ!
素晴らしい!斬新!本物の医者にはできないパフォーマンス!
手術開始後10分間は場内全体がシーンとなってしまって、私も生唾ごくんでした。
ネタバレBOX
やはり、お腹を切り裂くところは強烈なインパクトがありました。そして、あのようにしてお肉を固定するんだ!
職業に誇りを持っているプロが自分の職業を茶化したようなパフォーマンスはできないでしょう。やはり役者さんだからできること、発想が素晴らしいと思います!
お祭りの見世物小屋的雰囲気の見せ方でした。蛇女が蛇を食べるのを見るような感じでしょうか?!小腸を首に巻いて吹いているのを見てそう思いました。
マメさん面白い!
箱の中にもう一人いたのですね。水鉄砲でぴゅーってやってたのかしら?!
満足度★★★★
情や打算
女と女、女と男、面白かったです!
ネタバレBOX
チラシのイメージから女性3人の話だとばかり思っていたので、痩せた女性が出てきたときは、あれっ!着膨れしていたのは誰だっけかと考えてしまいました。女性4人の話だったんですね。
傍からみて才能のある人がその職に就いていないってことよくあります。逆に、それほど才能がなくてもその職に就いている人もいます。
人間関係やタイミング、それに本人の意欲も絡んでいて、現実は皮肉です。でも、「(仕事を紹介しないのは)お前に才能がないってこと気付けよ」は立ち直れないくらいきつい!
過去の情景シーンがありましたが、そこまで説明しなくても分かってるってところもありました。
満足度★★★★
よく練られた話で…、
演劇界のホップ、ステップ、ジャンプやー!
ネタバレBOX
初めいくらなんでもそこまで証言が食い違うのって変なのーって感じが、刑事さんが忘れた鍵のことを言ったように、事件直後になんで集まるかなぁーって思い、最後にそうなんだーって納得して…。
自殺だなんて、正に「薮の中」。
主宰者の一世一代の大芝居、小劇団の末路は哀しい(そういう劇団もある)。ま、その中にもメジャーになっていく役者さんもいたりして、現実を見ているようでちょっぴり切ない。
途中のゲストは、場違いなチャイナドレスで何ですか!大人の事情かどうか知りませんが、邪魔でした。
満足度★★★
観てきました!
テーマ性があって若い人たちの勢いも感じられましたが、もう一歩感が拭い切れませんでした。
夏休み子供向けミュージカルに再編集すれば大成功するのでは!!
ネタバレBOX
王様亡き後の王子派と姫派の抗争が落とし種の陰謀で戦争に発展、さらに民衆をけしかけ蜂起させるという頑張った背景があって、音楽の発見と音楽が戦争に利用された悲劇を描いたミュージカル的お芝居。
全員で歌うシーンでは、楽曲に乗り切れていないなと感じました。
ヘラクレスのような武将はあまり強そうでなく、金髪スカートの阿曽山大噴火さんのようでした。
満足度★★★★★
小夏さんの世界、やっぱいい!!
開演直後の宝石箱をぶちまけたようなはでな演出は意外でしたが、「達」が印象付けられました。
最後の話は母を思い感動しました。
ネタバレBOX
小夏さんて幽霊物もやるんだ、が率直な感想。…というか、何でもできるということですね。
男には特権があるかのような一夫多妻的な不思議な話…、還暦俳優さん、いつも思うのはいい男というわけでもなく侮男というわけでもなく中途半端ということ。
亡き妻の味がなかなか再現できずに悲しむ男…、塩コショウ少々といっても 微妙です。
赤い糸より腐れ縁…。
あんな死に方いいですねぇ、少しぼけて嬉し恥ずかしハッピーに…、泣きそうになりました。
食卓、和室、外、生、死、老、若、バラエティに富んで…、関連があったりして、小夏さんの世界やっぱいい!!
実際に食すところがリアリティで良いのでしょうね。
近所付き合いの話は無くてもよかったかな。
満足度★★★★
史実のような筋立てと、
ステージ脇の乱雑さ、小道具を乱暴に扱うその音の大きさ、最前列まで転がってきた椅子、迫力ある演出は秀逸でした。
ネタバレBOX
ユダヤ人の命を救った栄誉に隠された真実、人間の陰の部分を、史実のように作り込んでいました。
Zyklon Bとは毒ガスのこと、毒ガスに免疫のできた少女が身体から毒と解毒物質を同時に放ち、少女から離れると解毒作用が弱まり死んでしまうという不思議な話を組み合わせたことで、リアリティが増しました。
戦争中に生体実験をしていた科学者が免疫力を強めるワクチンを開発するなど空想科学的で、正にもう一つの「ガス人間第1号」でした。