満足度★★★★★
徹底ぶりが素晴らしい!
究極のゲーム、とことん悪に徹し、緊張感がありました。
ラストシーンも唸らされました!
ネタバレBOX
目が覚めてからしばらくの間、状況が掴めず、ピストルを構えながら疑心暗鬼になるのは分かります。ただ、あまりにもみんながはあーはあー言っているのには閉口しました。緊張感を客席に伝えようとの意図でしょうが、現実にはそんなに大声ではあーはあー言うでしょうか。私には逆効果でした。
最初の究極の選択は、そのルールをもっと丁寧に説明してほしかったと思います。確か最初の人(駒)は選択できず、両方とも殺されるということだったと思いますが、プレイヤーはゲーム会場に戻ってきました。あくまでも駒に対してのルール説明であって、駒を提供し、掛け金を出すプレイヤーが殺されないのは当然と言えば当然ですが、最初はあれって思ってしまいました。
警察組織が絡んでいたり、ゲームが最後まで遂行されたり、容赦無い徹底ぶりは素晴らしかったです。
人の命を弄んだ女性が駒になるとは、何と因果応報なことでしょうか!
もっとも、一人生き残るのですから、あいつの周りの人間は不審死しているぞなどと真相に辿りつくことができれば仕返しもありうるわけです。
ゲームの本質を知った人が駒になると、ゲームの進行上は有利に働くような気もします。もちろん、配当率で調整されるのでしょうが。
満足度★★★★
ほえーっ!!
脚本を書いている途中で、ああもういいやって感じになってプッツンしたようなストーリー。楽しかったから良かったです。
ネタバレBOX
途中から雰囲気が一変しました。
歴史好きの観光客のOLが海賊の由来など過去の栄光を伝授して島民に影響を与えるのかなと思いましたが、そんなことはどこかへ吹っ飛びました。
ミス活気土島(いきつしま)の妹がいくらシャイだからといっても引き籠っているわけではないのですから、小さな島なんだし同じ島民から初めましてと挨拶されるわけはないでしょうって。で、そんな大人しい妹には少し影があって、どう地域に溶け込んでいくのかなとか思っていたら、いきなりぶっ飛びまして杞憂に終わりました。
観光客の女性三人グループが何で急にノリが良くなったのかも良く分かりませんでしたが、とにかくノリの良くなった島民とノリの良くなった観光客によるドタバタファンタジーになりました。
伏線めいたものは全て無視されましたが、バカバカしいけど楽しかったからいいやって感じでした。
満足度★★★★
真面目な姿勢に敬意!
動物愛護センターに収容された犬の口を借りて人間の事情が見えてくる、そんな話でした。
ネタバレBOX
最後の殺処分はあんな感じなんでしょうか、突然で効果的でした。
初っ端、いきなり「捕獲された」という言葉が出てきました。人間側が「捕獲した」のであって、犬側としては「拉致された」ですね。この時点では状況が把握し切れていないのですから、知らない人間に無理やり車に乗せられて連れて来られたという程度の表現で良いのではないかと思いました。
1日目と4日目、それに7日目~8日目が取り上げられていましたが、何でイッスーチーなのって思いました。1日目はその日捕獲された犬が一部屋に入れられるくらいまで、あとは2日目にし、4日目も何日かに分ければいいのに。
飼い主に棄てられたとは言わず、ついふらふらと歩いていたら捕まったという風に見栄を張るのは飼い主に探しに来てほしいから、そんな気持ちが怒りに変わり、次第にあきらめになり、そして死を意識するようになる、一日ごとに気持ちが変わっていく緊迫感がもう少し感じられたらなと思いました。
それにこの見栄のせいで、人間側の事情が正確に伝わりづらくなったきらいがありました。
以前、テレビで滝川クリステルさんの報告を見たときは、壁が毎日機械的に移動し、即ち収容室が一日一日ガス室に近づいて行くという視覚的にも緊迫感がありました。両隣りにも一日違いのグループがいるということでもあります。この視点も大切ですね。
そもそも9頭は多すぎるように思います。事情はあるのでしょうが、せめて2頭くらいは削ってスッキリさせた方が良かったのではないかと思いました。
満足度★★★
【民チーム】んーん、
本はそこそこ良いと思いますが、細かいことがたくさん気になりました。
ネタバレBOX
役者さんに力量の差があって完全には入り込めませんでした。
戦中、戦後、現在を行ったり来たりしていました。現在は最初と最後だけだったかもしれませんが、もっと現在を途中でも扱ってほしかったです。
父親が登場して一気にがっかり、でかいが何となく軽薄、着物の丈が短くバカボン状態。
戦死した初恋の相手を大切に思うのは分かりますが、結婚して子供を二人設けてもまだ心が開かないものなのか、特殊な例を描いた物語といえばそれまでですが少し疑問でした。
女性バンドも何のために出てきたのか、あんなにつっぱったキャラにした割には活かされていませんでした。合唱会を見に来たわけではありません。
父親がほめるほど元夫は箸の持ち方、動かし方はそんなに上手じゃありませんでした。
他にも気付いたことがたくさんあって…。糠漬けを座敷を通って台所まで運ぶ家はありません、特に大地主さんの家でしょ。夜中に電灯を明々と点けて本を読んでいたのも変でした。警察官が来たときにお茶碗に入った白米を見せるほど無警戒なはずもありません。
満足度★★★★
そんなに昔じゃない話!
台風15号で電車が止まっている中、振替輸送で地下鉄を乗り継ぎ高輪台まで辿りつき、そこを出た瞬間に傘は壊れびしょびしょになりながら、やっとの思いで到着。
観客は40名弱だったでしょうか、少なかったけど熱気溢れるミュージカルに感動。
公演後はすっかり雨も風も止んでいました。
ネタバレBOX
キング牧師は直接登場しないものの、「アイ・ハブ・ア・ドリーム」など彼の言葉は若者たちの口を通じて伝えられました。
乗合バスの差別問題、KKKの話、結婚感、大学入学の差別問題などの話題を盛り込み、黒人たちによる非暴力による公民権運動を感動的に描いていました。
怖がり屋のベスが変わらなきゃと勇気を出して立ち上がるところが良かったです!
ハイヒールを履いてのダンスは大変ですね。
満足度★★★★
色々な可能性があるとはいうものの…
やり過ぎは困ってしまいます。
ネタバレBOX
若い女優がいきなりベテラン女優の死体を発見、あるいは発見した振りでスタート。その後、刑事が来て関係者を疑うと、全員容疑者の可能性があり、仮想再現シーンが延々と続きました。
アフタートークで、犯人はお客さんの感じるままにと言われても困ってしまいます。
どんでん返しの連続はハラハラドキドキで面白いのですが、何でもありのパラレルワールド状態となると、もうどうでも良くなってしまいます。
一応事実を集約すると、15年ほど前に女優が客船から転落して死亡したが双子の妹が女優を騙りその後務めた、何人かの関係者はその事実を知っていて利用していた…。
そしてラストシーンが多分本当の答だとは思うのですが、大人になり切れていない女優の息子たちによるサイコっぽい犯行だったとは。
水沢アキさんの、女優の顔、母の顔、恋人の顔などの演じ分けは見事でした。
満足度★★★★★
【A公演】熱い!
恨みの連鎖のこと、核を扱うことについての真剣なやり取りに感銘を受けました。
ネタバレBOX
二人の科学者の気持ちはよく分かります。個人的な事件に巻き込まれたのであれば自分自身の判断だけで済みます。しかし、事が戦争だけに抗し難い面もあろうかとは思いますが、それでも私は恨みの連鎖を断ち切るために原爆開発を拒否した彦坂博士に共感します。
ただ、彦坂の腕力をすれば漆原たちの出発を阻止できたでしょう。途中で墜落したのか不発だったのか、結果的には日本の原爆は爆発しませんでしたが、最後の最後、彦坂が漆原たちの行動を黙認したようにも見えました。
原爆も原発も根は同じですし、事故が起きれば被害も同じです。核に触ることの愚かさについて、もっと真剣に考えるべきでした。
原爆を爆発させる方法、二機の飛行機を空中で衝突させて起爆剤としてのエネルギーを得るという方法は信憑性がありました。どのようにしてニューヨークに運ぶのかなと思っていましたが、一回原爆を使って太平洋の島を制圧し、そこからニューヨークに飛んで行くというものでした。少々無理があるかなとも思いますが、作戦としては納得しました。
黄色い猿と白い豚、ある種のパニック状態ではお互いを人間として見なくなることがあります。恐ろしいことです。
満足度★★★
うだうだ!
確かに驚と々ではありましたが…。
ネタバレBOX
どのような会社員たちの集まりかの説明が無く、話に厚みがありませんでした。
人に対して優しい新チームリーダーのようですが、仕事の段取りなどの様子を見ると驚かせるのが好きな女性の方がチームリーダーに適任なようにも感じられます。
とにかくドッキリとドッキリのドッキリの話だけに終始して、ショートコントを無理に引き延ばしたようにうだうだでしたが、終盤になってうだうだがコンセプトだと理屈っぽい男性に言われてしまい、何も言い返せなくなってしまいました。
満足度★★★
まんま
まんまの展開でしたが、上地春奈さんの強烈な個性で終始楽しませてもらい救われました。
ネタバレBOX
始まって数分で何これ芝浜じゃん、明烏の題名も本当に落語から取っただけじゃん、品川のホストクラブという設定は品川心中のため、何となく先が読める展開に気落ちしてしまいました。
なぜだろ、落語を題材にしたお芝居はホント好きになれません。落語は落語で聴きたいからでしょうか。
それにしても上地春奈(うえちはるな)さんのキャラは素晴らしかったです!!!!!(この部分は星五つ)もし出演されていなかったらと思うとぞっとします。
満足度★★★
難解
ファンタジーだから良く分からなくても良いのかも。
ネタバレBOX
恋人を亡くした男とその友人…、やっとできた親友を病気で失う女子高生と親友の後輩…、人を思いやる大切さと人間は意外に強いというテーマでしょうか、ラストに探偵の解説がありましたが、それでも良く分かりませんでした。
幽霊物自体嫌いです。妄想として、人間の側で処理してほしかったです。
感情の波があって時間をショートカットすることでたまたま躁のタイミングに出くわしたのかもしれませんが、落ち込んでいたのが急に元気になるというのも解せません。あのカメラはつらいことを吸い取るわけではないはずですから。
満足度★★★★
テンポが良かった!
再演を重ねているだけのことはあります。テンポがいいのと、小道具の使い方が素晴らしいのに感心しました。
ネタバレBOX
背もたれと座る部分がプラスチックでできた軽いパイプ椅子を使ったパフォーマンスは秀逸でした。ジェットコースターやモーターボートなどなど本物そっくりに見えました。通風孔を通るシーンも体力を使っていて面白かったです。
新薬開発に結果的に協力して20数億円の大金を得た男が、その経緯に偶然関わった人たちを一ヶ所に集め、そしてその人たちは挫折して覇気が無くなっているのですが、スリルを味あわせた後に恩返しのために例えば1億円ずつお金を渡そうとした大規模な企画の物語です。
はまちを本マグロと呼ぶだけのローカルルール的な話は考えさせられますが、ズワイガニとは全く異なる安っぽい蟹をベニズワイガニなどと称している現実を見るとローカルルールでは済まされないと思いました。
宇宙連合への加盟を断った刑事の責任は重大です。TPP問題の何倍もの重さがあります。
ラスト、外へ出た彼らは地球を攻撃しているUFOを目の当たりにし、自分たちも光線を浴びて死んでしまう、それくらいシュールな終わり方がほしかったです。
結ちゃん元気で何よりでした。本日は磯川デーでした。
満足度★★★★
良くも悪くも
磯川家のアテ書きかと思いながら観ていました。
ネタバレBOX
岡ちゃんと結ちゃん、そして兄貴は禿岡さんがフーッて前髪をふわふわさせる…、そんな感じで観ていました。
中川純と山上智子の初恋物語。あれだけみんなから応援されているのに上手くいかないなんて、胸キュンを通り越してイライラしてしまいます。
ラストシーンは短過ぎて良く消化しきれませんでした。帽子を被った女性が何かを押している…、智子ということは分かりました。母親を乗せた車椅子かベビーカーか…、ベビーカーだ、結婚して赤ちゃんができたんだ、で終了。
そして、トークショー。自己紹介で、「中川智子役の岩井七世です」にもうビックリしました。婚約者である医者ではなく、純と結婚したんだ!!!
この驚愕発言にも会場は特に反応なし。本編のどこで初恋が成就したことが分かっていたんだろうと不思議に思いました。医者が信じているとか何か一言言って走り去っていったシーンがそうだったのだろうか?!うーん、理解できません。
三田(さんだ)ならぬ四田行きの普通電車が通るプラットホームの端っこが舞台、線路のディテールなど細かいところまで作り込まれていて素敵でした。ただ、映像と録音された音声を多用する手法は好きになれません。好き嫌い以前の問題として、ラスト近くの文字は待合室とかぶってしまい全く読めませんでした。
満足度★★★★★
金子みすゞの
自殺の真相が分かりました。
次回は乱歩の再演、やはり長田さんにはぜひオリジナルなものを書いてほしいと思いました。
ネタバレBOX
夫から性病を移され26歳にしては何とも老けた風貌、少女のころの透明感溢れる姿とは大違い。
テルが自殺したのは、娘の親権をテル側が獲得するため。
弟が東京で古川ロッパの台本を書いていたとは、みすゞの才能を見い出していただけのことはありました。そして、娘も東京へ出て自立できました。
ああ、それにしても男運がなかったことが悔やまれます。
針金でできた魚などのモビール、素敵でした。スポンジボムに出てくるヒトデのような星型の針金細工も可愛い。針金の魚の葬送も荘厳。
今泉舞さん演じる少女時代のてるは透明感があって本当に素敵でした!
汚れ役と写真館の純情娘役を演じ分けた美舟ノアさんも素晴らしかったです!
満足度★★★★★
素晴らしい!
全く予想もしていなかったストーリーと、実力のある個性的な役者陣に魅了されました。
ネタバレBOX
タイムマシーンを使って負のスパイラルに陥って小学生時代に死んだ友人の一家を救う話。
黙々とタイムマシーンを開発する国家機関の研究員たちと作業に従事する囚人たち、借金苦に悩み保険金詐欺を企んだ中華料理店の夫婦、中華料理店の息子が見た木の鳥を探索した同級生たち、三つのグループのシーンがランダムに展開していくうちにこれらの人々が繋がり合い、重なり合い何が起きたかが次第に明らかになっていきます。
家に火を点けたのが木の鳥だと確信した中華料理店の息子は崖に引っ掛かった木の鳥の残骸を取ろうとして転落して死んでしまい、店は再建されたものの悲しい結末となった現実を、大人になった同級生が開発したタイムマシーンに別の同級生が志願して乗って当時に戻り、ある情報を伝授することで未来が変化したようです。
変化のおかげで木の鳥も崖に引っ掛からずにすみ、戻れたんですね。
上が白で下が茶色の短めのズボンで統一した衣装や、木製の椅子状の立方体を使った小道具で抽象化と透明感が表現でき、女優が一人ということもあってか、むさくるしい小学生の女子も登場したりの演出も良かったです。
満足度★★★★
みんなひっくるめての人生、
雪の一生と女性の一生、なるほど共通しています。
ネタバレBOX
雪のひとひらが誕生し、空から地面に着地して、雪だるまになって、川を流れて池に行ったり、消化ホースの中を通って火事を鎮火したり、海に辿りつき最後は淀んだり…、その間雨のしずくと恋をして子供ができたり…。それを4人の女優が歳の順に(そんな雰囲気でした)、幼いころから子離れするころまでを演じ分けていました。
人生は楽しいことだけでなく、つらいことや悲しいことも全部ひっくるめての人生だと、人生を肯定的に捉えるところに共感。
背景や小道具はスケッチブックのみ、スケッチブックだけを使って雪や水や火や自然を上手く表現できるものですね。
前説から意外性のある本番への入り方で面白かったですが、前説はやっぱり要らない、本番だけで勝負してほしいと思います。
キャンディを配るのも良いのですが、せめて本番中には食べないように、それこそ前説でアナウンスしてほしかったです。途中でキャンディを食べ、包み紙をカサカサさせている人もいましたから。
満足度★★★★
まんま
めろすを期待していましたが、まんまメロスでした。
ネタバレBOX
群衆をかいくぐって進んだり、ゴムバンドに引っ張られながら進んだりの体育会系演劇でした。単に舞台を走り回るお芝居は嫌いですが、本作品は走ることに意義があり、ぐるぐる回りは納得しました。
言い訳を準備しそうになったメロスと一瞬でもメロスを疑った友、お互いに殴り合い友情を深めた感動のラストシーンでしたが、『走れメロス』にあまりにも忠実で、別物のメッセージを期待していた私にはある意味期待外れでした。
『走れメロス』に改題し、原作太宰治としたら良いのにと思いました。ただし、『走れメロス』では観たいと思わないですが…。
台車を舟に見立て、斜面になった川を渡ったときは笑いました!
満足度★★★★
意外性!!
裁判所閉鎖の噂により奇想天外なことを企てるドタバタ劇、…だけじゃない!
ネタバレBOX
とにかく裁判をしてアピールしなくてはということで、地元で唯一の事件らしい事件と言ってもいい7年前のOL失踪事件の犯人をでっち上げ裁判をすることに。事件のおさらいをしていく過程で司法修習生が真相に気付くという話。
転勤を嫌がる奥さんに、裁判官が転勤族ということは結婚前から知っていたはずなのに、今さらなぜだろうという疑問が湧き、一人で裁判所の花壇の世話をしているでおやっ、夜の運転を怖がるに至って決定的になりました。
ありえねードタバタ劇かと思っていたら、いつしかサスペンス劇へ展開していくなんて驚きました、さすがです!
この時点では状況証拠だけですが、修習生が告発しないのは如何なものか、今後とも司法に携わる覚悟であればせめて奥さんに取るべき行動をアドバイスするくらいの配慮があって然るべきではなかったでしょうか。
満足度★★★★
OH!NO
少しずつ状況が飲み込めていき、7C2を気にすることも無く、次第に引き込まれていきました。
ネタバレBOX
NOと言えない先生の悲劇。高校教諭の死の真相を、クラスの生徒たちの言動を通して探っていく現代版『薮の中』。
出来もしないのに部活の担当を三つも抱えていたのは真実として、鬱屈した気持ちから女子高生にいたずらしかかったのははたして本当か、生徒の兄を轢いたのは本当か。
『薮の中』の答合わせ…、自殺するつもりではいたが、背中を押された結果の他殺だったという死者の声には驚き!『薮の中』を踏まえれば、他殺が正しいということになりますが、本件は遺書があったので自殺で処理されるでしょう。
轢き逃げについては依然薮の中、誰が押したのかも薮の中。
それにしても、高校生は夏休み中に随分成長しますが、大人は普段と同じぐずぐずしているだけとしみじみ考えさせられました。
満足度★★★★
羨ましい!
5人の男たち、いい感じになりましたね。
ネタバレBOX
ダメ男たちがそれぞれ好みのもんぞもん(妖怪)と接するうちに心穏やかになり、対人関係やこれからの生き方について少し成長できたかなと思える心温まる話。
階段を上り下りするときのぎしぎしという音に古い民宿の雰囲気が出ていました。
白い着物姿で室温を下げりゃ雪女だとすぐ分かります。美女たちの正体が開始早々ばれてしまったのは残念でした。雪女と猫娘みたいな猫又以外は普通の女性のようでしたから、この二人ももう少し普通にして、謎の美女軍団としてもうしばらく引っ張ってくれていたらなあと思いました。
美女の中ではフクが可愛かったです!
赤ちゃんの世話ができると怪力パワーが貰えるということは当日パンフレットには書かれていましたが、芝居中では少し説明不足のような気がしました。金太郎フェチという言葉や、階段の手すりを壊したり、人を投げ飛ばしたりはしていましたが、赤ちゃんを完璧に世話したおかげとは言っていませんでした。
ところで、もんぞは妄想から来た言葉だとか…、妖怪はあらぬ世界から来たのではなく、人間の心が生み出したものということを昔の人も理解していたのだと思い嬉しくなりました。
一人分のおかずしか出てきませんでしたが、何となく雰囲気が出ていて納得してしまうのが不思議ですね。
満足度★★★★
キュンとしたり、
ジーンとする話もあって、少し心地良かったです。
ネタバレBOX
オムニバス形式で、全てが繋がっていて、順不同的なところがガチャガチャ。
20人以上登場し、二役以上する役者がいないのは贅沢というか、役者が多いんですね。
消防署の方から来た消火器の話はしみじみとしました。
貯金箱も素敵、777兆円でなくても、7,770億円でもいいです。