満足度★★★★★
【黒の章】観劇、黒>赤
徹底振りは黒の方が優っていました。良かったです!!
ネタバレBOX
気色悪い世界にとことん徹底、素晴らしい!
『ジャック・ザ・リッパーたるために』は、切り裂きジャックが彼の偽物にダメ出しする話。再現映像には汚い老婆は使わないとのことで、娼婦たちはそこそこ綺麗でした。
『きこりと木の精』、根を張った足首!人間を伐採するって感じが良く出ていました。家を作る様は凄い前衛的ダンスパフォーマンスを見た感じでした。でも、本当に人間で家を作っちゃまずいっしょ。そりゃそうですよねって、本人も気付いていたなんて。
で、そこから川添さんが登場して、川添さんは人の家の一部になっていたとばかり思っていたのであらびっくり!セクシーダンスにメロッメロ!!『黒髪と魚の足とプレシオサウルス』に繋がって…、人体切断の手品は本当に切っていたなんて、もうびっくり!!で、すぐくっつけて月一回のショーですと、おおおぞましい!!
『シュルレアリスム宣言』は二度目なので全く面白くなし。アドリブって怖いです。前日のひょいさんのおとぼけ振りの妙に改めて気付かされました。
川添さんと朝日さんの生写真を買って帰りましたが、本物のブロマイドぐらいの質があったらなと思いました。
満足度★★★
サイコ的シーンは素敵!
どうしても先を急ぐ展開になりがちです。絞り込むことも大切だと思いました。
ネタバレBOX
舞台奥にはギロチン台。ヴィドックとフェニックスというサイコ殺人者との長年に亘る男の闘いの話、というか、ここをもっとメインにした方が面白そう。
突然森の中、ヴィドックが逃走していて、警官に捕まり、そして警官を殺してまた逃走的なシーンだけが映像だったのが腑に落ちませんでした。他のシーンは分かりづらいながらもバタバタしながらやっていたので、なるべく映像は避けてほしいと思いました。
で、ヴィドックは犯罪者だったのに刑を全うすることもなく、いつの間にか悪を憎む人になっていて、そして誰も服役を迫らないのが不思議でした(ま、1775年からの話だからね)。最後、フェニックスを追い詰めても、なんかこのけじめのなさが引っ掛かっていました。
全体にバタバタした展開でしたが、フェニックスとお母さんとの絡みはじっとりとしていて良かったです。手のない不思議なお母さんだと思っていたら人形だったなんて素晴らしかったです。
歌手の人の歌も素敵でした。
満足度★★★★★
【赤の章】観劇
究極の学校、これだけで十分でした!
ネタバレBOX
『dogma』学び舎の話。
学問とは死ぬことと見つけたり、すごい、100点満点取れないと挫折ということで死、100点満点を取っても社会に出て挫折する前に絶頂期で死んだ方がいいといことで死。誰も100点を取れなかった担任は自決、究極の学校すごーい。
校長は、理想の人生を大手会社に勤め、結婚し、子や孫に恵まれ、老衰して死ぬのが理想というのに、会社に就職する前に生徒を殺してどうするのって思いましたが、とにかく狂気に満ちた設定がすごーい。
川添美和さんと朝日望さんのキビキビした演技、カッコ良かったです!!!
川添さんの活躍、熱弁で、残った生徒は助かりました。どっちでも良かったです。狂気に終始しても良かったです!
次の話ではミーハー娘役、色々な川添さん素敵!
満足度★★★★★
あの当時の
(私には)下丸子、矢口の渡付近の風景が思い浮かびました。
ネタバレBOX
町工場、大手の孫会社、ひ孫会社の雰囲気がよく出ていました。不況下における仕事のなさ、取引企業の倒産、NC旋盤、マシニングセンターの登場、ほんとそうでした。
企業経営、技術革新、親姉妹の関係、恋の話、様々なことが絡み合い、素晴らしかったです。
姉の夫は元佐久間製作所の工員で、優秀だからこそ父親に追い出されて大手工作機械メーカーへ転職した人物でした。付き合いは途切れていたものの、ジリ貧になるであろう将来を考えて佐久間製作所を工作機械メーカーの工場敷地にしないかという話を持ってきます。
しかし、技術に自信を持っており、攻めの営業をすることで活路を見出そうとして誘いを断る妹、この工場が平成の今も残っているかは分かりませんが、技術があるしきっと残っているだろうと、そして残っていてほしいなとつくづく思いました。
満足度★★★
オープニング凝ってました!
現実味、うだうだ感、ファンタジーの要素が入った素敵な作品だけに、もう少しコンパクトにまとめてほしかったです。
ネタバレBOX
舞台に積まれた25センチくらいの立方体、白い段ボール箱ですが、これが積まれて大きな壁となっていました。オープニングと同時に中央をくり抜き映像を流し、壁に映った役者の映像がそこから消えると本物の役者が中央に現れる、まるでイリュージョンのようで目を見張りました。
しかし、その後のぐだぐだした展開には疲れました。まさか2時間公演になるとは。わがまま芸術家の、「お腹すいたぁーあ!」ってぐずったときには、「ああ限界、もうお腹いっぱい、さっさとやれー!」って、こちらこそぐずりたくなりました。
凝ったオープニングも逆に簡略化すべきだと思いました。
とにかく、意味の無い時間が多過ぎました。スタート時の段ボールを片すときなども、無駄話は認めますがもっとちゃっちゃっと片付けるべきです。あんたたちが主役じゃないんだから。
強盗や画商との会話でも、いちいち話の腰を折ってその都度余計な時間が流れました。
そして、これだけ長くなるのなら、最後の舞台挨拶も一人ずつではなく、全員一緒に出てくるべきだと思いました。
ところで、題名は強盗を働いたミュージシャンの作った曲名だったと理解しましたが、人の様子を映す不思議なキャンバスの映像が小さくて良く見えませんでした。
満足度★★★
男女関係が絡み合い、
凄い熱演でした。
ネタバレBOX
演出家には演技をしているか地でいってるかを見抜く力が備わり、その結果人が嘘を付いているかどうかが分かるというのは素晴らしい発想だと思いました。
20年後にお互い一人だったら結婚しようなどという会話、意外によくあるのかな、懐かしいーって感じました。
ただ、小難しい記憶喪失など入れなくても良かったのではないかと思いました。20年前の約束だけ忘れたことに関して解説がありましたが、当初良く分からず、色々考えているうちに冷めてきてしまいました。不味いマティーニを飲んで思い出したは説得力がありました。
彼にはもったいないことですが、そして信じられないような話ですが、女性の方が一途だったということ…、「5年前から変わっていないは、20年前から変わっていないってこと」っとか言わせて、どストレートに展開した方が劇的だったように思いました。
刑事の予想外な答でみんながおっとっとと崩れるなど面白いシーンも多くありましたが、期待値が大きかったせいか、色々な男女関係、三角関係が絡み合った割には全体として盛り上がりに欠けました。落ち着くところに落ち着く、意外性の無さ所以でしょうか。若い彼女とくっついても、中年の花のようで良かったです。
それとも、自分のことはからっきしダメでも他人のことはよく見えるマスターと演出家の緑さん、解説者が二人いたことが要因でしょうか。解説者は要らないように思います。
ところで彼氏の背広、汗びっしょりで汗のシミが際立っていました。紺系などの方が目立たなくて良いのではないかと思いました。
満足度★★★
シリアスドタバタ破天荒コメディ
びっくらこきました。
ネタバレBOX
途中から理屈抜きの破天荒な展開だということが分かったので、諸々のことについてとやかくつっ込むのは野暮だと重々承知していますが、いくつかだけ言わせてください。
やくざには、悪いやくざと、経済やくざなどのいいやくざがいるみたいな言い回しにはぞーっとしました。もめごとがあった場合に若い衆を貸すよに対して、頼りになる、宜しくお願いします的な反応にも、暴力団排除条例の趣旨、暴力団に協力しない、暴力団を利用しない精神はどうなってんねんって。
銃で撃たれたチンピラも銃刀法違反です。被害者然として旅館でのんびりしていられるわけないでしょ。警察も何してるんですか。
事件も解決したし、にこにこして自宅に帰ろうとする兄妹、おいおいこれからお兄さんのお葬式の準備が待ってますよって。
満足度★★★★★
雰囲気あって素敵でした!
遊び心もあってちょっと楽しい。女性陣が可愛くてとっても楽しい。メッセージ性もあって良かったです!
ネタバレBOX
生まれた土地を離れざるを得ない悲しさ…、地球の大気が赤くなってしまうくらいの自然破壊が起きて宇宙に出た人類は、放射能汚染で福島を追われた人たちと重なります。
宇宙船を乗っ取るサスペンス仕立てで地球に向かうと地球は青かったで、人類が帰還できる道が開かれたようですが、100年で戻れるというのは少し甘い気もします。
終盤のメーキングシーンというのでしょうか、稽古場に集まった役者たちが作家の遅筆を皮肉る遊び心溢れるシーンもあって楽しかったです。
乗務員、乗客、全員が白い衣装でした。コロニー生活だと洋服くらいしか楽しみがないとも思いますが、その方がSFっぽく見えるのかな。
女優陣の可愛らしさ、特に酒巻裕里さんのプロポーション、光藤依里さんの清楚さが魅力的でした。
満足度★★★★
淡々と…
何もしない、そんなもんですね。
ネタバレBOX
なんで床の間に穴が開いたのだろう、友人を投げ飛ばしたからと分かってもなぜと、序盤の謎めいた話に引き込まれました。
「忘れることは誰にも止められない」で、床の間に穴があくほど友人を投げ飛ばした男。奥さんを愛していたんですね。奥さんが病気になってから亡くなった後までを淡々と描いた話。
男は床の間を修理した際に残った材木を利用して約束の棚を作りました。生前にしておけばよかったと思うけど結構面倒だからやっぱりやらない、分かっちゃいるけどそんなもんですね、日常って。でも、棚を作ったら次の願いを言うって言っていたから後悔はします。切ないですね。
仲人として結婚式に出掛けるのにネクタイを締めようともしない面倒臭さには少しいらっとしました。少し早く着き過ぎたとはいえ友人が迎えに来たのに話しこんでしまうという設定は、お芝居の流れとしては理解しますが、少し不自然でした。
ライブに行こうとしてやっと着替えてきた病気の彼女のことを考えたら、これも事情は分かりますが、みんなしてあんなに座敷でうだうだしちゃいけません。ライブに行くのが無理になった彼女のために歌手が歌ったシーンは良かったです。
それにしても、モンスターご近所さんはうざったかったです!!
満足度★★★★★
究極、純粋
男たちの生き様、規範、面白かったです!!
ネタバレBOX
究極のプラトニックストーカーズ物語。タイムトラベラーのように彼女の歴史に直接影響を与えないように配慮する徹底ぶり、というか手を出せない究極の草食系。
劇場に入ると白い幕が張られていてセットが見えないようになっていました。スタート時に、映像から一気に薄暗いアパートシーンへの展開は美しかったです。
現実に目覚めて冷めていく仲間たち。残った尾崎豊も、最後お膳立てされたとはいえリアルな姫に対峙して「あっ、口臭ーっ」で現実を知るオチの面白さ。
ただ、「ま○汁臭い」が伏線だったかもしれませんが、品が無いのとあまりにも多用したのにはちょっと閉口しました。
また、このラストシーンはちゃっちゃっとやってちゃっと終わるくらいのスピード感がほしかったと思いました。
満足度★★★
「巨人」
を倒して自己を確立する男のファンタジーみたいな。
ネタバレBOX
巨人とは、マスコミに対する政治的、社会的圧力のことであり、自分自身に対しては世間体を気にする曇った目のことでした。
彼の勤務先、番組制作会社は雲散霧消してしまいましたが、本質を見抜くことに気付いた男は振られた彼女にもう一度交際を申し込むという内容をファンタジー風に味付けした話でした。
「私は盗まれました」は、本質を見抜く目を盗まれたってことでしょうか、今一私には分かりませんでした。
生活感が無く、子離れできていないような父親の登場も何のこっちゃと思いました。
満足度★★★★★
重厚!
平幹二朗さんが見られて良かったですが、
ネタバレBOX
1983年の作品とはいえ、平吉ってそんなに年寄り臭いかな、全体に設定年齢よりも高めに感じました。
いくつになってもお兄ちゃんはお兄ちゃん、ですか。そんな頼りない弟でも、息子が戻って来ることを信じて住まわせなかった兄平吉。その平吉はいくつでしょう。65歳くらいかな。弟は60歳手前?草平と塩子は40歳手前?
あまりにも老いを強調した演出ですが、65歳と40ちょい前なら理解できます。
家を出た息子はどんな男だったのかと考えていました。骨のある男を想像していましたが、それが仲間内で寸借詐欺まがいなことをやっていたことを聞き、さらに平吉の弟に性格が似ているとを聞かされると、なるほど兄から調子良くお金を借りて、督促されると2ヶ月くらい後に返すととりあえず言い訳する弟と同じような、ああ典型的なローン延滞者タイプだなと得心しました。
一方の塩子と彼女のおばさんも二人は神経症的タイプとして描かれており、本作品は一族の業といったものをずいぶん意識していると感じましたが、ちょっと極端過ぎる嫌いはありました。
惹かれ合った平吉と塩子ですが、平吉が躊躇している間に少し自暴自棄になった塩子が交通事故に遭って死に、二人の関係が突然断ち切られてしまう終わり方はとても切なかったです。
満足度★★★★
ほー、こういう展開なんだ!
とある俳優に対する気持ちが溢れていました。
ネタバレBOX
戯曲創作中に登場人物が作家にストーリー展開を要求する話はよくありますが、本作品はその逆で、二人の作家が亡くなった俳優を偲んで即興のアテ書きで芝居を作り、タクシードライバーがちょっとちょっかいを出すといった話。
島岡亮丞さんがいい加減な男、即ちとある俳優を演じました。かつらを被り、禿キャラを封印しての演技でした。モテモテで女性にルーズだった俳優らしく、いい加減な男は手当たり次第に女性に手を出し、最後はみんなから捨てられてしまいます。
女性作家と俳優との間に恋愛関係があったこと、最近パッとしない男性作家の女性作家に対する尊敬の念、俳優に対する畏敬の気持ちが前提となって即興芝居が作られていきます。
それぞれの作家がペンを持って役者の背中に書き込むような仕種をしてアテ書きし、ストーリーを展開したりやり直したりしていることは確かですが、一度観ただけでは作家の作風の違いを把握することとか真意を見極めることは困難でした。具体的なモデルがあるのか無いのか、とある俳優のイメージが私たちの頭に入っていないからかもしれません。
休憩中の磯川家ですが、島岡亮丞さんはよしもとクリエイティブ・エージェンシーに移っていたのですね。
満足度★★★
多くても少なくても…
今回はいつもより暗闇を多くしてみました。
ネタバレBOX
脳死のような状態になり、内臓を摘出される寸前にとある博士の発明した脳波を計る機械により意思表示できて命拾いした男の話。モビルスーツを着用して身体も動かせるようになり、最後は爆発テロを防ぐといったストーリー。
前作は暗闇でない時間帯が多く少しがっかりしましたが、今回は布団を薄明かりで見せるシーンと脳波を計る機械が光ったシーン、そして最後の爆発シーンと終演後の挨拶だけが明るく、ほとんどの時間が暗闇でした。
しかし、暗闇は暗闇で、何も見えないのもつまらないものですね。接触事故防止の観点からかもしれませんが、両側の客席から離れた中央で演技をしているので臨場感が感じられません。もっと客席近くでの演技により息遣いが届くくらいでないとラジオ劇とどこが違うんだと言う気もしてしまいます。
最後の挨拶で、モロ師岡さんのモビルスーツ姿と阿曽山大噴火さんのズボン姿を見ることができたのが良かったところでしょうか。
爆発後のシーンも、二人が重なっていて、しかも顔が見えないので、見せられたとは言え状況が把握できませんでした。
満足度★★★★
あぁ虚しい!
全体に乾いた感じの印象を受けました。
ネタバレBOX
もみじ役の中野あきさんが可愛らしく、カーテン越しに裸?になるシーンもあってドキドキしました。東京バンビに出演していたことに気が付いて色々得心しました。
エチオピアでの里親支援のはずが、実は夫タモツによってエイチオーピア星へ戻るための宇宙船修理費用に使われていたとは。
エイチオーピア星に帰りたくない召使いによって刺されて死ぬという劇的な結末に、召使いが花屋の禿親父に惚れこんで、日本、地球が好きになってしまったとはいえ、こんな理不尽な終わり方させなくてもと悲しくもあり、空虚さこそが特徴でもあるしと複雑な気持ちでした。
林有実さんは背が高くカッコ良かったです。タモツの靴底がすり減っていたのはちょっと貧乏臭かったです。
お金ともみじに執着するAV監督は全体の乾いた雰囲気とは異質で、中村まゆみさんの熱演が逆に上滑りのように感じられました。
満足度★★★★
予想以上!
いろんなグループがあり、それぞれにしっかりファンがついていることに感心します。
可愛く、個性的でもあって、絶対領域もあり、良かったです!
ネタバレBOX
友達が作れなかったマナ、100年前のお友達が生まれ変わったのばらだったのでしょうか。
友達ができたら願いが叶い天上に行き友達と別れることになる切なさ、と思ったら数十年なんてあっという間、天で再会して、さあみんなで地上に行きましょうって、アイドル的前向き劇。
思っていたよりもそこそこ可愛く、思っていたよりも上手で、思っていたよりも良かったです!
満足度★★★★
一瞬にして
何本もの人生の絵巻物を広げている途中で大きなハサミで断ち切られるような気持ちでした。
ネタバレBOX
仕事もあれば、恋愛もある。妊娠する若い女性もいる。命の大切さ、中絶の恐ろしさ、そんなことを話しながら毎日が過ぎている。
アドリブ(的)を交え、緩急をつけながら進行していきます(おふざけは不要です)。
そして3.11、日常を断ち切るように地震が起こり、津波に飲み込まれる。何と理不尽な。
改めて一期一会の大切さを思い知りました。
満足度★★★
おめでたいのですが
何かが足りないと思いました。
ネタバレBOX
婚約者はお父さんとお母さんが音楽家のお嬢様かと思っていたら、少し様子がおかしい。資産を狙う詐欺まがいなことが起こるのかと心配し、期待しましたが、愛ある故の乙女心からのちょっとした嘘だったのでほっとするとともにこの程度のことかとも思いました。
それにしてもビックリ、何と三男の奥さんの知り合いの元暴走族で、しかも年上だったとは。
最後はドタバタに乗じてどんどんカップルが誕生するおめでたいストーリーでしたが、これだけの大所帯で結婚を巡るホームコメディときて、何かが足りないような気がしました。
親の世代が全く出てこないことに違和感を覚えました。事情があるのは分かりますが、大物客演を招いているくらいですから、親の世代の役者さんを連れてきて幅を持たせたらいいのにと思ってしまいました。
不動産の名義については親の生前にいったん決着がついたのでしょうが、親が亡くなったときには長男は失踪していたわけで、それぞれに考えがあるはずです。三男からお店を売って換金しようという提案がありました。話を振っておいて、妹が将来ケーキ屋をやりたいというだけですんなり終わるほど簡単な話ではないと思いました。
満足度★★★★★
臨場感と緊迫感
取調室の臨場感と緊迫感がありました。
ネタバレBOX
鬼刑事と仏の刑事、そして階級は低いが自分の信念に基づいて行動してくださいと言う刑事たちと仕事を共にした若いキャリア警部補の成長物語でもあります。
鬼刑事のやり方はやはり納得できません。可視化の重要性を認識させられます。最終的には若いキャリアによって告発されたと聞いてほっとしました。
阪神好きの連続殺人犯は両親の敵討、そんなことしちゃあいけないでしょうと思いつつしんみり。いい人は若死にするで、仏の刑事が殉職したと聞いたときはさらにしんみりしました。
鬼刑事が強盗放火殺人事件の被疑者に、被害者の血痕が作業着に付いていた真相を調書に載せないで裁判で主張しろ、その方が母親に早く会えるぞという論理は今一理解できませんでした。恐らく、早く結審してシャバに出られるぞということでしょうが、それよりも起訴前に真犯人を探し出させた方が早いと思うのですが…。弁護士も、本当に早く母親に会えるようにするにはどうすればよいかを考えれば、被疑者を説得出来たと思うのですが、頭をうなだれて退出するだけの姿勢は疑問でした。
満足度★★★★★
じんわり
テーマを先に決めたことによる多少の強引さは感じましたが、次第にじわーっと面白くなっていきました。
ネタバレBOX
「ヌレギヌ」、イベントを潰そうとしたそもそもの動機が、好きな人が怪我してしまい代役を立てるのが嫌だったからって。そしてそこからほとんどの人を巻き込んで権謀術策を駆使する、どんでん返しの連続は面白かったですが少々強引かなと思いました。じゃんけん20(?)連発、20(?)連敗はお見事。
「ホットミルク」、ぶりっ子衣装可愛かったです。夫を相方に譲るかどうか、そんな自分の人生をじゃんけんで決める…、じゃんけんというテーマがあってこその話だとは思いますが、優柔不断な夫を前にしたら仕方ないかなと思わせるところが上手かったです。
河合美智子さんの泣きながら歌う演技はさすがでした。
「アマガサ」、野球が雨天中止になったときのための番組をアマガサと言うんですね、初めて知りました。じゃんけんで負けた者が制作する、有りそう。
ビッグになるには目の前の仕事を精一杯頑張ることというおしゃまな子役の台詞が可愛いかったです。歌も可愛かったですよ。
いい番組を作ろうと心を入れ替えたプロデューサーの気持ちがタレントや素人さんにも伝わり、一丸となったところが素敵でした。