満足度★★
苦痛
珍しく苦痛を感じ、席を立ちたくなりました。
ネタバレBOX
宗旨が違うせいか、檀家とお寺の関係とか跡取りの考え方とかが違うのかなと思って最初観ていましたが、単なるカブトムシの角で乳首をいじるのが好きな男と女のバカ話ということが分かり、その後も延々と同じような内容が続くに及び、観るに耐えなくなり苦痛で早く帰りたくなりました。
舞台上では男優たちがばかでっかい声で叫びまくり、客席では大声で笑うお仲間さんたちがいて興覚めでした。
期待が大きかっただだけに落胆度がきつかったです。
満足度★★★★★
素晴らしい!
原作の良さに加え、簡素ながら意味のある背景の造作物など演出面が素晴らしかったです。
ネタバレBOX
タヌキはウサギにメロメロだったこと、これも一つの女難の相、おばあさんが押しつぶされて凍死するに至ったツヅラには大金が入っていておじいさんがその後成功したことなど面白く拝見しました。
原作に無い下手側のおじいさんは、防空壕の中でお伽話を聞かせていた父の将来の姿のように見え、なぜ戦争に行かなかったんだ、なぜ戦争に行っていないんだと、戦争には反対ですがそれでも申し訳ないという気持ちや後悔の念、空虚な思いが現れているようでした。開演前のおじいさんの戦後の思い出も良かったですが、途中の喉から搾り出すような戦後の歌謡曲が素晴らしく印象的でした。
背景は最初お宿に見え、そのうち台詞からツヅラの山かと思いましたが、雀を捕る籠でした。おじいさんが支え棒を外したときに下りてこなかったので動かないものなのかと思っていました。最後に役者が捕らえられましたが、動くのならおじいさんが外したときに動かした方が意義があるように思えました。
満足度★★★
緩ファンタジー
2002年に多くの観客から高い評価を受けた作品とあったので期待していました。
ネタバレBOX
亡くなった父親の思いが星の光となって娘の手術室に届き、将来寿命を全うした後は誰かの星空として一緒に人々を照らそうと諭し、その結果娘の腫瘍は消え、手術が成功する話。
そんな感動するような話かなあ。拍子抜けでした。
せめて腫瘍摘出手術が成功するくらいにはしてほしかったです。
満足度★★★★★
熱かった!!
あまり難しく考えることもなく、全編ロックンロールで楽しく熱かったです!
ただし、DVは決してロックではありません!!
ネタバレBOX
いい男に惚れるのもロック、いい男に騙されるのもロック。
袋について歌った西武線の演歌やフォークソングクラブとロックバンドの対決など面白かったです。
ただ、抗争によって起こる格闘シーンや暴力シーンならまあ許せますが、DVシーンについては全く許容することができませんでした。
満足度★★★★
イリュージョンが素敵
お洒落でした。
ネタバレBOX
人集めで前半が終わってしまう、11人のチームだから仕方ない面はありますが、肝心の金庫破りから逃走のドキドキ部分がドキドキしないまま終わってしまいました。
お芝居からの流れで始まったレビューは美しく素敵でした。
満足度★★★
冒頭の
絶対領域は良かったです。
ネタバレBOX
しいてツッコむような筋書きでも無いのですが、アフタートークで主宰の人が計算しつくした脚本のような言い方をされていたので気になったのですが、メンバーが王子と呼ばれた非嫡出子と以前からの知り合いだからといって本来はお前が敵を討つべきだと説得していたというのが理解できませんでした。嫡出子の立場はどうなっているのでしょうね。
そして、仲間意識を強調して参加を促していたのに、非嫡出子を討ち入りから外したのも変でした。実は他の選抜メンバー以外の40人が参加していたというのもなんじゃそれでした。
そもそも、王子の行動、心情を彼が描いた漫画から引き出すのは分かりますが、唐突に漫画を登場させるのは強引でした。
更には、様式美を取り入れた風に切腹したのに、それは単なるイメージで、不法侵入しただけなんて。
首謀者前田だけが死に装束が左前ではありませんでした。前田だけが不法侵入で止めようとしたのか、あるいは単に間違えたのか謎でした。
満足度★★★
女子が
堂々と男子のふんどし姿を見ることのできるイベントですね。
ネタバレBOX
羽鳥兄弟の三男坊の人は、おぼっちゃまくんの実写版にピッタリだと思いました。
満足度★★★★★
【夜の部】
『於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)』、別名『お染の七役』がこんなに面白いものだとは知りませんでした。
ネタバレBOX
七之助さんの早替りの素晴らしさ、驚嘆ものです。駕籠からどのようにして抜けたかなど今でも不思議です。ただ、一ヶ所、二ヶ所、久松の体型が七之助さんとあまりにも異なっていてバレバレという場面があったのは残念でした。
お染久松の話というより周辺のワルたちの話と言った方が適切な感じ、鬼門の喜兵衛の悪事がバレても平然とにやついたままというような態度も素敵。
雰囲気が一変した大詰の気が狂れたお光と女猿廻し夫婦?の踊りは見応えありました。
満足度★★
何だ、このヌルさは!
宅間さん始め5人の作者によるショートコント集ということもあってか、深みがなく、ぬるーいものでした。
あの『夕』とか『くちづけ』で感動させてくれた同じ劇団とはとても思えませんでした。
ネタバレBOX
退団する劇団員を全面に出し、温かい劇団だなとも思いましたが、去っていく劇団員を厚遇し過ぎるのも温さ(ぬるさ)の現れだと感じました。
つまらないコントがほとんど、落ちないオチにがっかりしました。
劇団を去る役者さんは40歳くらいでしたか、今後普通に働くと言っていましたが仕事の内容についてはノーコメントでした。これにもがっかりしました!
役者を続ける難しさ、悩み、売れない悔しさ、今後どんな仕事に就くのか、就けるのか、だからそれまで可能性に向かって頑張った方が良いのか良くないのかなどについて、若い役者さんたちの参考になるように、ならなくてもいいから生々しい心情を吐露してほしかったです。
満足度★★★★
1+7人
女性ばかり。思い出しながら拝見しました。
ネタバレBOX
やはり、再演なので感動が薄くなります。世田谷シルク『渡り鳥の信号待ち』や演劇ユニットてがみ座『乱歩の恋文』も再演を控えていますが、改めて観る必要性は無いように感じました。
今回は結婚式に兄貴は帰って来なかったのですね。兄貴が妹のパスポートを取りに行って自殺めいた死に方をすることもなくスッキリしていて良かったと思います。
二階、エレベーター、有効に活用されていました。ただ、拘置所か医療機関か分かりませんが、移動できる机が置いてあるとは考えられませんでした。
満足度★★★★
フィナーレ
デルタさんから曲も届き、疲労困憊なはずなのにスクワットもこなし、アンパンマンの歌でフィナーレ。
ノリの悪い私ですが、肩組んで参加しました。東京バンビの三人、お疲れ様でした!!!
満足度★★★★
公開オーディション
色々な解釈ができるシナリオで、真剣に行われました。
ネタバレBOX
「あのー」、初対面の人に声を掛けるような「あのー」、でしたが、何度か繰り返すうちに沈黙している相手へのきっかけを作るための「あのー」へと変わっていきました。
シナリオには「移る」と書いてあったのかもしれませんが、「女心が移る」を「女心が移ろう」と最初に読んだ中村まゆみさんはさすがです。
中村さんは濃いので、重くならずに軽いといいですね。
満足度★★★
オープニング~山手線終電近くまで
さあ始まりました。
ネタバレBOX
72時間演劇のコンセプトは来年5月公演のアイデアを得るためにお客さんを招いてヒントを貰おうというもの。
とにかく笑わせろ、素で料理なんか作っていても面白くないからなと殿様ランチの板垣さんに言われても、板垣さんが帰れば素に戻る、いいですね。
でも本格的お芝居の一本もあってほしいです。
町田さんのダンスグループが来てダンスの練習をしたので、次回公演にダンスが採り入れられることは間違いなしのようです。
須貝英さんの似ていない戦国武将のモノマネ編の途中で帰らせて頂きました。また来ます。
満足度★★★★
グローバルの波
英語ぐらい出来ないとお芝居についていけない時代なんすかねぇ。
ネタバレBOX
遺伝子組換え植物や放射能汚染食物を警戒するちょっと数年後の話。
たこ焼きチェーンのフランチャイジーがアメリカ企業とは時代ですね。指定された小麦じゃなく、契約違反までして国産の小麦で作ったたこ焼きが最終的にはアメリカ人からも美味しさが認められ、まるで由紀さおりさんの成功のようで良かったです。
ドタバタの中で食物は極力西から取り寄せるなどと、ところどころの毒気がスパイシーでした。
満足度★★★★
増幅
大きくなりましたにはびっくり。
ネタバレBOX
渡辺さん自体が色々悩まれていたように、女性の感性から生じる愛や母性などについての話。
5人の作家のストーリーを繋いでいるのでパンと音がして(したように思えて)いきなり話が変わることがあり、そんなときにはさすがだなと思いました。
我が子と近所の子供を殺した秋田の母親の話はすぐ理解できました。
早着替えあり、一人芝居だと思っていたらあれま個体分裂もありました。
満足度★★★
一応驚いた
ストーリー自体は一応凄いのですが、見た目のシーン自体はさほど強烈ではありませんでした。
ネタバレBOX
チェンソーと鎖鎌の決闘シーンなどもガシーンと刃がぶつかるのではなく、一度失敗しお互いに刃を合わせていました。
慣れというものは怖いですね。指が飛び散った自傷が凄かった丸ノ子ちゃんの印象が強いので温く感じました。
満足度★★★★★
幻想的で切なくなる
軽便鉄道に乗って銀河を旅する、改めて宮沢賢治の凄い発想に感銘を受けました。
ネタバレBOX
死んだ人たちは面を付け無表情を表現、素晴らしい。
ラストの川面を照らす灯りを見ながら、ジョバンニと同じようにカンパネルラは銀河の彼方にいるんだなと切なく悲しくなりました。
満足度★★★
優しい心になりますが、
どこかで観たことがあるような。
ネタバレBOX
父親が亡くなった交通事故に同乗していた妹は脳に衝撃を受けていたらしく、新しい記憶が一日しか残らない記憶障害を発症。入院した妹を兄を始めとする周りの人達みんなで精神的に支え、退院後の二人の生活のために兄も就職し経済的自立への道を歩もうとする話。
ずばり、『ガマ王子VSザリガニ魔人』でしょう、という印象でした。
ビデオの逆回しのような方法で場面転換をしていましたが、別に少し前に戻るわけではなく、先のシーンに進んでいました。何か誤解を与える演出だと思いました。
いつもは関心を持たないのですが、日ハムの斎藤佑樹投手から妹役の西崎あやさんあてのスタンド花があったのが目を引きました。と思ったら、西崎あやさんは元日ハム・西武の西崎投手の娘さんだったんですね。
満足度★★★★
時代の流れに
翻弄される商家の様子がしっとりと描かれていました。
ネタバレBOX
回想シーンは大正末期か昭和初期か、この頃の氷屋は大いに儲かり、事業を拡大しています。氷屋といっても電気で氷を作るのではなく、冬に氷室に貯蔵した氷を夏売りだすやり方。戦時色が濃くなるにつれ料亭や酒場の営業が自粛ムードになり、氷屋は次第に落ちぶれていき、戦後完全に没落するまでを描いた話でした。
主家の人たちは癖はあっても基本いい人、従業員もお女中も元気で働き者、それでも時代の流れでどうしようもなく落ちぶれていく、そのような様子を見ているのは重苦しく、辛いものです。
龍の女の子供ということで、河原に捨てられていた捨て子だったことを表現していたのは切なく、養父の愛情も感じられ素敵でした。
ところで、「星の流れに」は戦後の流行歌です。女中さんの生き様を考えれば戦後部分に使われるのは当然ですが、番頭さんの出征シーンに流れていたのは如何なものかと思いました。
戦後、女中さんと従業員が結婚して和菓子屋さんを開業したという消息は知ることができました。主家も元の場所にあって、少なくとも長女は住んでいるようです。ジャワに行った次男の生死については想像に任せても構わないと思いますが、長男一家がどうなったかは触れてほしかったと思います。
長男の袴の丈があまりにも短かったのには驚きました。また、ニ女を嫁にしようとした山崎は戦前の成り上がり者かもしれませんが、少なくとも貴族院議員ですから、いくら下品な男とはいえ靴を履くときにあんなにトントンするでしょうか。細かいところが気になりました。