実演鑑賞
満足度★★★★
倉庫・ガレージのような会場を活かした演出が新鮮だった。また、会場の端でBGMが生演奏されており、会場内に反響して四方から包まれるように感じたのが心地良かった。原作の雰囲気を残しつつ現代チックな問題に落とし込んでおり、行き先に微かな光を残した終わり方が好みだった。
ネタバレBOX
原作を読まず、あらすじもたいして読まず、とにかく初見で見に行ったのだが、最初から世界観に早く入り込むことが出来た。
シャッターが開き、薄暗かった会場に慣れていた所に眩しい外界の光と珍客が来場。胡散臭い投資家先生と謎の麗しい美女は、衰退しつつある田舎に差した希望の光…では無く、ただただ弱者から金をむさぼっていくだけの悪者だった。正直、そんなこんなでこの珍客たちは成敗され退散し、欠けていた田舎者たちの絆が結び直され、明るい未来が待っていると思っていた。完全なバッドエンドでもなく、最後にほんの少しだけ現実を見て前に進む…かもしれないという希望の可能性を見せられたのがまた、(あの後皆はどうやって生きているのだろう)と想像を膨らますことができ、結末がやけに現代に有り得そうな感じがして私は好みだった。
今度の会場では恐らく倉庫で使えたギミックが使えないので、その部分がどういう形で変更されるのかが楽しみだ。