長寿郎の観てきた!クチコミ一覧

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Zebra On Zebra ゼブラ・オン・ゼブラ

Zebra On Zebra ゼブラ・オン・ゼブラ

劇団Turbo

駅前劇場(東京都)

2016/04/07 (木) ~ 2016/04/11 (月)公演終了

満足度★★★

登場人物たちは楽しめたのだが
見せ方というか
説明台詞の挟みとかを上手にしてほしく思えた 約1時間40分

ネタバレBOX

話は地方都市らしい(こーゆーバックの説明欲しく思えたんですよ)町内でのミニFM局が1か月の防災よう用にと行っていた試験放送を終える最終日の騒動話です(大体午前中から夜の9時前ぐらいかな)

町の状況とか人物関係の基本を少しづつ説明台詞で積み上げて欲しかった

パッと見には町内文化祭上演みたいな感じで
内輪で受けてれば風な感が否めなかったっす

最終日が舞台なら
開演前の座の温めで
アナウンスとかナレーション風なラジオ放送を
場内に流しておいて開演近づくと諸注意に
舞台上につながる
いよいよ今日が放送最後の日ですとかいって
盛り上げてたりすれば良かったのにと思えたですよ
(録音なら上演前のあわただしさとか少しは軽減できるだろうにとか思うし)
「幕末!天命、投げ売りのクマさん」「ニコニコさんが泣いた日」

「幕末!天命、投げ売りのクマさん」「ニコニコさんが泣いた日」

演劇企画ハッピー圏外

TACCS1179(東京都)

2016/04/01 (金) ~ 2016/04/14 (木)公演終了

満足度★★★

「ニコニコさんが泣いた日」観劇です
子ど向け風に楽しく動物さんたちを擬人化しての上演でしたが、自分的には笑いとシリアスのバランスが取れていなかったなぁと思えた約2時間。

ネタバレBOX

ライオンさんゾウさんなどツナギの色での擬人化は可愛いくは思えたが

積みあがってゆく戦争という悲劇の波が
あんまし上手に見せられていなかったと感じたですよ

緑色のツナギのワニさんよりも
黒いツナギでのクロヒョウさんとかにした方が
同じ肉食つながりで
ライオンさんとの共演が生きたのでは?
とかも感じました
(ライオンさん・・・ほんと~にキャラ合ってましたが
も少し傍若無人でも・・とか感じましたです(^^)
レドモン

レドモン

カムヰヤッセン

吉祥寺シアター(東京都)

2016/04/06 (水) ~ 2016/04/10 (日)公演終了

満足度★★★★

再演観劇が ここのところ多いでんす
異種との付き合い方を描いた話ですが
いろいろと時間が経っても答えは見つからないのかなぁと考えさせられた
約2時間~

20分ほどのアフタートークは
主人公を演じたツジ氏の宇宙話でありました
ブラックホールの話が本屋さんと合わないのがチョット笑えました♪

<パンフの間に挟んである人物相関図・用語集は参考になりました>

ネタバレBOX

故郷の星の資源枯渇で地球に移住してきたらしい”レドモン”と言われる異星人=砂を食べ赤い尻尾を持ち人類と交配可能であり、生まれたハーフ=まじりとか地球人純潔種や、とりまく環境での法改正等を掲げたストーリーです。

種族・民族の争いに通じる話であり、いつまでも無くならない問題ですよね。


ぼくの好きな先生(再演)

ぼくの好きな先生(再演)

enji

OFF OFFシアター(東京都)

2016/04/01 (金) ~ 2016/04/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

6年前かぁ・・・・・
見事にブラシュUP出来てたなぁと感心した1時間50分

[る]Ver.を観劇です

「いじめ」についての話ですが
今ではネットの利用もあり
より巧妙に隠れてたりとか
サイバーな感じが強く出そうですが
今作ではそのようなトコは出さず
根源的な人と人のコミュニケーションの話に言及してて
琴線に触れたなぁと

ネタバレBOX

舞台セットは主人公の本棚に囲まれた部屋であります

34歳の中学教師である河合優は校内のいじめ対策に力を入れてる熱血教師
付き合ってる女性との間に子供が出来て近日には共に住む予定の部屋に引っ越すつもりなのだが・・・勝手に部屋に出入りする不登校児=馬場翔太が引っ越し先までについてゆくなどと言いだして困っております

いつも通りに二人で言い争ってる部屋に汽車の音が響くと壁に貼ってあるポスター通りのヤヌシュ・コルチャック先生が本棚スライドさせて出てきます・・・”世界教育者会議”の開催がこの部屋だというので来たと。 そして次々と現れる主人公の尊敬する”先生”達。 馬場君も交えて”いじめ”の話を聞きいったん現代のいじめ問題を探りに行く先生方・・。 

物語が進むと手話しかできなかったアニー・サリバン先生は日本語で会話できるようになったりして馬場君の正体も判明し20年前に起きた悲劇が話されて、いじめについて向き合って担いで生きてゆくことを示唆して主人公が「引っ越し」を決意し馬場君も好きだった主人公のもとを去ります。

印象の強い金八先生は前説(紙芝居が受けましたわ(^^)とチョット出&オチの「おしまい」ボード提示役でした

コルチャック先生の言う「子供の集団はライオンと同じ、ジャレて遊ぶ時が一番危険だ。」が印象強く残ったです

馬場翔太=主人公の同級生。20年前にいじめが原因で鉄道自殺し、以後主人公のそばに幽霊(?)として存在・・成長しなくてずっと中学生のまま=持ってる=読める漫画も変化無し・・・
河合優(かわいまさる)=主人公。舞台となる部屋の主。教職に憧れ教師となりいじめの根絶に向け日々健闘している。中学の同級生だった玲子との間に赤ちゃんが出来て引っ越しをする予定。
田中光一=通称「おつかれちゃん」口癖がそのまま仇名に・・。
金田玲子=馬場君も好きだった同級生の女の子、二人で映画に行くような仲であったが。いまでは主人公の彼女。実は彼女にも馬場君が見えているが、彼女の馬場君は主人公の見ている詰襟制服の彼ではなく赤いのチェックのシャツに黒のスラックス姿で剽軽な性格です。
馬場昌平=翔太君の父親。20年前の息子の郵便が届き、主人公に見せに来る。内容は明るい翔太君のボイスメッセージ(カセットテープ)で本人と親友であった主人公の似顔絵が入っていた。息子の自殺について「恨んではいないが、赦すことはできない。」と主人公たちに伝える。
つじたく2016

つじたく2016

タクフェス

サンシャイン劇場(東京都)

2016/04/02 (土) ~ 2016/04/03 (日)公演終了

満足度★★★★

よしもと新喜劇かなぁと
開演前の前説にハレルヤシスターズが座の温めをしておりまして
写真タイムもありの盛り上げでありました

4本オムニバスの再演で2時間40分近かったかな

ラストの観客プレゼントは生写真なのですが
5人分の半券抽選で
当選者は舞台上で決めたリアクションをとるようにと強制(^^;)
罰ゲームと化してました・・・
(宅間氏談)

関西色の強い感じの舞台は
好みが分かれるかなぁと感想です

朗読劇「雲は湧き、光あふれて」

朗読劇「雲は湧き、光あふれて」

トライフルエンターテインメント

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2016/03/30 (水) ~ 2016/04/03 (日)公演終了

満足度★★★★

熱い青春、球児たちの話・・・・。
2時間の作品に25分ほどのアフタートーク付でした

自分的には第2話が涙腺のツボでした

舞台セットも工夫があって朗読劇らしくて良かった

ネタバレBOX

舞台セットは球場内の雰囲気でバックに本の挿絵風に動画・静止画の投影あり=雰囲気は朗読劇の名の通りに本の挿絵風で雰囲気良いですな 開演前からのBGMはスタンド風な音を流してました アナウンスとかはウグイス嬢風でしたし

OPは第3話の冒頭からスタートで
回想に入って暗転して第1話上演です

#1:オチはオープンエンドで、この盗塁で甲子園に行けるか!ってとこでEND
#2:新人記者の記事掲載にまつわる経緯で関わった球児二人と自分自身が成長し前向きになるところが心打ちました♪
#3:野球が出来なくなった大東亜戦争時の話を反目しあっていたバッテリーが和解し納得する生を生き抜く話かな 全力をもって投げた球が見事に打たれてケリがつくオチは清々しかった

セオリー通りに開演が5分遅れというのはいただけないと思えたが

アフタートークは終演5分後に開始で
自由すぎる役者さん相手に司会が苦労していて笑ってしまいました(^^)
愛、あるいは哀、それは相。

愛、あるいは哀、それは相。

TOKYOハンバーグ

「劇」小劇場(東京都)

2016/03/30 (水) ~ 2016/04/10 (日)公演終了

満足度★★★★

正解の見えない問いを投げかける話かな
良く練られた物語に
上手な役者さん
人のやさしさが沁みこむ約2時間の作品

プレビュー公演観劇なのですが
気持ちの悪いくらいに観客みんながマナーが良い(^^)
緊張感も薄っすらと感じました
こ~ゆ~環境=方々と観劇を楽しみたいなぁと個人的感想♪

ネタバレBOX

次代を生み出す女性を主人公に据えた分
考え深さも増したんだよなぁと分析できた物語

亡くした相手が恋しいから故郷を離れたくない

”子供”が大事だから危険な可能性のある故郷から離れざるを得ない

悲しんでる人を・・・
騒いで楽しくさせるのか
そっと寄り添い悲しみを分かつのか

考えさせられ=ともに考えましょうという姿勢が好ましい作品であります

今回は三女の夏帆には転校先の高校で出来たのは同性の親友でしたね~
(前回再演時は彼氏みたいな異性の友人(^^)

舞台セットは喫茶店(ビル店舗=3階の部屋はマスターの秘密基地=プラモ置き場だったトコに疎開してくるのが主人公家族)の内部を再現=テーブル3つに、花札のテーブルTVゲーム筐体を配し右側がカウンターで飲み物等リアルに提供され。卓上固定の電動コーヒーミルでリアルにコーヒーを入れたりもしましたね。ブレンドコーヒー¥350 (コーヒー券11枚つづり3300円)

来年は伊勢神宮の「式年遷宮」がある=舞台時間は西暦2012年(平成25年)9月からの開始で翌年の03/11に避難音等で暗転しての終劇です

うた物語「手のひらを太陽に」

うた物語「手のひらを太陽に」

ミュージカルカンパニー イッツフォーリーズ

俳優座劇場(東京都)

2016/03/24 (木) ~ 2016/03/27 (日)公演終了

満足度★★★★

思ったよりも子供向けだったかな
でも内容は大人も楽しめるミュージカル仕立てであり
童心に返れたかなぁと感じた70分♪

ネタバレBOX

「手のひらを太陽に」が暗いパターンで歌われると
かつて深夜TVでデーモン閣下が行っていた歌指導=
明るい歌を暗く歌おう!でを思い出しました・・・
歌い続けて皆が暗くなりアングラ系の芝居よりも落ち込むよ~と
泣き崩れた芸人さんのセリフなどを回想してしまいました・・・

まぁ今作はそんなこともなく
明るくアンパンマン誕生の経緯なども表現して
楽しめました♪

同劇場同時公演出演の弁当のおかずやら
対抗のバイキントリオなども出てきて楽しめましたですよ
リア王

リア王

人形劇団ひとみ座

県民共済みらいホール(神奈川県)

2016/03/24 (木) ~ 2016/03/27 (日)公演終了

満足度★★★★

これで開演時間厳守されてれば・・・・
すまない!
今年からのマイルールで開演時間厳守できないと
5つ星は出さないようにしています
(基準が辛くなったのです)

それ以外は満点だ~♪と語れる2時間20分途中に休憩10分あり

ネタバレBOX

シリアスながらもユ~モラスに
解り易く上演されたリア王でした!

子育て誤った頑固爺が不運に見舞われて悲しみを増大し受け取る話ですよね
まぁ悪人と元凶が死ぬのはいいけど
優しかった三女が殺されるのは悲劇ですね・・・・

道化のマペットのキャラクターとか
独特の風貌の人形たち
色分けされた衣装で
より登場人物が判別しやすく
本当に細かく出来が良かった♪

二人組のリコーダーもよい雰囲気で
フランス軍お抱えのドクターが
音楽をとリコーダー呼んで
報酬にさりげなくペロペロキャンディー渡すのが
自分的にユ~モラスで受けたですよ(^。^)
ミュージカル「お・ど・ろ」

ミュージカル「お・ど・ろ」

ミュージカルカンパニー イッツフォーリーズ

俳優座劇場(東京都)

2016/03/24 (木) ~ 2016/03/27 (日)公演終了

満足度★★★★

食事は大切だよなぁと再認識させてくれます(^-^)
結構好みに合ってたけど
未就学児には小難しい理屈のトコは解り難かったかも~
と思えた2幕2時間の作品♪

~内容は説明通りです~

ネタバレBOX

アンパンマンのミュージカルもこんな感じになるのでは?と感じた出来でした(^^)

カビとハエと菌のトリオの休憩に入る歌が受けたですよ♪
タルタロスの契り

タルタロスの契り

劇団俳小

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2016/03/23 (水) ~ 2016/03/27 (日)公演終了

満足度★★★★

時代背景の用語などを詳しく知らなくとも・・・・
賭博の凄さは伝わってきたなぁと感じた約2時間強の舞台

世の中にはギャンブラーとギャンブラーでない奴しかいないという言葉を思い出し=自分はギャンブラーではないなぁと再確認させてくれた話でした

ネタバレBOX

原作:さいふうめい氏の台本でしたのね・・・漫画は読んでないですけど

戦後・昭和22年の北海道・函館を舞台に、麻雀牌を使った手本引「牌(ハイ)ホンビキ」(親の出す数当て)によるギャンブルで、玄人(バイニン。- 博打打ち。)たちの命を懸けた駆け引きを描いていく物語。舞台は賭場である”五稜郭”という雀荘内。中央に1卓だけある雀卓で命の駆け引きである博打が繰り広げられてゆきます。

函館中の賭場を荒らしまわる1人の玄人(バイニン)がいた。その名は「フクロウ」と呼ばれ、「牌ホンビキ」で幾多もの賭場を潰していった。女郎屋・開陽楼の主人・ミィは雀荘・五稜郭のマネージャー・ガミに、フクロウに対抗すべく強い玄人を探させ、集めたコゲ沼、ヒー坊、そしてガミのかつての親友・ラバと呼ばれる打ち手を雇いフクロウを迎え撃つ…。

フクロウ=函館中の賭場を荒らしまわる玄人。牌ホンビキでは百発百中出目を当てる凄腕。長髪とアイヌ民族風の衣裳を纏っている。実はレイテ島に一兵卒として出兵し、本土の兵の盾とされたアイヌのたった1人の生き残りであり、本土の人間を憎んでいる。
ガミ=雀荘・五稜郭のマネージャー。本名「三上(みかみ)」。ミィに依頼され、フクロウに対抗すべく玄人を探す。また勝負の解説もしてくれて話が分かりやすかった(^^) 冒頭では来年が万博で明日には五稜郭を閉店するという話。
ミィ姉さん=女郎屋・開陽楼の女主人で五稜郭を仕切る責任者。ガミをこき使う策士でもある。ため込んだ金を狙った悪党に刺され死亡・・・。持ち金の半分を女郎の墓にと、もう半分は教会の鐘の再建の寄付にと遺言する。
ラバ=ガミの幼馴染で親友。本名「桜庭浩一朗(さくらば こういちろう)」。ステッドラーの6Bの鉛筆を持っている。戦時中は特攻に出兵して生還した強運の持ち主。しかし、それ以来博打の話ししかせず、不貞腐れた風貌となっていたが、ガミに「賭場が立つ」話を持ちかけられそれに乗り、勝つことを前提にフクロウに挑む。ガミ曰く「昔から喧嘩は滅法強い」。話の冒頭は20年ぶりにガミと五稜郭で再会するシーンからです。フランスで画家として有名になっての凱旋なのですが本当はフクロウとの約束の絵を渡しにきたのでした。
コゲ沼(コゲぬま)=室蘭の玄人。2年前の室蘭大空襲で「真っ黒コゲ」になっても生き残った強者。牌ホンビキでは、胴(親)においては子が何人いようがその出目をかわす「かわしの天才」の異名を持つ。右頬に火傷の跡がある。1番勝負で狙い撃ちされ100万の借金を負うも、2番勝負で起死回生し妹の女郎屋流しも免れて博打にコリて足を洗った。
ヒー坊=長万部の玄人。医者の息子で医大生・・・・・のふりをしていた貧乏な家の出であり、ヒモやってた・・。大量のタネ銭を背景にフクロウに挑むも2番勝負で大敗し自刃する。
碧(みどり)=フクロウの女。空襲で家族を失い失語症となっていた。記憶力が良く、牛骨竹背の麻雀パイの竹の目を覚えてフクロウに伝えてイカサマして勝たせていた。
チヨ=コゲ沼の妹。絵を描くことが好きで東京へ絵の勉強しに行くために5千円を貯めていた。
仁美(ひとみ)=ヒー坊の女。ストリッパー。何とかヒモであるヒー坊を博打から・・せめてレートの低い博打へと変えて欲しく言うも伝わらず・・・。

パンパンとかヒロポンとかの時代用語説明とかは販売パンフに載ってたのかしら・・?
「 肉弾 」ご来場ありがとうございました。

「 肉弾 」ご来場ありがとうございました。

演劇ユニットG.com

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2016/03/23 (水) ~ 2016/03/28 (月)公演終了

満足度★★★★

見事に映画を舞台化していたなぁと感心
人間賛歌で噤む異色の戦争舞台がよく表現されていました

観客は結構年配の方が多いかなぁと
(高齢&若年の2極化していたように見受けられました)

面白いと悲しいとが何か絶妙に混ざった感がユニークだった約1時間50分

ネタバレBOX

舞台セットとして既にラストのドラム缶=銀色の新品に括りつけられた魚雷が配置されていました。 そして最後の特攻シーン後の漂流現場から回想風に物語が語られてゆきます・・・。(開演前からのBGMは波音のみ・・)

昭和二十年の盛夏。魚雷を脇に括りつけたドラム岳が、太平洋に漂流していた。この乗組員、工兵特別甲種幹部候補生の”あいつ”は、まだ終戦を知らなかった。あいつが、ここまで来るには可笑しくも悲しい青春があった。演習場のあいつ。候補生たちは、みな飢えていた。あいつは、めしと死以外を考える余裕はなかった。乾パンを盗んで裸にむかれたこともあった(反芻の小芝居がけっこうインパクトあったさぁ)。それから、広島に原爆が落ち、ソ連が参戦した。そして予備士は解散され、あいつら候補生は特攻隊員にされた。一日だけの外出を許されたあいつは、無性に活字が恋しくなって古本屋へ行った。だが、活字で埋った本は、電話帳だけだった。。そこには、B29に両腕をもがれた爺さんと観音さまのような婆さんがわびしく暮していた。店主に薦められた本は「聖書」で、あいつは気に入って代金を払おうとするが、店主はションベンを手伝ってくれればタダでよいと・・・。手伝うあいつ。 あいつは、やりきれなくて焼跡の中の女郎屋に飛込んだ。けばけばしい女たちの中で、因数分解の勉強をしているおさげ髪の少女(=ウサギ)が、あいつに清々しく映った。だが、あいつの前に現われたのは、前掛けのおばさんだった。再び雨の中へ飛出したあいつは、参考書を待った少女に出会った。なぜか少女はついて来た。やがて二人は防空壕の中で結ばれた(なかなかにインパクトあるシーンでした)。翌日のあいつは、対戦車地雷(明日本物の火薬が届くまで砂で代用しての予行演習)を抱えて砂丘にいた。少女、古本屋の老夫婦、前掛けのおばさん、そして砂丘で知りあった少年。あいつが死を賭けて守る祖国ができた。そして、その夜の空襲で少女が死んだ。それから、作戦が変更されあいつは魚雷と共に太平洋に出た。あいつは、ドラム缶の中で少女を殺した敵をじっと待ったが、敵機の機銃掃射を受けて、彼のメガネは飛び散ってしまった。日本は敗けた。だがあいつはある朝、大型空母を発見した。あいつは執念をこめて九三式魚雷を発射したが、魚雷は泡をたてて沈んでしまった。それから間もなくあいつは、空母と錯覚したし尿処理船に助けられ、終戦を聞かされた。し尿処理船に曳航されながら港に向かったあいつだが、腐ったロープが切れてしまい取り残されてしまった。しかしあいつはそれに気づかずに怒号していた。それから二十年余、海水浴客で賑わう同じ海に、ドラム缶が浮いていた。その中で、北極を回って冷凍されたあいつが発見される・・・・。(映画ではドラム缶内で白骨化してましたが) ・・・・・その後、解凍・・・蘇生したのか・・・・”あいつ”はドラム缶から出て劇場の隅のエレベーターに乗り退場して終劇です。

可笑しみありインパクトあり
こんな反戦の表現もあるんだなぁと感心しました

勝手な想像ながら”あいつ”は敵兵を殺したいのではなく
敵の使う武器の破壊=無力化がしたかったんだろうなぁと解釈しました
メリーさんの羊

メリーさんの羊

犬小屋の骸骨

SPACE EDGE(東京都)

2016/03/19 (土) ~ 2016/03/21 (月)公演終了

満足度★★

60分の小品ですが・・・
伸びしろは感じられたなぁと思えた作品でした

ただ移動時間対効果を考えると
劇場まで自転車等で来れる方ような感じですよね~っと

舞台セットと音響は良かったなぁと

星は2.5でしょうかね

密閉性の緩い劇場とはいえ
でも煙草はやめてね、ネオシーダーというのもあるのだからね♪

ネタバレBOX

舞台は中央で客席が3方に分かれた変形セットで
初劇場でもあります
(工場跡のような感じのハコでしたね)

開演時間は守られていましたが
開演前のBGMなどは流していませんでした

中央の舞台に円形テーブル
その上に機関車の模型がテーブルに即した円形レール上を動いたりします
で床下にはスプーンやフォークが散らばっていました

駅員とおぼしき服装とライトを持った登場人物が主人公で
DVにさらされていた女性(=メリーさん)を助ける為に
その夫を殺したらしいのだが・・・
それで救われたとその女性の子供(といっても登場時は大人です)が
会いに来ての会話劇であるが
実は主人公のいるトコは老人ホームのようなところで
舞台上で展開された会話などは全て脳内=回想のようでした
・・・一人だったようです
掃除の女性が入ってきて判明します
また殺人は無く
夫の死は事故だったとも・・・・

機関車の汽笛や蒸気音などは大音量で
良く響いて効果的だったが
話途中で少々眠気が出た事もあり
物語内容は少々具体性が欠けてるかなぁとも自己反省・・・

話への引き込み方を巧みにして欲しいかなぁと要望

死に顔ピース

死に顔ピース

ワンツーワークス

赤坂RED/THEATER(東京都)

2016/03/18 (金) ~ 2016/03/27 (日)公演終了

満足度★★★★

物語導入も上手やなぁと感心(^^)
昔のドラマ「キャグニー&レイシー」で上司がタイトルを冠した二人のうち一人の病気を知り「気遣ってやれ」と言った相手が当の本人だったという話なんぞ思い出したわいな

生を受けた以上
死は100%必須なもので
どんなに寿命が未来で伸びようとも
逃れられない現実なら・・・

痛くなく・苦しくなく・怖くない最期を迎えましょうよ♪
(この考えは大賛成!)
というメッセージが強く伝わった話でありました・・けど
実際に本人や身内に
そのような現状を重ね持つ人には
観劇がきついかなぁともチョット思えた2時間10分

ネタバレBOX

医者と患者のW主人公体制で
患者=看護師「楠美」はちゃんと大往生します・・・・
まず納得できた生と死だったであろうっと受け取れました

さてルーブルで見た死神の像の盾にあった碑文
「どんなに強く巧みに生きようとも我が槍から逃れることはできない」

逃れられねば
納得しての死を受け入れるしかないのであり
その手段はさまざまあるが

この作品は周囲の人間の温かさや
本人の心情を役者さんが上手に表現していたなぁと(^^)

実話から生まれた話だそうで
パッチアダムスもそうだし
毛色ちゃうけど
東京セレソンデラックスの”くちづけ”なんてのも
ありましたね~

終末の話は映画「晩秋」(これ原題は”死”なんですよ)とか
海外物より邦画の方がしっとりした多くの作品あるかなぁとか思い当ります

古来から日本の文化は
生むこと死ぬことを嫌んできましたが
こんな感じで明るく笑いをとる作品が広まってくといいかなぁと思いました
深海のBreath [2016]

深海のBreath [2016]

劇団 現代古典主義

六行会ホール(東京都)

2016/03/19 (土) ~ 2016/03/20 (日)公演終了

満足度★★

話の内容と表現にギャップを感じた・・・
普通のよくある悲劇(失礼な物言いだ・・けどね)なのですが
物語背景というより
現状の状態説明不足が目立ったと強く感じた

各登場人物が起こす行動の背景が薄い!
暗転がぬるい!
(座席背後の効果ブースの遮光強化を進言する)

同時進行は
思ったような効果は無いように思えた・・・

心情背景とかも省略気味であったが
話・・それ自体は悪いとは思わなかった分
舞台上での表現や
観客への説明・説得力等へ配する
パワーが欲しかったねと思えた
全2幕の各1時間ほどに10分休み入りの作品
・・・休みは入れる必要性あったかなぁ・・とも(-_-;)

アンケートは無く
開演前のBGMはインストゥルメンタル
んで セオリー通りに開演は5分遅れ・・・
この慣習は無くせないものなのだろうか?

あと やたら途中入場者が多く感じたのも
なんだかなぁと興が覚めるわな・・

Blackbird ブラックバード

Blackbird ブラックバード

幻都

APOCシアター(東京都)

2016/03/16 (水) ~ 2016/03/21 (月)公演終了

満足度★★★★

舞台監督さんは頑張っていたようだ
APOCシアターの構造をユニークに使っていたなぁと感心
まぁそのぶん座席につくまでが狭苦しい感じになっていましたが・・・

開演前のBGMなどなく
暗くした劇場内で雰囲気を出してました
でも もーちょっと座席の幅のマージンは取って欲しいかなぁ
と アンケート無いなぁと思っていたら階下の受付に束ねてた・・・
座席に配置するパンフ等の間に挿んだ方が良いと思った

で小劇場のセオリー通りに(^^;)
5分遅れでの開演・・・・ここも何か踏襲しない方が良い思う・・

なかなかにハイテンションな会話劇が繰り広げられた
1時間35分であったが
ん~んん まぁ想像の範囲内だったかな・・・
効果音とかは隙が無く好ましかったが
突き抜けた感は無かったかなぁと感想

ネタバレBOX

怒って相手の男を問い詰める若い女と、タジタジながらもキレ気味反論試みる壮年男性。
少女嗜好の中年男性が過去に関係のあった元少女から責められる話であり、まぁ何となく済し崩し的に再び情交を重ねようとするところへ現在の男の家族~娘が迎えに来て性癖は変わらずと観客&元少女に臭わせて幕という話でした。

まぁ上手にまとめた小品な感じでしたが、ハイテンションな会話は好みの分かれるところでしょうし。性癖についても生理的に駄目🙅~という方もいるでしょうからお薦めにはしませんでした。

”クリミナルマインド”を見慣れてきて・・・あんまし話にインパクトは受けなかった&話のメインは男女の感情の移り変わりでしょうから話の複雑さはいらないのでしょうが、もうあと1つくらいはどんでん返し的な要素が欲しかったかなぁと(”ボディオブプルーフ”season2の第1話見た後だったせいもあるかな・・・←これは!出来が良かった(^^)

ちなみに娘さん役の方は可愛かったなぁと感想+♪

男=ピーター(眼鏡着用)=本名はレイ=現在56歳=15年前(当時40歳)に5軒先の近所に住んでいた12歳の少女と淫行し服役。出所後名前を変え現在の職場(何かの配送センターのようです)に・・。6年前から付き合ってる女性(1つ年上・・・子持ち)がいる。
女=父主催のバーベキューパーティーにて男と出会う(当時12歳)タイムマイムという海辺の町に二人して逃げ込んで・・・保護された。その後83人の男と寝て好きな男性もできたが現在は別れていて再会を望んでいる。父とは死別、現在は母と住んでるらしい・・。過去事件を罰するためにとの両親の措置で引っ越しせず近所から疎外された思春期を過ごさせられた・・。
少女=男が今付き合ってる女性の連れ子・・。昔の”女”の容姿・年齢に近い・・ようだ。
春疾風(はやて)

春疾風(はやて)

文学座

紀伊國屋ホール(東京都)

2016/03/12 (土) ~ 2016/03/21 (月)公演終了

満足度★★★★

これで開演時間厳守とか出来てればねぇ・・・・
作品の出来が良い分
そこが残念でしたね~

自分的にはドストライクな作りで
役者さんも舞台セットも申し分なかった2時間5分

プレトークとかして開演前の時間調整&
観劇マナー周知をした方が良いと思ったです
客層は髪の白い方々の多い感じで
普通の方々はマナーが良かったのですが
隣の爺様が飴の包みカサカサするわ
携帯は振動させるわ
カチャカチャと金属ブレスの腕時計で何度も時間確認するわ・・・
いい年して恥ずかしい行動が目立ったので
ここは一発劇団さんがプレトークで・・・以下上記参照(^-^)

負け犬ポワロの事件簿

負け犬ポワロの事件簿

東京AZARASHI団

サンモールスタジオ(東京都)

2016/03/04 (金) ~ 2016/03/13 (日)公演終了

満足度★★★★

確かに笑えた(^-^)
割と想像通りの展開ではあるのだが
怒涛に繰り出す登場人数の多さと
殺人事件そっちのけで盛り上がる前半と
謎解きにもなってるんだか
なってないのか・・の後半はドタバタコメディにふさわしかった♪
2時間がノンストップ!

アフターで付いた
全15曲の歌謡ショウが「お薦め」にした理由です
前振りでは、これこそが本番!
これまでの時間は全てこの為にあったそうです(^^;)
本当に”力”が入っていました・・の約40分

楽しい時間でありました♪

ネタバレBOX

実はこの撮影現場での殺人事件はおきて無かったというオチです(^^;)
割とよくあるタイプの話ではあるのですが
ドタバタ感と登場人物の個性で上手に見せ・展開しておりました♪

謎の予約日フライング客は・・・
とっても動きがユニークで強印象でありました・・・
たこ焼きマントマンとかポテチの食べ方とか顔真似とか

マッチ売りの少女

マッチ売りの少女

天幕旅団

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2016/03/09 (水) ~ 2016/03/13 (日)公演終了

満足度★★★

原作のダークさは継承しつつ・・・
新解釈+してのストーリー展開だったが
前半眠気が・・・・(椅子蹴ってくれた後ろの方ありがとう(^^:)
後半の盛り上げ方などは好みだった約80分弱

裸に勾玉

裸に勾玉

MONO

シアタートラム(東京都)

2016/03/05 (土) ~ 2016/03/13 (日)公演終了

満足度★★★★

しっとりとした感じの作品でした
開演時間も守られて眠気の起きなかった物語ではあったが
ラストのまとめがちょっと緩めかなぁと思えた2時間強の作品

盛り上がったトコは琴線に触れたですね(^^)

ネタバレBOX

弥生時代・・・・狗奴(くな)の国にある南のはずれの集落が舞台であり、邪馬台国は遠くに見える山向こう・・・・。狗奴は豊かでのんびりとした感じの集落であり人口は約1000人ぐらい=北の方が裕福で村長の住む地域、南の集境は貧乏な地域であり。高床倉庫を中心とした左右に竪穴住居の配された舞台セットです=自然博物館にありそうな太古の暮らし再現セットみたいに良く出来てます(^^)。ここに暮らしているのは男の兄弟三人に妹が一人。末弟には占い師の第1妻と踊り子の第2妻がおります。言葉が変な片言風で古代感(^^)を表現してます=好みは別れるかな? で、そこに汚れたスーツ姿のサクライ君が突如現れます=まぁ家の前にコモに隠れて寝ていたんですが・・・。サクライ君は現代人で小さな菓子会社に勤務してて横暴な社長の命令で”勾玉グミ”を新規に作れとの独断指示での参考・調査の為、古代ミュージアムのあるコノ場所に来たら展示してあった遺跡が気が付くと多くなってて、一緒に行動していた上司のキモト氏と同僚であり妻のサヤともこの時代に迷い込み逸れて半年ほど一人で彷徨っていたそうだと話すもまったく理解されなかったが、敵対した邪馬台国人でなく異邦人ならと自分たちも村で疎まれてる兄弟らは匿うことにしてくれます。・・・その後村長のアドバイザーにおさまってた上司キモト氏と何と村長(ちなみに作中では”ムラオサ”と呼称してます)の妻におさまったサヤと再会し夫婦間の確執を話され人間的に成長するサクライは村八分に近い状態だった兄弟らの境遇が危ういものとなり邪馬台国との前哨戦で各村が合流するコノ外れの家を襲撃して気鋭を上げようとする事を知り、村を逃げ出すことにするのですが既に包囲されてしまい、三兄弟はサクライに妹や妻たちを託して邪馬台国に逃げ込む時間稼ぎをすると集団に向かっていきます・・・。そこで一人先行したサクライはいつの間にかスーツ姿に戻って現代に帰還し、古代で見た人々の姿を現代のこのアミューズメントで働くスタッフに重ね見て。無事に妻と上司にも再会します=「室内ショーのあった時間に居なかったわね」と妻に言われるサクライ君。 ・・・・全ては夢?でも古代ショーのモチーフにされた夫婦の名は過去で聞いた名でした・・・・と終劇です。

さて3兄弟らは実は元奴隷(身寄りのない子らがそうなるのかとかは不明)であり、村の変わり者であったオトヒコに子供として引き取られていたのです。オトヒコは現実的な人物で、ケガには薬草・占いは信じず、そのことから村人には疎まれていて疎外されていました=状況の抗議に北の村長のトコに行って作中時間では既に謀殺されてしまってます・・・。

集団の輪から外れたものに対する理不尽な状況を丁寧に描いていって、トコが琴線に触れたです(^^)

言葉のやりとりや登場人物らの設定などは、すっごく納得できて笑いなども取れてたです。らしさが好ましかった♪(現代語の語彙を覚えていったりと)

「かたじけない」がキーワードで、人の恨みや嫉妬の解消法は謝罪だよというテーマの一つが琴線に触れましたさ。

<登場人物紹介>
オユマロ=この家の家長であるも気の弱い草食系な長男
アクタ=気ばかり急くタイプ。不器用で狩りも縄ナイも上手にできない次男・・長男と共に嫁が欲しいと思っている
シコオ=口が上手く、市での物々交換も上手な二人の妻もち三男。
アマリ=3兄弟の出来の良い妹であり、サクライ(後述)に好意を持つ。
ウシメ=シコオの最初の妻。亀甲(?)占い師ではあるも、あまり的中率はよくないらしい・・・がシコオが妻の占いをコトのほか上手に市などで褒めており周囲ではソコソコ信じられてるらしい。
マトリメ=シコオの二人目の妻。天涯孤独だったところをウシメに拾われて、占いを理由に家族にしてもらえた踊り子。学ぶ場が無かっただけで基礎能力は高い。
サクライジュン=現代人=説明にある”不思議な男”です=紙袋集めが趣味で周囲やら妻に気を配るタイプではなかったが・・・・弥生時代で長の妻になったサヤから本音で心情を語られ成長を見せ、戻った現代では紙袋収集に興味は薄れたようである。
キモト=サクライらの上司=長いものには巻かれる要領のよいタイプ
サヤ=サクライの妻・・・だったが、弥生時代では村長に乞われて妻となり現代のマンションより広くて快適だ等と心情の変化をサクライに吐露する=弥生時代ではクシナダと呼ばれる

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