長寿郎の観てきた!クチコミ一覧

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サウイフモノニ・・・

サウイフモノニ・・・

劇団チョコレートケーキ

テアトルBONBON(東京都)

2010/06/16 (水) ~ 2010/06/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

世界観が楽しめました
自身の自己同一性に疑問を感じる主人公が、
グスコーブドリの行動や人生を辿り体感していくうちに、
さまざまな人々の人生や確執を氷解させたりしてゆく。
丁寧な物語が紡がれていました。
感動しました。

ネタバレBOX

表面上なんら変わらぬ日常生活を送る主人公の、
断り続けた急ぎの仕事を請けるラストシーンは、とても良い締めかたでした。

味のあるグスコーブドリさんの演技や、
某スターク社の社長のような、クーボー大博士の子供のような演じ方。
グスコーブドリの足跡を辿る主人公の現在の時間と、
舞台で演じられる過去の様子。
そのコントラストが、立体的に組まれた黒板バックの舞台にて、
分かり易く、心情に視覚に印象強く与えられる演出は素晴らしかった。

役者さんたちも、衣装変えることなく。
喋り方や立ち振る舞いで時間経過を上手く演じられていて、
不自然さを感じさせませんでした。

後でCAST紹介見てみると、ひとり何役もこなされてましたが、
帽子を目深にかぶって個性消したり。
白衣で印象付けたり、なかなか上手に演じられていた事に感動です。

話しの内容も、英雄視されていたグスコーブドリと、
人助けして自分は死んでしまった主人公の父親との、
対比を主人公が心の中でしてゆく過程・結末が、理解し易く。
納得の出切る形で完結した所が、素晴らしい劇になっていました。

楽しめました(^^)
組曲「空想」

組曲「空想」

空想組曲

OFF OFFシアター(東京都)

2010/06/16 (水) ~ 2010/06/22 (火)公演終了

満足度★★★★

まさに分類不能な短編集でした
隠れ家的なレストランの1テーブルで起こる、
さまざまなドラマが、繋がっていないようで。
妙にリンクしている絶妙さが楽しめました。
ウエイターさんの存在感ある演技、好みです(^^)。

ネタバレBOX

1組のカップルのレストランでの初デートから、
長い年月を重ねて離婚に至るまでの、
さまざまなドラマを、同じレストランのテーブルにて見せていっていた。
というオチは、まとまり良く。心地の良いカタルシス得られました。

ただ男性の浮気していた話は、わかりにくい演出に思えて(-)です。

地球最後の男の話での、効果音とか、ライティングは見事でした。
暗転さほど使わない、上手な場面転換は優雅さや余裕を感じるトコでした。

おしむらくは、オチのKEYともなった、シェフ一押しメニューの料理に
対する思い入れやら、こだわり話を。折角登場した本人の口から。
語って欲しかったかな(^^)

(あの緑と赤の物体は何で出来ていたのでしょうか?)
松本商店街芝居始めました

松本商店街芝居始めました

劇団サードクォーター

吉祥寺シアター(東京都)

2010/06/15 (火) ~ 2010/06/19 (土)公演終了

満足度★★

物足りなさ感じました
役者サン達は良くやっていましたが、話の展開が平たかった気がしました。
「えーっ」とか「うーん」とか、一人つっこみを脳内でしながらの観劇に
なっておりました・・・。

ネタバレBOX

夏祭りの企画での芝居で、町おこしって・・・。
無理にまとめすぎた気がします。説得力が不足していたというか。
「あぁこれなら」と万人が納得するような企画での話しにすれば違ったかも。

中途で1組、帰られたのが判る気がします。

幽霊だったマスターやら、公園の水+トイレも公園!
などという貧乏ボロアパートネタなんかは楽しめたので、
基本話が無理め、だったかな。
現実感と説得力に乏しく、違和感が拭えなかった気がしました。
『MIMICRY』 ミミクリ(終演いたしました。御礼申し上げます!!)

『MIMICRY』 ミミクリ(終演いたしました。御礼申し上げます!!)

anarchy film

新宿アシベ会館B1(東京都)

2010/06/01 (火) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

満足度

うーん荒くありませんか?
いろいろとサイコな登場人物出してきて、
目を引かせるものはあったのですが。
形の削り出しは、何とかできたけど。
表面処理や、精度の緻密さが足りなかったような気がする。

ネタバレBOX

萌え声DJさんは、なかなかリアルで演じられると面白かった。

男女共に多重人格の各個人の役が登場して、
話進めるのは珍しかった。
映画「ファイトクラブ」に感じが近かったかな。

ただ観客に物語の端々、想像させて話しを繋げるには。
情報の提示が少なすぎている気がしました。

それと、横に長い舞台を上手に使っていながら。
空調の悪さで楽しく観劇する事が困難では、ありました。

開演前の観客誘導等も、いま2つ位配慮が欠けている気がしましたので、
星も2つ削減です。



紅いリンゴ

紅いリンゴ

東京オペレッタ劇場

泉公会堂(神奈川県)

2010/06/09 (水) ~ 2010/06/09 (水)公演終了

満足度★★★★★

オペレッタは初めてでした
歌にされると、やはり台詞はわかりにくくなるものですが。
抑揚や身振り・表情にて。感情は伝わり易かったです。
話は分かり易く、落とし所も王道でしたが。
やはり安心感ある演技と物語は、先わかっていても楽しかったです。

ネタバレBOX

市原さんのトランペット吹きやら
生の朗読!歌にダンスと。
生演奏の指揮者さんの、芝居参入。
楽しませましょうという姿勢が、同目線で心地よく。
観客席通路を花道に見立てた芝居によって、
各役者さんたちが、かなり迫力のある近くで見れたので感動でした。
目が明く藍色

目が明く藍色

くロひげ

BAR if(神奈川県)

2010/06/04 (金) ~ 2010/06/06 (日)公演終了

満足度

まどろ観ました
お菓子+ドリンクに誘われていきましたが・・・。
演劇から音楽をイメージすることは出来なかった。
Barという限定された空間内で表現するのなら、
M-TVみたいなプロモーション風のの芝居に徹した方が、
共感や理解は得られたのではないかと思われた。

ネタバレBOX

女性二人による会話+ダンスの芝居でいいのかな
二人揃って演技上、照れが入っていたように見受けられました。
1時間近い芝居ながら、観客に伝える情報量は少なく感じた。

専属パティシエ「ごん」さんのスイーツは、かなり甘かったが美味しかった。
またタイトルに合わせたカクテルも、よかったです。
ですので、星+1です。

(イメージ的に「ぬいぐるみハンター」さんに近い感じを受けましたね)
時の物置

時の物置

現代劇センター真夏座

文京シビックホール(東京都)

2010/06/03 (木) ~ 2010/06/06 (日)公演終了

満足度

舞台は良く出来ていた
役者さん達も上手なんですが・・・。
眠くなってしまいました。
盛り上がりに欠けるというか、インパクトが無いというか・・・。
残念でした。

ネタバレBOX

「煙が目にしみる」は面白かったんですがねぇ
『銀ちゃんになれなかったよ』

『銀ちゃんになれなかったよ』

劇団東京ミルクホール

SPACE107(東京都)

2010/05/26 (水) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★

ドタバタ系かな
鎌田行進曲を元ネタに、実演販売員の銀ちゃんが繰り広げる。
愉快な人生行進曲ってー感じのお芝居でした。
そう、まさに演劇というか、芝居って感じがピッタリきました。
チカラ技系統が好きな方には、ピッタリな劇団でした。

ネタバレBOX

観客動員しての集団殺陣。
リアルなアバター(笑)
個性的な実演販売員達。
なかなか、人を巻き込んで笑わそうという姿勢には、感服しました。
コスプレなど、さまざまに手を変え、品を変えての舞台設定。
楽しめました。

ジャパネット教の御神像は、インパクトありました。

あと、おにぎりやらパンツやらのプレゼント?もね

おしむらくは、銀ちゃん。声がどんどん掠れていって辛そうでしたね。

あとストーリーも、階段落ちでつけましたが。
チョット弱いかな。結局ヤスとは邂逅できなかったんだし、
もっと他のオチで良かったのではと思いました。

個々のエピソードは、笑い多くて愉しめましたが
本筋を、もっと強く太くして、オチにインパクト持たせたほうがよい気がしました

憂鬱な午後

憂鬱な午後

劇団なのぐらむ

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2010/05/26 (水) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度

B級の館ホラーでした
せっかく、いろいろな登場人物出してるのに。
まとめて2~3人づつ消失させてしまって、もったいない!
けっこう楽しいキャクター作っていたのにねぇ。
設定が生かしきれていない感が、否めませんでした。

ネタバレBOX

”みさ”さんと同意見です。せっかく通路に置いた座席は荷物置きにするわ、
テーブル出して酒・つまみ食ってるわ。
予約席は、そんなに権限強いのだろうか?どうしたスタッフ!

芝居に関しても、もっと心理戦仕掛けあったり。
極限状態に置かれた人間達の群集心理などを表現したりして欲しかった。

オチに関しても、本になる。と神と紙のギャグなども笑えたが。
本を落とす演出が上手だったので。
最後に残った男が、本になるとわかって暗転してお・し・ま・い。
でなくて、明るくなって誰もいなくなった舞台をしばらく観客に見せてから、
本を天井から落として、ゆっくり暗転して終劇。
とした方が締まったと思いますね。(友人のアイデアです)

なんか本当に設定が生かし切れていませんでしたね。
残念です。


天国

天国

株式会社AIM

しもきた空間リバティ(東京都)

2010/05/28 (金) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★★

淡々とした日常でした
と、そうも言っていられない数々の事態が展開するのですが。
個々の登場人物に特定せず、居酒屋の中で話が進んでいきます。
一人一人に、いろいろな過去や因縁がまとわり付く話の中。
重たい話や出来事も過ぎていき、また日常はめぐってくる・・。
とりあえず酒でも飲んで、さっさと寝よう。と軽く流すところが印象的でした。

ネタバレBOX

えー長身のヤクザ屋さん、アキヤマさん。
存在感といい、さっと使うナイフの妙技といい、カッコよかったー(^^)。
・・・・クマのぬいぐるみ抱えてニコヤカに去ってゆく姿も。

居酒屋の女将さん、美人なんですが・・・。ものすごい性悪さんでしたねー。
そのアンバランスさが、妙に現実感深めてました。
包丁使った、にじり寄り怖かったー。

サトウさんは、指はもげるわ。頭は陥没するわ。うーんすごかった。
「やだ!」の台詞が印象深く残りました。
たぶん翌日お亡くなりになってそうな気がします・・・。

現実の日々のニュースみてると、こんな話は本当に日常茶飯事。
珍しくもなさそうな気がしてきます。

「期間工」について、よーく判る芝居でした。

ハイテンションなキリュウさん、
宝くじの使い道が殺人依頼というのも、設定凄かったです。
それにもましての、あり得そうな子分タイプ・
パシリ体質の演技はうまかったー。

スカッとする話ではありませんでしたが、
えらく印象に残る、話になっておりました。





守り火(まもりび)

守り火(まもりび)

FINE BERRY(ファインベリー)

ザ・ポケット(東京都)

2010/05/25 (火) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★

判っていながらの終末劇は悲しいです
西原りえ蔵の漫画のような話でしたね。
なんとか日々を過ごしていく人々の
群像劇という点で、強く印象に深く残りました。
ただ過去と現在の区別が、いまひとつしっかり分けられなかった演出が、
ちと残念でした。

ネタバレBOX

けっこうダークな話になった割りに、
人死にが出なかったのが幸いな話でしたね。

スモーキーマウンテンみたいな話でしたので、
物語の冒頭で、観客を引き込むための設定説明を、もっとするべきかと。
あと時代設定も、現代なのか、ちょっと過去なのか。
感情面での揺さぶりがメインの芝居といっても、
設定は細部まで凝ってる方が、のめり込み易いです。

家族は持とうと思えば、持てるものだ。
持った方が人生は素晴らしいものになるというメッセージは、
深く印象に残りました。
アンゲーテッドコミュニティ

アンゲーテッドコミュニティ

北京蝶々

テアトルBONBON(東京都)

2010/05/26 (水) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★

舞台装置が凄かった
まさにカラクリと、呼びたくなるような作りでした。
ですが、大掛かりな部分が多く、細部までの作り込が今ひとつでしたかな。
セキュリティを、うたい文句にしている分。
実際に舞台上で使用されたスタンガンのスパークや音は印象強かったです。
TVの2時間サスペンスを詰め込んだような物語は、
なかなか展開も、引きも上手かったのだが。
細部の荒さや、リアリティにかける所があり。
説得力をUPするべきトコも結構あったかな。

ネタバレBOX

BGMの音なども、音響さんがんばってましたねー。
コンビニの自動ドアと、西田氏の自動車のスタート音は、上手でした。

話としては事件を、管理された街の宣伝に利用しようとする。
警察暗部と市民レベルでの事件の真相。上手に矛盾無く落としていました。
ただ細部がねー。

オチにしても刑事二人組、警備会社に天下りしたら、スーツ着ないでしょう。
ヘルメットと違和感ありすぎですよ。

舞台セットの呼び鈴シーン。呼び鈴とするところを小さいどんでん返しに
すればベル付けられたでしょうに。時間無かったかな。

ただ気に入った台詞に「もっと美人だったー」が、一番受けました(^^)
それと、各人エピソードに入る前の、名前の投影はGOOD!

また映像が投影された後に、舞台が割れて実演始まる演出は見事でした。
PARTYせよ

PARTYせよ

東京おいっす!

「劇」小劇場(東京都)

2010/05/25 (火) ~ 2010/06/01 (火)公演終了

満足度★★★★

まさにうたい文句通りでした
かみ合っているようで、かみ合ってなく。
当事者同士でしかわからない、微妙な会話。
怪しげな出張料理人・・・。
表面的に、なぞられていれば普通に聞こえる会話の中で、
さまざまな状況や思惑が錯綜する、気まずいPARTY劇でした。
「ガハハ」というより、「クスリ」の笑い連発で楽しめました。

ネタバレBOX

たとえて言うなら、この芝居。
週刊少年マガジン26号「課長令嬢」が、微妙にシンクロしていましたね。

さて芝居のメインは、花火の良く見える新築住宅。となりは葬式真っ最中。
この設定からして、笑う方向がシニカルギャグ系と理解できます。
喪主の三宅亭主役、奥原さん。前回の芝居に続いて。
笑えるシチェーションを、淡々朴訥と語ります。(印象に残る喋り方ですね)
キャクターとして気に入ったのが、その場しのぎの決断の良さ。
精進落としの料理にピザって・・。トッピング即決するところ、受けました。
そしてちゃっかり、PARTY用の蒸篭を葬式会場に横流しするところとか。
その場しのぎ上手でも、根本の詰めが甘くて最後は破局でしたが。

不倫関係の愛人パーティーみたくなっていたら・・。
ホストの奥様の子供まで・・・。って
「この、スナイパー野郎!」って台詞で、おたおたする伊東さんの、
人当たり良さそうながら、やる事やっちゃったキャラクターも
良い味出てました(^^)。

ノゾミちゃんの「コイワ」・「コスギ」の名前ギャグも愉しかった。

大きく大声で笑いは、しなかったけど、くすくす笑いの連続が楽しめた。
シニカルシチュエーションコメディとして、快作でした。

・・・来年の花火大会当日には「売り家」の貼り紙か、
まったく別の家族が、暖かくパーティーしてそうですよね。


日の出温泉のW杯

日の出温泉のW杯

ZIPANGU Stage

萬劇場(東京都)

2010/05/19 (水) ~ 2010/05/24 (月)公演終了

満足度★★★★

サッカー興味無いんですが
なんか今年のサッカー観たくなってきましたね
たぶんこうなるんだるなーと思わせて、その通りに周囲の状況を固めて。
うまく誘導する手腕は、なかなかうまかったです。
また各キャラクターも特色良く出ていましたし、
話の判り易さが前面に出ており、
観劇年齢幅が広い芝居ではないかと思いました。
(まぁ不倫カップルが2組も出てますし下ネタも多かったので微妙なトコかな)

ネタバレBOX

しかしアンテナ壊しただけだと、代替のアンテナ作れれば。
各部屋で分配器通して元通りに見れたはずですが。
そこんとこの説明は不足してましたね。

でもまぁ、一つ部屋に登場人物全て集めてお祭り騒ぎは愉しかった。
画面観ながらの集団での、一喜一憂はノリノリな感じがよかったです。

いろいろと細かいアラはありましたが、お祭り騒ぎって。
こんなものだよなーと、妙に納得させられながらの観劇でした。

惜しむらくは、日本勝利後の後日談を暗転後にして欲しかった。
(時間はどの位経過させたところにするのかとか、
焦点は誰かに会わせるのか、皆の話にするのか?)
という勝手な希望がありまして、してくんなかったので。
星ひとつマイナスです

「柵の中の鬼ごっこ」「熱海殺人事件~友よ、いま君は風に吹かれて」「売春捜査官」

「柵の中の鬼ごっこ」「熱海殺人事件~友よ、いま君は風に吹かれて」「売春捜査官」

北区つかこうへい劇団

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2010/05/15 (土) ~ 2010/05/23 (日)公演終了

満足度★★★

柵の中の鬼ごっこ 観ました
コロリに感染した患者が隔離された病院内でのお話です。
「ヒトコロリ」と名づけられた鬼ごっこ。
鬼は「コロリ」を手に持っていることとなり、他の人にタッチすると。
鬼が交代して、触られた人が自分以外の人を追い回すと。
登場人物が4人しかいないながらも、ハイテンションで舞台上を駆け回る
鬼ごっこは、鬼気迫る感じがしましたね。
まぁ鬼ごっこは、病院から出れない面々の不満解消遊戯でしたが、
劇の本質は、病院の置かれた現状説明と、事態の打破でした。

ネタバレBOX

天才医師、坂田雄一郎は旧型コレラに関しては、
完全な治療が施せて患者を完治させることが出来。
島で開院した病院も繁盛したのだが・・・。
新型コレラには有効な治療法が確立できず、
感染の拡大に伴い世間では、罹患者と感染に怯える者達の間で。
殺し合いにまで発展する諍いが起きていった。
身重の坂田の妻は、感染に怯える村人の手で殺され。
嘆いた雄一郎は病院に柵を自ら作り、外界と関わりを絶つことになり。
同時にコレラの治療もやめてしまう。
感染者は次々と病院に運び込まれるのだが・・・。
両親がコロリで死に、一人残った赤子を、
坂田は亡き妻との間に生まれてこれなかった
我が子の代わりに望美と名付けて育ててゆく。
16年が過ぎ、青年医師吉川が来院し。
過去の事実を知り、今まで外の世界を知らなかった望美に真実を伝え。
望美を世間に送る事によって、坂田も医療の熱意を取り戻す事になる。

舞台設定の明治という時代を考えると、実際にありえそうな話であり。
面白くはあったのだが、タイトルの鬼ごっこを。
役者さん(演出の関係でしょうが)熱こめてやり過ぎて怖かったです。
話としては暗い部類に入りますが、結末が明るいものとなり。
溜飲は下げられたかな。


























月夕~GESSEKI~(満員御礼!ご来場ありがとうございました!)

月夕~GESSEKI~(満員御礼!ご来場ありがとうございました!)

どて劇団

テアトルBONBON(東京都)

2010/05/19 (水) ~ 2010/05/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

ふーん昼メロみたいな話やねー
などと甘く考え観ていたら・・。
うーんサスペンス人情事件モノで、ビックリしました。
良く題材にされて、ありえそうな王道パターンとも云えそうな話なのに、
料理の仕方でこんなに心に残る話になるとは・・・。
-見事です-

ネタバレBOX

オープニングの暗闇での事件が、
ラスト明るいところで、観客に示される演出はうまいです。
ずいぶんな友達思いの兄ちゃんだと思わせる演出・脚本の勝利ですね。

また、暗転で名場面フラッシュさせる演出もTV的で、気に入りました。

それにつけても空気読めない、花嫁の友人さん。
見事な道化ぶりに脱帽します。
キャラクターは見事に役者さん演じられていました。
判り易いし、説得力強かった。

夕日のオチも心に残りました。

また後日談を下手に全てやらずに、
観客にゆだねた所のバランスが上手かった。

減点方式で考えて、星削る要因無いので。5ツ星です。



『あぁ、自殺生活』 ~ ありがとうございました。次回は下北沢楽園にて6/1(金)&6/20(日)に上演致します。

『あぁ、自殺生活』 ~ ありがとうございました。次回は下北沢楽園にて6/1(金)&6/20(日)に上演致します。

劇団夢現舎

新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)

2010/05/13 (木) ~ 2010/05/26 (水)公演終了

満足度★★★★

映画では味わえないライブ感
だったね。とは、同劇場内にいた他の人のツブヤキでしたが。
まさに、その通りのラストでした。
<後期>の鑑賞ですが、やはり理詰めの会話劇であり。
好みは明暗付き易い芝居といえます。

ネタバレBOX

えー、オチが希望のあるものになった分。
老兵が消え去りましたって、話になりました。
うーん<前期>で列車に飛び込んだかどうかを、
観客の判断に委ねたコトと大きく異なり。
<後期>は頼道くんを生かす事で、
明確に自殺を反するメッセージを観客に投げましたね。

私見で弱肉強食をモットーにしていますので。
どーせほっといても、いつかは死ぬんだから。
急ぐ事は無いよ。ってー感じな生き延び論好きなので、
星1つ加算します。
『PANDORA’S BY ME』

『PANDORA’S BY ME』

AND ENDLESS

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2010/05/19 (水) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★★

NEW WORLD 観ました
ただいま流行の(少し過ぎた?)の海賊モノです。
2部構成になっていて、2時間強の大作でしたが。
第1部のオチと、それに続く変形顔見せオープニングは良く出来ていました。
見たことがあるようなキャラと、少し雑味を感じるところが残念かな。
でも少年漫画風の冒険活劇と、
青年誌風の人間ドラマは、好みに合っていました。

ネタバレBOX

まさか主役クラスの副船長が第1部のラストで殺されるとは!
もー上手!見事!!
続き気になるし、それに続けて見せていく、
大体覚えたキャラクターの織り成す世界観表したオープニングは、
第2部への、ワクワク感盛り上げてくれました。

惜しむらくは、過去話の謎解きと。その時の人物関係をしっかり観客に
説明して欲しかったかな。(パンフ買えとゆーことかしらん)

で盛り上げるだけ盛り上げて、いざ行かんラスボスへ!
の集団突撃シーンと、続く顛末のギャップの演出は自分好きです。

でもせっかく、いろいろ皆。船長クラスは必殺技みたいの使っているのだから
技の説明とか名前の叫びの演出は、欲しかった気がします。
(○○のスタンプ!とかね)

SMAP中井君のような一人海賊団さん、強かったねー。
だけど手紙は羊皮紙風に仕上げてるんだから、日本語はやめましょうよ!
せめて鏡文字にしておくとか、一工夫して欲しかったかな。

ちなみに斬激音がみな同じなので、雑魚が斬られてすぐ倒れるのと、
強兵が何度も斬られても、無事なのは(無傷ではないけど)。
ちょっと観客の想像力に頼っていて駄目なところかなって思いました。

カッコ良く強い、アニーの姉さん良かったッス。
J・スパローなドン船長もいいキャラでいい味だしていました。

ロマンと冒険の詰め込まれた、愉しめるエンターテイメントでした。








笑う魔女の罠~Traps of the Laughin' Witch~

笑う魔女の罠~Traps of the Laughin' Witch~

劇団三年物語

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2010/05/16 (日) ~ 2010/05/23 (日)公演終了

満足度★★★★

アドリブきつそうだったね
とは、劇場退出後。通りすがりに聞いた生ツィッターです。ええ確かに(^^)。
芝居上の状況説明が、各個人のモノローグで語られるのは、手抜き・・、
というか斬新でした。キャラがみなキチンとたっているので判り易かったです。でもその分内輪受けがチラホラ多かった気がしますが。


ネタバレBOX

一番受けたのが、お泊り記念日の再現シーンでした。
冷静な魔女さんのツッコミ入れながらの、他の人による当事者の行動再現。
うーむ笑えた。

3色ボタンの罠も、なかなかでした。

日常から、非日常へと。会社内での人間関係の対比や。
個性的なキャラ達の各反応。

ただ、罠の発動や。その対応。解除の方法や、説明など。
結構雑みがあって、役者さんの演技に寄りかかりすぎている感じがしました。
各エピソードのボリュームなど、メリハリのつけ方が甘いかなーって
感じがしました。でタイトルの「きつそうなアドリブ」に繋がりますね。



『あぁ、自殺生活』 ~ ありがとうございました。次回は下北沢楽園にて6/1(金)&6/20(日)に上演致します。

『あぁ、自殺生活』 ~ ありがとうございました。次回は下北沢楽園にて6/1(金)&6/20(日)に上演致します。

劇団夢現舎

新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)

2010/05/13 (木) ~ 2010/05/26 (水)公演終了

満足度★★★

自殺するチカラの話でしたね
基本、駅のホームベンチでの2名の会話劇でした。
自殺しようとする者、それを助ける者。
とういう単純な始まりから広がる自殺論。
なかなか白熱した話の展開になるのだが、
今ひとつ話の、ふり幅が狭いように思えた。
4コマ漫画風に起承転結を、同容量で時間分けして
表現できていれば、良かったのではと思われました。

ネタバレBOX

 最初に、私の見た回では。ラストの暗転シーンで入り口から入り込む光で、
役者さんの退場シーンがわかってしまい。オチの余韻がかなり希薄に感じられてしまいました。残念です。最後は観客に判断させるのだから、一番気を使って暗くするべきだと思われます。
 また自殺力の説明は、もっと単純にして。さまざまな世の中の自殺と呼べる事象に気付く事だけで、レベルが上がるんだと表現したほうが良いのではと思いました。笑いもここで多く入れていましたし。説明が不足でしたね。
 自殺解説おじさんの、列車飛び込みによる。さまざまな人に迷惑をかける論法は、誰もが思いながらも見事にセリフ化されていて説得力ありました。また、受け答えする相方の合いの手も上手かった。
 そのぶん状況説明で、この駅のホームが自殺しやすい事等を観客に説明するセリフなどが入っていたら良いのではと思いました。「男性の自殺者は月曜の朝が多い」「この駅は準急・特急が通過するので飛び込みし易い」とか。
 ちなみにチケットが切符で、ハサミ入れて入場と。鉄道マニアに受ける細かい配慮は楽しめました。どうせなら、BGMの列車の音も「これは山陽新幹線の」とか「これ東海道線」とか苦労して集音したんだとか、嘘でも鉄道マニアに受けそうな科白が出たら、また違う笑いが取れたかも知れませんね。







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