臭う女(黒)~におうひとノワール~
劇団野の上
こまばアゴラ劇場(東京都)
2014/06/20 (金) ~ 2014/06/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
あおもりを楽しみました
途中からだんだんわかる隠されたことに引き込まれた、あっという間の90分間でした。ひさしぶりに、あおもりの言葉に包まれて感動です。
よわくてやわらかくてつよい生き物
うさぎ庵
演研・茶館工房(北海道)
2012/12/01 (土) ~ 2012/12/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
迫力!
厳寒の帯広で小劇場の熱気にヤラレマシタ。テンポよく進む掛け合いの中に、さりげなく、しっかり愛情や色々な想いが立体的に語られている。生きるうえでのたくさんの困難や制約を、知恵や技術が解決してきたのは事実だが、かえって悩みも増やしてしまったかもしれない。精緻な台詞が後で効いてきた。
大きな豚はあとから来る
渡辺源四郎商店工藤支店
アトリエ・グリーンパーク(青森県)
2010/09/23 (木) ~ 2010/09/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
信じるって
ありそうで、なさそうで、やっぱりありそう。信じることを食い物にする人たちがいる一方で、信じてもらうことで生きなければいけない人もいる。そういう現在の色々なシンジルを考えさせられた。昨年に引き続き、工藤支店には、楽しく考えさせられた。次回にも期待(その前に、東京公演も見たいなあ)。
箱入り少女
渡辺源四郎商店
旧王余魚小学校図書室(きゅうかれいざわしょうがっこうとしょしつ)(青森県)
2010/09/11 (土) ~ 2010/09/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
りんご箱アート
人と人との「想い」のすれ違いが、教室とりんご箱という摩訶不思議な
借景を通じて、じーん・じーんと伝わってきた。
牧野慶一さんのハマリ振りはもちろん、大林洋平さんの声のチカラ、
夏井澪菜さんの視線の魅力、いずれも素晴らしかった。
この余韻は、この「王余魚沢小学校」という空間でしか出来ない、
素晴らしいものだったとおもう。
終演後、思わず腰かけていたリンゴ箱を見てしまいました。
ともことサマーキャンプ
渡辺源四郎商店
アトリエ・グリーンパーク(青森県)
2010/08/20 (金) ~ 2010/08/21 (土)公演終了
満足度★★★★★
痛恨の一撃。
親たちが板挟みとなる「いじめ」の目を離してはいけない現実に目を奪われた。太田媛乃さんほか演じる生徒と母親が、俳優と思えないほど憎く感じてしまった。観客の琴線の内側の内側まで踏みこむサマーキャンプの迫力は、私にとって痛恨の一撃だった。凄い。
『シュウちゃんの知らない津軽 SEI HOKU GO!』
渡辺源四郎商店
青森県総合社会教育センター(青森県)
2010/07/25 (日) ~ 2010/07/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
津軽の文学が生まれ変わった
津軽の文学は、ダザイだけじゃない。暗い・重い・悲しいだけでもない。こういう舞台にしたら、きっとイメージが変わる。脇を固めるシンセの盛さんと津軽三味線の下山さんの伴奏が耳にじーーんと残った。また、三上陽永さんが舞台を生き生きと動かしていた。俳優のオーラに包囲されて、息がつけない1時間ちょっとだった。
みなぎる血潮はらっせらー(公演終了いたしました!)
渡辺源四郎商店
音蔵こみせん(青森県)
2010/06/12 (土) ~ 2010/06/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
すごい迫力でした
こみせんの舞台は観客席ととっても近くて、アオモレンジャーとよされ組の、呼吸・汗・エネルギーをたっぷり浴びることができました。
仕事(?)と家庭を考えさせる難しいテーマを楽しく見せてくれました。
よされ組演じる「女1」と「女2」のセリフが耳の奥に残ります。
ヤナギダアキラ最期の日
渡辺源四郎商店
アトリエ・グリーンパーク(青森県)
2010/04/11 (日) ~ 2010/04/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
期待以上に感動しました。
軽妙な前半部に伏せられた謎に引き込まれ、後半部の静かな語りに
感動した。これほどまで命について考えさせる芝居はないと思う。
自分は要らないが、家族にはしてあげたいという愛情という名の呪縛。
登場人物のその後について、一晩考えさせられた。
そして、役者それぞれが人間の味がした。
女性陣の圧倒的な表現力と、味わい深い演技の男性陣。
研ぎ澄まされたシナリオは、この役者たちでなければ完成しないと思う。
この感動は、たった1週間ではもったいない。
みなぎる血潮はらっせらー
渡辺源四郎商店
アトリエ・グリーンパーク(青森県)
2009/12/23 (水) ~ 2009/12/26 (土)公演終了
満足度★★★★★
期待どおり!
青森最終公演の「ほたて組」バージョン、W工藤の回を見ました。
息もぴったり、アクションもばっちし、家族模様にホロリと、感動の
63分(カップラーメンが21個できる時間)でした。面白かったです。
父親と仕事と家庭ほど、両立しないものってないのでしょうか。
そういう疑問が涙になるのを、アオモレンジャーの面白さに救ってもらい
ながら、堪能させて頂きました。
おススメです。
今日もいい天気
渡辺源四郎商店
アトリエ・グリーンパーク(青森県)
2009/10/17 (土) ~ 2009/10/22 (木)公演終了
満足度★★★★★
ジーンとすること
家族を失った後の、空虚感。
信じまいとしながら、再会?を待ち望む気持ち。
ジーンとするってこういうことかなと思いました。
繰り返される食事シーンが秀逸で、食べ方だけで色々と
感情を語っているのが、めちゃいい!です。
ベテランも、初舞台の若手もそれぞれ名演でした。
借景芝居「A面・B面」 (両日とも最終回完売!!)
渡辺源四郎商店工藤支店
青森屋台村さんふり横丁 纏 & あきら(青森県)
2009/07/25 (土) ~ 2009/07/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
俳優と観客の一体感
俳優と観客が、これほどまでに一体になることはあるだろうか。
日常そのままの居酒屋から垣間見る、「隣のお客さん」の人間模様がこんなに面白いとは!
出演者とともに、飲み物を飲み、料理の匂いをかぎ、ある「人」に涙する。
舞台を「見る」のではなく、物理的に舞台と一体となって、感動を共有する素晴らしい時間だった。
終演後、隣の観客と語った感想を引用します。
「俳優も人間だから、調子の良い時もあれば悪い時もあるだろう。ある意味、舞台という距離は、そうしたブレを覆い隠すバリアーだと思う。この舞台では、そうした逃げ道が塞がれている中で、これだけの演技を七幕もしている。スゴイとしか言いようがない」