衛星放送に殺意を、
ハイバネカナタ
劇場MOMO(東京都)
2010/09/02 (木) ~ 2010/09/05 (日)公演終了
持ち腐れ
独特の世界観で展開する割に、演出面のこだわりに欠けるような印象を受けました。細かい部分は熱量でカバー、みたいな。
そのため、ところどころ面白い着想だなと思う部分もあったのですが、最後まで乗り切れなかったです。観客を置いていくのが狙いだったのでしょうか。
また、露骨に下手な人がメインの役どころで、その人が出てきて台詞を言うたびに(何言ってるかよくわからないのですが...)ストレスを感じました。世界に入り込めない理由はそれが大きかったように思います。
他所で活躍してる役者さんがいっぱい出てるのに、こういう結果になるのは?でした。
愛のルーシー
北京蝶々
OFF OFFシアター(東京都)
2009/05/20 (水) ~ 2009/05/26 (火)公演終了
満足度★★★★★
予想外のラブストーリー
と聞いて特にそれを北京蝶々に期待していないよと思っていたのですが、
期待も予想もはるかに超えて面白かったです。
派手でも押しつけがましくもない作品でしたが、まさにじわじわきいてくるという感じでした。観劇から数日経った今でも思い起こしてしまいます。
特殊な設定なのに、素直に世界に入り込めたのは、脚本・役者の力。
また、美術や照明・音響等スタッフワークも素晴らしく、総合力の高さとバランスの良さが観る側を丁寧に誘うのだと思います。
役者ばかりが「今から面白いことやるぜ!」的な公演を見る機会が最近多かったので(嫌いじゃないですが、「面白さ」には好みがあるので)、舞台っていうのは、こういうものだなと感心。
ここ数回は必ず観ているのですが、着実にレベルアップしていて、毎回の作品創りに対して真摯な印象を受けます。
今後、将来が本当に楽しみな劇団です。