ティの観てきた!クチコミ一覧

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無い光/変な穴(御来場ありがとうございました・御感想お待ちしています)

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MU

OFF OFFシアター(東京都)

2011/03/24 (木) ~ 2011/04/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

「これから」のための作品
野蛮でデリケートでポップな、MUらしさがつまった作品。
20世紀の、最高のレクイエムで、21世紀のこれからの最高のプレリュード。
恥ずかしさも、乾いた気持ちも、センチメンタルも、ぜんぶひっくるめて、過去と未来が、かくじつにつながった。

夜は短し歩けよ乙女

夜は短し歩けよ乙女

アトリエ・ダンカン

東京グローブ座(東京都)

2009/04/03 (金) ~ 2009/04/15 (水)公演終了

満足度★★★★

たのしかった
舞台という物理的制限があるなかで、原作のファンタジーをどう処理するのか?
みる前の疑問がきれいに氷解。
ひとつひとつが丁寧に、舞台の世界、手法でみごとに再構築されていた。
観客はつまらない心配をせずに酔うのみ。
とてもたのしかった。

JUMON(反転)/便所の落書き屋さん【満員御礼で終了】『観て来た!』に全レス中!(ただいま1/3)

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MU

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/05/26 (火) ~ 2009/05/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

ためらいの倫理
テーマを、シンプルにするどくしぼりきった公演なのに、強い残響を残す多声的な印象。要するに内容が濃い。
そして、その詰め込んでいるのに、暑苦しさをまったくかんじさせない良さは、セリフの切り詰め具合とクールな演出の妙による。
まさにハセガワアユム氏の真骨頂が発揮されている公演。

ネタバレBOX

『ためらいの倫理学』(内田樹)という本があって、帰路、公演を思い返していると、ふとそのタイトルが浮かんだ。
今、アマゾンでその紹介文を読むと「ためらい、逡巡するという叡智―原理主義や二元論と決別する「正しい」日本のおじさんの道を提案する。」(抜粋引用)とある。

この公演は愛をストレートにクチにしながら、なぜこうもドライで切ないのか。
登場人物はいう。
「それでもいい」。
「それでも」という前提つきのGOサイン。
ただやみくもな直情ではなく、考え、逡巡して、選択をする。
そして、その得た結論に迷いはない。
同じ迷わなさでも最初から決めてかかる原理主義や「all or nothing」の二元論とは、複雑さを備えている分、強度が違う。
そして、そのアンビバレンスを包括しているから、切ないのだ。

ためらいの倫理を備えた21世紀の公演。
主人公は、もう「こわいんだ」と言わない。
その先に何があるかわからなくても。

わからないその先を、私もまたためらいながら、見続けていきたいと思う。

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