旅の道連れ 博多編
Monochrome Circus
福岡市立少年科学文化会館ホール(福岡県)
2010/01/23 (土) ~ 2010/01/24 (日)公演終了
物語を感じるダンス
ひとつひとつのパフォーマンスは物語っぽのもあったし、そんな感じがしないののもあったけど、全体として、とてもストーリー性を感じる作品でした。
観終わった感がとてもよかった。
長いのかあっという間なのか分からないけど、夢から覚めたような感じ。
さわやかな目覚めの気分でした。
ニューロン
劇団カミシモ
エンジョイスペース大名 (福岡県)
2009/11/13 (金) ~ 2009/11/15 (日)公演終了
ブラックユーモア
社会問題などをテーマに、ブラックな笑いをつないだ。
社会派の視点が面白いので、さらに独自の切り口や目線が加わった
ブラックユーモアに発展していくとさらに面白そうだなぁ。
今後に期待。
劇団四季ソング&ダンス~55STEPS~
劇団四季
キャナルシティ劇場(福岡県)
2009/11/19 (木) ~ 2010/01/03 (日)公演終了
パートオブユアワールドの歌詞が秀逸。
俳優の個性、ダンサーの個性ってなんだろうと考えた。
色んなミュージカルナンバーから、色んなシーンを思い起こして、
一度で色んなミュージカルを見たような、盛りだくさんな気分になった。
パートオブユアワールドの歌詞が秀逸だった。
砂の楽園
FOURTEEN PLUS 14+
甘棠館show劇場(福岡県)
2009/12/04 (金) ~ 2009/12/06 (日)公演終了
観察者。
役者が客席に対して意識をするということを、極力排除した演出で
砂漠の監視隊の日常が描かれる。
観客というより観察者になった感じ。
長方形の舞台を前と後ろ両方から観る舞台も最初は向かい側の人が気になって仕方なかったが、私たちは観察者なんだ、と思ってしまうと、
この異常な閉塞感の漂う空間を囲って観ている私たちも、何か異常なような気分になった。
その感覚が面白かった。
まじめな話
財団、江本純子
SRギャラリー(福岡県)
2009/07/17 (金) ~ 2009/07/19 (日)公演終了
繊細な会話劇。
最初は何が何だかわからなかったけれど、
話が進んでいくにつれて、
少しづつ、二人の関係や背景が見えてくるのに、引き込まれた。
好奇心をあおられる感じ。
関係が見えてくるだけではなくて、
その関係が、会話の中で変化していく様子も繊細で面白かった。
直に言葉にしないけど、言外の空気でそれがわかったり。
すごくデリケートな物が表出している感じで、好き。
そして、町田マリーが何とも言えない魅力にあふれていて、
目が離せなかった。
女優の魅力って、こういうことなんだな、って思った。
もうちょっと見ていたかった。
20世紀累ヶ淵
非・売れ線系ビーナス
大博多ホール(福岡県)
2009/07/17 (金) ~ 2009/07/18 (土)公演終了
スケールのでかい大河ドラマ。
100年スケールのでっかい物語。
いろんな人が登場して、少々とっ散らかった印象も受けましたが、
テンポがよくだらけさせず、スピード感があったので、その散らかり具合もそれでありかな、と思いました。
100年スパンで物語を追ってきたので、
最後どう落ち着くのか、はらはらしながら見ていましたが、
うまい所に落ち着いたな、という感じで納得した終わりだったのでよかった。
『第三章』全席指定席公演!
グレコローマンスタイル
ぽんプラザホール(福岡県)
2009/07/07 (火) ~ 2009/07/12 (日)公演終了
愛のある作品
とても作りこまれていて、安定感のある作品でした。
パンフレットに構想4年って書いてあったけど、それだけ温めてきたんだなぁ
と納得の仕上がり。
作者の愛にあふれていた。
「ゲイとレズが結婚!? 」とか書いてあると、その設定に頼ったコメディなのかと思いがちですが、設定に頼りすぎることなく、フラットに誠実に恋愛が描かれていて、好感がもてました。
玉ノ井家のエンゲル係数(公演終了しました!)
劇団ぎゃ。
ColaboCafe HAKATA(福岡県)
2009/06/27 (土) ~ 2009/06/29 (月)公演終了
洗練された小品
場所の雰囲気から伝わる閉塞間が、ストーリーとリンクしていて、
全体として空気がよかった。
ストーリーや演技に説得力があって、最初は何がなんだか分からなかった
けれど、だんだんラストに近づくにつれて、
ぼんやりと全体が見え、納得できた。
夢と現実とその他が交錯したような時間の中で、
怖さと共に、姉妹の心理がしっかり描かれていたと思う。
邪道・プロポーズ
柿喰う客
ぽんプラザホール(福岡県)
2009/05/22 (金) ~ 2009/05/23 (土)公演終了
創作コンペティション
一つの戯曲をそれぞれ違った演出で見ることは、面白かったです。
並べて見ることで、それぞれ、どう戯曲を捉えているか、垣間見られました。
先日のアントンクルーを含め、4回「結婚申し込み」を見たのだけれど、
まず、アントンクルーの比較的ベーシックと思われるものを見ていたので、
創作コンペの3作品が楽しめたと思います。
熊/結婚申し込み
劇団 アントンクルー
福岡女学院大学(福岡県)
2009/05/14 (木) ~ 2009/05/23 (土)公演終了
満足度★★★★
戯曲でシンプルに笑わせる。
チエホフの結婚申し込み、熊、面白かったです。
私は結婚申し込みが好きでした。
シンプルな言葉のやり取りの喜劇。
普段の生活の中にも、遭遇するような、
見栄の張り合いだったり、売り言葉に買い言葉だったりという場面を
面白くカリカチュアしてあり、楽しい。
ことばのやりとりや繰り返しの面白さ、
脚本で笑わせる、ということを舞台上でシンプルに
表現している舞台で好感が持てました。
一番印象に残っているシーンは、
プロポーズしにきたイヴァンがナターリャと会う場面。
イヴァンの緊張と動揺、ナターリャの恥じらい(イヴァンへの好意が伝わる)
が生むぎこちない空気。
そこがあるからこそ、その後の言い争いとラストシーンの円満さが生きてくるなあと思いました。
関数ドミノ
イキウメ
赤坂RED/THEATER(東京都)
2009/05/08 (金) ~ 2009/05/24 (日)公演終了
満足度★★★★
こう思ってしまうことあるよね~
ドミノ幻想、共感しました。
みんな大なり小なり、考えてしまうことではないでしょうか。
そんな身近なところから出発し、引き込まれました。
後半になるにつれ、スリルを増し、目が離せない構成が面白かったです。
最後の終わり方は、あんまり好みではなかった。
やっぱ、ドミノあったんだ~。