虹の人〜アスアサ四ジ イヅ ジシンアル〜
ラビット番長
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2021/09/30 (木) ~ 2021/10/04 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
出だしからモノトーンの世界とはいえそれは完全ではなく、はっきりとした色彩がつぶされているように見える。ここで観客の”?”を引き出し、舞台に引き付ける井保三兎の上手いところだ。さらに何気ない会話に伏線が組み込まれている。この伏線がわざとらしかったり、後から“実は”と取って付けをする作品は少なくない。そういう意味でかなり上出来だ!脚本・演出良かった!しかしながら今回はこちらでもコロナの影響か?客演なしで自分たちの身内のみで上演したためどうしてもこの役には・・・と思えるキャストが目についてしまう仕方ないとは思う。ということで脚本・演出で星を付けることとする。
このご時世そうそう思い通りにはいかない
舞台「死神遣いの事件帖-鎮魂侠曲-」
東映ビデオ
サンシャイン劇場(東京都)
2020/07/23 (木) ~ 2020/08/02 (日)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★★
人の感情として、敵と思い続けた相手に対して、自分の思い違いを認め、その相手を受け入れるまでが、かなりすんなり?という部分もあったが、全体としては面白かった。個人的には陣内将の死神のクールで食えないキャラ、そして主役の崎山つばさの侠客っぷりがお気に入り!映画版も観たいですね!
舞台「東京リベンジャーズ」
舞台「東京リベンジャーズ」製作委員会
日本青年館ホール(東京都)
2021/08/12 (木) ~ 2021/08/14 (土)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★★
アニメの方は途中で観る気が無くなってしまったが、舞台の方はかなりの見応えだった。主役のタケミチくんの奮闘ぶり、マイキーとドラケンの存在のバランスの良さ。しっかり引き込まれて観てしまった。演出も固定舞台を飽きさせず見せていた。次回は生で観たい。
xxxHOLiC
ネルケプランニング
天王洲 銀河劇場(東京都)
2021/09/17 (金) ~ 2021/09/26 (日)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★
ドラマもアニメも観たせいか、淡々とした奥にある妖しさがちと足りないような気がする。衣装華やかで目に嬉しい舞台ではあった。生で観たらもう少し感覚が違ったかもしれない。
ホシノヒト
演劇企画アクタージュ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2021/09/23 (木) ~ 2021/09/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
時間を1時間40分に短縮して作ったのかな?と思わないでもなかった。あちこち欠落してしまった部分、対して繰り返しが多すぎる。状況としてすんなり周りが受け入れてしまったり、本来前に出す方が効果的な部分が隠れてしまったり。このご時世ゆえにこうなってしまったのかなと思わないでもないが・・・。演技も出し過ぎと足りないがどうしても感じられてしまう。期待していただけにちょっと残念。しかし、感染防止に対する気遣いはこちらが切なくなるくらいで、今舞台をするというための心構えは素晴らしいと思った。
朗読劇『トップスまで、あと5秒!』
エヌオーフォー No.4
新宿シアタートップス(東京都)
2021/09/04 (土) ~ 2021/09/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
懐かしのシアタートップス(若き日に随分と通いました!)!それだけでも気分は上がりっぱなし!
三人の出演者(Dチーム、平山佳延、宮原理子、奥田努)の熱演もあり、懐かしさにどっぷり浸りました。当時の演劇・劇団などを思い出し、違う笑いも度々こぼれ・・・あぁとてもとても楽しい時間でした!2劇場3劇場同時上演、またいつか出来ると素敵ですねぇ!
つみ
アブラクサス
すみだパークシアター倉(東京都)
2021/08/22 (日) ~ 2021/08/28 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
この劇団に初めて遭遇したのは2018年。その時は羽杏さんの演技のみに気持ちが持っていかれた状態で、作品のしての出来はまだまだと感じたが、三年後の今回、しっかり劇団の力を付けたなと感じた。今までしっくりこなかった演出に磨きがかかってきたなと思う。前作まで場の流れに違和感を感じることが多かったが、今回は上手く流れていたというか・・・。照明や音響の使い方も有効打が増えたように思う。また、出演者の全体のレベルが上がり、メインだけが浮き上がることもない。良いバランスだった。コロナ禍でなかなか劇場まで足を運ぶことができなくなっていたが、暫くぶりの“生”は見応えがあった。
亡国のワルツ【4月28日・29日公演中止】
東映・シャチュウワークス
あうるすぽっと(東京都)
2021/04/16 (金) ~ 2021/04/29 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ワンシチュエーション、登場人物も少ないのですが、ストーリーの動きが自在なので、ぐんぐん引っ張られて観ていました。
現在の日本にも重なる部分が多く(特に政治家さんたちに対しては同感!)、考えるべきことの多い作品でありました。あえて、違和感を感じるとしたら、出演者がその設定や役の重みに対して、ちと若く感じられてしまうことでしょうか?もう少し大人のドラマであったら、より重みもあったのではと思います。
パークビューライフ【4月25日大阪公演中止】
エイベックス・エンタテインメント
世田谷パブリックシアター(東京都)
2021/04/07 (水) ~ 2021/04/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
暫くぶりに劇場に行き、たっぷり楽しませていただきました!
絶えず客席からこぼれる笑い!コメディにありがちな“大きな勘違い”ではなく、だれもが記憶をノックされるような、観ながら自分の姿を背中に思い出しているような、そんな笑いにつられていた。三人娘の背景に同調できる部分があればあるほど、笑いの度合いが大きくなっていく、ただ面白いではなく、過去の自分を懐かしく感じる笑いでもありました。
三人娘のバランス最高でした!嫌味のない素直な存在が魅力的でした。また、彼女たちに縋りつく想いの画家の気持ちも、切なく可愛らしい!出演者四人のコンビネーションの良い舞台でした。
また、セットも面白い造りで、屋上庭園が大変美しい!あの広い舞台に出演者たった四人でも、ステージの上に無駄な空白は全く感じられなかった!
暫くぶりの観劇でしたが、運よく良い作品を魅せて頂きました。コロナ禍のため、観劇控えておりましたが、我慢できずに出かけて、観劇飢餓状態からようやく脱出できました。有難うございます。
世界が消えないように
TAAC
駅前劇場(東京都)
2021/04/07 (水) ~ 2021/04/13 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
絶賛されている方がいらっしゃるので、大変書きづらいが・・・。
各々が抱えている問題があるせいなのか?彼らのつながりに最後まで隔たりを感じた。気を許せる親友という図にはとても感じられずに、互いの間にある壁のようなものに違和感を感じ続け、前向きのはずのラストにもなぜか重い影を感じてしまった。出演者の熱演にも関わらず、話が進めば進むほど、冷めた気持ちになってしまったのは、おそらく私だけなのであろう。語り落ちた部分も理解力を落としてしまった原因の一つではないかと思う。この次機会があれば、違うパターンのものをぜひ拝見したい。
HELI-X(ヘリックス)
オデッセー
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2020/12/03 (木) ~ 2020/12/09 (水)公演終了
満足度★★★★
個人的にはかなり好みのタイプの舞台。動きのイイ出演者に特異な世界観。特に主役ゼロを演じた玉城くんはまさにハマリ役!演技力的にもまた持ち味の独特の個性も、そしてビジュアル的にも、これ以上この役をこなせるものはいないんじゃないかと思うくらいだった。速攻で流れ込んでくるゼロの想いが切なく痛い。それだけでも世界観に引き込まれる。ただコロナ気のせいか?センスの問題か?チープすぎる部分がいくつも目についてしまったのが残念!続編を匂わせるものが多かったので、次回はもっとこの世界観が上がっていることを期待したい。
ボノボたち
株式会社NLT
シアターX(東京都)
2020/10/17 (土) ~ 2020/10/25 (日)公演終了
満足度★★★
原作を知らないので、障害者がちょこちょこ商売の女性の方たちのところに行っているとか、女の子を呼んでも大丈夫な部屋に住んでいるとか(三人が三人共!?)、そんなにフランスは福祉が進んでいるのだろうか?それとも三人共良いお家の子なんだろうか?と設定から悩み始め、ありえない彼らの行動も、芝居だからこその“嘘がホント”に見えるコンビネーションが観たかった。時間の流れからして、妊娠もあり得ないとは言わないが、あまりにも早急で不自然に感じられた。まぁ原作通りなら、ストーリーに物言いしてもねぇ・・・。
くちづけ
タクフェス
サンシャイン劇場(東京都)
2020/10/29 (木) ~ 2020/11/08 (日)公演終了
満足度★★★★
三作目の「くちづけ」、三度観ても、ついつい口元が緩み、涙腺が緩む。やはり名作!
ただあえて言うなら、余計な演出はいらないのでは・・・。
痛みと哀しみとやりきれなさ、そして温かさとやさしさの物語は、素朴な演出でいいのではないかと思う。
本音言って、劇場は入ってヒヤッとした。最近は小劇場でも、前後左右客席を空けて観劇するスタイルが多いようだが、
ここでは席を空けることもなく、さらに「大いに笑ってください」との宅間さんの言葉。隣の女性の方がやたらと反応が良く、大きい声で笑っていらっしゃるので、心持ち体を反らしての観劇となった。コロナ期には少しでも安全を心がけて公演してほしい。
陰陽師
BACK ATTACKERS
シアターブラッツ(東京都)
2020/02/20 (木) ~ 2020/02/24 (月)公演終了
満足度★★★
楽しい舞台ではありましたが、音使いにもう少し工夫が欲しい(特にBGМ上手く使って、場の変化や話の流れを感じさせるのは必要かと)。また、場面転換も、つなぎ目をもっと途切れさせないほうが、舞台に空間が空かないのでは(芝居が作るストーリーの加速が減速してしまっていたような気がする)?妖怪たちももう少し造りが欲しいし、出来そうなキャストが多いのだから、魅せる部分も作った方がいいのでは?観客に対する気配りはとても良かったんですけど、それを舞台の上に持って行った方がと思いました。全体的に練り不足だったのではないでしょうか?
成り果て
ラビット番長
紀伊國屋ホール(東京都)
2020/02/07 (金) ~ 2020/02/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
私は前の方の席で観劇出来たのであまり感じなかったが、確かに皆さんおっしゃる通り、紀伊国屋の大きさで、いつものようにはいかないようだった。さらにこの劇団独特のチームワークの良さや、互いが持ち合わせている空気のようなものが、あまりにも多すぎる客演さんたちの為に(小劇団が大きい劇場に出るためにはいろいろお家事情があるのは分からないでもいいが)上手く流れていない気がした。前回公演で劇団のみんなの演技がとてもよくなってきていたので、なおのこと残念な気がする。しかし、井保氏の演技があまりにも良かったので(初演を観ているにもかかわらず最後には森にうるっとしてしまった!)☆五つ付けてしまおう!またいつか紀伊国屋で上演できるよう、そしてその時にはオールキャスト劇団員で舞台に立てるよう、期待して楽しみにしております。
リアルファイティング「はじめの一歩」
ネルケプランニング
ステラボール(Stellar Ball)(東京都)
2020/01/31 (金) ~ 2020/02/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
見応えのある舞台でした。出演者のしっかり絞った筋肉!ついつい体が釣られてしまいそうな動き。端折ったストーリーだったけど、その処理が楽しかった。(出来ればパーツパーツでシリーズ公演で観たい気もするが・・・)気になった部分というと、一歩のリング上の変化、成長と実力が付いて行く過程の変化があまり感じられない事、試合中の動きにも王者を取ったものの凄みのようなものがプラスされると良いかなと思わないでもない(試合中の動きが同じようなものばかりだったように感じられた)。とはいえ客席とステージが近く感じられる魅せ方の上手い舞台でした。
苺と泡沫と二人のスーベニア
ものづくり計画
上野ストアハウス(東京都)
2020/02/05 (水) ~ 2020/02/09 (日)公演終了
満足度★★
出来立ての若い劇団の舞台のようだった。ストーリーに特に魅力を感じられず、いらない演出にはあ?となり・・・。一番強く感じたのは出演者の人生経験値の乏しさ。上手い下手より先に、理解力と感情の引き出しが足りないように思えた。また、こちらの舞台としては、今までのような温かみも感じられず。
次回作、出演者の成長、共に期待します。
ウエアハウス-double-
る・ひまわり
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2020/01/25 (土) ~ 2020/02/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
まさにハマリというキャスト!小林且弥さんという役者はこういう不気味な役、上手いですねぇ!好きなタイプの方ではないけど、この役に関してはが、その捉えどころのない、相手を圧迫していくような存在感が秀逸!また相手役の平野良さん、彼の思考と観ている側が同化していくのがわかる演技でした。おそらく大半の観客が彼の感情と共に話の流れに引き込まれていたのではと思います
それは秘密です。
劇団チャリT企画
座・高円寺1(東京都)
2020/01/23 (木) ~ 2020/01/30 (木)公演終了
満足度★★★★
コメディー化と思えば、かなり深刻な内容で、ストーリーがどう流れていくのかが気になる舞台ではあった。しかしリアルなネタに対して、かなり甘さも感じる。お芝居なんだからではなく、もう少し切実な現実の色が欲しかったかなと思いもする。
『国府台ダブルス』
filamentz
新宿村LIVE(東京都)
2020/01/22 (水) ~ 2020/01/27 (月)公演終了
満足度★★★★★
予想通りというか、それ以上。期待を裏切らない面白さ!暫くぶりに舞台観て大笑いしまくってしまった!!!
何が一番大事なのか?ただ自分たちの要求を望むだけでなく、それ以外を考えること。それを応援したり、横やり入れたり、かき回す登場人物の乱入加減も半端なく面白い!恋心と責任感と使命感と・・・感じるものもきっちり伝わってくる舞台でもありました!