MonkeyMagic
TEAM空想笑年
中目黒キンケロ・シアター(東京都)
2015/08/20 (木) ~ 2015/08/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
超!楽しい!
オジサマ方は厳しいなぁと各々の感想読みつつ・・・オバサンは点数かなり甘々です。だって“超楽しかったんだもの!”先月辺りから時節柄の重いネタ続き。暫くぶりに単純に大笑いさせて頂きました!それにラストはここでそれか!という“やられた”感があり(笑いつつも話に引き込まれた感もあり、体がつられた)舞台中にやる気満々、出演者がとてもイキイキしていた。私の好きな殺陣もたっぷり!まぁ荒い感じはあるけど(かなり相手を待ってしまった図、目に付きました)、バリエーションもいろいろあって面白かったです(特に猪八戒と雉のコンビネーション)。悟空、そしてアンサンブルのメンバーは殆ど出ずっぱり、一番前だとその汗感、よく見えて、よくぞ最後まで動き切ったとそれだけでも拍手したくなる!ということで大負けに負けて星☆☆☆☆☆。
ゴースト・レストラン
東京ミーコ
赤坂RED/THEATER(東京都)
2015/08/11 (火) ~ 2015/08/16 (日)公演終了
満足度★★★
まとまった感じ
こじんまりとまとまった感じ。でも登場人物は悪くなかったし、愛情がたっぷり溢れていたようにも感じる。能天気と冷めたキャラの二人の天使が特にお気に入りでした。
放浪の牛
MJP
OFF OFFシアター(東京都)
2015/08/11 (火) ~ 2015/08/16 (日)公演終了
満足度★★★
答えと意味
私もこんなアメリカ映画を観たような・・・そんな気がする。なので風景は勝手に浮かんでくるのだが・・・風景を感じさせるにはあまりにも狭すぎる。せめて遠ざかっていく車を見送るくらいの距離と何もない道の広い空を感じさせる高さが欲しい。この劇場の舞台では窮々で“ギュウ”の持つ“ゆったり感”が伝わってこない。次々現れる登場人物たち、こなれていない。なんとなくわざとらしさが目に付く。ストーリーも最初から答えが見えてしまうのは面白みにかけてる。最後の最後で“やられた”的な答えに出会えたら、もっと良かったのにと思うのだが・・・。最後の母親の発言には疑問が残る。それはミルクがしらなくても良かった事ではないのだろうか?
竹林の人々【本日16日大千穐楽!!14時開演、見切れ席解放により当日券ございます!!】
OFFICE SHIKA
座・高円寺1(東京都)
2015/07/30 (木) ~ 2015/08/09 (日)公演終了
満足度★★★
犬
OFFICE SHIKA だけに、説明を読んだ時、実は自分が母を殺してその記憶を封じ込めたのでは?と、血生臭い想像をしてしまった。実際幕が上れば母は存在し、姿を消す気配はない。そして、幕開きからすぐにこの「俺」とは犬のことだとわかる。去年観た作品でも、この「犬」の存在は大きかった。「犬」はその哀れな境遇を嫌というほど見せ付けてくる。オクイ・シュージさん演じるこの薄汚れたモップのような犬、始めはこのみすぼらしい犬に、嫌悪を感じた。しかし、次第に話が進むにつれ、物悲しさの方が強くなり、哀れみを感じてしまった。人間の勝手で閉じ込められ、生き物としての自由を奪われ、愛される事も労われることもなく、ただそこに入る存在。開放されても、もう外界に対応する力もなく、また土間に戻るしかなく、そこで力尽きる犬。結局メインは彼だったのかと、題名に騙された気がする。「犬」は良かったが、全体としてはちょっとばかり肩透かしを食らったような、思ったよりインパクトの弱い舞台だったような気がする。
女は過去でできている
東京マハロ
赤坂RED/THEATER(東京都)
2015/07/31 (金) ~ 2015/08/09 (日)公演終了
満足度★★★★
哀れな女達
いびつな感覚の女達。各々が妙な固執を持っている。客観視しているから感じるが、多分、こういう感覚は大抵の女性の持つものかと思いもする。!狭い世界の中から出ることもせず、愚かで情けない生き方、それでもしたたかに逞しい。対比の男性達、あまりにもひどすぎるそのキャラクターにムカッとしつつも、彼らにもただ駄目駄目部分だけでなく、もう少し最後の砦みたいな良さを出させてあげても良かったんじゃないかなと、じゃないと、それに振り回された彼女たちが哀れ過ぎる。まぁ、その哀れに酔っている女たちではあるが・・・。耳に障害を持つトキコ、みんなに守られつつ、彼女が皆の清涼剤になっていた。
伝奇浪漫「芳一(ほういち)」
劇団め組
吉祥寺シアター(東京都)
2015/07/30 (木) ~ 2015/08/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
堪能!
め組らしい舞台、いやいや今までの感覚を超えてきたと思う。ここは昔から芝居は当然、着物の着こなしも立ち振る舞いもしっかりとしたものを見せてくれる。男前の新宮さんが美少年だった頃は男性中心の舞台が主だったようたが、最近は女優陣もイキイキとイイ芝居を見せてくれる。皇女和宮の幕府への降嫁の辺りから女優陣あっての華やかさが匂ってくる。和宮の真っ直ぐな想い、母の悲哀、実に迫ってくるものがあった。またラストの連れ舞は素晴らしかった!新宮さん演じる崇徳院の怨念が迸って、周りを飲み込んでしまいそうな迫力!見応え有りでした。また音楽も奥行きと広がりを感じさせる選曲。これも見事だったと思います。
グレイな世代 黒とシロ&IN廣島 紐育に原爆を落とす日
獏天
Geki地下Liberty(東京都)
2015/07/28 (火) ~ 2015/09/14 (月)公演終了
満足度★★★
感覚が麻痺していたのかも?
すみません、捻くれ者です。絶賛の声が多い中、反するような事を書くのは気が退けるのですが・・・。出来れば、歌やダンスなど入れずにしっかりとしたストレートプレイで観たかったと思います。デフォルメに感じてしまう芝居が多々有り、また、名前を繰り返し呼ぶシーンが何度もあり、この繰り返しのせいで、最後の和興さんの台詞がいまひとつ、効果が薄くなってしまっているような気がします。余計なものをそぎ落とした状態で観たかった作品ではないかと・・・私は感じました。このところ憲法9条、戦争、殺戮、テロなど、少々きな臭いというか、血生臭い舞台を観続けていたので、感覚が麻痺していたのかもしれません。劇場のあちこちで涙を流している方がかなりいらしたように感じましたが、どうにも感覚がついていきませんでした。
Dramatic Musical Collection 2015
ニッポン放送
天王洲 銀河劇場(東京都)
2015/07/29 (水) ~ 2015/08/02 (日)公演終了
満足度★★★
平均年齢
客演組の平均年齢が高いせいか・・・歌い上げるタイプの歌が多く、東山さんが“ノッテイコウゼ”と声をかけていたが、いまひとつ盛り上がりに欠けたように感じた。またステージ上に生バンドを入れた分、動きのスペースが少なくなったせいか、DIAMOND☆DOGSのいつものステージほど“これぞ!”というダンスの見せ場が少なく思えた。と言いつつ、それでもDIAMOND☆DOGSのダンスはやはりワクワクと心踊った!次回はもう少しフレッシュな方でお願いしたい。
祝祭
Trigger Line
小劇場B1(東京都)
2015/07/18 (土) ~ 2015/07/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
見応えあり!
全く白紙状態で観に行ったが、予想外のレベルの高さと構成力の上手さに驚いた。特に照明が印象に残った!派手な色やテクニックを使ったわけでないが、緊迫した雰囲気・銃撃戦の迫力。一瞬の表情をパッと振った瞬間など“上手い!”と唸ってしまった。人間心理の様々な動きもよく感じられた。ただ少しやさし過ぎる話になってしまってはいないかと・・・ちょっとだけ思ってしまった。次回作も是非観てみたいものだ。
紫陽花の下に死体は眠る
惑星☆クリプトン
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2015/07/22 (水) ~ 2015/07/26 (日)公演終了
満足度★★
申しわけないが・・・
“血生臭いサスペンス”確かに!それは感じた。しかし、答えはサスペンスの定番の犯人。その過程もドラマが感じられない。どこぞのドラマの2番煎じ、いやいや三番煎じか?申し訳ない、君達は人をちゃんと見ているのかと言いたい。緊迫感も人が壊れる感覚も感じられなかった。有り得ないは許しても、何故こんな作品を作ったのか?は理解できない。紫陽花が哀れに感じた。
ロミオとジュリエット
華のん企画
あうるすぽっと(東京都)
2015/07/16 (木) ~ 2015/07/21 (火)公演終了
満足度★★★
変わらない
二十歳の息子が小学生の時に観に行った。その時とベースは変わることなく、黒い帽子に黒い外套。ステージには椅子にテーブル。そして操り人形。これだけ長い間変わらないものを続けるのは凄い事だと思う。が、どうも単調というか変化に乏しく感じた。芝居が上手い方が揃っているのに、あまり表情が前に出て来る感じがしない。もったいない事だ。
Bomber-Man
劇団EXILE
中目黒キンケロ・シアター(東京都)
2015/07/15 (水) ~ 2015/07/20 (月)公演終了
満足度★★★
脇メンバー
脇が凄いメンバーだった。どうやってこのつわもの達を集めたのだろうと、ふと気になった。各々イイ味を出していたが、話としてはどうもいまひとつピンとこない。ただただもったいないと思いつつ・・・ラストの瀬下さんのタップに見惚れ、それで帰ってきた・・・という感じです。
―ワタフェス―
WATARoom
テアトルBONBON(東京都)
2015/07/18 (土) ~ 2015/07/20 (月)公演終了
満足度★★★
楽しいのは楽しいけど・・・
ちよっとダラダラしたトークの部分が多すぎて・・・。芝居というにはかなり物足りない。前回作くらいの舞台が観たかったなと思うのみ。
チャイルドボイス
『熱きロマンを胸に、生きる勇気と希望を与えるべく突っ走り続ける奴ら。』
シアターサンモール(東京都)
2015/07/15 (水) ~ 2015/07/20 (月)公演終了
満足度★★★★★
舞台も良かった!制作さんたちもね!
はっちゃけた曲者揃い!フルパワーで熱気もたっぷり!(上演時間もたっぷり過ぎたが・・・)笑いっぱなしの三時間少々(少々かな?)。確かに長かったが、全く飽きることなく、舞台に惹き付けられたままだった。アドリブがかなり多くはあったが、それも間が良いというか、実に美味しいスパイスとなっていた。派手な衣装、着ぐるみに張りぼて、賑やか過ぎるくらいの舞台の上に、それと同じくらい、震えるような子供の心の怯えや悲しさ、届かない想いが溢れた。それを見逃した大人の心には痛い感覚が突き刺さった。最近、見落としをしてしまったが為に、気になっていたのにそれを確認しなかった為に、少々痛い思いをした母としては、再びの反省。子育てとは難しいものです。私としては超が付く位“お勧め”です。
加えて、この劇団の来場者に対するケアの良さは抜群です!制作サイドの細やかな配慮には頭が下がります。事前の確認メール、前日のご案内、そして当日のスタッフの導入部からの舞台を意識したお出迎え衣装、場内での対応。(確かに初日受付はかなり難航してしまったようですが、基本の姿勢の良い劇団なので、すぐに改善される事と思います。)ずっとこの細やかさを持ち続けて頂きたいものだと、また他の劇団さんにもこういう姿勢を持って頂きたいものだなと思います。
Sunset Moon
projectDREAMER
シアター711(東京都)
2015/07/14 (火) ~ 2015/07/20 (月)公演終了
満足度★★
演出の仕事
話の筋はわかったが、登場人物の結びつき、心のトラウマ、どれも浅い。説得力がない。出演者の芝居がまずいというより、役者を活かせない演出?演出の仕事が見えない。
自由を我らに
カプセル兵団
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2015/07/07 (火) ~ 2015/07/12 (日)公演終了
満足度★★★★
自由な面々
題名どおり“自由すぎる面々”の会話。とどまることなく、次から次へと話はどんどん飛躍していく。憲法なんて面倒くさいもの。あの文章をいちいち吟味して読む、考えただけでも頭が逃避してしまいそうだ。それでもその中に隠れていたごく当たり前の疑問がどんどん引き出されていくのは小気味いい。実は少し苛苛して観ていた。なんで本題を真面目に話さないんだと、ちょっとムカッともした。こうでなくては舞台としての面白さはないと思いつつ・・・。個人的には“おまえらぁ、まじめにやれ!”と怒鳴りたい気分・・・つまり彼らの会話に引っ張り込まれていた証拠!会話が舞台の上でなく、劇場に広がっていたという事だろう。馨さんの“戦争は駄目なんです”これは響いた!舞台を締める良い芝居だった。いつものカプセル兵団ではないが、これもまた吉久さんならではの演出だったと思う。
「エル・サボタージュ」「知り難きこと陰の如く、 動くこと雷霆の如し。」
Office ENDLESS
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2015/07/04 (土) ~ 2015/07/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
ぜひ観て欲しい!
暫くぶりの西田演出!さすがと唸った!シンプルだが、ものを言うセット。意味深であり、激しくもあり、変わっていく時代の流れさえ感じさせる。そして、田中良子の凛とした美しさ、若手も熱の入った演技が見応え有り。その他も実力派揃い。ストーリーは前半多少難解かもしれないが、次第に浸み込んでくる、その痛みや苦しみ。観る側の心にも“のめり込む”舞台であった。
舞台『BLOOD-C』
BLOOD-C STAGE PROJECT
世田谷パブリックシアター(東京都)
2015/07/02 (木) ~ 2015/07/05 (日)公演終了
満足度★★★★
2.5次元舞台
アニメのファンだったこの作品。雰囲気的には悪くなかったと思う。仕上がりは2.5次元舞台と言う感じ。映像が上手く使われていた。出演者はこなせ方たちが多く、ある種の安心感があった。一番のインパクトは小夜の蹴りかな?いい動きでした。
【Nouvell Vague】
株式会社ジェイライブ
博品館劇場(東京都)
2015/07/01 (水) ~ 2015/07/05 (日)公演終了
満足度★★★
バランス
現代の部分、必要だったのだろうか?必要とする理由が感じられない。その場所を探すもの、それを描くものたちの想いが弱すぎて、過去とのバランスがとれていない。過去の者たちの切なる想いに、見合うだけの想いが現代にはない。また、その行ったり来たりが細かい。少し煩わしい気がした。また、あんなに出演者必要だったのだろうか?無駄に数がいたような気がしないでもない。
時代絵巻AsH 其ノ六 『碧血〜へきけつ〜』
時代絵巻 AsH
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2015/07/02 (木) ~ 2015/07/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
想いの伝わる殺陣
今回もしっかりポロポロ泣かせて頂きました!前回より心持ち、衣装に彩りが出、清潔感が感じられた。(2、3作前まではちょっとむさ苦しかった)今回何より良かったのは“戦場の臨場感の出し方”と、特に見せるタイプの殺陣でも、美しい流れでもない、それなのに心に想いが伝わってくるような殺陣だった。あの狭い舞台で、泥臭い戦いが続く。そのひとつひとつに登場人物たちの想いが溢れているようで、いつもならワクワクして見る殺陣に、涙がボロボロこぼれた。ストーリーの方にも出演者にも書きたい事はまだあるが、後日ゆっくり個人の記憶に書く事としよう。それにしてももう少し大きいステージで思いっきり、演じさせてあげたいと切に思う。もうランクアップしてもいいのでは?