harumi姉さんの観てきた!クチコミ一覧

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飛龍伝 2016

飛龍伝 2016

大坪企画

劇場HOPE(東京都)

2016/02/02 (火) ~ 2016/02/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

Wカーテンコール
この作品、大きい舞台ではいずれも華のある女優達が演じている。が、小劇場となると、そうそう美しい神林美智子に遭遇することは出来なかった。太目の神林美智子、お世辞にも美しいとは言いがたい神林美智子・・・芝居の良し悪しより先に拒否反応が出る。

“神林美智子は美しくなくてはならない”

そうではないと話自体が成り立たないからだ。美しいからこそ、一種のカリスマ、美しいからこそ愛された。

稲村梓さん
少し前に「ストリッパー薫子」を拝見した。
確かに綺麗な方だし、芝居に向き合う姿勢もいい。とはいえ、この時の芝居はまだ幼い気がしたのだが・・・。今回は実に愛らしく脆さのある、それでいて妙に性根の座った神林美智子だった。時々見せる表情にも美しさがあった。
小劇場で観た神林美智子としては、断トツの美しさだと思う。

この舞台、演出・春田純一さん
彼自身が、以前桂木を演じている。思い入れのある舞台だったのだろうと
強く感じさせられる。石を叩く、それだけで“この人上手い!”と驚かされた!
下を向いていたので誰かわからず顔を上げた瞬間に思わず“あぁ春田さんか!”と納得。これだけで全体の雰囲気が見えたような気がした。マジに顔に平手が飛ぶ!“そう見える”ではなく、確実に当る拳にしっかり入っている蹴り
“体を張れ!”というつかさんの気合が感じられてくる。奥に段差があるだけの舞台。体があっちへ飛びこっちに転がる。その度に熱気が舞台の上に充満してくるような気がした。出演者のレベル高し!しかし、小劇場ではよくある事なのだが、男性陣の年齢が高い!どう頑張っても学生には見えない方が多過ぎる!やはり闘争にのめり込む“青臭さ”、加熱する“勢い”それを感じさせるにはそれなりの若さが必要ではないかと思うのだが・・・。だが、その方たちの芝居が実にイイ!のも事実。若手ではあの味は出ない!小劇場では珍しいWカーテンコール、確かにその価値はあったように思える。





舞台「戦国BASARA4 皇」

舞台「戦国BASARA4 皇」

カプコン

Zeppブルーシアター六本木(東京都)

2016/01/21 (木) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★

期待はずれ
殺陣の出来る出演者が揃っているにもかかわらず、どうも前半間延びというか、スピーディーなキレの良い殺陣が続くにもかかわらず、かったるい!前半はストーリー・キャラ紹介中心、ベースラインだけでそんなに時間を取らなくても良かったんではないかと思う。前半絞って休憩無し、2時間少々で終わるんではないか?3時間ただ無駄に長いと感じる部分有り。後半はしっかりストーリーに乗っかっているので見応えもあったが、肝心の主役の芝居が幼いので決まるところが決まらず、締まるところが締まりきらない。個人的には藤田玲くんの柴田が芝居の質的にも殺陣としても良かったとは思うが・・・。期待したほど惹きこまれることは無かった。

ミュージカル「ハートの国のアリス~The Best Revival~」

ミュージカル「ハートの国のアリス~The Best Revival~」

ミュージカル「ハートの国のアリス」再演製作委員会

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2016/01/16 (土) ~ 2016/01/24 (日)公演終了

満足度★★★

無理のあるエンディング
ファンタジックな衣装に、動けるイケメン君たち。そして、ダンサーもなかなか上手い!更に曲が楽しい!しかし、それを歌うには出演者のほとんどが歌唱力が足りない。ボイストレーニングから真面目にレッスンして欲しい。ストーリーは女の子にはワクワクもの。相手次第のマルチエンディング、昨日はユリウスだったが、話の流れとしては無理がある。もう少し途中に要素を入れられないだろうか?違和感のある選択に首をかしげた。ざっと見た所、アリスが相手を選ばないという選択は無い。それも有りだと思うが・・・。

『銀河鉄道の夜』

『銀河鉄道の夜』

アーティストジャパン

DDD AOYAMA CROSS THEATER(東京都)

2016/01/16 (土) ~ 2016/01/21 (木)公演終了

満足度★★★★★

ジョバンニとカムパネルラが一番近くに感じられた。
ジョバンニ山本一慶&カムパネルラ矢田悠祐の回、観劇。実にみずみずしい感性を感じた。山本君演じるジョバンニの少年らしい瑞々しさ!怯え・不安・恥じらい、それらが素直に表現されていた。そしてそんなジョバンニを見守るように寄り添うカムパネルラ、矢田君の眼の表情がイイ!教室の机と椅子だけのセット、その向こうに天の川が見えたような気がする。ラストの小さな機関車の模型が走る演出も少年の心を映すように美しかった。リーディングではあるが、観客を巻き込む楽しさも有り、この作品は何作か舞台を観ているが、ジョバンニとカムパネルラが一番近くに感じられた。

神様はじめました THE MUSICAL♪」

神様はじめました THE MUSICAL♪」

株式会社アルテメイト

【閉館】AiiA 2.5 Theater Tokyo(東京都)

2016/01/15 (金) ~ 2016/01/21 (木)公演終了

満足度★★★★

“コミカルな間”
前回に比べ、出演者がレベルアップしていたように思う。特にアンサンブルの女性陣!ダンスはもちろんのこと、芝居もイイ!そのお陰で、メインキャラが引き立ったと強く感じる。また、鞍馬役の南君、前回はかなり照れを感じたが、今回はしっかり役にはまって、客席を沸かせた。アクシデントまでうまくアドリブで持っていく鬼婆役の平山君の上手さはさすが!全体として“コミカルな間”の楽しい舞台だった。

AKEGARASU―明烏 転生

AKEGARASU―明烏 転生

NPO法人WOMEN’S

座・高円寺1(東京都)

2016/01/14 (木) ~ 2016/01/20 (水)公演終了

満足度★★★

期待したが・・・
舞台に音と明かりが入って・・・舞台中央に置かれた着物に様々な角度から照明が当る。まるで着物がものを言っているような、わずかに動いているような錯覚を起した。実にイイ演出だ!と、その後に期待したが、太鼓持ちが話し始めた途端、その期待は萎んだ。お決まりの語り口だが硬い!粋を感じられない。そして続く現代。全体的に芝居を作りすぎているように感じた。ラストの心中シーンのような観客の目が一点集中するときはとても美しい絵がそこにあるのだが、逆に多数の登場人物がいる時、座・高円寺の舞台の空間の高さが仇になっているようにも感じられた。メインのもとアイドルと母親の関係にも違和感を感じる。私には合わなかったようだ。

おん・すてーじ『真夜中の弥次さん喜多さん』

おん・すてーじ『真夜中の弥次さん喜多さん』

CLIE

シアターGロッソ(東京都)

2016/01/10 (日) ~ 2016/01/17 (日)公演終了

満足度★★

出演者を観る舞台
出演者はこなすメンバー揃いで良かったんですけどねぇ・・・。脚本・演出共に独りよがりって感じがします。せっかくのGロッソ、遊べる造りだというのに、使える舞台を上手く使えてない、もっと魅せる演出が出来る舞台だと思うのですが・・・稚拙というか陳腐な感じがします。出演者の頑張りが伝わってくるお陰で“楽しい”は残りますが、作品としては“出演者頼み”演出さんにもっと仕事して欲しい!と思います。

VIVID CONTACT-re:born-

VIVID CONTACT-re:born-

WATARoom

ザ・ポケット(東京都)

2016/01/08 (金) ~ 2016/01/17 (日)公演終了

満足度★★★★

やさしさ
“誰かにとっては泣きたいくらい特別に優しい時間になることもある”うんうん!
すれ違い位の出会いに救われるやさしさ。そんなやさしさが少しづつ、傷ついた人たちを癒していく。それがとても感じられた。一人だと思っていたら、ほんの少し時を過ごした人たちに包まれて、それで幸せを感じられることもある。人の大勢いる街中に一人で孤独を感じることもあれば、人ごみの中でほっとする事もある。考え方ひとつ。背中を押してくれる人に出会えれば、きっと今のままの自分でも幸せを感じることが出来る。そんなことをたっぷり感じさせてくれる温かいお話でした。

王女メディア

王女メディア

幹の会+リリック

東京グローブ座(東京都)

2016/01/09 (土) ~ 2016/01/16 (土)公演終了

満足度★★★★

実は・・・
このタイプの舞台は苦手なのですが、この作品以前観てまして、その時の平幹二郎氏の演技の凄さに目が釘付けになり、今回、それを思い出し、もう一度観る事にしました。先の舞台からかなりの時間が経っているにもかかわらず、女性ならではの強さ、艶、激しさ、愚かさ、それらすべてが衰えることなく存在していました。圧倒の舞台でした。

三日月にウサギ

三日月にウサギ

9-States

OFF OFFシアター(東京都)

2016/01/07 (木) ~ 2016/01/11 (月)公演終了

満足度★★★

アンバランス
題名はかなり御伽噺めいた感じがしたが・・・どんどん予想を裏切るえげつなさに少々うんざりした。まぁ仕方あるまい、御伽噺とはかなり残酷な裏側を持つものだ。誰かの幸せは、他の誰かに不幸を招く。そして、不幸になったものはなんとか這い上がろうと、幸せなヤツを引き摺り下ろそうとする。それが罪ということだと知っていても・・・そしてつかの間の幸せは悲劇を呼ぶ。個人的にはこんな風に幸せを考えるのは好みではないし、口の中に血の味かしてきそうな演出も日常ではない幸せ・不幸せ過ぎて“コレは何処にでもある普通の物語”とは程遠く感じた。出演者、実力まばらで、そのアンバランスさに疲れた。照明も無駄が多かったように感じる。と、作品としてはあまり・・・なのですが、“ウサギと薫”この二人は無茶苦茶イイ!ウサギ演じる山田さんが舞台に現れた時、作品名や先の台詞などすっ飛んで“あっウサギだ!”と思ってしまった!可愛い系ではなく、少し不機嫌な冷めた顔のウサギ、少し前かがみの姿もどこぞのアニメで見たそれとよく似ている。淡々とした口調もそれらしい。そして薫こと、まどかちゃん!女女しないキュートな愛らしさ、実に可愛い薫。そして、傷だらけなのに明るさを装う健気さは愛おしい。この二人の最初のシーンとラストのシーンはとても素敵なのに・・・話の全体を考えると、どうもアンバランスな気がしてならない。薫がなぜこの町を選んだのか?ウサギは本当は何者なのか?御伽噺の裏表を表すなら、この辺りもはっきりさせないといけない部分ではなかっただろうか?

陽のあたる庭

陽のあたる庭

演劇ユニット狼少年

小劇場B1(東京都)

2016/01/06 (水) ~ 2016/01/11 (月)公演終了

満足度★★★★

今年初観劇
今年最初の観劇。なかなか良い作品に出会えたと思う。
実にもって行き方の上手い作品だ。“こうなるんじゃないのか?”と思わせて、そのためにそうならないで欲しいと願いつつ、舞台に引張られていく。そういう部分が何度かあって、基本的には重いのは苦手な私も、食い入るように観てしまった。出演者の上手さもあるが、衣装の日常性、砂ぼこりがこびり付いた感じ、汚れの染み付いた感じなどリアル感がまたイイ!また、音響の使い方が実に上手い!ラジオの音・夕立、この辺りの使い方は見事!更に良いのは高度成長期の日本にうまい当てはめ方をしている事。背中に何かを背負って生きているような登場人物たち。戦後の日本を痛く感じる作品だった。あえて難を言えば、ショータが大男という設定だが、どう見てもそれほどとは思えず、その台詞が出る度、違和感を感じたこと。そして印象的なラストではあるが、なんとなく着地していない気がする。個人的にはその後のダイがどうなったか?知って、二人の物語の終りとしたいところだが・・・。

コードシリーズ 「BIRDMAN~空の果てにあるもの・ライト兄弟~」

コードシリーズ 「BIRDMAN~空の果てにあるもの・ライト兄弟~」

One on One

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2015/12/17 (木) ~ 2015/12/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

今年最後の!?
感想を一言で言うと“これで今年の見納めでいいんじゃない?”まだ今年は二週間あるが、仕事と大掃除で忙しい身としては、この先、年内はそうそう観にはいけない。ギリギリまで観に行きたいという想いが無いわけではないが、もうこの作品で大満足して“観劇納め”としても良いんではないかと思うくらい、見応えある作品でした!演技・歌共にレベル高し!「オズの魔法使い」に絡めた兄弟の想い、内藤・鯨井両君が切なくなるくらい演じてくれた。また、オズのキャラクターどれも魅力的!楽しく切なく、心踊る時間を頂きました。(ちなみに「しあわせの詩」再演希望です。また桔平に会いたいです!)

人猫『このニャかに人猫(じんびょう)がいるニャ』

人猫『このニャかに人猫(じんびょう)がいるニャ』

株式会社ADKアーツ

俳優座劇場(東京都)

2015/12/16 (水) ~ 2015/12/23 (水)公演終了

満足度★★★

出演者の本質が見える
こういう舞台、確かに慣れているものは強い。どう振舞えばいいか、経験値がものをいう。しかし、初めてのものはその本質があまりにも見え過ぎてしまう。あぁこの人は情報整理がよく出来てるとか、ちょっとこいつは小ずるいぞとか、この子あんまり賢くないかも!?とか・・・お気に入りの出演者が初心者で参加した場合、気づかなくてもいい本質に気づかされて、ちょっとガッカリさせられてしまうことも有りで・・・(逆も有りだが)今回もちょっと気に入っていた出演者の発言・行動にあぁ・・・この子ってこういう子なんだと、気づいて少々哀しい思いをした。もちろん他の出演者の思いがけない良さも見えはしたが・・・。

ROCCA ZAMURAI

ROCCA ZAMURAI

SPINNIN RONIN

座・高円寺2(東京都)

2015/12/15 (火) ~ 2015/12/17 (木)公演終了

満足度★★★★★

感情溢れる舞台
最近はどこの劇団でもダンスシーンが多い。しかし、あくまで役者のそれであって、ダンサーのそれではない。ダンサーさんたちが出ている場合もあるが、小劇場クラスではなかなか圧倒されるようなものに出会う確立は少ない。
ここでは圧倒されるような動きが、ほぼ全員から放たれる。繊細さ・切迫感・緊張・悲哀・歓喜。踊りの中にそういう感情が溢れ出ていた。ここにいるのは演技者でありダンサー、それも飛びっきりの粒揃い!指先・つま先まで神経が行き渡り、柔軟で細かく刻まれる動き、ただただ美しくパワフル。観ているこちらの体が釣られて動く。そしてその美しさに息を呑む。圧巻の舞台でした。


ビーイング・アライブ

ビーイング・アライブ

ワンツーワークス

赤坂RED/THEATER(東京都)

2015/12/11 (金) ~ 2015/12/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

ライト感
やっぱりこの劇団は上手い!実にリアルに、どこにでも有りそうな、身近感!身につまされる台詞があちこちに散りばめられる。改めて子供もいつか離れていくものだと、老いたとしても自分の人生、自分で生きていかなくてはならないものだと身につまされた。この劇団の作品としてはコミカルで、笑いを誘う事も多かった。いつものゆっくりと停止の動き、これは何度観ても見事。上下の部屋が同じ場所である事、いくつもに重なっても、そこにある空気の違いが上手く感じられた。あまり重過ぎるものより、これぐらいのライト感があると、疲れずに話にもついていける。このタイプでまたお願いしたい。

MID騎士(KNIGHT)ミラージュ

MID騎士(KNIGHT)ミラージュ

無頼組合

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2015/12/11 (金) ~ 2015/12/14 (月)公演終了

満足度★★★

選択ミス?
去年「太陽の回廊」を観て、その出来に大変満足し、この劇団ならと観に行ったが、どうも選択ミスだったらしい。好みの問題だと思う。笑わせる為にグロテスクなキャラの作りとか、不必要な笑いネタが多く・・・別物の劇団を観ているような気がしてならなかった。次回、観に行く時は“シリアス要素”の感じられるものにしたいと思う。

弥次喜多

弥次喜多

ハイリンド

d-倉庫(東京都)

2015/12/09 (水) ~ 2015/12/15 (火)公演終了

満足度★★★★★

不覚!
「弥次喜多」が面白いか?実はちょっと不安であった。個人の好みの問題。しかし、予想外!!“女性演ずる弥次喜多”のなんと面白い事か!次第に女性が演じているが消え、そこにいるのは弥次さん喜多さんになり、次々繰り出される趣向の楽しさに“しまったなぁ!”と悔いいる。この劇団、劇団創立辺りから名前だけは知っていた。しかもここ何年か、気配的に芝居も上手いらしい事まで感じていたのに・・・今の今まで機会を持たなかったとは・・・もったいないことを・・・と、実に味のある和エンターテイメントに出会って深く思うばかり。実力あっての面白さ、堪能致しました!

時代絵巻AsH 其ノ七 『朱炎〜あけぼの〜』

時代絵巻AsH 其ノ七 『朱炎〜あけぼの〜』

時代絵巻 AsH

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2015/12/10 (木) ~ 2015/12/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

その想いに・・・泣ける殺陣
カリスマ性のある黒崎君に、杉山さんの重厚な演技を始め、ここの出演者はとても芝居に対する姿勢がいい。

今回、目を引いたのは“ぜんさん”の芝居の綺麗さ。お辞儀ひとつとっても、無駄のない美しい動きをしていた。芝居も出過ぎず、それでもその存在がしっかりと残る。

前回「想いの伝わる殺陣」と書いたが、
今回は更に「その想いに・・・泣ける殺陣」と言わせて頂こう。
ここの殺陣は目を惹く派手なものはない。が、戦いの最中で戸惑い、ためらい、それでも相手に向かっていく辛さ・哀しさ、それらが滲み出て、観ている側の心を振るわせる。今回も気持ちよくボロ泣きさせて頂きました。

次回作も心待ちにしております!
また気持ちよくボロ泣きさせてください。

「Border Less」&「ホログラフィック・ウィズ・ユー」

「Border Less」&「ホログラフィック・ウィズ・ユー」

Cooch

宮益坂十間スタジオ(東京都)

2015/12/08 (火) ~ 2015/12/13 (日)公演終了

満足度★★★★

前田美香さん
認知症の母役、前田美香さん。始めから彼女に眼が行ってしまった。実に表情が美しい!生きていくための余計なものを取り除いたら、こんな表情が出来るのだろうか?少女のようにキラキラした眼、この世の汚れをサラサラと洗い流したような穢れを感じさせない存在感。最後まで目が離せなかった。
実験的作品との事だったが、申し訳ない、あまりそれは感じなかった。しかし、演劇作品としてはなかなか見応えのある作品だと思う。心に痛いものを感じた。

DD~辻風~

DD~辻風~

劇団Spookies

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2015/12/03 (木) ~ 2015/12/06 (日)公演終了

満足度★★★

風ではなく水
テンポ良し<、熱量有り、なかなかパワーを感じる舞台ではありました。とはいえ、いくつか気になる点も・・・。
まずセット・・・壁に風を思わせるオブジェ、どう見ても私には“風”ではなく“水”に見えてしまう。更にオープニングから、3人のダンサーさんが踊る彼女たちの衣装、ブルーのそれもまたどうしても“水”をイメージしたとしか思えない。照明、赤と青がよく使われていた。これがまた風とは違うものを感じさせる。加えて時代劇の照明というにはなんかお洒落すぎてちょっと違和感。
芝居は多少のバラつきはあるが悪くはない。が、シンプルすぎる舞台の造りのせいだろうか?綺麗事と言っては何だが、無様さとか浅ましさとか、生臭い人間味は感じられない。また風景が感じられなくて困った。まるで違う次元というか、その空間だけで話が続いていくような、舞台上のこととしか感じられない。空間に広がりを感じられなかった。
殺陣、悪くはないですが、全体的に少々荒い。それでも小坂さんの殺陣はオーソドックスだが、流石にしっかりしたもので見事!こういう殺陣は久しぶり
ちよっと嬉しくなった。

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