The Heavy User
柿喰う客
仙行寺(東京都)
2010/06/19 (土) ~ 2010/06/19 (土)公演終了
満足度★★★★
凱旋公演おめでとう!
初演を見、今回を見、同じ作品を海外で上演しているうちに変化していく過程が見えたことが楽しかった。こういうフィジカルなものに挑戦しながら、本公演でしっかりとした演劇を見せていくという劇団の姿勢も素晴らしい。
今回柿のメンバーに混じって右手愛美さんが一歩も引けをとらずに活躍していた。魅力的な女優さんだ。
電車は血で走る(再演)
劇団鹿殺し
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2010/06/18 (金) ~ 2010/07/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
鹿殺し10周年の集大成!
今まさに売り出し中の鹿殺しの原点であり集大成とも言える公演。まるでミュージカルのように楽しくてたまらない。
ノスタルジックで胸をしめつけられるような気持ちになるが、見終えた感想はとてもさわやか。
君といつまでも
バジリコFバジオ
駅前劇場(東京都)
2010/06/17 (木) ~ 2010/06/21 (月)公演終了
満足度★★★★
シュールで面白いが奥が深い。
コメディ風味でありながらその奥に描いているものは奥深い。木下実香の人形とともに独特の世界を描きながら、その中で普遍的なものを浮かび上がらせている。辻沢綾香の活劇がかっこよかった。
ラストシーンが象徴的であり、とても美しかった。
『アタシが一番愛してる』
バナナ学園純情乙女組
ART THEATER かもめ座(東京都)
2010/06/15 (火) ~ 2010/06/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
世紀末アイドルのステージ!
前回、おはぎライブしか観ていないので本編の芝居の方はどんな方向性なんだろうと心配したが、おはぎライブの延長線だった。安心した。北斗の拳の時代に、アイドルが存在したなら、きっとバナナ学園みたいなテイストだろうなあと思いながら見ていた。本編とおはぎライブの両方が楽しめる今回の公演。お得感たっぷりだ。
大きな音が苦手な人、舞台からいろいろなものが飛んでくるのが苦手な人にはお勧めできない。その他の人は是非一度衝撃を受けに行ってみるといい。
よせあつめフェスタ
プロジェクトあまうめ
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2010/06/13 (日) ~ 2010/06/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
新しい伝説の誕生!
シアターミラクルで、奇跡の公演が開催された。この公演は、無事上演にまでこぎつけただけで、評価の出来る公演だが、それをキャスト、スタッフの頑張りで、作品としても十分鑑賞にたえうるものに仕上げた。お見事。1時の回と7時の回では別物かと思えるくらい、よくなっていた。
愛死に【ご来場ありがとうございました。】
FUKAIPRODUCE羽衣
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2010/06/12 (土) ~ 2010/06/22 (火)公演終了
満足度★★★★★
新たな高みに。
オープニングからラストまでがひとつの詩になっている。すべての部分で洗練されている。糸井ワールドが演劇から芸術へとステップアップした作品。
音楽もさらに魅力的になっている。
カナリアの心臓【公演終了・ご来場誠にありがとうございました!】
キコ qui-co.
神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)
2010/06/11 (金) ~ 2010/06/14 (月)公演終了
満足度★★★★
役者の演技に引きつけられる。
笑うシーンのほとんどないストレートプレイ。4人の達者な役者の演技力で見せる芝居。だが、脚本も演出もひとつのお手本になるような見事さだ。例えば、色使いがモノクロからカラーに移り、動きの少ない芝居から踊り狂うシーンに移り、平穏なシーンから次第に衝撃的シーンに移っていくという構成、その静から動に移る変化が自然で吸い込まれる。
そしてそれにあわせてまるで謎解きドラマのように、前半散りばめられた様々な謎が後半解き明かされていく。前半は少し辛いが、後半どんどん面白くなっていき、最後には引き込まれてしまった。
浜燃ゆ~つばめ篇~
カムカムミニキーナ
明石スタジオ(東京都)
2010/06/09 (水) ~ 2010/06/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
独特の世界が魅力的
面白い、しかもただのコメディではないところがすごい。カムカムミニキーナの独特の世界があるのだ。
ボルト役の佐藤恭子のえも言われぬ魅力に参った。
アウェーインザライフ
プロペラ犬
赤坂BLITZ(東京都)
2010/06/04 (金) ~ 2010/06/18 (金)公演終了
満足度★★★★
水野美紀の役者魂を見た!
エンゲキロックと名付けて、ロックバンドの物語。ロックコンサートを舞台に落ち目のガールズバンドの再出発をテーマにしている。
水野美紀のはじけぶりが凄い。絶対にテレビでは見られない水野美紀がそこにいる。あの清純派の美人がここまでやるかということを軽々とやるところに水野美紀の役者魂を見た。
ソニンも魅力的。演技も歌も上手い。
さっぱり!親子丼
動物電気
駅前劇場(東京都)
2010/06/05 (土) ~ 2010/06/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
本物の面白さ。
人気劇団の久しぶりの公演、会場は満席だ。開演しlた瞬間から場内は笑いの渦。出てくる役者、出てくる役者、魅力的で面白い。特に小林健一が凄い。小林健一が見られるだけでも幸せだと感じた。徹底した観客サービス、徹底したエンタメ精神がすがすがしい。
ホチキスブラックvol.2「ほとんどガール」 当日券あり!
ホチキス
エビス駅前バー(東京都)
2010/06/01 (火) ~ 2010/06/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
磨き上げられた佳作
恵比須駅前バーという30人も入ればいっぱいのバーに、溢れるばかりの観客を集め、どこで演技をするんだろうと思っていたら、カウンターの中がステージとなっていた。なるほどお見事。
3人のバーテンによるガールズバーという設定。動ける範囲が限られているから当然トーク芝居。そのトークが信じられないほど面白いのだ。まず3人の女優の演技が抜群に上手い。そして脚本が良く出来ている。
『SHIBAHAMA』 遂に本日千秋楽!!!当日券出ます!!ぜひぜひおこしください。
快快
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2010/06/03 (木) ~ 2010/06/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
あらゆる意味で刺激的!
快快が芝浜をモチーフに芝居をやると聞いて正直驚いた。ポップなパフォーマンス集団と、落語の世界が結びつかなかったからだ。ところが見事に快快の「SHIBAHMA」になっていた。
会場に入った瞬間から、快快の世界が広がる。舞台の上にはまるで縁日のように楽しいものが溢れている。そして繰り広げられ快快流パフォーマンス。最初から最後まで徹底した観客サービス。そしてびっくり箱のように次から次へと楽しませてくれる。
演劇?ショー?イベント?
そんな垣根を取っ払ってそこに快快の世界がある。とても素敵だ。
Remember
TEAM 6g
テアトルBONBON(東京都)
2010/06/01 (火) ~ 2010/06/06 (日)公演終了
満足度★★★★
面白く切ない、定番コメディ。
定番のハートフルコメディ。名作映画『卒業』をオマージュしながら、三十路半ば、自分の人生に色々な意味で迷いが生じた女優ももえの、愛と友情の物語。
ひとつひとつのストーリーはベタでありがちなものが多いが、その物語に詐欺師などを絡めて、良く練られたストーリーになっている。
ももえを演じた大山恵理乃は台詞に独特のリズムがあり、魅力的だ。母親を演じた阿南敦子も芸達者。この二人のシーンは面白くも切なかった。 名場面である。
露出狂
柿喰う客
王子小劇場(東京都)
2010/05/19 (水) ~ 2010/05/31 (月)公演終了
アンゲーテッドコミュニティ
北京蝶々
テアトルBONBON(東京都)
2010/05/26 (水) ~ 2010/05/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
豪華客演陣の競演に感激!
いつもながらの硬派な社会派ドラマに誘拐ドラマのサスペンス的要素を加えて、最後まで緊張感を持って見せてくれる。北京蝶々は見終わった後に、問題意識を持たせてくれる数少ない劇団。今回も色々なことを考えさせられた。
笑うシーンもほどんとないが、それでも長さを感じさせないのは役者の上手さか。各劇団から個性派の役者を揃えて、オールスター興業のような雰囲気。それぞれ魅力的だったが、江見昭嘉(MCR)、北川大輔(カムヰヤッセン)、が印象に残った。北京蝶々の中では森田祐吏がなかなかよかった。
舞台装置の使い方がうまく、シーン転換がお見事だった。
2010億光年
サスペンデッズ
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2010/05/22 (土) ~ 2010/05/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
全てに感情移入。
いくつかのストーリーが独立しながらも相互に影響を与え、全体としては、夢を追いかけ続ける人間たちの挑戦と挫折を美しくもセンチメンタルに描いている。
一人一人の登場人物が魅力的で、人物の設定が巧み。物語に自然に吸い込まれた。
マクベス-シアワセのレシピ-
THEATRE MOMENTS
シアターX(東京都)
2010/05/20 (木) ~ 2010/05/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
芸術性とエンターテイメントの見事な調和
即興のアドリブコントから芝居は始まるが、その目指すところは非常にハイレベル。幻想的であったり、リアルであったり、コミカルであったり、それらを役者の身体表現で、歌うように踊るように、表現する。
露出狂
柿喰う客
王子小劇場(東京都)
2010/05/19 (水) ~ 2010/05/31 (月)公演終了
満足度★★★★★
演技派女優陣の競演!
前回の本公演は「悪趣味」、今回は「露出狂」、柿喰う客の芝居はタイトルから刺激的だ。女性だけの公演という企画がまたいい。男性顔負けのパワーと迫力を見せつけながら、それでいて華やかさがあるのだ。オープニングが実にかっこよかった。
岡田あがさがコミカルな演技で新境地を開いていた。また七味まゆ味が役者魂全開の芝居をしていた。七味まゆ味の役作りは必見!
笑う魔女の罠~Traps of the Laughin' Witch~
劇団三年物語
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2010/05/16 (日) ~ 2010/05/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
明るく楽しいホラー。
前回の公演と趣はがらっと変わったが、躍動感は変わらない。アクション・ホラー・サスペンス・コメディ・ファンタジーと言ったところ。新しい世界を確立している。
役者では馬渡さんの圧倒的存在感に感服。栗城宇宙と早乙女敬良が好演。エンタメ色満載のかっこいい芝居。
ミブロ! ~新撰組転落記~
劇団バッコスの祭
アドリブ小劇場(東京都)
2010/05/13 (木) ~ 2010/05/19 (水)公演終了
満足度★★★★
躍動感と様式美!
相変わらず立ち回りがかっこいい。芝居全体から躍動感を感じる。そして見事な様式美。劇団としてひとつのスタイルを確立しつつある。
役者は皆好演だが、その中で特に近藤勇役の石井雄一郎の上手さが群を抜いている。松平容保役の小澤雄志もいい味を出していた。