第5回公演 U-ru ウル
トランジスタone
調布市せんがわ劇場(東京都)
2011/01/12 (水) ~ 2011/01/16 (日)公演終了
満足度★★★★
壮大なスケール、歴史のロマンあり。
私の好きなタイプの作品。考古学にかける人々の熱い気持ちと、歴史の中に埋没した人たちとが交錯する。音楽がとてもよく、ファンタジーとしても良くできていた。
また役者陣が何役もこなしながら舞台上を駆け回っている様子も躍動感があり、好感が持てた。
メゾン・ド・ウィリアム
劇団バッコスの祭
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2011/01/09 (日) ~ 2011/01/17 (月)公演終了
満足度★★★★
華麗な動きに達者な役者。
バッコスの祭は毎公演観ているが、動きがどんどん洗練されていき、アクションシーンが売り物に出来るところまできた。
安定した主役陣に加え、脇役陣もいい役者が揃っている。バッコス久々の現代劇だそうだが違和感はない。本も良くできている。
ただ、これだけのクオリティーなら、別にシェイクスピアを絡ませる必要はないかもしれない。
空中回転ブレンド ご来場ありがとうございました。次回は8月!!
みきかせworks
ワーサルシアター(東京都)
2011/01/06 (木) ~ 2011/01/10 (月)公演終了
満足度★★★★★
アロマブレンド、リーディング公演の枠を超えて面白い!
モカブレンドの方はリーディングというしばりの中で何ができるかを工夫していたような気がしたが、アロマブレンドの方は最初からリーディングという枠を超えていたようだ。
アロマの二作品はどちらも台本を手離しても十分成立するものだった。劇団エリザベスは、シュールな物語を素敵な構成で紡ぎ、研ぎすまされた感性の力を感じた。
一方、Mrs.fictionsは圧倒的なストーリーの力で、たった四人の登場人物ながら深い感動を味あわせてくれた。いやあ、観てよかった。
ドリルチョコレート「テスタロッサ」
MCR
こまばアゴラ劇場(東京都)
2011/01/07 (金) ~ 2011/01/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
名人芸!
6人の登場人物はそれぞれ自分の世界をもった個性あふれる魅力的な役者たち。その魅力的な役者を櫻井智也が生かしきっている。
名人芸を見る思いだ。
EMPTYMAN
たすいち
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2011/01/08 (土) ~ 2011/01/10 (月)公演終了
満足度★★★
その心意気や良し!
今、12ヶ月連続公演を打てる劇団がほかにあるだろうか。それをやろうとするだけで劇団の勢いと志しを感じる。今はまだまだ荒削りだが、公演を打ちながら成長していく部分もあるだろう。12ヶ月後どんな成長をしているか楽しみでならない。
常連の役者陣には才能あるメンバーが揃っている。今回は窪月るうを演じた熊谷有芳が特に魅力的だった。
ルフラン、ラン、ララン
劇団てあとろ50’
早稲田大学学生会館(東京都)
2011/01/08 (土) ~ 2011/01/10 (月)公演終了
満足度★★★
牧場ののどかな恋の物語
牧場を舞台に、のどかな雰囲気でくり広げられる、しゃいな恋の物語。冒頭のシーンが秀逸。音楽と動きを融合したシーンがところどころに入るが、なかなかセンスがよかった。役者陣には将来が楽しみな役者が何人かいた。これからの成長を期待。
愉快犯
柿喰う客
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2011/01/07 (金) ~ 2011/01/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
見逃してはいけない公演!
才能あるメンバーが集まって、真剣にしかも楽しみながら作りあげているのがわかる公演。初日の楽しいステージを観ながらこの公演なら毎日でも観たいと思った。
空中回転ブレンド ご来場ありがとうございました。次回は8月!!
みきかせworks
ワーサルシアター(東京都)
2011/01/06 (木) ~ 2011/01/10 (月)公演終了
満足度★★★
モカブレンド、演劇の違う楽しみ方を提供!
色々と制限があればあるほど、別の面がクローズアップされてくるもの。リーディングという公演は、台本の面白さや、役者の台詞術がとても見えてくる。
こういう企画も有りだと思う。この企画が定着して、演劇の新たな楽しみ方を提供してくれることを期待する。
冬に舞う蚊
JACROW
サンモールスタジオ(東京都)
2011/01/05 (水) ~ 2011/01/10 (月)公演終了
満足度★★★★★
初日から完成度が高い!
今は数少なくなった社会派の劇団。今回は特に世相を切り取った問題作。一歩間違えると暗くて辛くてという風になりがちなところを、役者の確かな演技でしっかりと見せる。
本格派の本物志向の演劇フアンにはオススメ。
サラリーマンは涙なしには見られない。実は今、この舞台にとりあげられたような出来事があちこちで起きている。その世相の切り取り方もお見事。
ホシニカエル
早稲田大学劇団木霊
早稲田大学小野記念講堂(東京都)
2010/11/03 (水) ~ 2010/11/03 (水)公演終了
満足度★★★★
もっち観たい。
たった1日ではもったいない。素敵な劇場を立体的に使って、素敵な空間を創りだした。またテーマは若干社会派だが、それをポップに仕上げて、重くないところがいい。
役者陣は若干巧拙はあるが、素直に演じていたところがいい。何人か記憶に残った役者がいるのだが、ちょっと役名と名前が一致しない。
あそこで1週間公演が打てたらいいのだが。
可愛い怪物
劇26.25団
駅前劇場(東京都)
2010/12/24 (金) ~ 2010/12/29 (水)公演終了
満足度★★★
母と娘の物語
壮大な母と娘の物語。さまざまなエピソードを散りばめて独特の世界を作り出している。登場する役者が皆達者なので、物語に引き込まれる。また方言が魅力的。
作者は独特の感性の持ち主。これからが楽しみだ。
ボーナストーク
ホチキス
王子小劇場(東京都)
2010/12/24 (金) ~ 2010/12/31 (金)公演終了
満足度★★★★★
ホチキス流の素敵なクリスマスの物語
ホチキス流ファンタジー。楽しい仕掛けがあって、最初から最後まで楽しめる。登場人物は悪ぶっているが、みんないいやつばかり。そして最後できっちりと泣かせてくれた。
作劇が上手い。
女優(おんなやさしい)
ろりえ
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2010/12/22 (水) ~ 2010/12/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
超大作そして名作!
休憩をはさんで3時間弱と聞いたとき、いくらろりえでももたせられないだろうと思った。なにしろ最近の芝居は90分が限度の芝居が多いので。
前半はやはり少し冗長感があり、これはちょっと辛いかもと思ったが、後半が凄かった。演出面においてもセンスにおいてもやはり現在の若手(超若手)の中でトップレベルである。
GADGET collection vol.2
拘束ピエロ
BULLET'S(東京都)
2010/12/19 (日) ~ 2010/12/23 (木)公演終了
15 Minutes Made Volume10
Mrs.fictions
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2010/12/16 (木) ~ 2010/12/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
本当に良企画!
15 Minutes Madeは今回でちょうど10回目になるらしい。その記念公演に相応しい豪華な劇団と役者が揃い、6劇団の競演を楽しませてもらった。
毎回思うが、本当にいい企画だ。それぞれの参加劇団が真剣に参加しているのがいいし、運営する側のサポート体制がしっかりしていることがさらにいい。
6つの作品とも楽しめたが、ラストを飾ったMrs.fictionsが意表を突いて、登場人物二人だけのシンプルなラブストーリーを見せてくれた。黒木絵美花さんがとても素敵だった。
サンタクロースが歌ってくれた アナザーキャスト
演劇集団キャラメルボックス
サンシャイン劇場(東京都)
2010/11/18 (木) ~ 2010/11/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
二回観ました!
初日に観て大変面白かったので、この日は女房と二人で観に行きました。こちらはチームBと呼ぶらしいですが、チームBも凄いキャストです。そして、勢いを感じました。名作です。
そんなの俺の朝じゃない!
ライオン・パーマ
王子小劇場(東京都)
2010/11/18 (木) ~ 2010/11/21 (日)公演終了
満足度★★★★
スケールの大きい感動コメディ
ライオン・パーマはどんどん進化している。今回の作品など感動巨編である。役者のひとりひとりがとても魅力的だ。
ラストシーン(ラストのひとつ前)がとても素敵でとても面白かった。
PUZZLE
PLAT-formance
王子小劇場(東京都)
2010/11/12 (金) ~ 2010/11/15 (月)公演終了
満足度★★★★
センスがいい。
スピーディでセンスがいい。映像も素晴らしかった。独特の世界観のもとに物語が構成されている。まだ発展途上なのだろうが可能性を色々と感じさせてくれる。楽みだ。
【公演終了!ご声援ありがとうございました!】マウンテンみるく、波打つ
市ヶ谷アウトレットスクウェア
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2010/11/12 (金) ~ 2010/11/14 (日)公演終了
満足度★★★★
好きです。こういうの。
荒唐無稽のファンタジースポ根。ちょっとB級ぽい全体の安っぽさも、実はよく見ると細部までこだわりのある安っぽさで、全体としの構成も十分練り上げられている。後ろの二画面の映像も、波際をデフォルメした水槽も、POPでセンスがいい。
観客としてはただ楽しめばいいだけだが、そのただ楽しめる作品というのがなかなかない。今日は心から楽しめた。
天才バレー少女、山形みるく役の原澤彩のいかにもスポーツ出来なさそうなところがまたB級ぽくていい。浦島太郎役の矢野修平は台詞がしっかりしていて達者な役者だと思った。後の役者も皆個性的。次回が楽しみだ。
りんごりらっぱんつ
劇団競泳水着
サンモールスタジオ(東京都)
2010/11/12 (金) ~ 2010/11/23 (火)公演終了
満足度★★★★★
作劇のうまさに酔いしれる
素敵な役者を揃え、その役者陣を見事に使っている。あれだけ豪華な役者陣だが、話が散漫になっていないところが凄い。
そして豪華ゲストを揃えながら、競泳の三女優がメインになっているところがとてもいい。劇中、この三人のシーンがあるが、私の思い入れもあり、とても感動する。
上野友之の作劇術がますます磨きがかかったような作品、シーン転換のうまさ、言葉の余韻、そして、ひとつひとつのシーンがガラス玉のようにキラキラと輝いている。
これぞ、競泳水着、という作品に仕上がった。
欠点を上げるとすれば、この日、川村紗也の一人芝居が見られなかったこと。残念すぎる!