1
柏原照観展
牡丹茶房
凄いものを観た。
まだ2月なのに今年一かも!
三代に渡る緻密な構成の物語が素晴らしく、各代の中心となる役者の怪演にぐいぐい惹き込まれた。
特に2場の終盤の一瞬の憑依に背筋が凍った。
ラストシーン、子々孫々続くのか?あれで終焉なのか?気になる。
面白く、怖かった。
2
逢いにいくの、雨だけど
スーウェイ
痛ましい事故を取り巻く様々な立場の人間模様が緻密な構成で展開され心締め付けられた。
きみちゃんの苦悩、全てを受け入れたじゅんちゃん、2人の演技が良い。
相入れない思いを抱えつつもそれぞれの着地点に向かうラストが胸に響く。
素晴らしかった。
3
ろりえの復讐
ろりえ
1回目は後方より俯瞰で、今日は前方より細部を
特に後方では十分に確認できなかったキャストの表情を堪能。
1回目では読み取れなかった心情も表情を見ることでグッと解像度が上がり、1回目以上に大粒の涙。
「お前だよっ」っていいね。
あと、あの曲、フル音源が欲しい。
4
朝日のような夕日をつれて2024
サードステージ
オープニングから鳥肌。
言葉が見当たらず、とにかく舞台から溢れ出るエネルギーを浴びたと言う他ない。
次から次へと繰り出される時事ネタのスピード感に圧倒されるもラストの精神世界観に胸を締め付けられる。
5
宿りして/古膜
劇団5454
宿りして
ある種のメタ演劇?
人は無意識的に人生にドラマを求めたりする、そんな人生と演劇をリンクさせる脚本がすごく好き。
榊さん、岸田さん、森島さんの考え方のバランスも絶妙だし、ラストの及川さんの言葉に妙に納得。
笑えるんだけど笑っちゃいけない、そんな面白い作品だった。
6
ねもはも
劇団5454
噂が一人歩きするってのはよくある事だか、それを具現化して展開していくストーリーが面白いし、めちゃくちゃ怖い。
何が真実なのかわからなくなった時は自分の信じる世界を受け入れるしかないのか?それって楽だけど違うかなぁ?なんて事を考えさせられた2時間。
5454は良い!
7
ガラ版 エデンの花
ガラ劇
Aチーム観劇
火の鳥はよく知らないけど、3つの世界が自然に繋がり1つの世界観を構築していく展開に美しさを感じた。
素舞台、小道具は傘のみ、役者の演技だけで情景を変化させるところが凄い。
これからも注目していきたい団体。
面白かった!
8
『人形の家』激論版/疾走版
アマヤドリ
疾走版
あらすじ抑えておけば置いていかれる事はないかと。何度も繰り返すし。
で、その繰り返しの解釈はというと…ノーラの個性が変わる一方でトルバルはあまり変わらない、ここにありそうな気がした。思考のイノベーションを訴求してたのかな。
色々考えさせる良き芝居だった。
と、わけわからん事書いたけど、行進みたいな動きや体幹ガッチガチの動き、軽やかなダンスなどなど、これがアマヤドリらしさなの?良い!と変な感動を覚えた。
9
ピーチボーイズ
Peachboys
初でラスト…
とにかく大笑いの2時間。大の大人が大真面目に下ネタ、モノマネ、パロディを繰り広げる姿に12年の歴史を感じたのか不思議と胸が熱くなった。
カテコダブルではもらい泣き。
こんな楽しさと感動はきっと小劇場ならでは。
これで見納めって切なすぎ。
朗読か?群唱か?「残酷な天使のテーゼ」からのパロ、めっちゃ好き。
瀧山と180度ちがう生粋万鈴さんの綾波なみ?脳裏から離れない笑
世界名作劇場、森口美樹さんの足プルプル、泣いた笑
夢落ち…だし
カテコで「また会いましょう!」…だし
なんか期待してしまう…
10
オデッサ
ホリプロ
とにかく面白かった。
これぞウェルメイド。構成の妙、配役の妙、謎解きの妙で全く飽きさせない。
役者3人は映像でしか観たことなかったが舞台での演技も素晴らしかった。
どんでん返しは、振り返ってみるとベタなんだけど、それに全く気付かせない脚本が最高。