1
地の面
JACROW
有名企業が騙された地面師詐欺事件をモチーにした話。騙された企業の立場から描かれている。何故詐欺のメッセージがあったのに契約までしたのか。会長派閥と社長派閥、社外取締役の機能不全、大手企業の自惚れ等が読み取れる。起こるべきして起きた事件として納得。
法務部部長が本契約の前に詐欺地面師と裏取引していた事が明らかになるが、法務局で受付されない可能性があるのであれば、仮契約の時点で会社に詐欺を暴露すればここまで事件は発展しなかつた。
2
ジャガーの眼
新宿梁山泊
若衆公演を観劇。迫力ある中堅役者達の演劇でした。前説で金守珍氏が故寺山修司を追悼し唐十郎が書いた作品でサンダル等のエピソードを話され理解がより深まった。ジャガーの眼は寺山修司が形を変え生き続けるメッセージか?
ラストはテント外の様子が借景となり感動を呼ぶ最後でしたが、今回はAKASAKAの文字が浮かび、まん中にRの文字があり映画をみているようなしゃれたエンディングでした。
3
白き山
劇団チョコレートケーキ
中身のない戦争賛美の作品を作ってきた斎藤茂吉、戦後、そこから脱却しようと悩み苦しみもがき、回りの人達に支えられ、新たな道に歩もうとする姿が感動を呼ぶ。いい作品でした。