その夜明け、嘘。
TBS
青山円形劇場(東京都)
2009/02/07 (土) ~ 2009/02/22 (日)公演終了
満足度★★★★
当日券で観劇。
さすが、円形劇場。舞台を囲むように360°客席が配置され
どの席もステージから近い。
それに通路もよく使うので役者さんがすぐ近くを通る
自分の席は登場口(っていうのかな?)の近くだったので
それこそ、手を伸ばせば触れるくらい近くに来ることもあった。
なので、他の会場だとどういう風になるのか、ある意味心配。
演技は、3人とも目まぐるしく代わる多くの役をうまく演じ分けていた。
宮崎さんも他の二人に負けないくらい堂々とした演技で
自分のイメージではもう少し小さい感じだと思っていたが
意外に大きく見えた。
スピーディーな展開だが、混乱することなく観れ
2時間の舞台だったが、もう少し長く感じた。
急遽仕事が入りチケットを知り合いに譲り、
別の日に当日券でやっと観れた舞台なので
観れただけで単純にうれしいかった。
こんな開演前ギリギリまでドキドキしたのも初めて。
パイパー
NODA・MAP
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2009/01/04 (日) ~ 2009/02/28 (土)公演終了
満足度★★★★
パイパー2回目
前回の行ったのが、1月の上旬で席が2階席の最後列。
表情は見えないし、男性陣にいたっては誰がどの役なのか最後まで
よく分からない人も。いま1つ消化不良でした。
今回は1階席の真ん中あたりちょうど見やすい場所で、
前回よりは台詞も良く聞き取れたし、舞台の世界に入っていけた。
アンサンブルも近くで見たほうが迫力がある。
ストーリーや結末は分かっているが
やはり、後半の展開には震えた!
でも、前回も書いたが
『キル』に比べると、言葉遊びもいまひとつ
物語に飲み込まれる感じも希薄。
野田さんの舞台で、あのメンバーだから期待しすぎたかな?
今度のダイバー日本語版も楽しみ。
これから東京芸術劇場での公演増えるのかな。
地理的には行きやすくはなるが。。。
Tragic Situation Theater『蛇姫様-わが心の奈蛇-』
フジテレビジョン
ル テアトル銀座 by PARCO(東京都)
2009/02/05 (木) ~ 2009/02/15 (日)公演終了
満足度★★★★
EXILEファンには酷な舞台
山口紗弥加さんの演技が凄い!(ので☆+1)
ライセンスの藤原さんも大健闘!(どうしても所々声がかすれ気味だったが)
山口さんの母親役の人(役名シノだっけ?)良かった。
↑この人が唐組の人だったのかな?
USAさんも悪くはないが、なんか観ているとそわそわする。
この役はやっぱり経験のある役者さんがやった方が舞台が引き締まったのでは?
分かりにくい唐作品をいかに見せるか、工夫も感じられたが、
やはり分かりにくい! でも前に観た唐組の『ジャガーの眼』より楽しめた。
会場にはUSAさん目当ての若い人や親子連れも多くいただけに
高いチケット代払ってきたEXILEファンにはかわいそうな舞台だった。
それに名目上主演だったUSAさんの出番意外と少ない。
ベルゼブブ兄弟
劇団鹿殺し
赤坂RED/THEATER(東京都)
2009/02/04 (水) ~ 2009/02/15 (日)公演終了
満足度★★★
空想炸裂!
妙に記憶に残る名前で気になっていった劇団。
基本的なストーリーは
4兄弟が親父の葬儀で再会して骨肉の争い?をする話。
登場人物が空想を繰り広げる部分はおもしろい!
だが、物語の中に歌や踊りも入ってくるのだが、
踊りのクオリティがいまひとつ。。。
踊りがもう少し見れるものならば
全体としてもっと良くなるような気がする。
訳分からんグチャグチャの部分もあるがそれも含め
勢いがあっていいと思う。
機会があれば次回公演も見てみたい。
親の顔が見たい
劇団昴
NHKみんなの広場 ふれあいホール(東京都)
2009/02/07 (土) ~ 2009/02/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
重い。非常に重い。 でも、いい作品。
NHKシアター・コレクションということで
この公演は後日NHK(芸術劇場かな?)で放送されるらしい。
そのため、ロビーにカメラがいたり、
座った席のすぐ横に客席用の集音マイクがあったりで
なんかいつもと違う雰囲気に緊張する。
ストーリーは
学校で自殺した女子中学生の遺書に書かれていた
いじめの加害者の名前。その親たちが学校に集められ...
重い。人が自殺しているだけあって、ストーリーも重いし、
扱っているテーマも重い。けっして観終わった楽しい気分になる劇ではない。
でも、考えさせられるし、とてもいい作品だと思う。
脚本の畑澤聖悟さんは青森で渡辺源四郎商店という劇団を主宰している人。
この渡辺源四郎商店、一部で話題になっていたので今回観に行きました。
畑澤さん、現役の高校教師らしい。
道理で多少の誇張はあるものの現実味のある話だった。
次は渡辺源四郎商店も観に行こう!
それにしても、女子のグループって怖い(現実に。。。)
リチャード三世
劇団☆新感線
赤坂ACTシアター(東京都)
2009/01/19 (月) ~ 2009/02/01 (日)公演終了
満足度★★★★
エドワードとかリチャードが多すぎ
『リチャード三世』赤坂actシアター観てきました。
休憩20分込みで3時間半の舞台、
やっぱり観終わった後はどっと疲れが・・・
それに史実を元にしてるとはいえ
名前がエドワードとかリチャードの人が多すぎ!ややこしー。
第一部
このながーい作品をモニターや字幕等を使いながら
コンパクトにしかも分かりやすく
伝えようとする演出の苦心が伝わってくる。
でも、あの量の台詞をあのスピードでやられると
観ているこっちも息苦しくなってしまう。
(もちろん、演じてる方が100倍大変だけど)
第二部
分かりやすく疾走感もあり、
気持ちよく観れる。
全体としては
衣装を含めカラフルでポップな作り。
最初は違和感を感じたが、後半は慣れてきて普通に観れる。
出演者については
古田さんも良かったが
マーガレット役の銀粉蝶さんの演技が圧巻!
あと、小さい方の皇太子(役目なんだっけ?)の子おもしろい。
アン役の安田成美さん意外と出番少ない?
次回の『蜉蝣峠』も期待!
兄おとうと
こまつ座
紀伊國屋ホール(東京都)
2003/05/11 (日) ~ 2003/05/31 (土)公演終了
満足度★★★★
ピアノ演奏が見れなかったのが残念!
埼玉市民劇場の会員の方にチケットをもらい埼玉会館で観劇しました。
疲れから、冒頭部分少しうつらうつらしてしまった(スイマセン!)が
眠気が覚めてからは引き込まれた。
形式としては去年観た「太鼓たたいて笛ふいて」と同じピアノ演奏の音楽劇。
ストーリーとしては
民本主義を提唱した政治学者の吉野作造とその弟で大臣にもなった官僚吉野信次のお話。
劇中に「憲法」とか「天皇」とか難しい話も出てくるが、
ドタバタ喜劇っぽいところもあり、それに歌があるから、そこまで話が重くならない。
大正・昭和が舞台の作品だが今の時代に通じる箇所も多く、考えさせられる。
辻萬長さんと大鷹明良さんの兄弟げんかは見事!
それに宝塚出身の剣幸さんは
やっぱり声の伸びや踊りの時の動きが全然違う!華がある。
残念だったのが、
席が右のブロックの端の方だったのでピアノ演奏がまったく見えなかった。
カーテンコールまでピアノの存在に気づかず、今回は生演奏じゃなくてテープなのか
と思って観てた。
「太鼓~」みたいに最前列の真ん中にピアノがあれば良かったのに。
即興
川崎市アートセンター
川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(神奈川県)
2009/01/24 (土) ~ 2009/01/25 (日)公演終了
満足度★★★
照明も即興!
照明とかの関係などもあるから
即興とは言え、ある程度構成は事前に決めてあると思って観ていた。
しかし、アフタートークを聞いていたら
最初の出てくるところしか決めず、本当にダンス・演奏ともに全編即興!
照明も即興でやっているらしい。その点には驚かされた。
でも、やっぱりダンスはどうも苦手かな...
確かに凄い動き、演奏だったが、自分の中でどう受けとめていいのか
よく分からない。
今回も30分区切り、生演奏でなければ集中力が続かなかったと思う。
公演は
第1部30分くらい 休憩10分 第2部30分くらい
終演後 アフタートーク30分くらいという構成。
会場は普段の客席は使わず、舞台上にパイプイスを並べて
ステージを囲むように座席を作ってあった。
パイパー
NODA・MAP
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2009/01/04 (日) ~ 2009/02/28 (土)公演終了
満足度★★★
消化不良のようなもどかし感じ
観てきました!『パイパー』
野田秀樹演出、豪華な出演者に期待しないわけにはいかない。
でも・・・
観た正直な感想は、今ひとつ消化不良のようなもどかし感じ。
確かにぐっとくるシーンや言葉はたくさんあったが、
『キル』にあったような物語に飲み込まれる感覚が今回はなかった。
たぶん、その原因は二階席でステージが遠かったからか?
もしくは期待のしすぎか?
なんか、自分でもいまひとつ納得できないので
千秋楽近くに、前の方の席でもう一度観に行きます!
チケットどうにか確保して。
それと
コンドルズは、どういう演技をするのか気になっていたが、
こういう役だったのか!と観て納得。
新年工場見学会09
五反田団
アトリエヘリコプター(東京都)
2009/01/02 (金) ~ 2009/01/04 (日)公演終了
満足度★★★
よくもわるくも正月っぽい
五反田団もハイバイも気になっていた劇団なので、
年明け最初の観劇に行ってきました。
[プログラム]
・五反田団「むらさき☆こんぷれっくす」
・ザ・ノーバディーズ(というバンドの演奏)
・紅牛会(獅子舞と日本舞踊)
・ハイバイ「チャゲ&飛鳥のニセモノ」
途中休憩込みで予想外の2時間半超の長さ。
全体としては
正月ボケしたような(良くも悪くも)ゆるゆる・ぐずぐずした内容でした。
普段の公演でこのゆるさだとどうかと思うが、まあ正月だし、OKかな。
やってる方も年末年始返上で準備とかやっていたんだろうから、
本当にご苦労様です。
個人的には
ハイバイ「チャゲ&飛鳥のニセモノ」は結構面白かったです。
あと、ザ・ノーバディーズの時の即興ダンス?が笑えた!
五反田団とハイバイ、今度は本公演も見に行きたいなあ。
植物さん
BABY EINSTEIN
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2008/12/26 (金) ~ 2008/12/29 (月)公演終了
満足度★★
みんな変
みんな変な動きや癖のあるしゃべり方をしていた。
でも、そこまで全員が変である必然性が感じられない。
そのせいでセリフが聞き取りづらい場面が多々ありました。
それに、場面転換が照明とかを換えたただけで、
今どの場所での話なのか分かりづらかったです。
そもそも、ストーリーや人物にあまり魅力を感じられませんでした。
そこが一番重要だと思います。
せめて、話のキーになる「植物さん」だけでも
もっと魅力的なインパクトのある人物に描けていたら。
周りの人もみんな変だから「植物さん」が埋まっていた。
竹中直人の匙かげん 3『三人の女』
中村ステージプロダクション
本多劇場(東京都)
2008/12/13 (土) ~ 2008/12/28 (日)公演終了
満足度★★
本当は☆1つにしたいくらいだが
出演者はみんな良かったので、☆プラス1つで。
ただ、台本が…
観ているのが正直つらくなりました。
この間の岡田さん演出の「友達」も辛かったが
それと同じくらい辛かった。
会話の中の表現や言い回しをあれこれ考察してみたりするが、
肝心の話の本質がまったく見えきませんでした。
かろうじて、登場人物の関係が少し分かったくらい。
芸術性の高い舞台といえるのかもしれませんが、
理解できない者にはそこにいることが苦痛でしかない。
箱の中の女
梅田芸術劇場
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2008/12/10 (水) ~ 2008/12/25 (木)公演終了
満足度★★
どうしてこう分かりにくいんだろう?
「羊と兵隊」を観た時も感じましたが、
岩松さんの舞台はどうしてこう分かりにくいんだろう。
そんなにややこしい話ではないはずなのに、なぜか分かりにくい。
本筋とは関係ない会話が多くて(それを含めて作品なのかもしれないが...)
どうもストーリーの焦点がずれてしまう。
今回は、それに加え突然入ってくる歌で
更に話に集中できなくなってしまう。
音楽劇のはずなのに、舞台と歌がなじんでいないというか、
相乗効果がほとんど感じられませんでした。
でも、一青窈さんは声の伸びといい歌うまいなあと思いました。
あれから
キューブ
世田谷パブリックシアター(東京都)
2008/12/13 (土) ~ 2008/12/28 (日)公演終了
満足度★★★★
3時間意外にあっという間
『シャープさん、フラットさん』いまひとつピンと来なかった
自分にとっては予想外に良かったです。
会場で休憩も含め3時間との掲示をみて、正直しんどいなあと感じたが、
どんどん話に引き込まれ、3時間意外にあっという間でした。
役者さんもよかったし、パンフに書かれていたとおり「さほどビックリするような展開はなく、かと言ってまったく何も起こらないわけでもない」
ストーリーも良かったです。
空間ゼリーの『夏の夜の夢』
劇団たいしゅう小説家
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2008/12/13 (土) ~ 2008/12/21 (日)公演終了
満足度★★★★
予想以上にイイ!
劇団たいしゅう小説家に興味があったので見に行ってきました。
正直、それほど期待していなかったが、
いい意味で裏切ってくれた舞台でした。
話を江戸時代に置き換えて、分かりやすかった!
キャストもいろいろな方がいたが、
全体としてよくまとまっていました。
(明らかに演技素人っぽい人もいましたが)
THE GEESEの二人も芸人という立場を最大限?に
いかして頑張っていました。
それに余談だが
大林さんやっぱりでかい!
女性キャストと比べ頭2つ分!男性キャストと比べても頭1つ分出ている。
あと、ロビーの花も、大林さん宛てにたむけん~田村亮子まで
いろいろの分野の有名人からきていた。
大きいだけじゃなく、顔も広いのね。
リアリティ・ショウ
虚構の劇団
紀伊國屋ホール(東京都)
2008/12/12 (金) ~ 2008/12/20 (土)公演終了
東京劇団フェス'08
アミューズ
シアターアプル(東京都)
2008/11/28 (金) ~ 2008/12/14 (日)公演終了
満足度★★
劇団あおきりみかん 【名古屋】
チラシ上で好きなヨーロッパ企画との対談とかやっていたので
個人的には結構期待して行ったのだが。。。
蒲団での移動は見ていて楽しかったが、
ストーリー自体は「で、結局なに?」みたいな感じで
後半は少しつらかった。
一緒にいった友人は楽しめたみたいなこと言ってたから
自分の理解力が足りないだけかも。
あと、男の友人(?)たちのキャラの違いがはっきりしないせいか
最後まで見分けがつかなかった。(席は特別遠いわけではない)
東京劇団フェス'08
アミューズ
シアターアプル(東京都)
2008/11/28 (金) ~ 2008/12/14 (日)公演終了
満足度★★★
グレコローマンスタイル 【福岡】
前半はなんかイマイチなテンポだったが、
後半は、スピード感があり、お見事!
着付けという目新しい題材を持ってきているが、
話自体は意外とありがちなストーリーだったのが
ちょっと残念。
人生のクライマックス
劇団扉座
紀伊國屋ホール(東京都)
2008/12/02 (火) ~ 2008/12/07 (日)公演終了
満足度★★★
結局なにかいま一つ伝わってこない
扉座観るの初めてでした。
建築業界の話で、お役所の審査等の難しい用語も出ていましたが
一応話にはついていけて、結構楽しめました。
でも、結局なにかいま一つ伝わってこず。
いろいろとエピソードが出てきたが
話にもう一本大きな筋が通っていれば
最後も感動できたりしたのかな?
ナカタヒデの岩本さんと清水役の犬飼さん、動きが面白かったです。
太鼓たたいて笛ふいて
こまつ座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2008/11/21 (金) ~ 2008/12/20 (土)公演終了
満足度★★★★
キク役の梅沢さんも良かったです
はじめて、舞台での大竹しのぶさんを観ましたが、
あのさんまさんの元妻というバラエティー等でのイメージとは
まったく別人ですね。凄みがありました。
他の出演者の方々も、よかったです。キク役の梅沢さんが特に。
井上ひさし作の音楽劇としては、
去年かな?蜷川さん演出の「薮原検校」観たけど
その時は歌の部分になると言葉が聞き取りづらかったが、
今回はそんなこともなく(会場の規模とかもあると思うが)
集中できました。
単に戦争が良くないというだけでなく、
多くの日本人がなんらかの形で戦争に参加していたことも
触れられていて考えさせられる話でした。