『CHORIKO』 チョリ子
anarchy film
新宿アシベ会館B1(東京都)
2010/08/12 (木) ~ 2010/08/22 (日)公演終了
満足度★★★★
演じるパワー
前回はダブルキャストだったので2回観ましたが、今回は「ミミクリ」で気に入った役者さんが出演している☆キャストを観に行きました。主役のチョリコを演じた、東京サギまがいの田中あっこさん、「ミミクリ」で萌え声DJ…そして衝撃の事件を起こした少女を演じた五つ子ニコさん、高橋孝輔さん、名雪佳代さんが出演しています。
やはりすごい世界観でした。演じている役者さんたちは、役が役だけにものすごい精神力もいるように思うのですが、ああいう特殊な役を長時間ブレることなく演じるパワーは素晴らしいと思います。
ただ、「ミミクリ」と違って今回はかなり観ていて辛いシーンが長く続いたので、重かったですね。登場人物の多さも同じだけれど、「ミミクリ」の時は存在理由がハッキリと理解できたけれど、「CHORIKO」ではこの人はなぜここにいるのかな?と思ってしまう人物が数名いました。もちろん全てをセリフ等で説明してほしいとは思っていませんが、ちょっと分かりにくかったです。
それにしても、anarchy filmさんの作品は誰かを誘って観るのには向かない作品ですね。でも1人で観るのもキツイけれど。衝撃度も話としても「ミミクリ」の方が好きだけれど、今後も作品はチェックしたいと思います。
傷心館の幽霊(高梨由演出)
(株)喝采企画
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2010/08/12 (木) ~ 2010/08/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
うれしい裏切り
女たちの男への復讐の話だし、ブラックコメディらしいのでちょっとドキドキ、でもこの作品は観たかった作品だったので楽しみにしていました。
高梨由さんの略歴を観て興味を惹かれたのでこちらのバージョンを観たいと思って出演者をチェックしたら、お馴染みの方が2人も出演していたので即チケットを予約しました。
ホラー演出のある復讐が楽しかったし、最低な男たちへの復讐は爽快でした。観ていてこちらまで気分がスッキリしました。
先週観た「ON THE WAY HOME」もそうでしたが、最後のうれしい裏切りにホロリとしました。
8/3~8/8「ON THE WAY HOME」(深谷明大演出)
(株)喝采企画
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2010/08/03 (火) ~ 2010/08/08 (日)公演終了
満足度★★★★
涙で拍手ができない…
久間さんの作品ですが未見作なので、シリアスのようだし戦争を扱っているということもあり、多少の緊張を感じながら観に行きました。
序盤でけっこう役者さんがセリフを噛んでいたのと、迫田とハイマのキャラに馴染めなかったのでちょっと物語りに入り込むのに時間がかかりましたけど、徐々にのめり込んでいきました。いつの間にかハイマがとても好きになっていましたし。
桜木の目的が明らかになる辺りから観ていて辛くて涙がこぼれていましたが、ラストのハイマに残された希望の光からもう涙がとまらなくて、タオルが放せませんでした。そのせいでカーテンコールではあまり拍手ができませんでした。だって涙で顔がグシャグシャになってしまっていたから、顔をおさえながら拍手をしていたのですもの。
次は「傷心館の幽霊」ですね。こちらも期待しています。
ガールズトークアパートメント
UDA☆MAP
劇場MOMO(東京都)
2010/07/29 (木) ~ 2010/08/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
ガールズトーク
楽しみにしていたUDA☆MAP第1回公演。一番前の中央にて観劇しました。
やえがしの家の住人とお隣さんとガス屋さんたちの春夏秋冬を描いた物語でしたが、本当にみんなの姿をのぞいているような…それよりも自分も一緒に加わっているようなリアル感で楽しみました。
ゆるーい会話や絶妙な掛け合いとか、たっぷり笑いました。
たった1人の男性として頑張っていた土屋さん。土屋さんはクールな二枚目よりもこういうみんなにいじられてるちょっと情けない役が可愛くて大好きなので今回も良かったです。
元田さんは6番シードへの客演でも観ていましたが、今回はまた素敵な役で、身にまとっているあの独特の空気としゃべり方は面白いです。
アパートメントの散らかっている部屋で「ペパカン」のチラシやキャラカードを発見したり、別の公演で使っていた道具を見つけたり、舞台セットはちょっとした宝探しみたいな感じでした。
場面転換も良かったし、神出鬼没のやえがしさんは可愛いし、ストーリーはもちろん良いし、毎回チケットが完売していたのも納得です。しかも当日券を求めて来ている人も何人かいましたしね。
ツイッター割引や特典なども魅力的でしたが、あの台本がまたとても面白くて、さらに続きが気になりました。
…そういえば公演後に顔見知りの方たちと話していたのですが、私たちが普通に観ていたところを男の人は気にしていて、ちょっとしたことですがそういう女性と男性の感じ方の違いみたいなものも面白かったです。
楽しくて元気と幸せな気持ちをたくさんもらった舞台でした。あっという間で、もう終わりなの?って感じでした。大満足です。
[※25日(日)13:00追加公演決定!!] 脳内TRIPアルゴリズム!!
オッセルズ
シアター711(東京都)
2010/07/21 (水) ~ 2010/07/26 (月)公演終了
満足度★★★★
笑いすぎて苦しい
初めての劇団に初めての劇場でした。クシダさんが出演するというのと、チラシの明るい雰囲気に惹かれて観に行きました。
チラシのイメージのままの楽しいオープニングに、気分も明るくなり笑顔をもらいました。
オムニバスということでしたが、1つ1つのエピソードがおかしくて、特にあの高貴なお方のシーンは笑いすぎて苦しくなって涙が出てきました。
ただ、けっこう下ネタも多くて、しかもかなり過激だったので、そこは笑えなかったけれど、でも面白かったです。観に行ってよかったと思います。
ブロードウェイミュージカル「ピーターパン」
ホリプロ
東京国際フォーラム ホールC(東京都)
2010/07/19 (月) ~ 2010/08/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
幸せをもらいました♪
初日、笹本玲奈さんのピーターパンを観に行きました。
インディアン役の福山健介くんのファンで、福山くん目当てにチケットを取りました。予約が遅かったので2階席でしたが、双眼鏡を持っていって頑張りました。
とても楽しくて、客席にいるたくさんの子供たちと一緒に笑ってほんわかとした気持ちになりました。
ピーターパンが空を飛ぶシーンは心が躍りました。隣にいた子供連れの母親が、一幕の間ずっと携帯をいじっていて邪魔で不愉快でしたが、それ以外はとてもいい気持ちで鑑賞できました。
フック船長とスミーのコミカルなやり取りにもたっぷり笑いました。こんなに可愛いシーンがあるとは思いませんでした。
タイガー・リリーやインディアンたちのカッコイイアクロバットに釘づけになり。後半に客席でのインディアンや海賊との歌とダンスでも盛り上がりました。
大人ですけど、子供のように楽しめて幸せをたくさんもらった舞台でした。自分に子供ができたら観せて挙げたいなと思いました。
演戯王
X-QUEST
吉祥寺シアター(東京都)
2010/07/07 (水) ~ 2010/07/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
大満足です
初X-QUESTでした。応援している藤堂瞬さんが出演なので観に行きました。チケット確保が遅かったのに一番前でうれしかったです。
最初の幕開き&不意打ち的な進行には笑いました。コメディ部分って合わないとかなり損だし、最近観ている初見の劇団ではそれがことごとく私に合わず残念でしたけど、今回は面白かったです。意外なネタばかりでしたけど(笑)
客席もかなり盛り上がって、拍手もおきました。
舞台美術がまったくないので驚きましたが、ダンスも殺陣も迫力があってカッコ良くて観ていて楽しかったです。フライヤーに書かれていた「バイオレンス」というのがちょっと心配でしたけど、普通にアクションとして観れたのも良かったです。
藤堂さんの活躍も観ることができたし、一方的に知っている大野さんはハマリ役でしたし、他にも気になる劇団から多数出演されていて、贅沢なお祭公演でした。
次回公演も観てみたいと思います。
【終演しました】八月二十日の君へ~LOST SUMMER~【ありがとうございました!】
劇団カッコカリ
ART THEATER かもめ座(東京都)
2010/07/01 (木) ~ 2010/07/04 (日)公演終了
満足度★★★
あの夏に忘れてきたもの。
タイトルから受けたイメージが気に入ったので観たいと思っていました。その後、出演者に知っている方がいることが分かって驚きでした。
タイトルとあらすじから切ないファンタジーを想像していました。誰もが心に秘めた、苦く切ない思い出ってあると思うので、それは私も持っているものですからテーマにとても惹かれました。
主人公を演じた方のセリフが聞き取りにくくて、幕開き直後から心配になりましたけど、でもカクテルを飲んでからの展開に気持ちも盛り上がって、楽しく観ました。
途中から「え、そっちの方に話がいってしまうの?」と、物語の変化に戸惑いましが、でもクライマックスから主人公が過去に忘れてきたものを取り戻したところなど印象的で、観ていて少し泣いてしまいました。
私が観た回はテーマソングを歌っている池崎さんのミニライブがカーテンコール後にありました。正直、劇中で流れた時は舞台のイメージに合わないなと思ったのですが、ライブで聴いた歌は素敵でした。しかも盛り上げ上手で、役者(姿はなく声のみ)や客席が一緒になって歌って楽しかったです。
空いっぱい
アンティークス
OFF OFFシアター(東京都)
2010/07/01 (木) ~ 2010/07/05 (月)公演終了
満足度★★
う~ん…。
劇団初見です。下北沢に観劇は今までも来ていたけど、たぶんこの劇場も初です。
チラシの雰囲気に惹かれていたので期待していました。でも、作品は嫌いではないけど、どの登場人物にも感情移入ができませんでした。あの状況だったら、観ていてもっと心が動きそうなのですが…あまりにも登場人物たちの関係性が変わりすぎるからなのかな?
時どきはさまれるギャグも私にはあまり笑えず。あの歩き方になんの意味があるの?とか、観ながら心の中で突っ込みを入れてしまっていました。
なんでしょう…こういう話が嫌いな訳ではないんです。でも、物足りなく感じました。
ラストシーンは素敵でした。
堕ちてゆくなまもの
劇団わらく
中野スタジオあくとれ(東京都)
2010/06/09 (水) ~ 2010/06/13 (日)公演終了
満足度★★★
結末に納得がいかない
こういう世界観は嫌いではないけれど、どうしても主人公のとる行動に納得がいかなかった。不幸な生い立ちは分かる。母を恨む気持ちも、そのせいで他人を信じられなくなる気持ちも理解できない訳ではないけれど、それでもなぜ自分を信じて愛してくれた人に、ああいったことが出来るのかが分からない。
易者の鳳来を演じた高須さんは抜群に素晴らしかったし、風俗嬢アゲハ役の長橋さんにも好感を持ったのだけど。この人たちが出ているシーンはとても自然で温もりがあって良かったと思う。
それに対する主人公は…。彼らと出会い、そして望んだものとは違うけれども得たものはあったはずなのに、結局選ぶのはその結末なのかと思うと、やはりどうしても納得出来なかった。それがタイトルの意図しているものだとしても。「堕ちていく」とか「なまもの」というセリフが多かったのも少し気になった。それは観ていれば分かることだし、何度も繰り返さなくても…と思ってしまう。
こういう雰囲気の話は好きだけれど、でも主人公に魅力を感じることが出来ないのが残念だった。
「外科室」
芸術集団れんこんきすた
テアトロ ド ソーニョ(東京都)
2010/06/11 (金) ~ 2010/06/13 (日)公演終了
満足度★★★
スタッフの心遣いに感動
初見でしたが、スタッフの方たちの対応がとても丁寧で好感を持ちました。泉鏡花原作ということで、出身地・金沢の銘菓を用意しているというのも素敵だなと思いました。
この「外科室」、原作は少し知っていますが、舞台ではどう見せるのだろうと興味がありました。画師役の方にもう少し魅力が欲しかったのと、場面転換(暗転)の多さが少し気になりました。
もう少し鏡花の世界に浸りたかったです。
貴船夫人と高峰医学士が最後に交わした言葉の意味、そして完成した肖像画、水の音が印象的でした。
『MIMICRY』 ミミクリ(終演いたしました。御礼申し上げます!!)
anarchy film
新宿アシベ会館B1(東京都)
2010/06/01 (火) ~ 2010/06/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
圧倒されました。
普段は観ないタイプの作品ですが気になっていました。チラシのあらすじを読むと、合わないかな?とも思ったけれど、偶然にも佐藤祐一さんが出演するということを後から知り、これは観に行かなくては…とチケットを予約しました。
最初から圧倒されて、というかもう客電が落ちたところからすでに気持ちが盛り上がってしまい、あの狂気を孕んだ世界にぐいぐいと惹き込まれました。
音楽も見せ方も良かったです。一番前の席にして正解でした。
だんだんとこういうことなのかな?と分かってくるけれども、クライマックスはまた驚きの展開があり、悲しくて涙が出ました。
観に行って良かったです。
MUKAIYAMA ザ・トラブルマスターズ
東京ストーリーテラー
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2010/05/22 (土) ~ 2010/05/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
家庭円満殺人計画?
久間さんの作品は6番シード初観劇の時からファンになって、以来ずっと劇団の公演には通っていました。その久間さんが新しく立ち上げた劇団の第1回公演ということで、とても楽しみにしていました。
6番シードの時に1度観ていたから、内容はだいたい分かっていたけれども、懐かしく、そして新鮮な気持ちで観ることができました。
私はBチームを観ましたが、とにかく配役がとても素晴らしかったです。主人公は肇くんだけれど、それぞれのキャラクターがとてもたっているんですよね。イメージにぴったりで、コメディ部分もドラマ部分も満喫することができました。
今日はもうこの公演を観ることが出来ただけで1日幸せな気持ちでした。
久間さんお帰りなさい。これからの活躍も楽しみに待っています。
課長、コクっちゃえば?
劇屋いっぷく堂
サンモールスタジオ(東京都)
2010/05/18 (火) ~ 2010/05/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
お気に入りです。
いっぷく堂2度目の観劇です。今回もコメディ部分とドラマ部分とも満喫しました。会社の不正をお荷物部署が暴くのですが、ラストまで見どころがたくさんあって、それぞれのキャラクターが魅力的でした。
下手の舞台装置には最初驚きました。1度だけ、映ってはいけない人が見えちゃいましたけど。
私は欲張りなので、コメディとドラマを1つの作品でまったく違和感なく楽しめるいっぷく堂さんもお気に入りになりました。もちろん初観劇の時も好きでしたけど、これはDVDが欲しいです。
猫丸先輩の演劇
O-MATSURI企画merrymaker
ザ・ポケット(東京都)
2010/03/03 (水) ~ 2010/03/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
遊び心満載でした
(書き込み忘れていたので今ごろ更新です)
大好きな劇団6番シード の土屋さんと亜音さんが客演ということで、楽しみにしていました。前回の公演は亜音さんと須藤さんが出演していたので観ていましたけど、とても勢いがあって楽しい舞台だったので今回も期待してました。
今回のお話は倉知淳さんの小説「猫丸先輩シリーズ」を原作にした変形オムニバス作品でした。この作品は読んだことがないけれど、亜音さんは猫丸先輩役だし、土屋さんもメインということでワクワクしていました。そしてメリーメイカーといえばダンスですしね。亜音さんは前回もかなり激しいそして素敵なダンスを見せてくれていたし、土屋さんのダンスを見るのも楽しみでした。
ミステリーだけれども、とても楽しくてたくさん笑いました。遊び心満載の舞台を堪能しました。こういう気持ちが明るくなるような楽しい舞台はいいですね。
1人最低2役はやっていて、亜音さんはマダムで、つっちーさんは猫の役でも出演していて、どちらも可愛かったです。まさか猫をやるとは思わなかったです。ちゃんと肉球ついてるし、魚を追いかけてるし。6Cではない姿を観ることができてお得でした。これDVDほしいです。
ラストは予測できない展開でしたね。こんな種明かしと結末になるとは思わなくて。チラシをこういう使い方をさせるとは驚きでした。
パンフレットの中に猫丸先輩たちの写真があったのですが、これが実は当たりで、倉知淳さんのサイン入り原作本が当たりました。シリーズ本が何冊かあったけれど、せっかくなので今回の舞台に使われた作品が3本入っている「日曜の夜は出たくない」をもらいました。舞台であれだけ楽しい思いをしたうえにプレゼントまでもらっちゃって、幸せすぎです。
月夕~GESSEKI~(満員御礼!ご来場ありがとうございました!)
どて劇団
テアトルBONBON(東京都)
2010/05/19 (水) ~ 2010/05/23 (日)公演終了
満足度★★★★
もっとシリアス
コリッチでの高評価を観て、急遽予約をしました。どて初観劇です。
冒頭のフラッシュバックや暗闇のシーンなど良かったです。幕開きすぐはちょっと戸惑いましたけど。あらすじを見るとありがちな展開かなと思ってしまいますが、ラストの真相には見事に騙されて衝撃を受けました。
普段はもっとコメディ色の強い劇団のようですが、初めて観て、ちょっと私にはそのコメディ部分が合わないことが多かったので残念でした。面白いところもありましたけど。もっとシリアスが多い演出でも観てみたいなと思いました。コメディも大好きなんですけどね。
浜辺での兄と妹のやり取りやラストなど、泣きました。悲しすぎて。許せない行動に出たあの人も、ああいう過去があったからだから憎いとかよりも悲しく思いました。
ドライビング エンゼルフィッシュ
劇団6番シード
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2010/04/08 (木) ~ 2010/04/18 (日)公演終了
満足度★★★★
可愛かった。
美術も衣裳もキャラクターも可愛くて面白かったです。パンフを読んだら80年代アニメにリスペクトしているのですね。チケット予約がいつもより遅くなったけど、1番前の席を取れていたのでよかったです。幕が開けたばかりの時は声の出ていない役者さんもいてちょっと心配だったけど、ドエフの世界をたっぷり楽しみました。
後半はエンゼルフィッシュの犯罪に一体どうなってしまうのかと不安でしたけど、どんでん返しにビックリです。やられたぁ、って感じでした。でも笑顔で終わってホッとしました。
どの役も気になっていたのだけど、たけさん演じる囚人Rがどんなキャラになっているのかが特に興味がありました。あの怪演はすごかったです。登場人物それぞれのキャラが楽しかったけど、つっちーさん演じる鱗太郎がとても可愛くて好きでした。カッコ良くもあったけど、私の中では可愛いという印象です。エンゼルフィッシュも憎めない犯罪者だし。だからこそ後半の展開に驚きましたけど。
圧倒的コメディというので、大爆笑というイメージでいたけど、ライトなコメディでした。でも私は好きです。6C公演は空感が音楽を担当するようになってから、音楽も毎回楽しみなのだけれど、過去公演で使った曲があったのがちょっと残念でした。役者さんと美術であそこまで架空の鱗街を作り上げたのだから、ドエフだけのオリジナル曲のみでやってほしかったですね。そうすれば「徹底的」でした。ドエフを観ているのに、曲を聴いて過去公演の映像が頭に浮んでしまうのですよね。
ラストの種明かしでのシーン転換の繰り返しから、ダンスでの最後と楽しく観終わりました。私の観に行った回は、カーテンコール後にスピンオフシアター「スケイルタウンストーリーズ」の上演がありました。内容的にはよくある話だけれども、おまけとして楽しみました。スピンオフはDVDの先行予約特典に他2編も入っているので、メイキングと合わせて楽しみにしています。またダンスシーンもじっくり観たいです。
今回は終演後にあまり時間がなかったので、挨拶できなかった役者さんがたくさんいて残念でした。DVDの予約に意外と時間をとられてしまったので。
5月からも6Cの役者さんたちの客演や新しい活動などが続々と控えているので、きちんとスケジュール管理して観に行きたいと思います。
The 時給探偵~17時までの名探偵~
劇団東京都鈴木区
遊空間がざびぃ(東京都)
2010/01/29 (金) ~ 2010/01/30 (土)公演終了
満足度★★★★
シュールな世界
お気に入りの役者、鈴木智晴さん主宰の劇団第2回公演で、智晴さんの初脚本という記念すべき作品でした。旗揚げ公演は予定があわなかったので、今回観ることができたことがまずうれしかったです。
出演者の中にはお馴染みの役者さんもいて、懐かしさと嬉しさとともに、智晴さんの世界を楽しみました。
途中で役者さんがミスしたのかと思っていたら、実は計算だったという場面があり(終演後に役者さんの言葉で判明)そこはやっぱり、芝居だと認識できたうえでの笑いでないとな…と思いましたが、だんだん作品の「笑い」にハマっていきました。
次回公演も楽しみにしています。
海冥の城 白の姫君
amipro / KENプロデュース
北沢タウンホール(北沢区民会館)(東京都)
2009/12/25 (金) ~ 2009/12/27 (日)公演終了
満足度★★★
殺陣と心眼と猫
出演の藤堂さんに舞台のことを教えてもらい観劇しました。
出演者が美男美女ばかりなので、絵的にはとても綺麗だろうけど、普段あまり観ないタイプの作品だったのでどんな感じなのかなと思いながら開演待ちしていました。
時代物のアクションエンタテイメントということで、殺陣がたくさんあって、とても格好良かったです。頼光四天王はそれぞれ魅力的でした。ただ現代劇ではないので、セリフを言うことに必死で、自分(役)の言葉になっていない、感情がこもっていない役者さんが数名いたのが残念です。こういう世界観は嫌いではないのですが、もう少し全体的に重みがほしかったと思います。
それと、あまりにも型にはまりすぎたセリフが出ると、物語に入りにくくなってしまいます。季武の過去もあんなに長い説明ゼリフで語られると、海産女に対する憎しみが逆に感じられず、白との出会いで変化する想いが、心ではなく頭で理解して終わってしまいました。
SO SHOW 天国
劇屋いっぷく堂
劇場HOPE(東京都)
2009/11/21 (土) ~ 2009/11/29 (日)公演終了
満足度★★★★
「謎」と「解答」
ひまわり・きく両サイドに知人が出演するので、セット券を購入しました。話としても、両方観た方が面白そうでしたし。どうせなら1日でまとめて観たほうがいいと思い、28日にきく・ひまわり両方観劇しました。
私は先にきく(検事)サイドを観ましたが、タイトルとチラシのイメージとは違う真面目な内容でした。もちろんコメディ部分も散りばめられていてそこはとても面白かったです。私は前で観るのが好きなので今回も1番前に座っていましたが、ステージと客席との距離が近いので役者さんが目の前です。上手側と下手側を交互に見せる演出が多かったので、首が大忙しでした。きくを観終わり、とても面白かったけれど、最後の笑みや、検事たちのやり取りで謎の部分が残り、夜からのひまわりサイドがますます楽しみになりました。
夜からはひまわり(弁護士)を観劇しました。検事側で話題に出ていた人物たちが登場しました。検事サイドの推理で唐突に名前が登場していた梅林ですが、ひまわりではその経緯が分かり、気になっていた部分が解決されてモヤモヤがスッキリし、弁護士サイドの視点で動いていく物語にも惹きこまれました。さゆりさんの弁護士も悪だけどカッコ良かったし、観ていて楽しかったです。
他の部分もそうですが、友哉の行動に対しても、両方観ることで理解が深まりました。「借りを返す」や電話のシーン、そして弁護士サイドと検事サイドで共通のシーン。面白さが増して、両方観ることができてよかったです。
物語としてはひまわりの方が分かりやすかったのと、後から観たということもあって、きくは「謎」でひまわりは「解答」という印象でした。それぞれ一方でもちゃんと物語として観ることができますけど。最後はきく以上にゾッとするラストでした。きくで見たあの笑みはこれだったのかと。
ただ残念だったのは、昼公演隣に座っていた男性が客伝が落ちても携帯でネット画面を見ていたことと、電源を切らなかったことです。公演中に着信があり、倍部の音が響いてジャマでした。チラシをガサガサ鳴らすし、せっかくの時間が彼のせいで不愉快になりました。夜公演でも後ろのほうで倍部の音が響いていましたし。最低限のルールは守って欲しいと思います。
あと、たまたま読んだある方の感想で、ひまわりサイドのありえない弁護士に対して不愉快に感じていたことを思い出してしまいました。
1つの作品としてそれぞれまとまっているので、「謎」と「解答」と表現することに少しためらいがありましたが、私と逆できく・ひまわりの順で観た方は「基礎編」「応用編」と感じたと教えてくれました。