にこるの観てきた!クチコミ一覧

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人形の家

人形の家

劇団ING進行形

pit北/区域(東京都)

2009/10/09 (金) ~ 2009/10/11 (日)公演終了

満足度★★★★

人形の家を観てきました。
今回も勿論行って参りました。

最終公演が見たかったんですが、仕事の都合で金曜日一発目に。

私は普段、家でも外でも舞台を見る数は本当に少なく。
かつING進行形の舞台だけはずっと見てる、いわば身内なので。
やたらと肩入れしまってる感想かと思いますが、
ネタバレにて、色々書かせていただこーと思います。

この文字列が、INGの羽になれたら。

ネタバレBOX

以前、ここでの舞台の時は、二階を使った演出がいくつかあり、
それに驚かされた部分、面白みを感じた部分がありましたが、
最初に配布されるパンフレットには『今回はそういうの無いです☆』
とのメッセージが記されていたので、上への注意が薄くなっていました。

なので、傘を持ったノーラに降り注いだ大量の紙に、心底鳥肌。

傘、という記号から、何らかが降ってくると予想出来そうなものであるのに、
てっきり未来は雨模様(陳腐な表現!)、というメッセージかと思い、
や ら れ た - 。 と素直に思いました。

パンフレットすら伏線…ッ!?まぁ、勘ぐり過ぎかもしれませんが。



全編を通して、圧倒的な台詞の量。
観る側も体力がいるなー、と感じましたが、演る側はその100倍(当たり前ですが)
の体力が無いと、これは演じきれないんだろーなぁ。
その体力が今回のINGに備わってたかというと。



って私なんかに言われなくても、痛い程知ってらっしゃるはずですが。
ああ、ただふらっと観てこんな事言うなんて。

でも、こんな素人の私が観た感想がこれだから、それも一つの……なんでしょう。
とか言ってみたり!



人形の家自体をまっっったく知らない私は、古典とか普通のとか、
違いとかこだわりとか、まっっっっっっったく分からないので、
今回の演目を全力で見て、その情報だけで理解や納得を求められる中で。

舞台が始まって、情報一つ一つを点として拾う事から始まるわけで。

点と点が線になって、線と線が面を作り、面と面が立体となり。

立体的に、情報を組み立てる事が出来た、終盤。

そしてそれが、小気味良い音を立てて崩れ落ちた、あの瞬間。

(あの瞬間、というのは、当てはまる部分いくつかあると思うので、
 人によって違うかも。私は、ノーラとヘルメルが決定的に食い違った瞬間、
 目を見開いちゃうぐらい、うぉぉぉぉおッッ!と思いました。
※つーかやっぱりそこだよね?皆もそうだよね?俺おかしくないよね?)

気持ちよすぎました。

んー、伝わるでしょうか。

作品『人形の家』の完成度とか。
演技者のレベルの高さとか。
そういうのは、ほんとにわからない中で。

全く何も知らない私に、一つ一つ理解させ、納得させ、
そして加速していった展開にもついていけるよう、引っ張ってくれた。

そして引っ張って引っ張って、一番高い所で突き落としてくれた。

爽快でした。



なんか書き足りない気もしますが。

今回も、観に行って良かったと思いました。



☆4の理由は。

ひとえに愛です。
夢の痕 ~三途の川の桃から生まれし者どもよ~

夢の痕 ~三途の川の桃から生まれし者どもよ~

劇団ING進行形

Route Theater/ルートシアター(東京都)

2009/06/05 (金) ~ 2009/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★

圧倒。
前回の公演も観たものの、感想を書かず・・・。
今回は、日が経たないうちに書かせていただきます。参考になれば。
ネタバレ有りの為注意。

ネタバレBOX

解釈と言葉遊びは毎度の事ながら面白いなぁと関心。

桃から生まれた桃太郎という部分に突っ込んだり。
平和を取り戻した後の村の予想図であったり。

言われて想像してみれば、あー確かにこんな感じなんだろーなと。
観客がすぐに受け入れ易いようなオーソドックスな解釈でした。
それは必要な設定なのかな・・?という部分がいくつかあったけども。
どこかとどこかで繋がっているんでしょう。ちょっと台本読んでこなきゃ。

村長退治編と鬼退治編の二部構成的な感じでありながら。
もうお腹一杯・・・はなく、ベタ熱い内容ながらも最後まで見やすいままに終幕。
濃厚とんこつラーメンあっさり風味。

クエッションマークが頭の上に浮かばないまま観れました!

もっともっともーっと黒くした方が私は好きだなーなんていうのは独り言。
完成度高かったんじゃないでしょーか!どうなんでしょう!

簡単にやってのける(よーに見せている)様々な演出は練習のたまもの。
体術が半端じゃないですね。難しいんだろーなーという事をやってくださる。
INGの舞台を散々観にいってる私なんかは、細かい部分に注目しちゃうんですが。
指の先まで気が入ってるというか。全身に血が通っているというか。

もっともっと磨きをかけて、INGが無敵の集団になればと、切に願ってます。

そんなこんなで評価は星4つ!もっと裏切られたい!
皇帝ガリレオ

皇帝ガリレオ

劇団ING進行形

池袋小劇場(東京都)

2008/09/26 (金) ~ 2008/09/28 (日)公演終了

満足度★★★★

第XI回公演『皇帝ガリレオ』感想。
満足度は4に。それは、これからの期待を込めて。
この作品を5だとしてしまうと、それはきっと嘘になるから。
もっともっと、素晴らしい脚本、舞台を用意してもらわないと困るのですよ。
華々しい活躍を期待している身としては、むしろ1をつけたいぐらい。
この作品を振り返った時に、これに比べたらあの頃は・・となって欲しい。
満足したら、そこで試合は終了ってそれはなんか違うか。

実際ハラハラするような場面もあった気がしましたので。

渾身の作品と銘打ったこの作品。
千秋楽に観に行ったのは、彼等の総決算を観たかったから。
感想を一言で書くならば。

悔しい。

そんな感じ。

どうしても書きたい事がネタバレになりそうなので、ネタバレBOXに書きます。

んー、それにしても観に行って良かった。
毎回彼等は私の創作欲を刺激してくれるので。
負けていられないな、と思う次第であります。

ネタバレBOX

台詞も雰囲気もダンスも立ち振る舞いもING色でしたね。
メインキャスト三人が交差し、交錯し、期待通りの裏切り。
ダンスに関しては凄いなーと思いつつも、個々人のレベルの差を感じました。
それは舞台に置いてもそうだったかもしれませんね。
ハラハラする場面が結構あった気がします。雰囲気も、どこかずれてたり。

はっ。

偉そうに批評する気はさらっさらないですよー。

ただの一観客がつらつら吐いてる感想です。

ごほん、気を取り直して。

どうしても千秋楽という事もあってかなのか。
遅れて入ってくる組(人)が多くて、ちょっとうんざり。
集中が途切れる自分自身の集中力の無さが原因なのかもしれんけども。
一挙手一投足を見逃すまいと観ている自分には、辟易としました。

今回ダンス多かったですよねー。殺陣は三回?二回だっけか。
激しくやるよりも、スローにやる方が何倍も表現が難しいんだろうなぁ。
リズムに乗せたやり取りは、気持ち良かったの一言。
最後の方での唱和は、毎度の事なんだけれども。ぞくぞくしました。

真実の中にフェイクを混ぜて、いつの間にかそのフェイクが本物になっている、みたいな。
そういったやり方は、創作物では当たり前なのかもしれないけれど。
INGはその部分が上手いなぁと感じます。

メインキャストが会話している場面は本当に安心して見ていられる。
それと比較するわけではないけど……という部分はどうしても感じた。
勿体なーい、と思った場面は数知れず。
私は練習の辛さ、努力の量、そういったものを全く知らずに書いているわけですが。
ただ、私にとっては観た回の舞台が真実の瞬間なので。

残念な部分があったのが、本当に残念でした。
どこが、なんていう事は、私なんぞに言われずとも、わかってるはずなので割愛。

さてさて、ガリレオ様ですよ。
ガリレオ狩り、霊。これには気付きませんでしたなー。
相変わらず喋りも動きも風格を漂わせてらっしゃった。
しかし、それ故に浮くというか周りを置き去りというか。
あ、髪型が良かったー。偉人っぽかったもの。
贔屓目に見てると言われてもいいんだけれども。

凄い…良かったです…。

なんて陳腐な感想!でも本当!

メインキャストっつーかヒロインのマリナ様。
いやー、もうね、ときめきますね。ドキドキする場面が一杯ですよ。
上手い表現が思いつかないので非常に俗っぽい言い方をしますが。
ロリっぽい顔立ち&声質、などなど、幼さというかあどけなさをお持ちで。
それ故に、艶っぽい演技が際立ちますなー。ギャップ萌えというか。惚れ。

そして今回出てくるのが割と遅めで、いない?とか思ったヨハネス。笑
脚本の名前を見た瞬間に予感はしておりましたが…。
本に挟まれた手紙のやり取りで、裏切るんだろーなぁと確信。
でも、最後までそれを信じたくなかった俺、可愛い。
貴方は誰も殺してないんだ、という言葉に救われてて良かった。
毒は、そりゃ飲みますよね。
ちょっと疑問に残る行動があったよーな気がしないでもないけど
手紙を見る前の三人の日々が本物だったのなら、それでいいかな。

(珍しく?)ハッピーエンド的なラストが心地良かった。
拍手は今までで一番長かったように思えたし。すばらすぃ。
最後の舞台を降りるまでのやり取りはアドリブなのかな。ちょと気になる。
他の人物についても書きたいんだけども、それはまた後日、きっと多分。笑

「それでも地球は動いている!!」

ガリレオについてちょっと調べてみようと思う、私がいるのでしたとさ。

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