ナイゲン【本ページは2012年版です。ご注意下さい】
Aga-risk Entertainment
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2012/09/22 (土) ~ 2012/09/30 (日)公演終了
満足度★★★★
実は小劇場では珍しいかも知れない、幅広いお客さんが楽しめる作品
見終わって1分程度しか経っていないので、上手くまとめられないが、まずい言いたいのは非常に見ごたえアリってことだろう。
正直に言えば、予告Webページを読んでいた段階では、無難なお話しすぎてあまりそそられないなと言う気持ちもあったが、台本が良く練られており、娯楽要素とテーマ性のバランスが良く、かなり満足出来た。
さらに正直に言ってしまうと、台詞間違いなどもいくつかあったが、それ以上にキャラと演技がとても合致していたため、実在の人物が単に良い間違えただけのように感じられて(養護しすぎ?)、さして気にならなかった。
学生から大人まで、楽しめる作品だと思う。久々に演劇関係者ではない友人を誘ってみたくなった。
FIRELIGHT
たすいち
吉祥寺シアター(東京都)
2012/04/27 (金) ~ 2012/04/30 (月)公演終了
満足度★★★★
くどくど言うまい
29日夜公演終了後のダブルカーテンコールは本物だったと思う。
舞台上では描ききれない、緻密な脚本世界を、きちんと板の上で表現できるようになってほしい。
演出も、演技の統一性を図るという意味で、もっと演出家としての我を出すべきだと思う。
さらなる飛躍を期待します。
【ご来場ありがとうございました】ファミリーコンフューザー/無縁バター
Aga-risk Entertainment
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2011/10/06 (木) ~ 2011/10/10 (月)公演終了
満足度★★★
意外に綺麗なテーマのある作品
アガリスクエンターテイメント、私にとって初見の約1時間ものの2本立て。同劇団の作品は、新宿コントレックスでのコントと前回公演「大空襲イヴ」(約2時間)しかまだ見たことがないが、今作が最も好きだ。もしかしたら作家・冨坂友の真骨頂は、これくらいの尺でこそ発揮されるのではないかと感じた。
正直まだアラはある。ありすぎるほど有る。パッと思いつくことで言えば、本の面では『ファミリーコンフューザー』の主人公の「息子」も、なぜそこまで頑張るのかが、見る者の腹に自然と沈んでこない。
本以上に演技面では、まだまだ詰められる所が無数にある。自然な演技をしないと(不自然さの意味が判らないため)笑えない所が沢山あったのだが、今日はスピードで押し切ってしまっていた。本にせよ演技にせよ、観客が「解釈」ではなく、「補正」しないといけない部分が多いため、無心では笑えないのだ。
そう云うアラの部分は本人達が一番良くわかっていると思うので精進していただくとして、小屋主である私としては今後の期待値も含めて、とても満足できた。
ただ笑わせて終わりではなく、重たいモチーフを何処か爽やかに、そして2本を連続で見せるだけの意味のあるテーマ性でまとめて見せてくれた。
本来はもっとドッカンドッカン笑いが取れるはずの作品である。この先も頑張って欲しい。