Yuwadukiの観てきた!クチコミ一覧

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Call me Connect you〜交渉人遠山弥生〜

Call me Connect you〜交渉人遠山弥生〜

劇団6番シード

六行会ホール(東京都)

2023/04/06 (木) ~ 2023/04/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

時間が経過するごとに新展開が現れてドキドキで、最後までいいドラマを見せてもらいました。宇田川さんの演技がすごかった。
舞台装置が上下に分かれていて、片方がライトが当たっているとき、もう片方が暗転していてもそちら側にいる人が演技をしているところも見たかったけれど目が足りなかったです。
交渉人の呼ばれ方が、相手の人によって「遠山さん」「ばあさん」「おばあちゃん」「ばばあ」「ばあちゃん」とバリエーションがあって、呼ぶ方がどんな人間なのか想像できました。とある人物が交渉人の呼び方を途中で変えるところが、主人公の力が可聴化されたポイントだと思った。
ストーリーに関係しないことでは、卵を冷凍したらどうなるのかググってしまいました。

6人の悩める観客

6人の悩める観客

壱劇屋

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2023/03/03 (金) ~ 2023/03/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

大阪の壱劇屋さんの公演は今回初めて観ました。
書くまでに時間が経ってしまったのでうまくまとまらず普通のことしか書けていないけれど、狂気な部分も沢山あって多層的な内容でした。初めて観る大熊さんがインパクトが強いと思っていたら、小劇場で初めて観る行澤さんはそれを遙かに飛び越えてぶっ飛んでいた。他の大熊さん・行澤さんも観てみたい。

ネタバレBOX

「観客」の劇で舞台装置も客席でこちらの客席と段差がないから、鏡を見ているような感じ。役者の人たちが普段見ている光景はこうなんだ、と思ったり。前説からもう演者が座りだしてシームレスな始まり方だった。
内容は小劇場あるあるも面白かったけど、それを観客に伝えるのにセリフだけではなくてガイド?アテンダント?を入れたのは飲み込みやすかった。劇作家やチラシや注意事項をえっ、こういう使い方するんだ?!という部分が思いもよらず、発想がすごい。
荒人神 -Arabitokami-

荒人神 -Arabitokami-

壱劇屋

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2022/12/21 (水) ~ 2022/12/27 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

五彩の神楽の中で一番ストーリーが見て理解しやすかった。
先に公開されたあらすじから、竹村さんが神になってそれに全出演者が立ち向かう、みたいになるのかと予想していたけれどそこは違いました。

シリーズタイトルが「神楽」という言葉が入っているけれど神楽は神に奉納するもので、最初は舞台の作りが祭壇になっているのかなと思った。でも5作品通して私の解釈ではそれぞれの主人公は「神」だとは思えなかったから、結局ここでの「神」とは何になるんだろうということを考えている。

ネタバレBOX

前半はヒーローのいないまま人の濃い悪意を見ているしかなく、ずっと「辛い…」状態。その状態を壊すための手段が主人公が暗黒神化することだったので、「それでいいの!?」となった。
そこにこれまでの神楽の世界から4人が顕現した時は、衝撃と同時に、前から知っていた好きな人達が加勢しに来てくれた訳だから、嬉しい!という感情が突き抜けていった。(この点については、これまでのどれかの神楽が上演できなかったために一人でも観客から見て「この人誰?」という主人公が出てくる状況にならなくて本当に良かったと思う)

これまでの主人公達が少しずつ助けてくれて、主人公が立ち上がって自分の力で黒い悪感情を振り払って、「一緒に立ってくれる人がいてそして最後は自分なんだね」と思っていたら、ラストは悪役もひっくるめて全てのこれまでの登場人物が楽しそうに踊りまくって、情緒の高低差が激しすぎる。でも楽しかった。

ピンポイントで好きなのは後半の戦いの盲人のシーン。
元に向けて “大丈夫だよ”みたいにニコッとするところが、心踏音ではいなかった笑人だけじゃない仲間達が出来て、自分よりも弱い味方にそんな表情ができるようになったんだという思いと、表情そのものがとても安心できる顔なので。
もう一つ、最後に笑って荒に自分を刺し貫かせるのが他の主人公達と違って唯一前の神楽の中の盲人と笑人の最後の行動と同じだから、余計に盲人が荒に向かって“思い出して”と言っているようだった。
戰御史 -Ikusaonshi-

戰御史 -Ikusaonshi-

壱劇屋

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/29 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

舞台のほとんどが殺陣です。
その一方で、この世のものでないもの、または精神世界もかなりの分量を占めます。冒頭から少し経過したところはまんが日本昔ばなしに出てくるような雰囲気があります。でもホラーではありません。(中の登場人物にとってはそうではないかもしれませんが)
殺陣は、それをしている登場人物を表現するものでもありますが、とある全く別の点が大きいです。これの考察の答えはまだ自分の中では出ていません。
ストーリーを表現する演出方法、表現する出演者はいつも予想を超えて凄いのですが今回は桁違いでした。

心踏音 -Shintouon-

心踏音 -Shintouon-

壱劇屋

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2022/10/19 (水) ~ 2022/10/25 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

前作2演目とは少し違う作品で、初見では内容を把握しきれず複数回見て途中のシーンがどのような意味があったのか分かるタイプでした。演出も繊細で複雑で、観るたびに新しい発見がありました。
公式twitterでは稽古動画を公開されていますが、あれはほんの一部で、料理に例えると、元々良い野菜(殺陣)を使っているのは分かっていて蒸かした欠片を試食させてもらうと味が濃いのですが、そこではまだ他のお肉などの食材(ストーリー、衣装)は投入されておらず、それらを入れてさらに煮込んで(ブラッシュアップ)、最後にブイヨン、スパイス(照明、音響)を併せてようやく完成したものが劇場で食べられます。つまり劇場で観るのが最高という意味です。
(追記)各公演デザート(アフターイベント)付です。前は付かない回もありましたが、今は全回付けてくれるようになりました。さっぱり系ではなく全て濃い目の甘さ(爆笑)がほとんどです。観客には見えないけれど、どれもきちんと仕込みをして美味しく(楽しく)してくれたんだと感じられました。

賊義賊 -Zokugizoku-

賊義賊 -Zokugizoku-

壱劇屋

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2022/09/21 (水) ~ 2022/09/27 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

壱劇屋さんで初めて見た憫笑姫がとても良かったのでこちらも行くことに決めました。
印象は、確かに「ポップでキュート」だけれどそれと同時にストーリーと登場人物設定ががっちり好みに合い、今回もおかわり観劇しました。
自分がはまった部分があらすじや公式twitterからは想定できないところでした。外から見えていると思っている以上のものが劇場で観られます。

ネタバレBOX

公式がアーカイブサイトを作成してストーリーと劇中写真を掲載してくださっているので、ストーリー重視の方はここを見てみるのもよいと思います。
https://gosainokagura2022.wixsite.com/gosainokagura
憫笑姫 -Binshouki-

憫笑姫 -Binshouki-

壱劇屋

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2022/08/17 (水) ~ 2022/08/23 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

今回がこの団体の公演の初めての観劇でした。
HPで演出の動画を見てはいました。でもワードレスということで自分がこの演劇空間に入り込めるか最初は不安だったのですが、いい意味で想像を裏切られました。
物語がしっかりあって、殺陣以外の演技も一つ一つがとても細かくて、また、音楽が演技と合わさることでより物語が力を増していました。引き込まれて気づけば2回リピートしました。
直前になって公演を知ったのでスケジュールが合わなかったのですが、本当はもっと見たかったです。
セリフがない分一人一人の何気ない動きが後になって実は重要なことだったりするので、最初は目が追い付かず分からないこともあるので、何回も見た方が深く分かって楽しめると思います。

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