満足度★★★★★
14日14時の回観劇してきました。iakuさんの作品はこれが初めてで作風もなにも知らないまま、推している方が出るということでチケット予約して飛び込みました。
面白い、という言葉では表せない作品だと思います。
正直見終わってすぐにこの舞台が良かったのか結論を出せないでいました。かといって悪いとも言えません。
(お恥ずかしながら、1回の観劇で物語や人の心の動きを読み解くというのは難しいのだなとこの作品で気づかされました)
ネタバレBOX
親子が良い意味で前に進めたことに安堵のようなものを感じながらも自分の中でこうちゃんとトコちゃんについて妙な抵抗があり、もやもやしていたのですが迷いながらも台本を購入し、読み終わってからは良かったと胸を張って言えます。
自分勝手のように捉えていて、実のところありふれていて、悪意が無かった。(だからといって良いってことはやはりないし、好ましい部分・好ましくない部分はあります)
胸の話、好きな男の子の話、悲しい出来事、悪意ない言葉、母子関係もそのほとんどはありふれた要素ですが、この戯曲には胸を掴んで離さない魅力があると思いました。
私たちの人生もずっと悲しく生きていくということほとんどなく、それでもやっぱり酷く落ち込んだり、夢中になってそれどころではなかったり、自分の欲望に向き合ったり、期待を胸に抱いたり、自分なりに頑張って生きてみたり、登場した5人も遠いようで近い距離にあるような気がします。
親子がこれからを力強く生きていくきっかけ、はじまりの物語だったのかなと感じました。
この作品に出会うことができて良かったです。