ざらば
新宿公社
劇場MOMO(東京都)
2021/09/10 (金) ~ 2021/09/14 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
パンフレットの配役を見た時、兼役があまりに多く「ワーオこれは難しいかも」と思いましたが、芝居の流れを追っていくと自然と入ってくるものだし、根底にある点と点のつながりがわかってくるとドラマの中にぐいぐいと引き込まれて面白かったです。
シーンそれぞれの見せ方が映画的というか映像化されても大丈夫なように作られているなという印象で、舞台よりも更に広い空間がイメージしやすい仕上がりで、素人目線ながらもよくできてるなと思いました。
全体的に花屋なシーンが全て好きでした。上手いし、明るいし、ほっこりしました。
いざ、生徒総会
filamentz
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2019/06/11 (火) ~ 2019/06/17 (月)公演終了
満足度★★★★★
コメディ要素がストライクゾーンで笑った。
大人と子供の狭間で、正論を取るか正義を取るか、個を取るか全をとるかみたいな、テストとは違って正解のない問題に直面してどう向き合うか、それぞれの立場に共感させられる出来事を、最後に凝縮させた5話まで見きったとき、いいものを見たなと満足感に溢れました。
モノローグの差し込み方がとても漫画的というか、コメディ的でスピード感があって邪魔にならないテンポでした。
役名が俳優の名前そのままというのは初めてで、役柄を好きになると俳優も好きになっちゃうという仕掛け(なのかはわからない)が面白い。
カタロゴス-「青」についての短編集-
劇団5454
赤坂RED/THEATER(東京都)
2019/12/13 (金) ~ 2019/12/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
笑いとシリアスと掛け合いの楽しさの中に、誰もがどこかしら「あるよね、こういうことが」と、どこか共感できる心の動きにあっという間に時間が過ぎました。3本めは手をたたいて笑いました。
演劇で1時間ものちょっぴり短めの話はよく見たのですが、今回みたいな30分程度×3本それぞれを俯瞰で見るような仕組みは初めて見ました。それぞれが個性的で、幕の内弁当のような、いいところをぎゅぎゅっと集めたような豪華さがありますね。
演劇を見慣れていない人には、この長さは丁度いいですね。
夏への扉
演劇集団キャラメルボックス
サンシャイン劇場(東京都)
2018/03/14 (水) ~ 2018/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★
原作は未読で、今回の舞台で初めて触れました。俳優の演技がコミカルで楽しくは見れたものの、ストーリーの展開上、流石に猫役というのは無理がある。意外性は十分でしたが。
キャラメルボックスは、クロノスシリーズや時をかける少女などの時間を超えたストーリーには全幅の信頼がおけますね。安心して見れます。
ハンムラビの箱庭
ZERO BEAT.
Geki地下Liberty(東京都)
2018/07/13 (金) ~ 2018/07/22 (日)公演終了
満足度★★★★
劇場という舞台装置が、ストーリーのシチュエーションとよく合うんですね。よくお芝居で密室系等があるのも頷けます。
登場人物が多いし、退場できない環境でキャラクターにぐっと引き込む要素がたくさんありました。救えないやつから憎めないやつまで含めて。
ダディ・ロング・レッグズ ~足ながおじさんより~
東宝
シアタークリエ(東京都)
2014/03/01 (土) ~ 2014/03/22 (土)公演終了
満足度★★★★★
シアタークリエで初演と再演を観ましまた。再再演はチケットが取れずDVDで見たのですが、再演時とは大分歌が増え、歌詞も変わりました。でも、何度見ても素晴らしいですね。
カントリー的な楽曲は聞いていて飽きません。
ジルーシャとジャービスのデュエットは最高です。「他の子のように」が特にお気に入りです。
井上芳雄さんと坂本真綾さん以外のキャストは思いつかない。アフタートークの掛け合いがどんどん面白くなって来ました。
生きる
ホリプロ / TBS / 東宝 / WOWOW
赤坂ACTシアター(東京都)
2018/10/08 (月) ~ 2018/10/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
豪華キャストの面々のほとんどはテレビや映画で見る人でしたが、舞台でさらに輝きを増す人っているんだなと感心しましました。
ミュージカルということで、映画よりポップながらも、最後にぐっと涙を誘う良い作品でした。
課長役は市村正親さんの回でした。
スケッチ
劇団5454
劇場HOPE(東京都)
2018/11/22 (木) ~ 2018/11/25 (日)公演終了
満足度★★★★
限られたシチュエーションでの2人芝居ということで、はじめは片方の芝居臭さに違和感を感じたのですが、それはストーリーの設定上の必然だったんだと後で気がついて見方がぐっと変わりました。
仕掛けに騙された。悔しい、楽しい。
舞台『逆転裁判 - 逆転のGOLD MEDAL -』
舞台『逆転裁判 -逆転のGOLD MEDAL-』製作委員会
THEATRE1010(東京都)
2019/01/16 (水) ~ 2019/01/21 (月)公演終了
満足度★★★
衣装と物販、美術の力の入れ方に対して、芝居としてはあまりお勧めできません。
ゲームの逆転裁判が好きだという贔屓目で見ても、芝居以外の楽しみ方ができる人でないとキツイ。
オバちゃん役だけは素晴らしかった。手放しで素晴らしかった。
2.5次元というジャンルは初めて観たけど、もういいや。見た目を再現することに関してだけは評価できます。ただし、セリフなしで。
リトル・ドラマー・ボーイ
演劇集団キャラメルボックス
サンシャイン劇場(東京都)
2018/12/15 (土) ~ 2018/12/25 (火)公演終了
満足度★★★★★
ストーリーテリングのわかりやすさは成井さん脚本の特徴ですが、今回は展開がひねってひねって、最後のシーンに着地した時に「めっちゃ面白い!」と膝を打ちました。
リトル・ドラマー・ボーイという演目名からは、ストーリーがかけらも連想されないものの終わってみるとなるほどと思わせるあたり、匠だなと感じました。
シリアスと笑いのバランスが楽しい演技でした。
観劇した時は大内厚雄さんの2000ステージ記念でもあって嬉しいことです。
ト音
劇団5454
赤坂RED/THEATER(東京都)
2019/03/27 (水) ~ 2019/04/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/04/02 (火) 19:30
何気なく聞き流してしまうようなセリフに散りばめられた伏線を、鮮やかに回収していく魅せ方と演出の仕方が、観ていて爽快でした
かけあいのテンポがとてもうまく、演者さんの実力と再再演による場数によるものなのかなと感心しました。
舞台美術そのものをストーリーに絡めて、場面転換だけでなくメッセージを強調するのに効果的に使われていて視覚的な楽しさがありました。凝り過ぎたセットを大回転させるよりも、自分はこう行った想像の余地のあるニュートラルな美術が好きです。
いい芝居を観ると、その内容についてあれこれ考えたくなるのが楽しいです。