HEISENBERG【Aキャスト全公演中止】
conSept
ザ・ポケット(東京都)
2022/07/29 (金) ~ 2022/08/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
不確定原理の寓意は特に意識しなかった。とにかくジョージーという女が変わり者でこの人病気?と思わせるような危ない言動があり、アレックスがそれに振り回されながら引き込まれていくような展開で、明確に転換する場面と相まってシュールな芝居の印象を受けた。小島聖さんを久しぶりに舞台で見たが、この役によく填まっている。
ブレスレス【7月15日~25日公演中止】
燐光群
ザ・スズナリ(東京都)
2022/07/15 (金) ~ 2022/07/31 (日)公演終了
連結の子
ONEOR8
すみだパークシアター倉(東京都)
2022/06/30 (木) ~ 2022/07/10 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
いちおう東武線沿線の劇場で最寄り駅が特急停車駅だし・・・何となく親近感がわいて納得。開演前のグッズ販売のアピールがしつこい感じがあり、開演前の非日常への心の切り替えタイムが害される。観客にとって、幕が上がる前から観劇が始まっていることに配慮して欲しい。
高橋長英さんと藤田弓子さんのベテラン勢の演技に味があって良かった。
『Drunk-ドランク-』
singing dog
サンモールスタジオ(東京都)
2022/06/30 (木) ~ 2022/07/04 (月)公演終了
JACROW#28『鶏口牛後(けいこうぎゅうご)』
JACROW
座・高円寺1(東京都)
2022/06/23 (木) ~ 2022/06/30 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
2通りのストーリーが前半と後半でまったく分けられてそれぞれリアルな展開として提示されるが、最後のまとめ方には暗示的なものを感じさせて興味深い。
田園1968
文学座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2022/06/17 (金) ~ 2022/06/25 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
年の功というか、お婆ちゃんの言うことはどれも含蓄と知恵を感じさせた。
ところで、「この一家の家事を誰がやっているんだろ?この父親はやりそうにないし・・・」と、余計なことを考えてしまった。
夏至の侍
劇団桟敷童子
すみだパークシアター倉(東京都)
2022/06/07 (火) ~ 2022/06/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
すべてが素晴らしいが、特筆したいのは、この劇団らしいすごい舞台装置。劇が始まる前、左右脇の、材木を組み上げたセットでまず驚かされた。そして、劇が始まった後は、・・・最後まで驚きが絶えない。
Secret War-ひみつせん-
serial number(風琴工房改め)
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2022/06/09 (木) ~ 2022/06/19 (日)公演終了
マックス・フリッシュ「バイオ・グラフィ: プレイ(1984)」
shelf
シアタートラム(東京都)
2022/06/09 (木) ~ 2022/06/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
興味深い設定のストーリー。主人公は結局自分の人生をどう変えたかったのだろう?
シアタートラムの幅広い舞台のうち左側にやや偏ってしまった感がある。
パスキュア
GROUP THEATRE
浅草九劇(東京都)
2022/06/01 (水) ~ 2022/06/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
本が良くできている。こういう芝居を見ると、人の生と死についてあらためて考えてみたくなる。演出も兼ねる梶原氏の演技が出色。
タイトルがピンと来ないが・・・。
貴婦人の来訪
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2022/06/01 (水) ~ 2022/06/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
元の本がどうなっているのかわからないが、独特な面白い演出ゆえに、このシリーズの中で人間や人間社会に対する厳しい批判が一番わかりやすく感じられる。正義があやふやになるほど正義、正義と連呼される滑稽さ。それにあの、間抜けな繰り返しにすぎない貴婦人のテーマソングは何だ?(笑)
ポイントは、校長先生のセリフにあるかなと思ったが、その役に青年座の津田さんが配されるなど、錚々たる俳優陣も見応えがある。
夫婦レコード
劇団青年座
俳優座劇場(東京都)
2022/05/27 (金) ~ 2022/06/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
中高年にとっては懐かしい昭和の良き時代を舞台にした、現代ではいささか古めかしいと感じられるストーリで、父や母の死や病気をきっかけに家族たちが全員集まってそこでいろいろ騒動が起きるという常套的な展開だが、さすが青年座の俳優たちに演じられると、ありふれたドタバタシーンも質が高くて見ていられる。5人の娘たちと関係も良好で慕われ頼られている父親は、なんと幸せなことか。令和ではちょっと見かけないのではないか。
孤という毒
獏天
サンガイノリバティ(東京都)
2022/05/14 (土) ~ 2022/05/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
本当にこんな相談員がいたら失格だし、ストーリーもあまりにも都合良く展開しすぎるきらいはあるが、そのあたりのリアリティのなさは芝居の上ということで見逃せば、やはり出演者の演技の熱量を見るべき芝居。借景が効果的に使われているあたりもなかなか良かった。
黒塚~一ツ家の闇
流山児★事務所
ザ・スズナリ(東京都)
2022/05/13 (金) ~ 2022/05/22 (日)公演終了
ロビー・ヒーロー
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2022/05/06 (金) ~ 2022/05/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
このシリーズの前回のプロダクションほどではないが、これもなかなか一筋縄にはいかない会話劇。それぞれの登場人物たちの言動に正義と利己が混じり葛藤する会話が延々繰り返されたあげく、問題は残されたままスッキリしない幕切れとなる。善悪や正誤がスッキリ割り切れない今の社会や人間の姿そのままを映している印象。
4人の俳優いずれも好演で、特にジェフ役は素晴らしい演技。マンションの入り口ドアの外側と内側がくるりと入れ替わる回転舞台の演出が興味深い。
骨を捨てる
くちびるに硫酸
シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)
2022/05/05 (木) ~ 2022/05/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
家庭内暴力や貧困などの問題を含む暗く憂うつなストーリーだが、そういう芝居にありがちな耳障りなだけの絶叫シーンはなく、姉妹の会話を中心に静謐といってもよい雰囲気の中で物語が進んでいく台本が実によくできている。時折挿入される過去の場面や母親の独白シーンが効果的で、スクリーンや簡素な舞台セットをうまく使った演出も印象深い。
暗く希望の少ないストーリーだが、弱き人間に対する作者の暖かいまなざしが感じられ、共感させられる。
5月35日
Pカンパニー
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2022/04/20 (水) ~ 2022/04/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
今こんな時期にこの台本を舞台にかける意義の深さを想う。香港のことを思い出した。世界では、風化させてはならない出来事が、後から後から起こるものだな、と。
瘡蓋のメロディ
劇団虚幻癖
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2022/04/20 (水) ~ 2022/04/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
俳優陣の頑張りは認められるが、Kassaiのような小さな劇場であんなにも大声を出すことはないだろう。聞いていて軽い頭痛になるほどで、かえってセリフが聞き取れず、ストーリーがなかなか掴めなかった。ストーリーの条件にも少々無理があり、ついていけなかった。自分の歳のせいか?
〈シアター風姿花伝劇作家支援公演〉『風-the Wind-』
HANA'S MELANCHOLY
シアター風姿花伝(東京都)
2022/04/16 (土) ~ 2022/04/25 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
なるほど良く作られたストーリー。後半に進むと、現実と夢のような話とがうまく織りなされて、好ましい印象を残す。
演出の問題だが、舞台の前のほうで座っての演技など、演技位置が低いシーンが時々あって、そういう時は、小さな劇場にも関わらず後ろの座席からは俳優の姿がほとんど見えなかった。もったいない。
偏執狂短編集V 前夜祭
劇団パラノワール(旧Voyantroupe)
すみだパークシアター倉(東京都)
2022/04/16 (土) ~ 2022/04/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
黒の章を観劇。今回はあえて表現を抑えた前夜祭ということらしいが、「H+」と「メンゲレ・・・」は奇想的・幻想的で素晴らしい作品(ヒトラーやメンゲレを絶対悪とする海外では翻訳できなさそうだが)。だけど「黒髪と・・・」は個人的にはガッカリ。話がつまらなく大声ばかり聞かされた印象。