アイルランド発- 対立と融和をめぐるモノガタリ ~現代新進作家とアイルランド
公益社団法人 国際演劇協会 日本センター
オメガ東京(東京都)
2022/12/21 (水) ~ 2022/12/25 (日)公演終了
殺意
秋田雨雀・土方与志記念 青年劇場
青年劇場スタジオ結(YUI) (東京都)
2022/12/06 (火) ~ 2022/12/18 (日)公演終了
栞
TinT!
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2022/12/14 (水) ~ 2022/12/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
毎年この時期にだけ公演をやるようだが、ここ数回は現代史のちょっとマニアックで面白い所を突いてくる。今回はルイセンコ。同じようなことは現在も私たちの周囲で、会社で、しばしば起こっている。ルイセンコの元部下を語り手にすることで、観る者に問いかけ、物語にわかりやすさと同時に深みを与えている。タイトルの付け方もセンスがあって印象深い。権力者の後ろ盾を笠に着る傲慢な生物学者を天真爛漫なお嬢さまが簡単にやり込める場面は痛快。終盤の「二人は気が合いそうなのに・・・」も皮肉が効いている。
三人姉妹
アトリエ・センターフォワード
シアターX(東京都)
2022/12/07 (水) ~ 2022/12/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
古典的な名作で俳優陣の演技も高水準だが、宣伝していないのか劇場のロケーションが悪いのか、客の入りがあまり良くなかったのは残念。そのおかげで悠々と観ることができたのだが。演出よりも演技で見せる。
夜明けの寄り鯨
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2022/12/01 (木) ~ 2022/12/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
天井の鏡はこの演出のためだったのか、と。
この作品では、あえて何かを裁いたり、あるべき理想を示したり、白黒つけたりはしない。そこが気になるという人もいるだろうが、そういう決着のない曖昧さを受け入れられればまあまあ味わいのある芝居だと思う。役者たちは、主役をはじめみんな好演で、観るに値する。
千一夜
ONEOR8
新宿シアタートップス(東京都)
2022/11/26 (土) ~ 2022/12/04 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
巧妙なストーリーで面白かった。それより、新宿シアタートップスに初めて行ったが、あんな感じで4階まで上っていくのか。随所に劇場係員を配置して、なかなか大変だなあ、と。
私の一ヶ月
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2022/11/02 (水) ~ 2022/11/20 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
なんとも不思議な魅力を持った作品。よくこんな構成を思いつくものだ。あらすじの前知識なしで観劇した。最初、物語がよく見えて来ないし、コンビニで買い物を延々繰り返すシーンはいったい何なのか、と不思議だったが・・・。現実感がなく、どこか幻想的で、でも気づいたらいつの間にか登場人物の心の奥底に入り込んでいた、というような。
キョウカイセン
JACROW
駅前劇場(東京都)
2022/11/17 (木) ~ 2022/11/23 (水)公演終了
そんなに驚くな
名取事務所
小劇場B1(東京都)
2022/11/11 (金) ~ 2022/11/20 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
風変わりな家族の、不条理でブラックユーモアが効いたストーリーで非常に面白い。韓国の演劇作品は高水準のものが少なくないようだ。女優のはっちゃけたテンション高い演技もなかなか楽しめる。
猫、獅子になる
劇団俳優座
俳優座劇場(東京都)
2022/11/04 (金) ~ 2022/11/13 (日)公演終了
欲望という名の電車
文学座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2022/10/29 (土) ~ 2022/11/06 (日)公演終了
検察官
劇団1980
俳優座劇場(東京都)
2022/10/26 (水) ~ 2022/11/01 (火)公演終了
せんにゅうかん〜ラスト・フレンド
株式会社リッチマーケティング
サンモールスタジオ(東京都)
2022/10/25 (火) ~ 2022/10/30 (日)公演終了
レオポルトシュタット
新国立劇場
新国立劇場 中劇場(東京都)
2022/10/14 (金) ~ 2022/10/31 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
重厚な物語だが、こういう演劇は観る前に家族・家系関係が頭に入っていないと誰が誰やらわからなくなるので注意が必要。冒頭の場面で名前がドーッと出てくるが、ピアノの音が重ねられているので少々聞き取りにくい。しかも、急ぎ足というか、時代の進行がちょっと速い気がした。丹念にやれば上演に3時間以上かかっても不思議でないような時代範囲だが、2時間20分ということで、これはオリジナルの通りなのか、それともセリフや場面をカットしているのか?
月は夜をゆく子のために
トランスレーション・マターズ
すみだパークシアター倉(東京都)
2022/10/08 (土) ~ 2022/10/19 (水)公演終了
A・NUMBER
サンライズプロモーション東京
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2022/10/07 (金) ~ 2022/10/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
不条理劇ではないが、全体として意味を取りにくく、少々難解と感じられる。観客に集中力と注意力を要求する芝居といえるのではないか。配信もあるので、もう一度よく観てみたい。
どこか自分勝手で上っ面だけで他者への共感を欠く父親役を益岡徹氏が上手く演じていると思う。
「カレル・チャペック〜水の足音〜」
劇団印象-indian elephant-
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2022/10/07 (金) ~ 2022/10/10 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
評伝劇はあんまり面白くないと思うのが多かったのだが、これはまあまあ面白い。それはチャペックの生きた時代のチェコの特性がドラマに色濃く反映する要素になっているからだろう。軍医の友人と大統領の役がストーリーの中でとても良く活かされた台本。
どうでもいいことだが、兄家族と弟夫婦が同居しているアパートメント?
燐光のイルカたち
劇団青年座
ザ・ポケット(東京都)
2022/09/23 (金) ~ 2022/10/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
物語の設定としてはイスラエルとパレスチナのような関係が下敷きになっている。
冒頭、主人公が若者をどうしてあんなに驚いた顔で見ていたのか、その意味がストーリーが進むとわかってくる。過去と現在を交互させるのはよくある構成だが、この作品では非常に効果的で主人公の現在の心境をより強く印象づける。
12人の淋しい親たち
劇団時間制作
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2022/09/22 (木) ~ 2022/10/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
台本にもっとリアリティが欲しいと感じてしまうのだが・・・。
陪審員物は、あんなふうに過剰にバカっぽいキャラクターをたくさん出してごちゃごちゃな動物園状態にしないとドラマになりにくいのだろうか。一生に一度あるかないかの、誰もが重圧と緊張を感じるであろう裁判陪審(しかも親による幼児殺害という深刻な事件)という公の場なのに、まるでピクニックのように楽しげな雑談で盛り上がったりとか、人前で臆面もなく偏見アクセル全開で暴走したりとか、有り得なさすぎるように思う。あれではバカの見本市状態。
それとも、有名な映画を含め過去の陪審員物作品ですでにやれることはやり尽くされていて、もう相当無理な設定をしないと新しいことをやるのが難しいのかも。
『やってきたゴドー』『ああ、それなのに、それなのに』『病気』
名取事務所
吉祥寺シアター(東京都)
2022/09/23 (金) ~ 2022/10/02 (日)公演終了