あーぶくたった、にいたった
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2021/12/07 (火) ~ 2021/12/19 (日)公演終了
vitalsigns
パラドックス定数
サンモールスタジオ(東京都)
2021/12/17 (金) ~ 2021/12/28 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
パラドックス定数の舞台は1年ぶりに観たが、今回も期待を裏切らない。
最初、会話の噛み合わない不条理劇風に感じられたが、中盤以降はやはりこの作家だなと唸らされた。この作家の発想力に脱帽。
ダウト 〜疑いについての寓話
風姿花伝プロデュース
シアター風姿花伝(東京都)
2021/11/29 (月) ~ 2021/12/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
これほど高水準の舞台にはそうそうお目にかかれるものではない。
ところで最後のセリフ、あれだけでは観る人によってはその意味を誤解してしまうかも、という気がしてしまうが、それをもスッキリしない謎のままにしておく、という意図なのか・・・。
Hello ~ハロルド・ピンター作品6選~
文学座
文学座アトリエ(東京都)
2021/12/03 (金) ~ 2021/12/15 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ハロルド・ピンターの短編6作品を一度に観ることができたのはうれしい。
どこまで行っても辻褄の合わない迷宮に入っていくような気分にさせられ、集中していないと何もわからなくなってしまうが、演出や実力ある俳優たちの演技のおかげでいろんなイメージを与えられ鑑賞を助けてもらえる。
蘇る魚たち
O企画
OFF OFFシアター(東京都)
2021/12/01 (水) ~ 2021/12/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
観劇前に、当日パンフレットの人物相関図や作家のコメントを読んでおくと劇中いろいろわかりやすくなって良いと思う。
性暴力被害者が抱えることを強いられる問題の難しさ、被害未経験者との間の溝や疎外に胸が締めつけられる。重くシリアスな内容ではあるが、悲痛になりすぎずどこかカラッとした感じがあるのは作家の作劇ゆえかそれとも俳優たちの個性ゆえか。金魚のメタファーも良い。
イロアセル
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2021/11/07 (日) ~ 2021/11/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
奇妙な設定のストーリーだが基本的にわかりやすく面白い。だが終盤の展開が端折ったように急に速く感じられ、ついていけなかった。アズルが何を考えているのかよくわからず、キャラクターとして違和感があった。
面と向かって
劇団俳優座
俳優座劇場(東京都)
2021/11/05 (金) ~ 2021/11/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
芝居としてはおもしろく、よくあるパターンではあるが、いろんな話が暴露されて登場人物たちが言い訳でジタバタさせられ、思わず笑ってしまう場面もある。しかし、修復的司法というらしいが、その場で、事件の背景とは言え、あんなに広範囲の個人的な話や企業経営に属する事項を取り上げたりするものなのだろうか。
エレモア・ムーブ
バンタムクラスステージ
王子小劇場(東京都)
2021/10/22 (金) ~ 2021/10/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
特に主人公役が素晴らしいと思う。魅力たっぷりにエレモア・ノートンという人物を表現していた。ストーリーもテンポ良く展開し、楽しめる舞台。
ピンク
猫のホテル
ザ・スズナリ(東京都)
2021/10/06 (水) ~ 2021/10/13 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
30周年とのことだが、ずっと同じ仲間で芝居を続けてきたというのは驚異的だ。今回のストーリーも、暗いのか明るいのかわからなくなるぐらい面白い。芝居をやる楽しさが伝わってくる。
ぶれる境界
家で出来る演劇
北千住BUoY(東京都)
2021/10/01 (金) ~ 2021/10/03 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
他愛もない会話から物語が徐々に佳境に入っていく展開はなかなか良かった。イザナギ・イザナミ神話の引用も興味深い。あらすじとして書かれている内容とちょっと印象が違った。
喫茶店が普通に営業している横で芝居をやるんですね。
灯に佇む
名取事務所
小劇場B1(東京都)
2021/09/24 (金) ~ 2021/10/03 (日)公演終了
ズベズダー荒野より宙へ‐
劇団青年座
シアタートラム(東京都)
2021/09/10 (金) ~ 2021/09/20 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
死ぬまで名前が伏せられていたというソ連のロケット科学者にスポットライトを当てた硬派なストーリーが粛々と進んでいくという印象。作家は、ロケット技術や当時のソ連の科学者と政治状況の関わりなど、かなり考証しているのだろう。何だか難しそうな言葉が並んだセリフを、ほとんど噛まずにまくしたてられる俳優たちの技量にも感心させられる。硬派なストーリーゆえにフルシチョフのユーモラスさが目立って面白い。
戒厳令
劇団俳優座
俳優座スタジオ(東京都)
2021/09/03 (金) ~ 2021/09/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
圧制者が人々の自由を奪い圧制者に忠実な奴隷にしてしまおうとする恐怖政治は今でも現実に日本の周囲でも起こっており、それを想起させるカミュの戯曲だが、よく観てみると、デスノートみたいなものが出てくるし奇想天外なところがある。そういえば、カミュには「ペスト」という小説もあるが、本作のペストは悪魔のような圧制者。
主人公とペストによる大衆の醜さに関する舌戦は今ひとつ噛み合っていないように感じた。
建設現場の足場みたいなものを組んだ高低のある舞台や4つのディスプレイはシンプルだが効果的に活かされており、実力ある俳優たちのプロらしい演技でベタになりそうな場面や所作でもしっかり水準を保ち鑑賞に堪え得るものになっているのはすばらしい。
森 フォレ
世田谷パブリックシアター
世田谷パブリックシアター(東京都)
2021/07/06 (火) ~ 2021/07/24 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
3時間をゆうに超える長大な作品だが、つらいことはない。むしろ最初の20分ぐらいが、意味がよくわからず眠たくなるが、それを過ぎると最後までずっと面白くて集中できる。それどころか、後半は展開が速くて登場人物の名前や関係性がよく飲み込めず「ちょっと待ってくれ!もっとゆっくり!」と言いたくなるぐらい。謎の答えがすべて明瞭に示されるわけではない。
俳優陣の演技はどの人もすばらしい。舞台上の演出がもう少しいろいろあったらなと感じた。
反応工程
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2021/07/12 (月) ~ 2021/07/25 (日)公演終了
hedge 1-2-3
serial number(風琴工房改め)
あうるすぽっと(東京都)
2021/07/08 (木) ~ 2021/07/19 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
今回、3作ともすべて観た。
2作目(2幕目)は異質だが、この作家の企業物は、問題や事件が起こったりするにせよ、社員たちはみな仲が良く、眩しいぐらいに明るく前向きで希望に溢れている感じがして、そこは例えばJACROWの企業物などとは異なる特徴的な印象。
別役実短篇集 わたしはあなたを待っていました
燐光群
ザ・スズナリ(東京都)
2021/06/25 (金) ~ 2021/07/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
4つの作品のどれも奥深く素晴らしかったが、個人的には特に『眠っちゃいけない子守歌』の孤独感というか何とも言えない寂しさのようなものに感じ入った。あらためて別役実は凄い作家だと再認識した。これらの作品を取り上げてくれた燐光群に感謝したい。
インク
劇団俳優座
俳優座スタジオ(東京都)
2021/06/11 (金) ~ 2021/06/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ひものカーテンみたいな演出が効果的。ストーリーの内容自体は、ネット時代の現在の視点で見てしまうといささか陳腐というか、外国の時代劇を観ている感覚がある。そう言えば、日本の新聞も、すっかりオワコンというか、読むのは高齢者ぐらいしかいなくなってしまったような・・・。
キネマの天地
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2021/06/05 (土) ~ 2021/06/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
少々無理があるストーリーだがコメディだから許されるし、過剰演技も見ていて楽しい。俳優たちが活き活きと楽しそうに演じている印象。劇中で示される演劇論や演技論も興味深い。
JACROW#30『鋼の糸』
JACROW
駅前劇場(東京都)
2021/05/26 (水) ~ 2021/06/01 (火)公演終了