アンチポデス【4月3日、4日のプレビュー、4月8日~13日公演中止】
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2022/04/03 (日) ~ 2022/04/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
今までいろいろ変わったストーリーの芝居を観てきたが、これもまた変わった話。会議の目標はわからないでもないが手法が抽象的で統制の取れていない会議の中に観る者も放り込まれ、ともに混乱と迷走と出口のない焦燥の道をたどらされる。最後のあっけなさは(何か意味があるのだろうが)唖然。新国立劇場のプロダクションでこんな観劇体験をするとは。ついていけない客も多かったのでは?正直言って、どう捉えたら良いかわからない。
民衆の敵
ハツビロコウ
小劇場B1(東京都)
2022/03/29 (火) ~ 2022/04/03 (日)公演終了
ピローマン The Pillow Man
演劇集団円
俳優座劇場(東京都)
2022/03/17 (木) ~ 2022/03/21 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
観終わった後の観客たちの衝撃を受け茫然とした顔の表情がすべてを物語っているように思うが、もう一度観てストーリーをよく飲み込みたい気持ちに駆られる。一度観ただけでは、まだ理解度が足りず満足できないように思う。
サヨナフーピストル連続射殺魔ノリオの青春
オフィスコットーネ
シアター711(東京都)
2022/03/11 (金) ~ 2022/03/21 (月)公演終了
「ペーター・ストックマン」~「人民の敵」より
名取事務所
吉祥寺シアター(東京都)
2022/02/19 (土) ~ 2022/02/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
オリジナルからいろいろ変更が加えられているが、そのため非常にわかりやすくなっているし、町長の性別を女性に置き換えるアイデアは、こんなにも物語の印象が変わるものなのかと感心させられた。
ナイフ
水戸芸術館ACM劇場
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2022/02/04 (金) ~ 2022/02/06 (日)公演終了
だからビリーは東京で
モダンスイマーズ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2022/01/08 (土) ~ 2022/01/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
特段変わった設定がなされているわけでなく、劇団物として目新しいわけでもない感じのストーリーなのに、なぜか意外性というか不思議な面白さがある。滑稽な場面や心を動かされる場面があり、楽しませてくれる。
最初と最後のシーンが繋がってなぞる趣向の芝居はたくさん観たが、観る者の心にこれほど違いを生み出せるのかと感銘を受けたことはなかなかない。
カミノヒダリテ
劇団俳優座
俳優座スタジオ(東京都)
2022/01/07 (金) ~ 2022/01/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
主人公本人と人形のキャラクターの演じ分けが、よく混乱しないものだと感心した。左手のタイロンがもう一人の登場人物としてはっきりと感じられた。
最後、急に収束してしまう感がなきにしもあらずだが、ストーリーも面白かった。
頬
TinT!
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2021/12/16 (木) ~ 2021/12/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
実在の人物を登場させて(名前を変えることでフィクションの枠は守っているが)、歴史上の出来事の裏側を描くストーリーは想像力を刺激されて楽しい。印象に残るセリフがいくつもあり、いろんな点で今の日本社会にも通じるものがある。
あーぶくたった、にいたった
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2021/12/07 (火) ~ 2021/12/19 (日)公演終了
vitalsigns
パラドックス定数
サンモールスタジオ(東京都)
2021/12/17 (金) ~ 2021/12/28 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
パラドックス定数の舞台は1年ぶりに観たが、今回も期待を裏切らない。
最初、会話の噛み合わない不条理劇風に感じられたが、中盤以降はやはりこの作家だなと唸らされた。この作家の発想力に脱帽。
ダウト 〜疑いについての寓話
風姿花伝プロデュース
シアター風姿花伝(東京都)
2021/11/29 (月) ~ 2021/12/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
これほど高水準の舞台にはそうそうお目にかかれるものではない。
ところで最後のセリフ、あれだけでは観る人によってはその意味を誤解してしまうかも、という気がしてしまうが、それをもスッキリしない謎のままにしておく、という意図なのか・・・。
Hello ~ハロルド・ピンター作品6選~
文学座
文学座アトリエ(東京都)
2021/12/03 (金) ~ 2021/12/15 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ハロルド・ピンターの短編6作品を一度に観ることができたのはうれしい。
どこまで行っても辻褄の合わない迷宮に入っていくような気分にさせられ、集中していないと何もわからなくなってしまうが、演出や実力ある俳優たちの演技のおかげでいろんなイメージを与えられ鑑賞を助けてもらえる。
蘇る魚たち
O企画
OFF OFFシアター(東京都)
2021/12/01 (水) ~ 2021/12/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
観劇前に、当日パンフレットの人物相関図や作家のコメントを読んでおくと劇中いろいろわかりやすくなって良いと思う。
性暴力被害者が抱えることを強いられる問題の難しさ、被害未経験者との間の溝や疎外に胸が締めつけられる。重くシリアスな内容ではあるが、悲痛になりすぎずどこかカラッとした感じがあるのは作家の作劇ゆえかそれとも俳優たちの個性ゆえか。金魚のメタファーも良い。
イロアセル
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2021/11/07 (日) ~ 2021/11/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
奇妙な設定のストーリーだが基本的にわかりやすく面白い。だが終盤の展開が端折ったように急に速く感じられ、ついていけなかった。アズルが何を考えているのかよくわからず、キャラクターとして違和感があった。
面と向かって
劇団俳優座
俳優座劇場(東京都)
2021/11/05 (金) ~ 2021/11/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
芝居としてはおもしろく、よくあるパターンではあるが、いろんな話が暴露されて登場人物たちが言い訳でジタバタさせられ、思わず笑ってしまう場面もある。しかし、修復的司法というらしいが、その場で、事件の背景とは言え、あんなに広範囲の個人的な話や企業経営に属する事項を取り上げたりするものなのだろうか。
エレモア・ムーブ
バンタムクラスステージ
王子小劇場(東京都)
2021/10/22 (金) ~ 2021/10/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
特に主人公役が素晴らしいと思う。魅力たっぷりにエレモア・ノートンという人物を表現していた。ストーリーもテンポ良く展開し、楽しめる舞台。
ピンク
猫のホテル
ザ・スズナリ(東京都)
2021/10/06 (水) ~ 2021/10/13 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
30周年とのことだが、ずっと同じ仲間で芝居を続けてきたというのは驚異的だ。今回のストーリーも、暗いのか明るいのかわからなくなるぐらい面白い。芝居をやる楽しさが伝わってくる。
ぶれる境界
家で出来る演劇
北千住BUoY(東京都)
2021/10/01 (金) ~ 2021/10/03 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
他愛もない会話から物語が徐々に佳境に入っていく展開はなかなか良かった。イザナギ・イザナミ神話の引用も興味深い。あらすじとして書かれている内容とちょっと印象が違った。
喫茶店が普通に営業している横で芝居をやるんですね。
灯に佇む
名取事務所
小劇場B1(東京都)
2021/09/24 (金) ~ 2021/10/03 (日)公演終了