マナナン・マクリルの羅針盤 2018
劇団ショウダウン
シアター風姿花伝(東京都)
2018/08/11 (土) ~ 2018/08/16 (木)公演終了
満足度★★★★★
「マナナン・マクリルの羅針盤」
文句無しの星5つです。看板女優・林遊眠の脅威の身体表現力で数多の登場人物が生き生きと描き分けられ、時にロング、時にクローズアップ、とカメラが切り替わる。舞台上の表現でここまで映像が浮かぶのはなかなかお目にかかれない。クライマックスで創造を超える神の視線へ飛びます。大航海時代の海賊絵巻を2時間超、1人で演じ切るパワー、さらに一日3ステこなす精神力も含め、脅威としかいいようがありません。もちろん脚本、音響、照明その他、超ハイレベルです。
「蒼のトーテム」
そして上記が休演の合間の時間に掛けられた新作のこちらも一人芝居。新鋭・竹内敦子が、看板に続けと奮闘。ただこちらは脚本がかなり難解。ファンタジーものかと思いきや途中から観念の話になり終盤で読解力が追いつかなくなってしまった。残念。しかし、全くタイプの異なる2人の女優の一人芝居を、ダブルで東京に持ってきて、さらに2週間後には新作の本公演が控えているという、作演出ナツメクニオ&劇団の体制に驚愕せざるをえない。2週間後の新作にも超期待!