半ライスのタテマエ
Sky Theater PROJECT
「劇」小劇場(東京都)
2019/09/11 (水) ~ 2019/09/17 (火)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/09/14 (土) 13:00
座席1階1列
価格3,900円
死者からの手紙が題材な作品はこれまでもありましたが、これほどほのぼのしたものは初めて。これが大きな話の軸でもなかったがラストを見るとここにこだわりはあったのか。それならばどんな風に隠していてどうしてバレなかったのか。ここをくどくどさせなかったのも作風でしょうか。
教頭先生は家族や周りの人々に影響を与え、自分の人生は流されずどこかで決断が必要と私はメッセージを受けました。また作品全体が清々しく描かれ、冒頭先生のいまを生きる姿が最後まで影響していました。
現在、過去、ちょっと先、いい構成でした。
盆がえり
演劇集団よろずや
高田馬場ラビネスト(東京都)
2019/09/14 (土) ~ 2019/09/16 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/09/14 (土) 19:00
座席1階1列
価格0円
相手が好きだから傷付けたくない。
三人姉妹が盆に実家に集まるお話でした。私は亮治さんの気持ちをずっと追いかけていました。覚悟をみたかったのかな。黄色の浴衣のせいか二女と三女がイメージとは逆でした。
三女の演者さんが素敵だったなぁ…。
チケプレありがとうございました。
人生のおまけ~Collateral Beauty~
演劇企画イロトリドリノハナ
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2019/09/05 (木) ~ 2019/09/09 (月)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/09/07 (土) 19:00
座席1階
価格0円
配役の年齢に近いキャストをきっちり揃え、セットをしっかり作り込んだホームドラマ仕立てのバランスいい舞台でした。
この作品は淡々と話を進めていき、無理に笑いを取りにいかない。ここがまずよかった。途中おばさまが登場するあたりから話が面白くなってきました。長女の演技もよかったですね。彼女は全ての登場人物の良さを引き出すHUBのような役割をしていました。
最後になりましたがチケプレありがとうございました。
とある20
ミート★ボーン
パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)
2019/08/29 (木) ~ 2019/09/01 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2019/08/31 (土) 14:00
座席1階1列
価格3,500円
会場に着くとカワイイうさぎさんのお出迎え。出演者の娘さんかな?
今回「花組芝居」の秋葉さんと松原さんが所属20年を記念に結成したユニット。
お話しもその「20年」をベースにしていました。
話は「世紀末の滑走路」という変わった名前の喫茶店を20年経営するマスター、そしてアルバイトのしげちゃん(20歳)の会話から始まり、そこを訪ねる客も20年に値なんだ人生を語っていきます。
まず「蓋」の話から切り出しますが、ここのやりとりに時間が要し過ぎたと思います。謎の男がテーブル上でゲーム(?)をやりながらポツポツ会話を始めますが、スタートはここからでもよかったかと。怪しい風貌、沢山の荷物、怯える店員。目の前の人物が全てが謎...。・・・これはいかにもサスペンス好きの私の思考でした。失礼。
それと秋葉さんと松原さんの20年記念公演ですから、お二人がもっと台詞の多い役をお客さんは期待していたのでは。
料金はワンドリンク込の3500円。1時間という長さでは少し高めと思いました。
『瓶に詰めるから果実』『プラスチックは錆びない』
埋れ木
北池袋 新生館シアター(東京都)
2019/08/28 (水) ~ 2019/09/03 (火)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/08/29 (木) 19:30
座席1階4列
価格2,300円
・瓶に詰めるから果実
今回どちらの作品も初日を見ました。「微調整をするから公演の終盤に観劇」というファンはきっと多いと思います。私は「待っていました!」という気持ちが強すぎてついつい初日に誘われてしまいます。
演劇は見る角度や自分を重ねると感想は各々違ってきます。当たり前だけどね。
この作品はストーリーを追っていくだけでは何か物足りない。自分の環境など何かと照らし合わせていくと人の気持ちや行動に味が出てきます。
「他人を知る。」うん、これは数人で語りたくなるいい作品です。
『瓶に詰めるから果実』『プラスチックは錆びない』
埋れ木
北池袋 新生館シアター(東京都)
2019/08/28 (水) ~ 2019/09/03 (火)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/08/28 (水) 19:30
座席1階1列
価格2,800円
・プラスチックは錆びない
タイトルからは「いつまでも色褪せない仲間」を想像しましたが、そこもありつつもっと違う集団の側面を描いていました。
あらすじにひかれ、そしてあのセットを見たらもう期待感マックス。埋れ木さんはセットも楽しみなんだけど、ただ凄いだけじゃなくて物語にちゃんと組み込んでいる。群像劇なら役者ひとりぐらいの働き。今回も凄い助演っぷりでした。
ナイゲン(2019年版)
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2019/08/22 (木) ~ 2019/09/01 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/08/22 (木) 20:00
座席1階1列
価格2,500円
おばかと3148の真後ろで初日見てきました。
ハプニングもありましたが、演者皆さん気持ちが入っていたのは凄く伝わってきました。
結局初日しか見れませんでした。台詞のカミやトビがあったので厳しく星4にします。
色んな人に聞いたころ回を重ねて落ち着いたようです。最終日見れず残念。
瀬戸の花嫁 再再演
ものづくり計画
ザ・ポケット(東京都)
2019/08/21 (水) ~ 2019/08/25 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/08/21 (水) 19:30
座席1階
価格0円
瀬戸内の島の青年と東京の女性との集団お見合いが話のベース。
人情話や笑いを混ぜ、ハッピーエンドに持っていくが「笑えない笑い」が妙なスパイスになっていた。
スローモーションは集団だから面白い!
島人の暖かい心が伝わり、ラストがとても微笑ましい作品。
家族で楽しめる作品と思います。
最後になりましたが、チケプレありがとうございました。
発表せよ!大本営!
Aga-risk Entertainment
駅前劇場(東京都)
2019/08/15 (木) ~ 2019/08/20 (火)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/08/16 (金) 14:00
価格3,500円
完成度が高すぎる1本。
アガリスクさんは短編よりも長編のほうが好み。これまで観た長編と比べても私の中ではトップクラスです。
当日は劇場に着くのが通常よりも遅くなってしまい、もう最後方の席しか選択肢なし。
ただ駅前劇場ってあまり前方はオススメしません(やや強がり)。3列目ぐらいまでは傾斜が足りずちょっと見づらい。久しぶりの最後方でしたが快適でした。
さて作品ですが、とにかくよく笑えるコメディ。舞台設定も大本営だけでなく、庶民を映したお茶屋も含めたところはストーリーのメリハリに活かせていました。
そして津和野さんの持ち味を最大限に生かせたところ。あの忙しい役って一歩間違えると見ているほうをイライラさせて、作品そのものに嫌悪感が漂ってきますが、そんな心配は一切いらない仕上がりになっていました。
これは友人と一緒に見に行って、終演後は笑いながら感想を語り合いたい作品です。
明日の遠まわり
空晴
駅前劇場(東京都)
2019/07/31 (水) ~ 2019/08/04 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/08/03 (土) 19:00
価格3,500円
ホームドラマ風味な作品でした。
いままで観た劇団さんですと「MONO」さんに近いかな。少し事件性があってそれを勘違いをクリアしていきながら笑いも含めて解決していくテイスト。
とても悪い人はいない、死ぬ人もいない、そうなるとメッセージ性を強くするかノスタルジーな雰囲気を満載にするか。
この作品は後者かな。そこに人と人の結びつきを強く描いていたと思います。特別目立つキャラクターを置かず、無骨に作り上げたところに好感が持てました。
ダブルダブルチョコレートパイ
劇団肋骨蜜柑同好会
APOCシアター(東京都)
2019/08/03 (土) ~ 2019/08/12 (月)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/08/10 (土) 19:30
価格6,100円
争いごとやトラブルを一掃して退屈な世界になると人は何から手を出すか。「食欲?性欲?」そこにたどり着くまでも何か隙間に挟まっていないか。それを船という名の籠の中で誰かが監視していないか。神か新しい指導者か?そしてネズミは本当にいたのか?
人はどこから来てどこにいくのか。哲学的にこの世の原理原則な台詞を一切笑うことなく浴びたこの心地よさ。メッセージ性は感じなかったがあえて言うならこのスマホで調べれば何でもわかる時代に「少しは自分で考えろ」。
ミルクとビターの両方を拝見しましたが、個人的にはビターが好き。
森さんの哲学を語っているシーンがとても印象的でした。
月がとっても睨むから
Mrs.fictions
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2019/08/03 (土) ~ 2019/08/12 (月)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/08/03 (土) 14:00
価格3,500円
昨年延期になったこの公演。演劇ファンには色々意見あるだろうけど、芸術そのものが好きで良いものは見逃したくないファンもいる。だから私は待っていました。そして初日に駆けつけさせていただきました。
ミセスさんはこれまで長編より短編のほうが好きでした。
でもこれはイイですね。飽きのないバランスのいい作品です。
これ錦糸町の劇場じゃなかったら脚本どうなったのでしょうね。
ただ延期して場所を変えただけじゃないテイスト。
そう、錦糸町ゴッサムシティですよ。なんかあの世界観って伯爵のおるすばんのワンカットを思い出しました。
また「ザ・ムーン」はリアルに読んでました。あのマンガ好きだったことを思い出しました。
ッぱち!
ここ風
シアター711(東京都)
2019/07/31 (水) ~ 2019/08/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/07/31 (水) 19:00
座席1階2列
価格3,200円
人情をベースにした作品にあれだけ笑いを挟み込んだら結構ぐちゃぐちゃになると思うけどとてもしっかりした作品になっている...。
でもあれは違うな。笑いの中に人情突っ込んでるわ。笑いの刺さりかたが半端ないです。簡単に言うと「とても楽しくて笑えるいい作品です。」
理屈のない人の優しさが身に染みました。
これは友人を誘い、終演後はお茶を飲みながら感想を語り合いたい作品です。
Pickaroon!【クチコミ待ってます!次回東京公演は10月!】
壱劇屋
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2019/07/26 (金) ~ 2019/07/29 (月)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/07/28 (日) 13:00
座席1階H列
価格4,000円
昨年に続き「東京夏公演」を拝見。お姫のたどたどしい台詞に疑問を持った感想もあるがあれがいい。そのか弱い姫を7人の盗賊が守るというしっかりとした話の軸が出来ている。
前回と同様に竹村さんの殺陣がメインイベントとなっている。それだけでも見応えがあるが、そこまでのシーンも素晴らしいためとても贅沢な作りになっている。そう、演出が絶妙過ぎる。
殺陣は時代背景や「敵と味方」といったかなり制約あるジャンルと思う。ただ斬新なストーリーには至らなくても「王道」を極めることができる。それをこの劇団は実現しているのではなかろうか。
このパフォーマンスをたった4000円とは見ているものとしては幸福感しか残らない。
次回東京は10月と予告しているがまた是非駆け付けたい。
Beautiful World
劇団ダダン
阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)
2019/07/26 (金) ~ 2019/07/28 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2019/07/26 (金) 19:00
座席1階1列
価格0円
学生演劇は殆ど見ないのですがモダンスイマーズさん最新作と同じタイトルに魅かれてチケプレで拝見させていただきました。
脚本や演技に粗さはありますが、『壊す』少年と『治す』少女の設定はイイと思いました。
この二人が出会うことで何か起きるか、お互い何を感じるのか、そこにタイトルの「BeautifulWorld」を予感させます。
後妻のお作法
BASEプロデュース
BAR BASE(東京都)
2019/07/17 (水) ~ 2019/07/25 (木)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/07/18 (木) 20:00
座席1階2列
価格3,000円
お話がとても面白く、あの限られた空間で4人の素敵な演者さんに50分ずっと引き込まれてました。「信じるか信じないか」この台詞がとても後味に残りました。
会話劇を改めて好きになる一本です。
しだれ咲き サマーストーム
あやめ十八番
吉祥寺シアター(東京都)
2019/07/19 (金) ~ 2019/07/24 (水)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/07/21 (日) 19:00
座席1階3列
価格4,000円
まず開場に入るとセットから期待は高まり、劇中は生演奏が風景や心の声を加えていく。スッとひとつひとつのシーンに引き込まれ、気付いたらクラウドファンディングが私の胸をひと突き。人の欲は不変。それを自分にも重ね、思い出すたびに笑いが止まらない。私の今年最高作。
ぱくぱくばく
ひみつまたたき
東中野バニラスタジオ(Vanilla Studio)(東京都)
2019/07/19 (金) ~ 2019/07/21 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/07/21 (日) 13:00
価格2,000円
不思議な作品でした。ユメノは夢の中だけの存在だったのでしょうか。とても存在感があり、どこか別の世界に済んでいて夢の中という無意識の世界に現れただけ。友人も含めて互いの夢の中で交差する。もしそうならユメノ目線の作品も見てみたいです。
最後になりましたがさんなぎさん素敵です。
MITUBATU
なかないで、毒きのこちゃん
OFF OFFシアター(東京都)
2019/07/02 (火) ~ 2019/07/09 (火)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/07/04 (木) 19:30
座席1階1列
価格0円
色んな前説があるが「役者力」を見せていただき新鮮でした。
立ち上がりはちょっと不安な気持ちにはなりましたが、全体を通してみるとかなり完成度高い作品。
熟練の成せる業と言うよりこの本に対して関係者が一気に力を注いで作り上げた印象。
これはチームワークの勝利ではないだろうか。
昨年短編を拝見し、センスの良さは感じていたが85分でここまで仕上げたのは文句なしの★5
バー・ミラクル
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2019/06/29 (土) ~ 2019/07/08 (月)公演終了
鑑賞日2019/07/02 (火) 20:00
座席1階1列
価格3,000円
dry編を観劇。sweet編は未定なので評価は保留します。
① 萩原達郎『悪魔のかいせつ』
② いちかわとも(乙戯社)『嘘つきな唇は、たぶんライムとジンの味。』
③ 高村颯志(家のカギ)『力が欲しいか』
演目はこの順番でした。
女優さんがみんな美人さんでしたよね。池田さんの好みだろうか。