虚ろの姫と害獣の森
合同会社シザーブリッツ
新宿村LIVE(東京都)
2016/11/16 (水) ~ 2016/11/20 (日)公演終了
満足度★★★
Bチームを観劇
たくさんの寓話の世界などのネタが盛り込まれていて、
それが窮屈にならない感覚で散りばめられていたのが見どころでした。
独特の世界観は決して明るいばかりの空間ではありませんでしたが、
コメディ要素もハートフルな場面もありで楽しめました。
ララバイ・オブ・70’S ~如何わしくて、泣きたくなるほど夢に溢れた時代~
ブロードウェイ・バウンズ
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2019/10/17 (木) ~ 2019/10/27 (日)公演終了
満足度★
こればっかりはもう「世代じゃないから楽しめなかった」と言うしかない。
「アカ(社会主義・共産主義)」とか「安保」とか「学生運動(学園闘争?)」とか、
その時代を生で知っている人じゃないと伝わってこない大前提が私には無いので、
やっぱり理解出来るものでは無かったです。
キャバレーでの、社長のいわゆるそういう言動みたいのとか、
これからバブルに向けて景気が上がってきてのイケイケみたいな状態とか、
そういうのを回顧して「夢に溢れていたな」とその世代の人達が思うのは分かりますが、
なんていうか、架空の世界の話を観ているみたいな妙な感覚でした。
また歌の部分で「ララバイオブ70~s♪」みたいな歌があって、
そこでハモって高音で歌っている小柄な女の子(歌手の方?)がいたのですが、
主張が激し過ぎて、しかも全然心地の良い歌声じゃなくて落ち着きませんでした…
あと、私が行った日はカーテンコールで撮影OKの日だったのですが、
それもまたダラダラといつまでもメリハリ無く続いて…
本当に残念なのですが、トコトン私には合いませんでした…
Yellow Fever
劇団俳小
d-倉庫(東京都)
2018/03/21 (水) ~ 2018/03/25 (日)公演終了
満足度★★★
オールド・テイストと言うのか、重厚な感じ。
そもそも観客の対象年齢を高めに設定しているのか、
そこにブレは無かったのでそういう世界なんだと楽しめはしました。
「お酒と言えばバーボン」「タバコは葉巻」…みたいなね(イメージ)
ナルホド、刑事コロンボのオマージュだったりするのか、
作品とニュアンスは知っているものの、世代では無いので雰囲気だけでしたが、
その辺りも徹底はしていた印象でした。
こういう作品があっても良い、と思える作品でした。
大笑いが出来る訳じゃないけど、こういうのに特化して作れる団体があるのは、
決して悪い事じゃないと思いました。
天狗ON THE RADIO
ものづくり計画
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2019/05/02 (木) ~ 2019/05/06 (月)公演終了
満足度★★★
奇を衒っておらず王道の脚本で、無理なく観られました。
このサイズ感の舞台を作るにはやはりこれくらいの塩梅になるんだなと、
良くも悪くも安心して観ていました。
地方のラジオ局が舞台でそこで起こるちょっとした奇跡の日。
心温まるハートフルな展開も悪くなかったですが、
もうちょっと劇的なオリジナリティのある何かがあっても良かった気がしました。
作品とは関係無いんですが、途中で登場するモロ師岡さんの役名が「しゅうほう」で、
私の名前と同じで、関係者面会で確認したら漢字も「秀峰」との事で…
なんかそれはたぶん客席で私が一番気になった部分だった気がします。
雑談を失礼しました。
『アイラブユー』『日本演劇総理大臣賞』
ロデオ★座★ヘヴン
王子小劇場(東京都)
2019/10/03 (木) ~ 2019/10/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
【アイラブユー】を観劇
台風で日程がズレて観られないかと心配だっただけに観られて良かった。
百花亜希さん無双。なんて言うか…廃れているのに物凄く美しい存在。
彼女が小さなラジオ番組でどんなに喚こうが世の中には全然影響が無さそうなのに、
彼女自身は世界を全部支配しているかの様に壮大で荘厳に振舞うのである。
それに途轍もなく惹き付けられて止まないのである。
小口ふみかさんとか藤原薫さんも抜群に良かった。
凄まじい空間と作品でした。ゾクゾクしましたし、観られて良かった。
第27班 本公演9つめ『蛍』
オフィス上の空
萬劇場(東京都)
2019/03/20 (水) ~ 2019/03/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
面白かったし、役者さん達の熱演に心が震えた。
2人の将棋棋士が表面上は冷静に戦っているのに、
その2人の内面を描く(というか内面役に別にいらした2人)場面が、
その熱量と相まってガンガンきた。
私が元々将棋、そして勝負の世界が好きなのもあるかも知れませんが、
事前に思っていた以上に将棋が出てきて、展開にビックリ。
人間関係の複雑さに意外性があり、そこで作り出された人間性も個人的には納得した。
あと学生時代特有の、サークル部屋での独特のマッタリ感の描写が、
個人的には物凄く「こういうテンポの、ダラけた、でも心地の良い空間だったな」と
心当たりがある気がして、それも良かった。
無理に笑わせようとしないのに笑ってしまう描写、例えば負けた描写で
ビヨーンって伸びて気絶(?)する様な妙なテンポ感も好きでした。
「蛍」の描写自体も印象的でした。
またしっかりと観てみたい作品でした。
長耳と甲羅 ~SFR0x~
MANIAX
ステージカフェ下北沢亭(東京都)
2019/07/10 (水) ~ 2019/07/21 (日)公演終了
満足度★
申し訳ないのですが、私の理解が追い付かない作品でした。
当日パンフレットや事前のツイートなどで、
事前情報を入れてみていたものの、役と用語が頭に入ってこない。
何やら神様とか人間とか、そういうものがゾロゾロと出てきていて、
瞬間瞬間では笑わせて貰えるのだが、結局良く分からない。
前説で「何も残りません。言ったから苦情は受け付けません」みたいな事を言って、
それはそれで不条理と言うか、アリだとは思うのですが、
それにしても逆に「何の時間と空間だったのだろう」という心地悪さが残ってしまった…
関わった役者さん達みんなが楽しそうだったので良かったのかも知れないけれど…
バック・トゥ・ザ・君の笑顔
劇団わ
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2017/08/10 (木) ~ 2017/08/13 (日)公演終了
満足度★★★★
全力で青春!あの子の笑顔が見たいんだ!
という作品で、こっぱずかしいくらいに真っすぐ。
それが心地良い。
良いんじゃないかな、これくらいの作品があっても。
観ていて気持ちの良い作品でした。
作・演出の村上さんらしさが一杯で、
不器用だけど、マンガの様に若さと想いがアホみたいに溢れていました。
Happy Spell
劇団わ
中目黒キンケロ・シアター(東京都)
2017/02/23 (木) ~ 2017/02/26 (日)公演終了
満足度★★★
初演の作品で、想いが詰まっていたのは分かりました。
こういう内容の作品にしたいと思ってそれを形にされていたのも。
ただ、既に書かれている方もいますが、音楽面が非常に弱かったです。
あと、演出面でも雑な動き(ネガティブ!と言いながら登場する人物達など)が、
コミカルにしたいならまだ分かりますがそれに対して大真面目に「出たな!」とか、
そういう反応をしているのを観て、自分の感覚とはズレを感じてしまいました。
劇場がこういう作品をやるのに向いていないサイズ感なのに、無理にやっている感じ。
好きな役者さんもいてDVDまで購入して再度観ましたが、
やはり想いの部分は理解が出来るものの、バランスはこれから!という作品でした。
まわれ!無敵のマーダーケース
WBB
ザ・ポケット(東京都)
2019/07/23 (火) ~ 2019/07/28 (日)公演終了
満足度★★★
気負わずにリラックスして笑えるコメディ・テイスト。
奇妙なアイディアから予定外に徐々に様相が変わっていく様を楽しめました。
各役者さん達がお客さん達を楽しませる事に長けている為か、
非常に余裕があって飽きる事無い作品でした。
ドタバタ部分も「私達、ドタバタしていますよ!」みたいな表現ではなく、
お客さん達を置いていく事無く、楽しませて頂きました。
Lullaby
進戯団 夢命クラシックス
シアターサンモール(東京都)
2019/10/03 (木) ~ 2019/10/06 (日)公演終了
満足度★★★★
壮大で華やか、それぞれの役に魅せ場があり迫力も満点。
ただ…2度の拝見でしたが最初に自身で出た感想が『長い…』でした。
それぞれの役に魅せ場があるのは非常に良いとは思うのですが、
それにしてももう少し取捨選択をしてスッキリと観易くは出来なかったのかなと…
思わざるを得ない気持ちになりました。
それだけ作・演出の方の想いが込められた作品だったんだろうなと、
想像は出来るのですがグッタリしてしまったのが本音です。
義賊の石川五右衛門や石田三成など、豊臣秀吉の時代にあってはどちらかと言えば
脇役になり兼ねない登場人物達を巧みに使っての魅せ方。
また役が休憩を挟んで遊女から森蘭丸へガラッと変わる梅田悠さんなど、
見どころは本当に多い作品でした。
UZR短編作品集『GIFT』
UZR
高田馬場ラビネスト(東京都)
2019/11/20 (水) ~ 2019/11/25 (月)公演終了
満足度★★★★
好きでした!たくさん笑いましたし、ホロッとさせられる場面もあり…バランス良かった。
短編集という事で、コマ切れな印象で終わるかと思いましたが、
一貫して伝わってくるメッセージがありブレを感じませんでした。
短編だからこそ出来る、少し大人数でのコントの様なテンポ感は、
飽きる事も疲れる事なく楽しめました。
これまで短編ものですと☆3つまでで採点してましたが、☆4つにさせて頂きます。
寓話のゴーグル
Pave the Way
劇場MOMO(東京都)
2020/01/13 (月) ~ 2020/01/19 (日)公演終了
満足度★★★★
冒頭、始まりに関しては正直、よく観るテイストの作品かなぁ…くらいの感覚でしたが、
奥さんの変化の場面から、それまで観ていた景色の様相が変わっていき、
徐々に裏側が明かされていき…そしてまた冒頭に戻ってきた時には、
そのシーンで観えてた印象が上手く変わっており驚きました。
段々と結束感が増し一致団結していく後半にかけての疾走感と盛り上がりがとても好きでしたし、
《絵本》というアイテムのチョイスもなかなかに素敵で、楽しめました。
VRの機械が及ぼす事が出来る影響(装着者に見せられる世界の量…と言うか…)が、
私には若干掴み切れないまま進んでしまったのですが、
その部分を除いても、十二分に楽しませて貰える作品でした。
脚本家さんは2作品目の脚本?みたいな事もお聞きしましたので、
このレベルの作品を更にスッキリと仕上げられる様になったら…と更に楽しみになりました。
エーテルコード
合同会社リトル堂
テアトルBONBON(東京都)
2020/01/15 (水) ~ 2020/01/19 (日)公演終了
満足度★★★
伝えようとするメッセージが絞られていて、非常に観易かった。
とあるアクセサリー・ショップで売られてるサイキック・パワーブレスレットが話題に。
不思議な力があると評判になり、求めてくる人も多かったが、
そのパワーブレスレットはそのものが幸せを呼ぶと言うよりも、
人と人とを繋いで、その繋がりから生まれた想いで幸せになっていく…
シンプルだけど素直に素敵な作品でした。
八坂沙織さんの空気を変えるLIVEシーンも素敵でした。
そんなに重くならない柔らかいテイストの作品だったので、リラックスして楽しめました。
暗転セクロス
J's PRODUCE
新宿村LIVE(東京都)
2019/09/03 (火) ~ 2019/09/08 (日)公演終了
満足度★★★
楽しめましたよ。
あるモーテルを舞台に、セクロス(つまり…)をテーマに、
作中の物語も一貫していて、実は繋がっていたりしての意外性もありましたし。
あまり深く考えずに、楽しい時間を過ごせた作品でした。
鬼斬-the Powerful Performance-
LIVEDOG
シアターサンモール(東京都)
2016/11/23 (水) ~ 2016/11/27 (日)公演終了
満足度★★★★
鵜飼主水さんの初主演作品。
「ド派手にいくぜ!」(だったかな?)を謳う通りに派手な作品で、
タイトルに負けないパワフルっぷりでエネルギーに溢れていました。
キャラも魅力的で男性は大きく屈強で、女性は美しく華やかでした。
サンモールは少し観辛い角度もあるのですが、空間を広く使っていて楽しめました。
映像が…なぁ…ちょっと敵の描き方とかが少し受け入れ辛いかなっとちょっと思いました。
米寿の伝言
ACT
TORII HALL(大阪府)
2018/08/10 (金) ~ 2018/08/13 (月)公演終了
満足度★★★★
大阪まで観てきました。
西本ブラザーズがお祖父さまを舞台に上げる為に作ろうとした作品。
心温まる作品でした。
ただ、お祖父さまが高齢だからと言って脚本などに手抜きは感じられず、
しっかりと作品の印象が変わるレベルの重要なシーンが任されており、
素直に感動してしまいました。
良いものが観られました。
スノー・ドロップ
感情7号線
劇場HOPE(東京都)
2020/01/11 (土) ~ 2020/01/19 (日)公演終了
満足度★★★★
やりたかった事はとても良く分かりました。
一つの舞台で何本かの世界線を描くっていうね、面白いと思いました。
脚本も良く出来ているなと感心しました。
最終盤に時空が繋がって提示されるシーンは鳥肌が立ちました。
「スノー・ドロップ」待雪草で花言葉が「慰め」と「希望」
真っすぐで青春の淡い気持ちを思い出す良作でした。
戦国アイドルタイム
企画演劇集団ボクラ団義
浅草九劇(東京都)
2018/06/27 (水) ~ 2018/07/15 (日)公演終了
満足度★★★★
3~4回の観劇で、初見の時には完全な不意打ちで笑っちゃいました。
新しい試みで従来からのファンには楽しかったでしょうし、私も楽しんじゃいました。
とやかくお芝居の部分がどうとか、粗探しとかしたくなくなる終わり方でしたし(笑)
なので楽しかったです!という感想に尽きるかな、と。
余裕があるからこそ出来た演目とは思いましたが、ただ…その「余裕がありますね」という
感想が果たして劇団さんにとって良い誉め言葉かというと、ニュアンスが難しいですが…
ただ、何作かに一回はこういう作品があっても個人的には全然アリでした。
THE BAMBISHOW~3RD STAGE~
THE BAMBI SHOW
CBGKシブゲキ!!(東京都)
2019/10/25 (金) ~ 2019/11/03 (日)公演終了
満足度★★★★
中尾隆聖さん!に尽きる…
中尾さんのアフレコ・コントだけで入場料全部を取り戻せるくらいの価値があった。
作品全体としても面白い作品で、実は作品同士が連なっている感じが楽しく、
ただ笑わせるのではなくシンミリとさせてくれる場面も多く類似作品もそんな思い付かず、
劇場舞台作品として貴重な作品でした。
繰り返しになりますが、中尾さんのアフレコ・コントでの圧倒的な存在感、
自らの超代表キャラ役をパロディにしちゃうサービス精神…たまらなかったです。