人形の家〜neo TOKIO DOLLS〜
劇団ドガドガプラス
浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)
2018/02/16 (金) ~ 2018/02/25 (日)公演終了
満足度★★★★
お客さんに楽しんで帰ってもらおう、という気概が伝わってくるのがいい。実は少々寝不足気味で観劇することになってしまい、不安だったのだが、煌びやかな女優陣のおかげで目も覚め、休憩を挟んで2時間半という時間も楽しませてもらった。歌と踊りは、上手い人もいれば技量的に今イチの人もいるけど、熱気は感じたよ。
見よ、飛行機の高く飛べるを
ことのはbox
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2018/02/14 (水) ~ 2018/02/18 (日)公演終了
満足度★★★★
前からタイトルはよく目にしていたこの舞台、観るのは今回が初めてでしたが、2時間半という上演時間は長く感じず、やはりよく出来た戯曲だなあと。個人的に興味があった杉坂役の廣瀬響乃もよかったし、女学生たちはみな好演。光島役のはるかぜちゃんも堂々としたものでした。他の方も書いてましたが、夜のシーンが美しく、印象に残りました。
ファミリィゲーム
劇潜サブマリン
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2018/02/08 (木) ~ 2018/02/12 (月)公演終了
満足度★★★★★
説明文とチラシのイメージから、何というか、オフビートなコメディなのかなとタカを括ってました。ごめんなさい、凄かったです。こんなに面白く、そして狂気じみたコメディだったとは。最後にアレを絡めたのは好みが分かれそうですが。
富士美町の朝日荘
劇団サラリーマンチュウニ
上野ストアハウス(東京都)
2018/02/08 (木) ~ 2018/02/11 (日)公演終了
満足度★★★★
訳あり物件のアパートの一室を舞台にした短編6本のオムニバス。共通した役どころで出てくる人もいれば、別の役で他の話に登場する人も。各話とも作・演出が異なるのと、役者さんもいろいろなので、こちらの好みも分れました。1本目、最初面白そうだったけど残念な仕上がり。でも後半の3本は気に入りました。特に最終話は、始めは今イチかなと思ったのにあんな風になるなんて。
「ええ、アイ」
JOE Company
ザ・ポケット(東京都)
2018/01/17 (水) ~ 2018/02/04 (日)公演終了
満足度★★★★
観た翌日からひどい風邪をひいてしまったので、かなり日が経ってからの感想。途中からこのタイトルはこういうことなのかなと予想がつきながらも、達者な役者さんが多く、楽しく拝見しました。一番可笑しかったのは、ちょっとホンから外れた部分というか、家族のもとへ自分が開発に携わったAIアンドロイドを送り込む娘役の阿澄佳奈さんが、吹きそうになってしまい、すかさず小野寺さんがつっ込んだときのやり取り。この辺の反射神経は、やっぱり梅沢武生劇団で修行していた頃に身につけたものなんでしょう。
カレンダー・ガールズ
劇団テアトル・エコー
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2018/01/12 (金) ~ 2018/01/24 (水)公演終了
満足度★★★★
休憩15分を挟み約2時間35分。セットもいいし、照明や音響などもやはり老舗の劇団だけある。とにかく第一幕が、御姉様方の脱ぎっぷりも含めてめちゃくちゃ面白くて、休憩中に第二幕への期待が過剰になってしまったのか、第二幕は期待をやや下回ったのだけど、それでも観に来てよかった。
十文字鶴子奮戦記 外伝
劇団カンタービレ
ウッディシアター中目黒(東京都)
2018/01/17 (水) ~ 2018/01/21 (日)公演終了
満足度★★★★
舞台横(というより客席横)のサブステージを使っている間に、本ステージのセット転換が行われて、最初はその早さに凄いなと感心しつつ観てたのですが、それが頻繁すぎて、後半になると(裏の御苦労を考えると申し訳ないのですが)「またかよ」と自分の心の声が。
斉藤こず恵さんが麗子役として出てくる本シリーズの方を観たことがないので、現在のラーメン屋のシーンでは、御馴染みの登場人物のお約束的なギャグとかがあったのかもしれませんが、今回の番外編の中だとどうも今ひとつ。'82年のシーンでの彼女たちのやり取りの方が、活き活きとしていて可愛らしかったです(特攻服姿もね)。
らん
秦組
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2018/01/17 (水) ~ 2018/01/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
不勉強ながら、秦建日子氏のことは2016年の監督作『クハナ!』を観たときにパンフレットを読むまで、ずっと女性の脚本家だと思っていたし、本作を観るまで、つかこうへいに師事していたことも知らなかった。もっと言うなら、観劇から離れている時間が長かったので、「秦組」として舞台をやっていることすら今回初めて知ったのだが。開演前に秦氏が出てきて、つか氏への謝辞(本作の初演時につか氏が亡くなった)を含めた挨拶をしたが、本編を観ていて、ああ成程と思うシーンが多かった。
下手寄りの5~6席分を中央通路までつぶして花道を作ったセットも効果的。音楽は3人の生演奏。殺陣もたっぷり。「らん」はどこかで見たような顔と思ったら、映画『クハナ!』で主役の小学6年生をやっていた子だったが、現在14歳。当然、映画の頃より背も伸びていたけど、手足が細くて「強さ」があまり出ず、アクションシーンはこの子の出番になるとややトーンダウンしたのは否めない。ただ、それに目を瞑りたくなるくらい、舞台としての満足度があった。
あなたのこと、わたしとのこと
TCU Creative
at THEATRE(東京都)
2018/01/13 (土) ~ 2018/01/14 (日)公演終了
満足度★★★
映像を使ったシーンとか面白いなと思ったものの、男1と男2の区別がちょっと分かりにくいというか、入場時にいただいた台本をあとで読んだとき、あれ?このシーンはこっちの男だったの?と思ったところが。結構音楽の比重が大きいというか、音楽に寄りかかりすぎの印象も。開演前の案内では上演時間(当初出ていた60分ではなく)40分とのことでしたが、確かにその分、台本の台詞が線で消されてました。
ラブコール
rf
あさくさ劇亭(東京都)
2018/01/13 (土) ~ 2018/01/14 (日)公演終了
お話の舞台である、2050年の服装や設備に見えるかとか、時間ものとしての設定の疑問点などはこの際置いとくとして、やはりネックとなっていたのは、4人の子たちの診断をする研究員を演じた役者さんの芝居でしょう。少なくとも途中まではこの話、4人+影の声みたいな構成で充分成立させられるのでは?と思ったくらいイライラさせられたのですが、話が進むにつれ、この人は「役」として必要なことが分かってくる。うーん、なんだか勿体ない…。
スター誕生
ミュージカル座
中目黒キンケロ・シアター(東京都)
2018/01/10 (水) ~ 2018/01/14 (日)公演終了
満足度★★★★
ミュージカル座さんの舞台は初めて。70年代、TVの『スター誕生!』華やかなりし頃の歌謡界を舞台にした、全曲オリジナルのミュージカルと聞いて、観る前は正直なところ期待と不安が半々。70年代の「スタ誕」をリアルタイムで見ていた者としての期待と、作・編曲担当の人が80年代後半生まれということなので、70年代歌謡風の楽曲・サウンドは望めないのでは、というのが不安の方。
案の定、音作りの方は70年代歌謡の再現という点でちょっと。ただ、役者さんがみなそれほど歌謡曲的な歌唱ではないので、かえって気にならずにすんだ。楽曲は当時っぽい作風のものもあれば、あまり70年代を感じられない曲も。 全体的には当初想像していたより、ずっとちゃんとしたミュージカルで楽しめた。
昭和歌謡コメディ~築地 ソバ屋 笑福寺~Vol.8
昭和歌謡コメディ事務局
ブディストホール(東京都)
2018/01/06 (土) ~ 2018/01/09 (火)公演終了
満足度★★★★
第1部の「女相撲がやってきた!」、どうってことのない筋立てのものだけど、そのどうってことのなさが何だかほっとする。第2部「歌とコントのバラエティショー」も、ペンライト(入場時にケミカルライトが1本いただけます)を振りながら楽しませてもらった。
ハダシの足音
万能グローブ ガラパゴスダイナモス
駅前劇場(東京都)
2017/12/27 (水) ~ 2017/12/30 (土)公演終了
満足度★★★
例としては不適切というか、一緒にするなよと怒られるかもしれませんが、『ジュラシック・パーク』、特に続編の方とかだと、お前らこそ食われてしまえとか言いたくなるような連中が出てくるでしょ。あんな事件を起こしていながら性懲りもなく研究を続けている奴らとか、(てめえのせいでどんどん状況を悪化させる)自然保護活動家とか。途中まではこれと同じような感情というか、なんだか腹立たしくなってくる話だなあと思いながら観てました。最後の方ではほろっとさせられたのでよかったですけど。セットも面白かったし。
大人の条件
The Vanity's
ギャラリーLE DECO(東京都)
2017/12/19 (火) ~ 2017/12/24 (日)公演終了
満足度★★★★
前半は謎が散りばめられていて、そんなにグダグダとも思わないし、ある程度は予想がつくにしても、「何があるんだろう」と明確にしないまま引っ張っていくのも特段変なことではないですね。むしろミステリーとして考えるなら、問題は終盤の展開のきっかけになるアレでしょう(サイトのあらすじには記載されてましたが、劇中では提示されてなかったような)。声楽でもやっている人がいるのかなという歌声が、あの空間の中でなかなか新鮮でした。本編90分、アフターライブが15分ってとこでしょうか。
「彼女が最期に憂えたこと〜detective of the Victorian era〜」
Project S.H
ワーサルシアター(東京都)
2017/12/13 (水) ~ 2017/12/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
前作も含め、セットをほめている書き込みが多かったので、まずそこに注目したのだか、その点では少々がっかり。家具のエイジングとかもちょっとね。
ただ、本編に入ってからはすっかり引き込まれてしまった。見応えのある90分。「風」の使い方なんか素晴らしい。
時代絵巻AsH 其ノ拾壱『朱天〜しゅてん〜』
時代絵巻 AsH
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2017/12/14 (木) ~ 2017/12/19 (火)公演終了
満足度★★★
過去の公演の高評価に期待しすぎちゃったのか、10分前から始まる寸劇の今イチ感、前説から本編までの間延び感等で、当初の期待がかなり萎んだ状態で観ることに。
お話自体はかなり作り込んでいるし、殺陣などもなかなか見応えあり。変な期待などせずに見始めたなら充分楽しめたと思うが、前半ノレなかったのは主役陣の色気不足か。
クローズ・ユア・アイズ
キャラメルボックス俳優教室
ザ・ポケット(東京都)
2017/12/13 (水) ~ 2017/12/17 (日)公演終了
満足度★★★
武三や天使・プロキオンなど、5名がXキャストとYキャストに分かれていて、本日はYキャストの初日。冒頭とか、おっとなるんだけど、終わってみればあそこが浮いてしまったようにも思える仕上がり。武三、プロキオンはよかったけど。
元超能力少年
元東京バンビ
中野スタジオあくとれ(東京都)
2017/12/13 (水) ~ 2017/12/17 (日)公演終了
満足度★★★
チラシにある「念力でブラホックを外し、万力でチン○潰します」、そのまんまの芝居だった。紅一点、現役女子大生の渡辺茉生ちゃんが可愛かったので星ひとつオマケ。
SMOKIN' LOVERS〜紫煙〜【30名様限定公演】
惑星☆クリプトン
Cafe Bar LIVRE(東京都)
2017/12/08 (金) ~ 2017/12/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
ブリッジ的な演目も含め、11のショートストーリーによる110分。ちょうどカウンターに座る役者さんを後ろから見る位置のテーブルについたので、バーテンが絡むときはともかく、カウンターに並んで座る二人芝居のようなときは、役者さんが横を向かないとその表情は窺えないし、バーテンと対面での芝居でもそう。でも1m前の役者さんの息遣いや肩の動き、高めのスツールごしに見える足元の様子とか、ちゃんと芝居してるのが分って面白い。機会があれば別の角度から再見したいが、カウンターの隣だとちょっと気恥ずかしいから、カウンター横の小さめのテーブルあたりがいいかも。
絵葉書の場所
劇団大樹
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2017/12/06 (水) ~ 2017/12/10 (日)公演終了
満足度★★★
非常に丁寧に作られているのが充分感じられる舞台。チラシなどのイメージから、もっと淡い感じのお話なのかと思えば、意外にベタな展開もあったりして。花美術やギターの生演奏による音楽はとてもよかったです。