『花と爆弾~恋と革命の伝説~』
劇団匂組
OFF OFFシアター(東京都)
2019/10/23 (水) ~ 2019/10/27 (日)公演終了
満足度★★★★
この辺の事件に詳しい訳ではないので、上手にシーン毎に貼り替えられる半紙に書かれた年代や季節、場所などの情報は有り難かった。この舞台での岩野未知のスガはとても魅力的だが、これを観ると、回りに現れた男たちは何だかもう、こちらが彼女に謝りたくなってくる。
mark(X)infinity:まーくえっくすいんふぃにてぃ
劇団鋼鉄村松
コフレリオ 新宿シアター(東京都)
2019/10/23 (水) ~ 2019/10/27 (日)公演終了
満足度★★★★
ベースになった3年前の『mark(X)』は45分ぐらいの中編だったというので、開演前の案内で上演時間2時間と聞いて少々不安も感じたのだが、観終わってみれば「SFパラレル・ディストピア・ラブコメディ」の謳い文句通りの仕上がり。これだけくだらない展開(=誉め言葉です)なのに、話の骨格はしっかりしているので、終盤には妙な感動も。エプシィちゃん、可愛いです。
ラ・マンチャの男
東宝
帝国劇場(東京都)
2019/10/04 (金) ~ 2019/10/27 (日)公演終了
満足度★★★★
松本白鸚襲名後の初「ラ・マンチャ」は、日本初上演から50周年。自分が初めてこの舞台を観たのは’83年で、それ以来、上演の度に皆勤とは言えないまでも結構な回数を観てきたが、やはりここ十数年の悩みはアルドンザの「不在」というか、鳳蘭より後のアルドンザ役の物足りなさという問題。今回の瀬奈じゅんも、正直今イチの印象。もちろん舞台そのものには毎回感動しているし、非常に高いレベルでの悩みどころではあるのだけれども。目を引いたのはアントニア役の松原凜子。あと、駒田一のサンチョもとてもよくなってきた。
『GUNMAN JILL 』&『GUNMAN JILL 2』
チームまん○(まんまる)
萬劇場(東京都)
2019/10/03 (木) ~ 2019/10/20 (日)公演終了
満足度★★★★
チームまん○初観劇。初めてなのに「2」からかよというのは置いといて、とかく下ネタ云々の噂を聞いていたけど、それほどお下劣でもないように思えたのは、人の中の変態性を中心に攻めていたからか。7人が揃うまでのテンポが良すぎた分、それ以降の展開にはややもたつきを感じるところもあったものの、とても楽しい舞台で、個人的にはペネロペちゃん推し。
海底0.02マイル〜東京ver〜
タッタタ探検組合
劇場HOPE(東京都)
2019/10/10 (木) ~ 2019/10/14 (月)公演終了
タッタタ探検組合は今回が初観劇。結成21年というキャリアに期待しすぎたか、それとも台風でこちらの週末の観劇予定が大幅に狂ってしまった反動か、単にこちらの劇団の作風が好みと違うのか、よく分からなくなってきたが、こういうバカバカしい話は決して嫌いじゃないはずなのに、最後までノリきれず。
花隠想華
ZERO Frontier
萬劇場(東京都)
2019/10/09 (水) ~ 2019/10/14 (月)公演終了
満足度★★★★★
最前列で拝見。展開としては少々物足りなさを感じるところもあったものの、とにかくアクションは圧巻だし、女性陣のダンスもいい。衣装が舞うときの風圧も心地よかった。
受取人不明 ADDRESS UNKNOWN
アン・ラト(unrato)
サンモールスタジオ(東京都)
2019/10/03 (木) ~ 2019/10/14 (月)公演終了
満足度★★★★
A・B・Cと3チームの他、AとBの組合せを変えたD,Eという5パターンの上演だそうだが、今日観たのは池田努×畠山典之のBチーム。最前列だったので、ステージが近いというより、ほぼ直結と言った方がいいような距離。お二人の熱演は素晴らしかったが、少々近すぎて二人を同時に観られないもどかしさも。
糸瓜咲け
URAZARU
上野ストアハウス(東京都)
2019/10/02 (水) ~ 2019/10/08 (火)公演終了
満足度★★★★
冒頭の語り口が良すぎて、その後はシーンによってはやや物足りなさを感じることもあったものの、見応えのある125分。律と八重の二人が特に印象的。
瘋癲老人日記
劇団印象-indian elephant-
小劇場B1(東京都)
2019/10/02 (水) ~ 2019/10/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
劇団印象はこれが初めて。大好きな谷崎潤一郎晩年の傑作の舞台化だから楽しみにしていたが、観ている間、自分の顔がずっとニコニコしているのに途中で気が付いた。ヤバい奴じゃないかと思われそうだけど、そのまま最後まで。とても楽しかった。この劇場は客席が2面なので、別の面からも観たくなる。
Court Gort(コートゴート)
PLAYunitむめむめ
アトリエファンファーレ東池袋(東京都)
2019/10/02 (水) ~ 2019/10/14 (月)公演終了
満足度★★★★
今回初観劇の劇団。白ヤギと黒ヤギの2チームがあり、どちらがいいだろうと迷ったが、演出をしている安藤陽佳さんも出るという黒ヤギチームの初日の傍聴へ。上演時間135分と聞いてビビったが、長く感じない。提示される証拠が薄いように思ったけど、役者さんはみなよかったし、次の公演にも興味が出てきた。特に印象に残ったのはツアーガイドさんと、被告人の加賀美。
純愛協想曲
劇団ヨロタミ
萬劇場(東京都)
2019/09/26 (木) ~ 2019/09/30 (月)公演終了
満足度★★★★
ヨロタミ初観劇。ややぎこちない仕上がりの人情喜劇でしたが、工務店事務所奥の備品類、居間の奥の台所など、席によっては見切れてしまいそうなところまでちゃんと気を配って作られているのに感心。
三十と十五の私
神保町花月
神保町花月(東京都)
2019/09/26 (木) ~ 2019/09/30 (月)公演終了
満足度★★★★
作年末の公演を観てお気に入り劇団の一つになった張ち切れパンダとよしもとのコラボ。最近の芸人さん事情にはとんと疎いので、2人くらいしか分からなかったが、違和感なくこの芝居に嵌まってたように思う。
国粋主義者のための戦争寓話
ハツビロコウ
小劇場 楽園(東京都)
2019/09/24 (火) ~ 2019/09/29 (日)公演終了
満足度★★★★
恐ろしく緊張感に満ち、且つ面白い2時間。いったい最後はどうなるのかという期待感が高まりすぎたのか、終盤30分ほどはややその期待を下回ってしまったのだが、そこまでは、これは今年1番かもなあと思いながら観てた。
スリーアウト〜サヨナラ篇〜
ドルミ
新宿シアターモリエール(東京都)
2019/09/14 (土) ~ 2019/09/29 (日)公演終了
満足度★★
Cチーム公演をチケプレで拝見。公式サイトを見ても今回の公演情報が掲載されてないし、チラシ画像も見当たらない。脚本はこの「スリーアウト」のシリーズを書いてる人なんだろうと思うが、当パンやチラシが配られることもなく、貼り出されている各チームのキャスト表には、キャスト名しか載っていないので、演出は誰なのか分からずじまい。さすがにパンフレットには掲載されてるだろうけど、終演後に買って確認したくなるほどの気持ちにはなれず…。
ラッキーガール、ノッキングループ
ソラカメ
中野スタジオあくとれ(東京都)
2019/09/21 (土) ~ 2019/09/29 (日)公演終了
満足度★★★★
チラシやサイトにも特にあらすじらしいものはなく、写真のイメージから勝手に「自転キン」みたいなものを想像していたのだが、40分前の開場時からステージ前で長々と続く世間話的なトークは、物販説明のパートはともかく、初めて観に来た自分にとってはあまり面白みのない、少々苦行とも言える時間。
この分じゃ本編も期待薄かなと思っていたら、豈図らんやなんて言葉を使いたくなるほど面白い舞台で、同級生7人とある男の群像劇とでもいうのか。小学校の同級生の女子7人が、中学、高校、その後と関係性が変化していく描き方も鮮やかだし、7人のキャラクター分けもいい。情報量も絶妙。お話としては個人的には苦手な部類というか、イヤな話なのに、観ている間は目が離せなかった。
君恋し
劇団昴
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2019/09/19 (木) ~ 2019/09/26 (木)公演終了
満足度★★★★
二村は昭和23年に亡くなるが、初日を前にした芝居小屋の様子が、まだ暑さの残る時期であることと、後半の展開からすると、本作の舞台は昭和22年から翌年にかけてというところか。装置、音響など、さすがにいい出来だったが、二村の歌唱シーンはやはり物足りない。二村定一の歌に思い入れがあるかないかで印象は変わるだろうし、物真似すりゃいいってものではないのだけれど、どうしてもそこで現実に引き戻されてしまった。
さるみ、一人舞台 はじめます。
猿美企画
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2019/09/21 (土) ~ 2019/09/22 (日)公演終了
当パンのPLAY LISTによれば、MOSQUITO~ワタシダ サイコ 35才~翼をください~『一人舞台』~MOSQUITO、という構成。『一人舞台』は、ストリンドベリの短い女性二人芝居(ただし1人が一方的に喋って、もう1人はセリフなし)を一人で演じるというもの。企画としては、この『一人舞台』から始まったのかもしれないが、初日の今日はこのパートが空回りしていた感が。
八月のモンスター
甲斐ファクトリー
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2019/09/19 (木) ~ 2019/09/23 (月)公演終了
満足度★★★★
甲斐ファクトリー初観劇。説明文を読んで重苦しい絶叫芝居だったらどうしようと警戒し、つい最前列を避けてしまったのだが、むしろ「小品」的な肌合いの作品に思えた。自己啓発セミナーの講師役・伊藤順さんが抜群の安定感で舞台の芯になっていたが、安藤紫緒と奥井まゆ、このお二人も印象的。
わたしは…
ソラミミ
北池袋 新生館シアター(東京都)
2019/09/13 (金) ~ 2019/09/16 (月)公演終了
満足度★★★
初日を拝見。登場人物3人のほか、ステージ奥にキーボード、ギターの男女ユニットが生演奏で歌と劇伴。途中から、芝居と劇伴の一体感というよりは、演者の芝居が劇伴のタイムにより過ぎているように感じて、(回を重ねると変わっていくようにも思えたが)今日はそこに物足りなさが。
暴力先輩
NICE STALKER
ザ・スズナリ(東京都)
2019/09/11 (水) ~ 2019/09/16 (月)公演終了
満足度★★★★
STORYに書かれていたのとは何だか違ってない?と思いつつ観てたけど、あれよあれよの展開で、気が付いたら130分が過ぎていた。何を書いてもネタバレっぽくなりそうなのでこの辺で。