フラワーの観てきた!クチコミ一覧

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硝子の獣

硝子の獣

雀組ホエールズ

「劇」小劇場(東京都)

2018/06/27 (水) ~ 2018/07/08 (日)公演終了

満足度★★★★

総じて役者陣は熱演。
脚本はいい意味で昭和の匂いをプンプンさせて情緒的に流されていく。
もう少し人の心の闇のような本質に踏み込んでもらいたいが時間的にきつい。
全体的には良くできていると思う。
19ステージも観客を動員できる劇団にもパワーを感じさせ敬服します。
今後も頑張ってください。

Cherry Boy / Cherry Girl

Cherry Boy / Cherry Girl

どんどんチェリー

劇場HOPE(東京都)

2018/06/26 (火) ~ 2018/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★

普段、聞けないガールズトークをめいっぱい聞かせていただきました。
赤裸々な女子会の本音。女の子だってエッチなんだぞ。
これはこれで面白かったです。
今回が旗揚げとのことで、こういう演劇はあまりないので
どんどんエスカレートしていったらどこまでいくのか、興味がわきます。
頑張ってください!

事務王1

事務王1

財団、江本純子

ギャラリーLE DECO(東京都)

2018/06/27 (水) ~ 2018/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

遠藤留奈さん、本当に熱演でした。
足や腕に激しい演技でついたのか、あざが残っていて稽古での激しさが見て取れます。
内容はネタバレになるので、またにしますが千秋楽まで頑張ってください。

野外劇 新譚  糸地獄

野外劇 新譚 糸地獄

吉野翼企画

西戸山野外円形劇場(シェイクスピアアレイ)(東京都)

2018/06/21 (木) ~ 2018/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

野外劇の持つ祝祭が艶やかに展開される「糸地獄」
岸田理生の代表作であり、現代でもその詩のような言葉のきらめきは色あせない。
黒衣のダンサーが一層雰囲気を盛り上げる。
風の音、電車の音、自然の理の中での野外劇もいいな。
これは女性でしか書けないかなと思うくらい、女性の奥底からの言葉を感じる。

7人の壊れた女と男がひとり

7人の壊れた女と男がひとり

マニンゲンプロジェクト

「劇」小劇場(東京都)

2018/06/20 (水) ~ 2018/06/24 (日)公演終了

満足度★★★

廃村を買い上げてサンプリングするために、女ばかりを集める。
そして男。
こんな面白い設定なのに、リアリティーが無いのがもったいない。脚本の細部が描きこまれてないからだろう。
総じて役者は熱演。好感が持てる。
冒頭とラストはニヤリとさせられる。ダークは話をきれいにまとめたね。
次に期待はできる。

ネタバレBOX

ラストシーンのまま、カーテンコールに移るのはどうだろう?
好みの問題ではあるが、一度暗転させた方がきれいではないだろうか。
悲しみよ、消えないでくれ

悲しみよ、消えないでくれ

モダンスイマーズ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2018/06/07 (木) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★

どうしようもない、本当にどうしようもない人と生き様。
うまく生きていくことが上手にできない人が逃げる場所が山なのか。
山小屋という下の世界とは隔離された空間でも仙人のようには生きていけないんだね。
生きるという死に至る病を見事に観客に突きつけた作品。凄いと言わざるを得ない。
3部も観に行こう。

紛れもなく、私が真ん中の日

紛れもなく、私が真ん中の日

月刊「根本宗子」

浅草九劇(東京都)

2018/04/30 (月) ~ 2018/05/13 (日)公演終了

満足度★★★

過去の圧倒的に女の深いところを描き出してきた作風が好きで、
毎回見てきたのですが、今作のとりとめのなさを感じたのは私だけでしょうか。
登場人物が多すぎるのか、なんでしょうか。
それでも、次作も観に行きます。

図書館的人生Vol.4 襲ってくるもの

図書館的人生Vol.4 襲ってくるもの

イキウメ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2018/05/15 (火) ~ 2018/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★

短編集のイキウメ。
どうだろう。。。いいんだけど、ちょっと。役者も芸達者だし。
どうしても、獣の柱、太陽、散歩する侵略者と比べてしまうのは観客のエゴでは無いだろう。
それでも、十分に他のダブルキャストなんかを使っている劇団より面白い!

ゲイシャパラソル

ゲイシャパラソル

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2018/06/09 (土) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★

墨組を観ました。
天井からは幾つもの艶やかな提灯がぶら下がり、情緒たっぷりのセットに華やかな着物。
ああ、日本っていいなって思わされます。
演出の巧みさで物語は展開します。詳細はメタバレで。

ネタバレBOX

平成60年、とのこと。
戸籍を売る、名前の意味、厄病神だから、ファンファン(中国)の進出、
30年もの先のことだからということだけど、リアリティーが感じられない。。。
いいか、あやめ18番の雰囲気に包まれて、今夜は楽しかったのだから。
連鎖の教室

連鎖の教室

甲斐ファクトリー

OFF OFFシアター(東京都)

2018/05/30 (水) ~ 2018/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

傑作!
よくありそうなテーマだけど、その独特な世界観で悲しみや憎しみを、毒々しい美しさに昇華させている。前作「ワンダフルワールド」の時にも感じたが、張り巡らされた伏線がラスト見事にひとつになっていく様は、快感すら覚える。
リピート券を割引で販売しているそうなので、もう一度観に行こうと思う。
詳細は「ネタバレ」に書きます。

ネタバレBOX

甲斐ファクトリーの舞台は、とにかく美しい!
音楽、照明で彩られた空間を役者たちが、また美しく演じる。
サービス精神にあふれた笑いもあり、JKも可愛くて、天使の連鎖の二人も綺麗だった。
しかし、舞台が始まるともう天使がいるのには驚いた。
しかも最後まで、その天使の存在は説明のないまま。なのに、なぜか納得してしまうのは劇作の巧みさだと思う。
憎しみと悲しみの連鎖の続く教室と世界が、結局一緒なんだなと、私たちは何も成長していないと突きつけられた芝居が終わったと思ったら、エピローグ的なお話、得した気分。
いつの間にか泣いている自分に気が付いた。
次回作がもう楽しみです。
前作にも出演していたあの娘たちも、また観たいな。
ラスト・ナイト・エンド・ファースト・モーニング

ラスト・ナイト・エンド・ファースト・モーニング

悪い芝居

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2018/04/26 (木) ~ 2018/04/30 (月)公演終了

満足度★★★★

悪い芝居も何回目かな?
一番良かった気がする。心にぐっと来た。

現っ、

現っ、

中野坂上デーモンズ

王子小劇場(東京都)

2018/04/04 (水) ~ 2018/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★

やっぱりな。想像してたけど、ここまでの想像はできなかった。
ていうか、無理!そもそも平行世界を演劇として板の上に載せるという発想が超えている。
とにかく、こういうのを初めて観た。それだけで十分面白い。
役者は大変だね。

荒川さんが来る、来た

荒川さんが来る、来た

ほりぶん

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2018/02/27 (火) ~ 2018/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

いやあ、圧倒的な熱量で70分が過ぎていきました。
役者って凄いな、って思わされるパフォーマンスでした。
川上さんの存在感といい、猫背さんやその他の役者さんを観ているだけで
十分楽しめました。
次回も行きます!

疫病神

疫病神

ピヨピヨレボリューション

北とぴあ つつじホール(東京都)

2018/02/21 (水) ~ 2018/02/25 (日)公演終了

満足度★★★★

今回は深いテーマを掲げての公演でした。
でも、そこはピヨレボだから、楽しく見せていただきました。
ネタバレになるのでこれ以上は書けないけど
うん、それも含めて私なんだよね。

卒業式、実行

卒業式、実行

Aga-risk Entertainment

サンモールスタジオ(東京都)

2018/02/17 (土) ~ 2018/02/25 (日)公演終了

満足度★★★★

またもや、国府台高校が舞台です。
「ナイゲン」もそうだったよな。
そして今作も面白かった!
題材はちょっといろいろありそうなテーマですが、アガリスクらしく
切り取ってくれました。
次回も期待しています。

ちょっと、まってください

ちょっと、まってください

ナイロン100℃

本多劇場(東京都)

2017/11/10 (金) ~ 2017/12/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

電信柱、夕暮れ、別役実の世界観をたっぷり見せながら
けれど、観劇後はケラワールドを堪能させられました。
これはもう名人芸ですね。
久しぶりの新作。しかも不条理劇。
次回も楽しみです。

滅びの国

滅びの国

ロ字ック

本多劇場(東京都)

2018/01/17 (水) ~ 2018/01/21 (日)公演終了

満足度★★★★

日常という現実は人々に痛みを押し付けてくる。
今、そこにあるものでは無く、先にあるものに慰めを期待する。
けれど、それはやっては来ない。
そんなことは分かっている。分かっているのに、渇いて仕方がない。
本多でも、ぶれずに見せてもらいました。次回はどこへ向かうのだろう。

『熱狂』『あの記憶の記録』

『熱狂』『あの記憶の記録』

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2017/12/07 (木) ~ 2017/12/19 (火)公演終了

満足度★★★★★

「熱狂」を観た。
役者の熱量に圧倒された。いつの間にか食い入るように見入っている自分を発見して恐ろしくなった。「熱狂」することの恐ろしさ。こうしてドイツはあの時代、あの戦争へ向かっていったのだ。
以下ネタバレに詳しく書きます。

ネタバレBOX

演劇はフィクションだからそれぞれの意見があると思う。何が真実かは歴史の中に埋没していってしまう。ただ、結果だけはでているのだからそこから類推していくしかない。
ヒトラーは狂った独裁者だったのだろうか?戦争の責任をナチスのせいにしてしまえば助かる人たちがいるのかもしれない。しかし、ナチスは合法的に総選挙で第1党になり、政権を奪取したことは真実だ。とすれば、国民の支持のもとナチス政権はできたことになる。この演劇ではヒトラーを気弱な部分と狂気じみた部分のはざまで悩む人間的な描き方をしている。すくなくとも、この時代ヒトラーは国民的な人気があったことは間違いない。なぜなら総選挙で第1党になっているのだから。ドイツ国民はヒトラーに夢をみた。それは結果として悪夢であることになってしまうのだが。。。「熱狂」の恐ろしさ。。。翻って日本はどうだったのだろうか?戦争に反対する者を非国民呼ばわりをして熱狂のまま、あの戦争に突入していったとしたら、それは国民が望んだ戦争になってしまう。私たちは戦争の被害者ではなく、加害者なのかもしれない。
近年、明るく楽しい演劇があふれる中、いろいろ考えさせられる骨太の作品だった。絶賛!
青森県のせむし男

青森県のせむし男

B機関

ザムザ阿佐谷(東京都)

2017/11/22 (水) ~ 2017/11/26 (日)公演終了

満足度★★★★

天井桟敷の記念すべき旗揚げ公演の演目「青森県のせむし男」
半世紀前の演劇が現代でどうなるのか、と興味があったのだが演出かなりの解釈で
きちんと現代によみがえっている。
見世物の復権は踏襲しているように思われるが、背中の墓標は天使の羽に昇華する。
緻密に考えられた演出は最後まで観客をとらえて離さない。
次もぜひ、観たいと思った。

手を握る事すらできない

手を握る事すらできない

劇団時間制作

萬劇場(東京都)

2017/11/08 (水) ~ 2017/11/19 (日)公演終了

満足度★★★★

「いじめ」の問題に正面から向かい合った作品。
この問題は解決という出口が見えないまま、どうしようもない気持ちになってしまうことが多い。
この作品はどこに導くのか。。。ネタバレになるのでそこは書けないが
ただ、これだけは言える。観たほうがいい!
そして自分で考えてほしい。これはリアルに、今、学校で起きていることだ。

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