コナンの観てきた!クチコミ一覧

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エウリディケ

エウリディケ

MIXZONE

世田谷パブリックシアター(東京都)

2024/02/04 (日) ~ 2024/02/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

シーンのひとつひとつが立体絵画のように綺麗
背の高い舞台、天に向かって伸びる光の反射が妖しく、シーンによっては客席のこちらにまで光が差し込んできたり
色彩表現豊かな照明が演技をよりいっそう輝かせていました
ピアノにギター、生演奏の旋律に加えて水流などの自然音にはサラウンドの迫力
愛し合う二人、困惑の霊界、募っていくのはドツボに嵌まっていく様な焦燥感
喜怒哀楽どこに気持ちを向けていいのか、なかなか感情移入しにくい物語ではありましたが、混沌とした世界観だからこその美、光と影を感じられた様な気がします
おかげで美術館での鑑賞後みたいな後味・・・どちらかというと上野ではなく六本木の方

兵卒タナカ

兵卒タナカ

オフィスコットーネ

吉祥寺シアター(東京都)

2024/02/03 (土) ~ 2024/02/14 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

戦友と共に1日だけの帰省
演出の妙でこれがリアル描写ではなく外国の人の目を通した描写である事が伝わってくる
軍人の息子が自慢でたまらない家族、群がる近隣の人々
確かに彼は軍の中でも優秀らしく品行方正を絵に描いたような良い男
そりゃ家族が誇らしいのは分かるのだけれど・・・何とも薄気味悪い
何がその要因なのかは何となく・・・でも第1幕で正体はハッキリしない

第2幕は女郎屋、食欲の次は性欲ですか、というわけではないだろうけど軍人仲間を多く引き連れ入った店はいかがわしさ満載、何てユーモラスな一幕・・・

第1幕55分、第2幕50分、第3幕45分
10分休憩で途切れるデミリットはあるけれど、一幕ごとに頭をリセット、次なる変化を楽しみ、集中力が維持できて考察もしやすいので個人的には良かったです

作者の視線、確かにユーモラスでありながら鋭く冷ややか目
でも実直すぎる兵卒タナカに対しては熱い想いが込められていたと思いました

CROWDED CHAOS FANTASY TURBO

CROWDED CHAOS FANTASY TURBO

SPIRAL CHARIOTS

「劇」小劇場(東京都)

2024/02/01 (木) ~ 2024/02/12 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

Bチームの回、初日を観劇
ゲームしないので断定できませんが、これはもしかしてもしかしてあの有名なRPGワールド
芝居も衣装も音楽も確かに本格路線なのだけれど、ツッコミどころがあるのはきっと確信犯だと思って観ていると…
物語に引きずり込まれたTheおじさんがズケズケとツッコミをいれ説教をたれるのでめっちゃうける
ファンタジーの人達とおじさんのギャップが大きすぎるから余計に

明日からはA・B・Cそれぞれの組み合わせでダブルキャストの回もスタート
意味合いとしてはダブルキャストというよりチーム合体
ABの回ならAチームとBチームの全員が登場して、同じ役を同時に演じるらしい
今回はそれをイメージしながら拝見していたが・・・ねぇどうするつもり?(笑)
想像できる部分もあったけれど結構動くシーンがあるし、アクションシーンもある
背景のセットが前に出ているので舞台スペースはその分少なくなって鰻の寝床状態
おかげでゲームモニターっぽい雰囲気が出て良かったけれど、これって流石に狭くない?
台詞を流暢にこなされていたので見事なシンクロも期待できるが、狙いは他にもあると見た
何と言うか無理目な設定のせいで破綻する部分も全部楽しもうとしていますね、これは絶対
ちなみにA・B・Cトリプルキャストの回もあるらしい・・・カオスに次ぐカオスのMAX版、正気の沙汰じゃない(笑)

時代絵巻AsH 其ノ拾七『暁月〜あかつき〜』

時代絵巻AsH 其ノ拾七『暁月〜あかつき〜』

時代絵巻 AsH

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2024/02/01 (木) ~ 2024/02/05 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

激動の時代に暗躍した者達の思惑渦巻く、まさにこれこそ時代絵巻の決定版
不条理がまかり通る状勢に憤まんやるかたないけれど、そこも含めて時代劇の醍醐味、大きく心揺さぶられました。
絡み合う利権、移り行く世の流れ、息を呑む場面や崩れ落ちそうになる場面が次々と…時間を忘れて見入ってしまいます。
武士の上下関係や、新撰組と京都見廻組との関係性など、単なる知識でなく血肉となって勉強になった事も沢山

主人公である岡田以蔵の人物像がイメージしていたものとあまりに異なって驚きましたが、これは完全に良い裏切り
歴史の罪深さが浮き彫りとなって、残酷なほど作品を色鮮やかに染め上げてくれる存在でした

早めに会場に着いて当日パンフをじっくりと読む、お勧めします

浪人たちのいるところ

浪人たちのいるところ

演劇ユニット【オクチナオシ】

高田馬場ラビネスト(東京都)

2024/01/25 (木) ~ 2024/01/29 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

Bチーム千秋楽を拝見、予想を遥かに上回る面白さでした
推し活されているお客さんも結構おられる様で、開演前の熱気が まず違う
かと言って自分の様な初見者が居心地悪いかと言えば全くの逆、ワクワク感を促す活気が穏やかに漂っていて良い感じ
そう今日は千秋楽、押し活さん達はこの舞台がどんなに面白いのか既に知っているに違いない
これはもう始まる前からお墨付きをもらった様なもの

美少女転校生の出現で、青春したい、楽しい事したいという気持ちがダダ洩れになっていく浪人生たち
教師にどやされ、お互い牽制までし合っていたのに…
あまりの脆さに「あ~ やっちゃってるなぁ」と苦笑混じり、めっちゃ可笑しい
ここまでなら予想内の面白さ(もう充分面白い)
いつの間にかと言うか、どうやら何も考えずに笑っているうちに浪人生8人全員の性格やバックボーン等がしっかりインプットされていたみたい
そのおかげで流れが大きく変わっていく本当のドラマ展開にもガッツリ入り込んでいけるという、何とも巧い構成であったことに後になって気付かされるのでした

自分が今輝いている事より、目の前の問題に立ち向かうので精一杯 という若者はきっと多いだろうし、心の中は見た目よりずっと複雑
特に浪人生の思惑となると中々一筋縄では括れない、そんな難しいところを見事に表現
観終わった今、ただもう主人公男子学生の思惑が切なくてしょうがない(最初 笑っていたよね、信じられない)

ガス灯は檸檬のにほひ

ガス灯は檸檬のにほひ

椿組

ザ・スズナリ(東京都)

2024/01/25 (木) ~ 2024/02/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ちょんまげをチョッキン切ってお江戸改め東京へと向う一本気な男
行先は政治改革の渦に飲み込まれてしまった愛しい女の元なのだけれど、この広い東京、そう簡単に女が見つかるはずも無く・・・

開演前は黒一色の無機質な舞台
それが芝居の始まった途端、力強い命が吹きこまれて まるで別世界
時代を反映した世知辛さと下町人情がないまぜになった人間模様
まるで朝ドラを一気見している様なめくるめくオモシロ展開に加えて、生で感じる人間臭さがたまらなく良い
迫力ある演技はもう言うまでもなく、完成度の高い豊富な衣装、移動式セットを駆使した鮮やかな場面転換、随所に入るお楽しみ・・・隅から隅までエンターテイメント魂が込められて一瞬たりとも目が離せないとはまさにこのこと
演劇の職人技を目の当たりにして、ため息が出るほど楽しい舞台
正直 狂気を感じるほどでした

チームサンタは、正義です!

チームサンタは、正義です!

劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)

シアター・アルファ東京(東京都)

2024/01/18 (木) ~ 2024/01/21 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

このところ「おじさん」とか「おっさん」というキーワードが良く使われている気がするけれど、流行が来ている?
この公演もおじさん達を面白おかしく楽しむ内容ではあるけれど決して露悪的な部分がメインでは無く、その先にある優しい目線で笑える仕様になっているのが良い感じでした

3人の役者さんが年齢を重ねて“仕上がった自分自身”をまるで登場人物に投影したかの様な演技なので自然に楽しめ、気付くともう大笑い
等身大な演技、身近に感じる雰囲気でグッと惹きつけておいて、思いっきりジャンプアップしていく展開に爽快感を感じる舞台でした

舞台「Go back to Goon Docks」

舞台「Go back to Goon Docks」

舞台 「 Go back to Goon Docks」 2024 製作委員会

EX THEATER ROPPONGI(東京都)

2024/01/11 (木) ~ 2024/01/21 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「桜の森の満開の下」を観劇
原作からレトロな雰囲気の公演をイメージしていたのですが、まるで2.5次元舞台を観ているかの様、若さ溢れるパワフルな公演でした
それでも原作にある妖しい狂気の流れを汲み取った作品である事は間違いなく
頭で考えるより目と耳に飛び込んでくる美しさに酔いしれたという感じ
生の迫力で実際には眠気が起こる事はなかったし、舞台上から役者さんの視角に入ってしまうと失礼極まりないのだけれど、もし うつらうつら彷徨いながら観ると妖艶な世界観が現実と渾然一体となって、さぞかし気持ち良いのではないかと想像してみたり
ただ船を漕いだりすると周りの迷惑にもなるので、このうつらうつら方式には高度な観劇テクニックが必要かなぁと

鍵泥棒のメソッド→リブート

鍵泥棒のメソッド→リブート

ニッポン放送

本多劇場(東京都)

2024/01/11 (木) ~ 2024/01/21 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

風呂場での転倒事故に乗じて被害者のロッカーキーを自分のと取り替えてしまう売れない若手俳優
そんな出来心のせいでとんでもない展開に…
売れない若手俳優 望月歩さんと転倒で記憶喪失になってしまった伝説の殺し屋 少路勇介さん
何といってもこのお二人が肝(きも)になった物語でこれが絶妙に素晴らしく、別々のアプローチで二人と深く関わっていく女性、秋元真夏さんと鈴木杏樹さんの存在もそれぞれに違った魅力があってとても良かった
どの役者さんも主役を食ってしまいそうな勢いだけれど決してそうはならないナイスなパワーバランス
おかげで全部のシーンが見どころかっ!てくらいにどこを取っても、誰を観ても面白く、まさに文字通り のけぞっての笑いまくりでした

同作品は過去に映画でもやっていますが、演劇でしか表現できないオモシロの仕掛けでいっぱい
なぜ演劇が映画より縛りが多く料金が高いとしても観に行く価値が充分にあるのか、とても理解できる公演でした

舞台「Go back to Goon Docks」

舞台「Go back to Goon Docks」

舞台 「 Go back to Goon Docks」 2024 製作委員会

EX THEATER ROPPONGI(東京都)

2024/01/11 (木) ~ 2024/01/21 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「十三夜」初日を観劇
劇中劇として「十二夜」が挿入されているのだけれど、作品本体の「十三夜」にもシェイクスピアの喜劇エッセンスがたっぷり散りばめられているよう
特に「十二夜」の練習風景のハチャメチャっぶりは「真夏の夜の夢」を彷彿
後半になるほど勢いがあった頃の日本演劇の匂いが濃厚になり、その懐かしさに切ない気持ちでいっぱいに
もう味わえないと思っていた何とも言えない熱い世界観、空気感に思いっきり浸れるという贅沢
ただ観劇初心者に決して優しい感じの内容ではないので、推しの役者さん目当てに来られたお客さん達はどんな受取り方をされているのだろうかと思っていたところ・・・
場内一体となってのスタンディングオベーション
初日なのに(いや初日だからこそ)これだけ完成された座組の芝居を生で目の当たりにすると充分に伝わるものってあるのだなぁと
熱い時間と空間を共有できた幸せな一体感でした

会場のEX THEATER ROPPONGIはコンサートで来た事がありますが、もう音響がめっちゃ良い、凄い迫力
照明も瞬時に表情を変えていき舞台を豊かに彩っていた事を書き添えておきます

時をこえて

時をこえて

アンティークス

シアター711(東京都)

2023/12/22 (金) ~ 2023/12/27 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

公演時間は2時間
シーンの積み重ねがパッチワークのように繋がって物語を形成していく演出
第一話「ありがとう。」と第2話「時をこえて」
2つの物語が描かれていましたがパッチワークの妙で混ざり合っている色を発見するのも楽しい
舞台上に拡がっていく恋人、友達そして家族との繋がり、そこに不思議テイストが入ってアンティークスさんならではの世界観をたっぷり堪能する事ができました
数分間、走馬灯の様にシーンが駆け巡るところでは、鉄拳の感動パラパラ漫画を彷彿
今年最後の観劇になると思いますが何とも良い感じの作品で締めくくる事ができ良かったです

Strange Island

Strange Island

Nakatsuru Boulevard Tokyo

サンモールスタジオ(東京都)

2023/12/13 (水) ~ 2023/12/20 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

富裕層(表町)と貧困層(裏町)
人口の9割が貧困層であっても世間を牛耳るのはやはり富裕層
舞台はフィクションの孤島ではあるけれど日本社会に通じる所多数
風刺が効いたパンチ力でもってニンマリしたりう~んと唸ったり
休憩無しで2時間30分というのは時間的にもボリューミーですが内容的にも濃い(しかも時間経過と共にどんどん濃くなっていく)のでかなり見応えのある公演でした
お隣の劇場「シアターサンモール」の公演であっても全くおかしくない

貧困者がお金や利権を手にした時の変わり様に笑ってしまうも妙にリアル
登場人物全員がそれぞれの事情を抱えながら一生懸命に舞台を生きており、創り手の政治的な指針もしっかり感じ取れる重厚なエンターテイメントでした

喜劇 二階の女

喜劇 二階の女

劇団NLT

博品館劇場(東京都)

2023/12/13 (水) ~ 2023/12/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

原作は昭和20年に連載された短編小説という事で、ご高齢向けの公演かと思ったらそれは大間違い
隣の若いお客さんも存分に楽しめた様子で、これはもう日本人のDNAが共鳴しているのではないかと、自然に笑いが込みあがってくる上質な舞台
喜劇とは言え太平洋戦争へと向かう時代背景
登場人物達の生活にも影響が、毒がポトリと落とされ広がっていく様な空恐ろしさもあり

いるはずの無い二階の女
ストーリーはとてもシンプルなのだけれど、人間描写の豊かさで約3時間(途中休憩含む)たっぷりと魅了させて頂きました
NLTさんと言えば海外コメディーというイメージがありましたが、今回みたいな心くすぐるユーモアと趣のある日本作品を是非また公演して頂きたい

UverEATS「姥喰」

UverEATS「姥喰」

劇団 枕返し

遊空間がざびぃ(東京都)

2023/12/14 (木) ~ 2023/12/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

初見の劇団さんでしたが当日パンフを見ると、今回登場する妖怪「山姥」・・・奥山に棲む老女の怪 やまんば
どうやら毎回様々な妖怪にスポットが当たったスタイルらしい
が、その餌食になり得る人間達のキャラも負けないくらいに濃い(笑)

正攻法では無いのだけれど、役者さんの個性重視というか漫画で言うと「ヘタうま」的な面白味があって独特に面白い!
役者さんの中には力強い演技をされる女優さんもいらして良い引き締め役になっていました
無垢がいきなり邪悪にひっくり返る様なおどろおどろしくもシュールな仕掛け、とことんハチャメチャな様でいて散りばめられていた謎は細かい所までちゃんと回収していく展開には中々に緻密な作品創りをされているなぁという印象を受けました

独特な演出・作風と役者さん達のパワーバランスが更に巧い具合に合致すると、とんでもなく奇怪な名作が誕生するのではないかと、今後の公演も楽しみになってきます

ガラリ

ガラリ

表現集団 式日

麻布区民センターホール(東京都)

2023/12/08 (金) ~ 2023/12/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「今ある状況をガラリと変えたい」という主人公の願望を軸に幾つかの「ガラリ」が散りばめられた繊細な作品
ビューティフルドリーマー
主人公が海の中を漂う様に多くの人と関わっていく様は「海」という主人公の名前にも通じているよう
観進めているうち「反抗期」という言葉を久しく聞いていないなぁと思った
真面目で良い娘すぎるから・・・似たような悩みを持った方は案外多いのかもしれない
会場のあちこちですすり泣きが聞こえてきました

精神科医の問診というカタチで主人公の両親の想いも深掘りされていき、物語は立体的に展開
加えて兄の存在もかなり重要でしたね

表現集団弐日さんはこれからも、こうした生き辛い社会で思い悩む人の心に寄り添った作品づくりをされていくのではないかと想像すると期待が膨らみます
本作はそうした中で更なるブラッシュアップ、再演あり得るかも、そんな可能性を感じるのでした

晩餐

晩餐

タクフェス

サンシャイン劇場(東京都)

2023/12/08 (金) ~ 2023/12/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

東京初日を観劇
会場に入ると既に前説というかトークが
宅間孝行さんのトーク力はベテラン芸人級、さすがに手慣れたもの
会場をしっかり温め、今回のセットはタクフェス史上最もお金がかかっているそうで何やら有難く思えてきます(笑)

作品の前半はコメディータッチ、役者さん達には華があるし笑いに溢れるものだったのが後半では仕込まれていた伏線が猛然と立ち上がり力業でドラマチックな展開に変貌
特に宅間さんと永井大さんの力業が凄いものだから、もうこれでもか~!ってくらい揺さぶってきます

公演後は恒例のダンスタイム、その後にはSPカーテンコール(全員揃ってのトークショー)
前説は含まず3時間越えでしたが隅から隅まで存分に楽しめる内容、これぞエンターテイメント
タクフェスの「腹八分目では決して帰さない」精神がホント大好き

ネタバレBOX

劇団EXILE櫻井佑樹さん推しで韓国から来日したというお客さん
公演自体は楽しめたとしても案外出番が少なかったのでガッカリしちゃったかなぁと余計な心配をしましたが、ダンスタイムにSPカーテンコール、きっと忘れられない時間を過ごされたのではないかと
あんな神対応もタクフェスならでは
こっちまで嬉しくなってしまう一幕でした
The Little Match Girl

The Little Match Girl

音楽朗読劇「The Little Match Girl 」製作委員会

博品館劇場(東京都)

2023/11/25 (土) ~ 2023/12/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

大千秋楽を観劇
バックグラウンドがここまで豊富に付け加えられるとアンデルセン童話「マッチ売りの少女」とはちょっと違ったニュアンスさえ生まれきますが、中々に面白かったです
あえてあらすじを読まずに観に行ったのは大正解で
エナとミケル、兄妹の運命がどこに向かっていくのかハラハラドキドキもので長編アニメにしてもおかしくない出来

キャストの組み合わせが毎回違っているというのが驚き
良い意味での緊張感というのがあるのでしょう
これもまた引き込まれる要因のひとつになっていたのだと思います

艦隊は動かず

艦隊は動かず

LIB POSSE entertainment LLC

シアターX(東京都)

2023/11/29 (水) ~ 2023/12/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

1905年の戦時下、ベトナムでこんな出来事が実際にあったなんて多くの人が知らないはず。
戦争が悲劇である事は間違いないし、どの国が有利になったとかはデリケートな部分なので置いておくにしても、良いお話しだったなぁという感慨に包まれる舞台でした

戦争さえなければ蟹が名物、のどかでちょっと猥雑な港町であったあろう雰囲気や徐々に不条理な暗雲が立ち込めていく様子が芝居だけでなく数々の音楽・ダンスパフォーマンスも交えて伝わりやすく、特に後半の加速感が凄い
加えて清水国明さんの案内人役と言えば良いのだろうか微妙な立ち位置で度々登場するのだけれど、いくらでも喋っていてくれそうな物腰で笑みを誘う

中央が張り出したT字型舞台は演出にも有効だったし正面席だけでなくサイド席もきっと見やすかっただろうなと思う

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人間嫌い

イズモギャラリー(東京都)

2023/11/22 (水) ~ 2023/11/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

劇団 人間嫌いさんの強味は何と言っても女性心理の機微を多様に描くことが出来る力量だと思う
舞台スペースにはビジネスホテル(シングルルーム)の一室が
あれ一人芝居だったっけ?と始まってみれば、まるでガールズコレクション
1泊7,150円の宿泊プランを利用中の様々な女性達の組み合わせ
起承転結あるストーリーの流れというより、このプライベート空間での様子を次々と展開して観る者を惹きつけてくれる

社会人としても頑張っている女性達
この都内にあるホテルが決して高級クラスでないという世界観で攻めているのが心憎い
そのままエッセイにしても楽しめるくらいの様式にしても面白かったかも
作・演出・主宰者 岩井美菜子さんの愛くるしい姿でのお出迎え付き

湯気立つ静寂に、鳩が舞う

湯気立つ静寂に、鳩が舞う

ガリキ

下北沢 スターダスト(東京都)

2023/11/17 (金) ~ 2023/11/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

カフェファンタジーの世界観にもバッチリ繋がる淹れたてコーヒーのサービス

会場の構造上(入場口が舞台のすぐ横)途中入場は本来かなり悪目立ちしてしまうはずなのに、それすらも舞台の世界観に繋げてしまう演出&制作体制

フリースペースを活かした演出には舞台と客席との繋がりを感じるし
何より家族との繋がりが(離婚しているにしても)心地良く伝わってくる内容・演技にほっこり
これだけ感想に“繋がり”というキーワードが出てくる公演もめずらしい
傾斜をつけた客席の配置にも気配りを感じる
とても♯0公演とは思えない配慮の数々に拍手を送りたいです

濃ゆい空間、コンパクトな会場の良さがとても活かされた舞台で
格別に楽しい時間を過ごさせて頂きました

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