第6回 レビュー 春のおどり
OSK日本歌劇団
大阪松竹座(大阪府)
2009/03/14 (土) ~ 2009/03/22 (日)公演終了
満足度★★★★
待ってました
第一部は待望の北林佐和子作品。OSKは久しぶりなためか、某有名劇団の演出に影響されまくっていたり、脚本にいらない物を入れて必要な物が入っていなかったりしたが、そこを差し引いても充分に楽しめた。誘って行った友人が某有名劇団の大ファンだったため少々彼女の評価が気になったが、楽しかった、次回も時間が合えば行きたいと言ってもらえた。
第二部は全体的に観ると微妙なのだが、これぞOSKのレビューぞ!と言えるRan&Latinで微妙な部分はすべて帳消しになった。さらにこのRan&Latinは桜花昇ぼるが中心に立つからこそとできる景で、ブラック&ホワイトに並ぶ近鉄傘下離脱後の名場面と言って過言は無いだろう。
レビュー 春のおどり
OSK日本歌劇団
大阪松竹座(大阪府)
2010/04/03 (土) ~ 2010/04/11 (日)公演終了
複雑
第一部、第二部は別作品と考えるため、満足度はあえて評価しない。
第一部、脚本が酷すぎる。頭に浮かんだことをそのまま第一稿として書き出して、それをそのまま舞台に出してきたとしか思えないほど矛盾だらけで書き込み不足。出演者の演技も力んで見得きってばっかり、という印象。
演出は流石に北林演出、安定の迫力クオリティ……と言いたいところだが、お世辞にもセンスがあるとは言えない映像に意味不明な映像利用センスで多いに転けた。本当にただ奇麗なだけ(ただし映像は除く)な作品だった。
第二部は、作者もOSKの構成員の特性の把握がかなり的確になってきているのもあり、下級生の抜擢も今までにないほど観られ、安心してみていられると同時に新鮮であった。ただし、メリハリが弱く一景一景が少し長過ぎるように感じられたので、どこかで一気にドカン!と盛り上げる場面が欲しかった。
バンディット! -霧隠才蔵外伝-
OSK日本歌劇団
大阪ビジネスパーク円形ホール(大阪府)
2010/05/28 (金) ~ 2010/05/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
今まで一番の芝居
出演者一人一人にできるだけ見せ場を与えながらもまとまっている脚本、手堅い演出。こんな作品をOSKファンとしては待ち望んでいた。今まで観たOSKの芝居の中では最高の出来。細かい矛盾は気になりつつも、他の部分が面白いのでやりすごせた。
出演者一人一人に気を使った脚本のおかげで、あまり判らなかった下級生の顔が見えて来たのが有り難い。また、入団3年目でいきなり主役の高世真央の敵役を振られた悠浦あやとが一皮剥けた感じだったのがさらに嬉しい。
infinity・インフィニティー翼を広げてー
OSK日本歌劇団
世界館(大阪府)
2010/08/07 (土) ~ 2010/08/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
若い力
入団5年目の真麻里都がきっちり中心を取りきる姿に、それを支える同期や下級生、研修生に頼もしさを感じる。高世真央が武生公演の座長を初めて務めたのは入団9年目だったことを考えると、真麻もその頃の高世がいた場所に着実に進んでいると思った。
また、小公演ならではの新鮮さも感じた。遠距離に住んでいるため、自然と大型公演を重点的に観ることになるため、この頃は演目にマンネリ化を感じていたので、OSKの魅力を再確認するのに良かった。