もや子の観てきた!クチコミ一覧

1-7件 / 7件中
『鎌ヶ谷中年ヒーロー』

『鎌ヶ谷中年ヒーロー』

らちゃかん

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2013/01/17 (木) ~ 2013/01/20 (日)公演終了

満足度★★★★

アホな作品(褒め言葉)
何を書いてもネタバレになりそうなので、非常に感想が書きづらいのですが(笑)
ここ最近のらちゃかん作品は、笑って泣けるヒューマンコメディでしたが、今回はまた違った世界観。
ずばり、「アホ」です。
もっときちんと表現するなら「ひっくり返したおもちゃ箱」「美味しいゲテモノ料理」的な魅力?
うーん、それもちょっと違うか?
散々こっちの情緒を乱して、最終的にどーんと突きつけられたものは、なんかえらいものを見せつけられたぞ?だがこれはなんだ?というモヤモヤの固まりでした。
でもまぁとりあえず笑えたからいっか!みたいな。
考えるよりも直感で。
いい娯楽です。



【以下は演劇を見慣れた方に向けての余談】

構成・演出・演技の面で気になる部分がありますが、それでもこの劇団がやろうとしていること、表現しようとしているものを見る価値は充分にあると思います。
真面目に、構造的に見ようとしたらつい笑わされてしまって、負けたような気分になりました(笑)
映画館で1800円払って無難な話題作を観るのも良いですが、2500円払ってこの(ある意味)問題作に触れるのも悪くないと思います。



ネタバレBOX

中盤までのテンポの悪さ、抽象舞台の空間の使い方には課題あり。

まさか小劇場で、昔幼い頃に観たようなヒーローショーを見られるとは思いませんでした。
なんだかお得な感じ。

市長役のヤスタカさんが面白かったです。ふわっとした動機付けゆえに、市長の行動が異様に突飛。ただ、それをなんとなく成立させてしまうヤスタカさんの空気感が独特で良かったです。
最終的には、きちんとヒールに見えていたのがすごい。


本当に、最後までこの作品をどう見るべきか見方に迷った感がありますが、最終的には根負けして笑ってしまいました(笑)
雅楽駄狂騒曲

雅楽駄狂騒曲

流星揚羽

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2011/06/02 (木) ~ 2011/06/05 (日)公演終了

満足度★★★★

気合の入った作品でした
美しくて、笑えて、カッコ良い。
おそらく観劇を趣味としない人にもとっつき易く、見やすい作品だと思う。

なにより、あの近さで殺陣を堪能できるだけで「生の舞台ってすごい」と思わせる何かがある。
出演者も達者な方が多くて、流石でした。

ネタバレBOX

惜しいのは劇中劇である「桃源記」の前半。しっかりと「桃源記」という物語を一本描こうとするあまり、冗長の感があった。

キャラクターが多いだけに、丁寧に桃源記の登場人物を紹介し、関係性を描き、物語として終着させるには尺が短い。
千姫や千姫の弟、母といったくだりも、観客が感情移入するに至るだけのドラマにするのは、あの尺では難しい。

二重構造(『役者・稽古場』と『役・本番』)をもっと生かして、脚本上、演出上の仕掛けで客を飽きさせないこともできたのではないか。

『役者・稽古場』パートが『役・本番』パートの前フリとして、きちんと機能する。リンクする。観客が、劇中劇から『役者』や『稽古場』を透かし見ることができるような、そんな仕掛けがもっとあれば・・・。

観客を感情面で引っ張ることができなくとも、仕掛けで楽しませることはできる。
そうした方が、桃源記という独立した物語を見せるより、効果的だったのではないか。
(でなければ、透、美波、西園寺などに焦点を当てたラスト10分ほどだけで事足りたようにも思う)



劇中劇を入れることで、表現したかったものはなんだったのだろうか。
それ次第で、上記の私の意見は全く的外れなものになるのだろうが。
上演中、そう疑問に思ったのは確かである。


しかし、前述の通り、視覚で充分楽しかった。
美しい殺陣や気迫ある演技、雰囲気のある美術は素晴らしい。

・・・うーん、そう思うと、物足りなさを感じたのは、私のわがままかも知れない(笑)


個人的には、舞台役者というものは、どうあっても、何があっても「そこに向かわざるをえない」という、まさに芝居のために命を燃やしている生き物だと思う。
前垣や西園寺らを突き動かした役者の『業』とも言える衝動。
それを感じて、演劇に初めて触れ、憧れた頃のことを思い出し、わくわくした。
恋人ができないが、もういい

恋人ができないが、もういい

箱庭円舞曲

OFF OFFシアター(東京都)

2008/07/12 (土) ~ 2008/07/21 (月)公演終了

満足度★★★★

言葉
タイトルと説明に惹かれて観に行った。ちらほらと「良いな」と思えるセリフやフレーズがあり、ちょっと考えさせられた。全てを言葉にするのではなく、小道具やシチュエーションでさりげなく登場人物の気持ちや関係性を提示していて、じっくり味わいながら観ることができた。個人的には満足。

パレード旋風が巻き起こる時

パレード旋風が巻き起こる時

劇団あおきりみかん

愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)

2008/07/03 (木) ~ 2008/07/06 (日)公演終了

満足度★★

おもしろかったのだが…
客席まで使ったパレードや、ストップモーションでの遊びは面白かった。ただ、大勢でユニゾンして強くメッセージを伝えるような芝居は、賛否両論が分かれるところだろう。
声が高かったり特徴的な人が多かったので、聞いていてあまり気持ちいいものではなかったというのが正直な感想です。
物語としては、シュールでとても面白かったのですが…。

料理人〜RIO/喰らう/kurau〜

料理人〜RIO/喰らう/kurau〜

世の中と演劇するオフィスプロジェクトM

こまばアゴラ劇場(東京都)

2008/07/04 (金) ~ 2008/07/06 (日)公演終了

満足度★★★

美しかったです
人間の欲求の根幹をなす『食』を描くという点で、とても生々しく艶やかなものがあったが決して不快にならなかった。照明が効果的で、舞台美術もとても興味深かった。しかしなにかが物足りなく感じた。断片的には美しく好みなのだが…。

コウエンノキマリ

コウエンノキマリ

tea for two

「劇」小劇場(東京都)

2008/06/26 (木) ~ 2008/06/29 (日)公演終了

満足度★★

評価しがたい
あらすじに「少女が殺された」「時代の変化に合わせてルールを変えるのなら、社会は何をもとに変化していくのだろう」とあり、もっと強いメッセージ性がある芝居なのかと思っていた。宣伝文句の言葉の強さに対して、作品の色というか描き方が淡過ぎる。
一種ファンタジーっぽい後半以降の流れについていけなかった。
悪くはないのだが…肩すかし。
役者の力量も問題か。

Root Beers ~ルートビアーズ

Root Beers ~ルートビアーズ

KAKUTA

シアタートラム(東京都)

2008/06/18 (水) ~ 2008/06/25 (水)公演終了

満足度★★★★

漢祭り
アラが無い。随所にある遊び心が素敵でした。面白かったです。

このページのQRコードです。

拡大