やのうりの観てきた!クチコミ一覧

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ライライライ!

ライライライ!

トツゲキ倶楽部

「劇」小劇場(東京都)

2021/05/12 (水) ~ 2021/05/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度

見る前の方に偏見は持ってほしくないので、ネタバレに書きます。

ネタバレBOX

ひどかった。震災後からトツゲキさんを見続けて10年くらい。ほかのお客さんにはもっと長い人もいるようにおもう。今回のはほんとにひどかった。よくあんなものでお金取れるなあ、感染リスクの中見に行ったことを後悔した。あの舞台を見るために、予約、お金、移動、行った行動全て全てが無駄だった。冒頭に演劇とは何かとか言ってたが何ほざいてたんだよっておもった。話がつまらないとか、ある役者の演技が気になったとかのレベルではない。未完成のまま、見せられたような感覚があった。

・脚本が甘い
甘いというのは、ストーリーや大切なワードをちゃんと説明しないで、急に展開や感情の変化が起こり、強引に話が進んでいくシーンがいくつも見受けられた。はじめはあえてそういうシーンを入れたのかとおもったが、違っていた。嫌なのは観客を置いていっているということ。あれ?今の言葉、なに?ってなると話に集中してたのが気になってしまう。そして、次のセリフや会話が頭に入って来なくなる。そうすると、もう自分は演劇の外側に行っていて、また集中が必要になる。
・演技下手で見てられない
全員、コロナで演技が下手になったのでしょうか。
ひとりひとりがずーっとひとりで喋っているようだった。前の人が言い終わったらセリフを言うロボットみたいだった。
演劇というのは多少わざとらしさがあるのはわかるが、感情がおかしい。このキャラクターがこういう感情や気持ちになったからこういう動きになる、じゃなくて、こういう面白おかしいキャラクターを演じたいから声を変えたり、大きくしたりとにかくずーっと違和感があった。
セリフを一度も間違えていなかったようにおもう。しかし前回までは何度も飛ばしそうになったりいい間違えているのを見たことがある。そんなのどうでもいいことで、感情が動きすぎてスムーズに言葉がでないことのほうがキャラクターとして自然。でもひとりで話してるようだったから間違いはなかったのでは?

・感情や状況的に無理のあるキャラクター、必要
のないキャラクターが多すぎ
大人数でたくさんしゃべる、騒がしいシーンがトツゲキさんはよく見られるが、コロナで、大人数がたくさん話すシーンはできないんだろうなとおもった。なら無理してキャスト多くしなくても。舞台も狭いんだし。最後のシーンなんて、全員集合した学芸会じゃないんだから。

・最初の三文芝居やめて
へらへらした役者程見苦しいものはない。へらへらしてても人は笑わない。ほんと演劇がどうこう言う前に自分達の技術に目を向けてほしい。

まとめ
ほんとひどかった。びっくりした。実際の観劇は久しぶりで大変楽しみにしていたのだが、その分落胆が大きかった。全体的な話はいつものトツゲキさんのようで、感情的になった人もいるだろう。もしかしたらコロナで舞台を見なくなって、自分の感性がトツゲキさんが表現するものを好まなくなったのかもしれない。そんなことも思った。役者さん、舞台全体に「私は舞台に戻ってこれた、お客さまありがとう(ウルウル)」みたいな空気が感じられた。そんなのいらないとおもった。むしろそんな雰囲気を出してほしくなかった。色んなことが変わっていく中で、とんでもない状況の中で、つらいことがあってもそこに希望を見出すような、笑って、泣いて、話して、また笑って、明日、こういう日常が来れば、幸せだなあって、思えるような、変わらないトツゲキ倶楽部を見たかった。
世界最前線の演劇2 第三世代  [ドイツ/イスラエル]

世界最前線の演劇2 第三世代 [ドイツ/イスラエル]

彩の国さいたま芸術劇場

彩の国さいたま芸術劇場・NINAGAWA STUDIO(大稽古場)(埼玉県)

2018/11/08 (木) ~ 2018/11/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

何がどう面白いのかは言えない。言葉にしようとしてもできない。見るしかない。見てほしい。初演を見た日依頼、毎日この演劇のことを考えてる。
観た理由は、私も紛れもない第三世代だから。たしかに他のストーリー性が強い演劇よりわかりづらい、意味不明。お笑いなの?社会派なの?平和を訴えてるの?違うの?いったいなにを言いたいの?
さっぱりわからないし、答えは出ようがない。
でもはっきり言いたい。これを観ずしてなにを観るのか。
観てもわからない、でも観るべき、演劇。
ドイツ、ユダヤ、アラブ、遠い知らない民族の話じゃない。誰かを憎んだことのあるすべての人のための演劇。

観るべき舞台とは、俳優のうまいへたカミや、セリフを細かくなぞるとか演出や照明や音楽なんてどーでもよくなるものなんだな、そんなことどんなだったか覚えてすらいない。

この衝撃を受けた夜を、きっと忘れない。
全国で再演、再再演してほしい。

野外劇 三文オペラ

野外劇 三文オペラ

東京芸術祭

池袋西口公園(東京都)

2018/10/18 (木) ~ 2018/10/28 (日)公演終了

満足度

二時間冷たくて硬い床に座らされ、下手くそな歌を聞かされる苦行。これがアートか、笑わせるな。500円で見れるのは税金が入ってるから。ただ舞台が公園になっただけ。広い公園に、観客という役で、連れてこられた私達は、二時間好きなように動けるあなた達と、ちがって、ずーっと固まっている観客の役。びた一文だって払うもんか。500円もらったって見たくないわ。都会の真ん中なのも、意味ない。衣装とか小道具とか金かかってそうだったけど、映像はちゃっちいし。とにかく音外れまくりですよー。ホールがないと声全然響かないんですね。腰は痛い、無駄に風邪ひきそう。くだらない企画。面白そうだと思ったのが間違いだった。
私は野外劇は、歌に誘われて、役者の声に誘われてお祭りみたいにとおりがかりの人々が立ち寄って見て、「演劇ってこんなに面白いんだ」と思わせることに意味があるのでは、と思う。今回の舞台は観客が舞台に半分囲まれた監禁状態、公園の外の人は微妙に見えるだけ。広い公園を使ってたっていうけど、車を走らせたり、ショベル使って派手にしたかっただけでしょう。それが余計役者を小さく見せていた。舞台装置の出し入れや役者の走る時間が足されただけで、奥行きも何もなし。
西口公園で夜にバスを待つ人たち、路上パフォーマンスする人、ただしゃべる若者、スマホを見つめる人、酔っぱらい…普段の池袋の方がよっぽどアーティスティックだ。その中でオペラが始まったらどんなに面白いだろうか。と思って観に行ったのだが、区別して、分けて、ただその場所を舞台として奪って、観客を連れてきて(自由に動くこともできない、閉じ込められたような感覚、野外劇なのに)、自分らは面白いことやってます、みたいなのはなんてひとりよがりな、観客のことを考えていない公演だと思った。あのレベルの歌で、500円で見れてラッキー、みたいに思っている人がいるようだが他のワンコイン演劇いくらでもあるのでそっちを見た方がいい。 この500円とか無料観覧席というのも気に入らない。だから適当場所あけて、シートひいて、キツキツに座らせて、500円で見させてあげるんだからこのレベルの客席でいいでしょう?と言われている気がした。そう思われても仕方ない状況だった。

誤解

誤解

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2018/10/04 (木) ~ 2018/10/21 (日)公演終了

満足度

総合で星はゼロ。つまらない。途中でうとうとしてしまった。演劇でこんなに眠くなったのは初めて。結末がどうなるというより会話劇が見逃せなくなるはずが、どうでもいいや、と思ってしまった。俳優もかるーい感じの台詞回し。そして、早口&カミカミのオンパレード。こちらが台詞の意味を理解する前に、次にいくので早送りを見ているみたいだった。ある演出家のシリーズみたいだが、何が演出されてるの?ってぐらい凄さもなにもない。ただそこにおいてあるな、という感じ。俳優が自分の台詞に酔ってないのはいい。しかし会話してるんじゃなくて、自分の出番のときに喋って大声出して、なにやってるか全くわからない。この戯曲のおもしろさがなにも伝わってこなかった。千円台の小劇団見た方がまだ楽しめる。
演劇の内容は好みもあるので博打なわけであってしょうがない。今回は大ハズレにあたったと思うだけなんだが、運営がひどすぎる。こちらの方が腹が立つ。国立と銘売って、国から資金が入ってるのにこのレベルの低さ。企画力のなさ。つまらない舞台やるならクラシックだけにしたほうが良い。無駄なスタッフの多さ。うっとおしいくらい、見張りのように大量にいる。の割に、接遇ですらない。チケット渡す入り口に6、7人。一人以外は黙って私のチケットを見つめていた。無駄。パンフ売り、一人がお金もらって、渡して、他の二人はそれを見つめていた。無駄。トイレありますかって聞いたらございますしか言われなかった。普通場所案内するでしょう。迷ってる人ちらほらいたのに座席案内もしないで突っ立って話しかけられるの待っている。言葉づかいもひどい。帰りの案内も何もなかった。ものをうりつけるばかりで。全く最初から最後まで不快だった。自販機でパンフレットとか物販を売り、改札機でチケット通してくれ。遅いし、多いし、邪魔だし、接遇もしないで仕事しろよ。本当に無駄。無駄に雇用するならチケットを100円でも安くしてくれ。こういう劇場や制作側があるから、演劇は時間とお金に余裕がある一部の人間の楽しみとされてしまっている。民間の劇場ならチケット代高くして、無駄な人を雇うのもけっこうだろう。しかし国立では許されない。自分達で適当に公演して劇場を運営するのではなく国がわざわざ予算を取ってまでこの文化事業を推進するという意味を考えてもらいたい。恥を知れ、と言っても言いすぎではない。ここの公演と聞いただけで、足が遠のく。

「夫婦」

「夫婦」

ハイバイ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2018/08/23 (木) ~ 2018/09/02 (日)公演終了

普通に面白いか、そうじゃないかは判断できません。しかし、家庭で暴力を受けた人は、見ないほうがいいです。
うちで起こったことと全く同じだった。観客が笑う以外は。見なきゃよかった。トラウマが輪をかけてひどくなった。シリアスをつきつめると、舞台として残酷すぎて見れないから男が母親やったり、コントみたいにふざけるのかもしれないけれど、自分にとっては殴られたこと、今でも怒声がはなれないこと、殺したいと思ったこと、それを遂げることができないこと、いくら詰ってもなかったことになること、全てを笑われたような気分で、それこそ見れたようなもんじゃねーわとおもいました。一般的にあれは、笑いの対象なのだな、ということがわかって、更に辛かった。そこまでまだ受入れられていないので、ハイバイさんの公演は見ないことにします。DV被害者観覧注意とか出してくれればよかったのにな。

「て」

「て」

ハイバイ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2018/08/18 (土) ~ 2018/09/02 (日)公演終了

満足度

期待はずれ。まわりにハイバイファンが多いので「夫婦」とセットで買ってみた。自分には、めちゃくちゃと暴力になるかならないかの緊張感、苛立ちがわかるから、体験したシーンやセリフもあって思い出して泣いてしまった。でも、それだけ。どうってことはない。爽快感も、面白さも感じられない。もう過去のように、箱につめて語ることが出来て、それに人がお金を出してくれて、うらやましいな、とさえ思った。まだその箱の中で、なにもなかったことのようにされることに苦しんでいる身としては。おかあさんを男が演じるのはインパクトや笑いを誘うため?いろいろやってるのはわかるけど、別に考えるほどでもないか、というぐらいつまらなかった。

虚構の劇団 第13回公演「もうひとつの地球の歩き方 〜How to walk on another Earth.〜」

虚構の劇団 第13回公演「もうひとつの地球の歩き方 〜How to walk on another Earth.〜」

虚構の劇団

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2018/02/15 (木) ~ 2018/02/18 (日)公演終了

満足度

ALの会いに行くよが、流れた瞬間から、つまんなそう、って思ったけどやっぱり。
メッセージはわかりやすいけど、面白みがない。入り込めない。そのメッセージを受け取ることはできませんでした。プロジェクションマッピングぽいのもおしゃれでしたが、それだけ。期待して楽しみにしていった分だけがっくり。俳優も最初の方早口で何言ってるかわかりませんでした。シンギュラリティ、って聞こえなかった。ダンス、音楽、映像でおしゃれな演出で、時々笑えて、若い俳優さん達が楽しそうにやってれば楽しめる人にはいいと思います。私には時間とお金の無駄でした。

『熱狂』『あの記憶の記録』

『熱狂』『あの記憶の記録』

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2017/12/07 (木) ~ 2017/12/19 (火)公演終了

期待はずれ。私も熱にうなされるような、こりゃああの時代に自分がいたら間違いなく支持してしまうという気持ちになることを期待していきましたが、なにもなし。ただ二時間歴史の事象を語られ、人間模様も薄くしか感じられなかった。全体的に声が、もごもごしてて何言ってるかわからないときがあったし、何より主役が風邪引いてたか声張り上げているせいなのか知らないけど初日に声が枯れすぎ。何度も裏返りそうになって弱々しかった。人はあんな人に熱狂させられないでしょう。途中の演出により足音が気になってセリフがよくわからないところもあった。
人気の劇団って聞いたはずなのに期待はずれでした。

父母姉僕弟君

父母姉僕弟君

キティエンターテインメント

シアターサンモール(東京都)

2017/11/02 (木) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

満足度

初演のときに見たときはもっと狭い劇場だったせいかスケールが大きく見えて、ラストも印象的に覚えていました。今回は舞台も大きくなるだろうし、音楽も演出も変わり、また違う印象で見れるかと期待していましたが、全くなんの感情もおきませんでした。スケールが小さい、コント劇をカンペキにやってる復習みたいに見せられている気分でした。前は息遣いや伝えたいという必死感があったのに笑いや感情を取りにいってる感じ。こなれ感。
つまらなくなったというより自分が、ロロを見て感情が揺り動くことがなくなる年代になってしまったのかもしれない、とも思いました。
それは、俳優さん達にも言えるのかと思いました。こんなにかけ合い下手だったっけ?と思いました。下手になったというよりは、脚本にあわない俳優に成長したんだと思います。
再演するなら新キャストでやったほうがよかったと思います。
そして、長すぎます。2時間15分以上は長すぎて、中だるみさせてしまうのもしょうがないと思います。
音楽も印象なし。前のがよかった、気がする。
内容に関係ないこととして、誘導が悪かったです。人がたくさんいたので入場していいのか自由席なのかわからないし席案内も下手。当日券の人を床に座布団引いて見せていました。予約して買ってる方が後ろで見せられるのはなっとくいきません。
ロロがだんだん大きく人気になっていくのを見てきましたがチケット代が上がるにつれてだんだんつまらなくなっている気がします。しばらく鑑賞しません。

おどる童話『まほうのゆび』

おどる童話『まほうのゆび』

NPO法人アートネットワーク・ジャパン(ANJ)

あうるすぽっと(東京都)

2017/08/05 (土) ~ 2017/08/16 (水)公演終了

満足度★★★

舞台の広さの割に観客席が少なくて、楽しんで見れました。ダンスも上手で、映像演出も面白くて凝っていました。音とダンスと映像に知らず知らず引き込まれます。この値段でここまでの舞台見れるのは嬉しいですね。しかし、ちいさな子供が見るにはどうかな、と思いました。ネタバレになるので詳しく書けませんが、怖いと言って泣き出してる子が何人もいました。子供演劇で聞こえるようなクスクスも、子供ならではの役者への声かけもあまり聞こえませんでした。(それだけ熱心に見ているのかもしれませんが)
主題(と言えるものかはわかりませんが)が子供向けでないと思いました。私は子供だからといって幼稚で内容が薄いものにする、というのも嫌いなんですが、子供に伝わりづらいメッセージだと思いました。
大人にはおすすめしたくなりました。不思議です。

金曜はダメよ♥

金曜はダメよ♥

トツゲキ倶楽部

「劇」小劇場(東京都)

2016/06/29 (水) ~ 2016/07/04 (月)公演終了

満足度★★★★★

ほら!ホラー
背筋がゾゾゾっとはなりません。
トツゲキ流ごちゃごちゃ爽快疾走ヒューマンラブコメホラー。以下ネタバレです。

ネタバレBOX

私はホラーを大嫌いでした。理由は意味なく、辛く殺されて行くから。でもトツゲキさんのホラーは、ホラーによって生み出される人を描いていました。
「ホラーってなんなんだろうね」
本当に怖いものは、血だらけのチェーンソーを持ったホッケーくんじゃなくて、リアルな世界にある。人の心を騙して、もてあそんで、優しい心がない人達。日常生活でそういうものとどう戦って、どうやって折り合いをつけてどうやって自分を守っていくか。そういうことを考えるのを疲れたときにホラーを観るのはいいのかもしれないなと思いました。背筋がゾゾゾじゃなくて、胸が痛くなりました。
こういう気持ちを、暴力的な表現で描く演劇もあるけれど、このやるせなさも明日への活力にしてくれるこの劇団が大好きです。
星の果てまで7人で

星の果てまで7人で

トツゲキ倶楽部

「劇」小劇場(東京都)

2016/02/24 (水) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★

面白かった!けれど…
宇宙をどのように表現するのか期待していきました。面白い会話劇がいつものトツゲキさんらしく日常チックで、「宇宙でもこんな会話してそう」って思いました。なぜ箱持ってるのか、いろいろな謎が明らかにされたとき、爽快感もありました。
しかし、今回はいつもよりキャストが少ない気がしましたが、一人一人の個性というか、役割というか人間性みたいなものが薄くしか見えなかったような気がします。
SFものの難しさでしょうか、状況説明のセリフが多く人物を写すセリフやシーンが物足りなかった。
前田さんの切ない影のあるヒロインはとても上手だと思いますが、毎度このパターンで、一番言いたいことは彼女のセリフ、というのが見えて飽きてしまいました。

しかし、初めてトツゲキ作品を見た衝撃は忘れられないので次回作も鑑賞します。

君が決めてよ明日のことは

君が決めてよ明日のことは

Moratorium Pants(モラパン)

渋谷の洋服屋 ARTON(アートン)(東京都)

2015/02/28 (土) ~ 2015/03/28 (土)公演終了

満足度★★★★

洋服と演劇
クミ役の女優さん、よかったです。あんな細いのにどうしてこんな張った声が出るのか…なんて考えながら見てました。
洋服が上手く演出に取り入れられてました。
個性的な衣装を着て、変わったダンスをする集団ではなくて、日常のおしゃれ感が出ていて、でも根本のストーリーや演出がしっかりしている劇団だなと思いました。
ただ、狭いせいか、俳優さんが洋服を誤って踏みつけてしまうことがあり、観ていて少し気になりました。

ネタバレBOX

白いシャツを自転車に乗る中学生に見立てた演出はとても秀逸でした。
冒頭と最後の曲は有名曲のせいか、間延びしていたと感じました。オリジナルだったらもっとよかったなぁと思いました。
合言葉はパールホワイト

合言葉はパールホワイト

トツゲキ倶楽部

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2015/03/12 (木) ~ 2015/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★

ええ?!
「ええ?!そうだったの~!!」ってなります。チラシの説明書きから想像する内容とは異なり、また観ながら想像していることの斜め上をいきます。そういう想像をする演劇の面白さ、つまってます。佐竹さんの泣き顔、好きです。私も涙がホロリとなりました。
初めてトツゲキさんで観た「僕の部屋は戦場になった」を思い出してしまいました。
パールホワイト、希望に溢れた素敵な言葉ですね。
ただ、こんなに面白くて平日で人が集まっているのだからも少し大きいところでやってもよいのでは、と思いました。ちょっと狭かったです。

さよならダースヴェイダー

さよならダースヴェイダー

劇団Spookies

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2015/02/26 (木) ~ 2015/03/02 (月)公演終了

満足度

名前に惹かれて観たけれど
仕事が終わった後、演劇が観たいと思い、ふらっとグリーンシアターに言って、一番タイトルに惹かれた作品に当日券で入りました。
具体的な感想は先入観を持って観るとよくないのでネタバレで。

ネタバレBOX

「さよならダースヴェイダー」というタイトルが「なんかいいな、観たら気分転換になりそう」と思って観ました。C3PO組でした。観はじめてすぐに「演劇じゃなくてコントなの?」と思ってしまいました。わざとやっているような大袈裟な表現。誰に話しかけているのかわからない、ひとりごとのように聞こえることが多い。
失礼ですが演技力の前に美鶴役の役者さんの声がひどかったです。大声を出しているのに響いていなくてとても辛そうな音に聞こえました。かといって演技力でカバーをしているわけでもなく、声を低くして、割れたような音を出せば、不良娘になるわけじゃないと思いました。

シナリオも不可解な部分が多かったです。私には、実際に職を失った人や病気の人を馬鹿にしている様な表現に思えました。話の流れや結末も見えているし、それぞれの人物の葛藤や感情の動きも感じられず、そもそも「このタイトルじゃない方がいんじゃないか?」と思いました。ダースヴェイダーというキーワードがなくてもこの話は進むだろうし。金八のモノマネが秀逸だったがそれを多く出すならダースヴェイダーはいらない。個性的なキャラクターが多くいたけれど、「面白い」と思う前に「こんな人はいない」という感想。面白キャラクターをたくさんつめこむだけコントに見えてきます。
みんなどこか、話している内容と感情が違う動きをしていてまるで仮面をかぶっているようにみえることが多く、ダースヴェイダーの仮面を意識してわざとやっているのだと思いましたが違っていました。台詞の意味を考えることもなく、映像が流れていく感覚で、途中までは昼間にやっていた30分のドラマのようだとおもっていましたが、途中からこんなアニメありそうと思えてきました。

総評すると、演劇以外の色んなものに見えました。でも、新しい演劇のカタチにも見えませんでした。

西園寺しおり役の女優さんは演技がよかったです。本当に辛いのが伝わってきました。しかし一人だけまとっている空気が異なっていたのでこの作品の中では切り抜いて貼ったように思えました。
また、最後だけ演劇らしいドタバタが観れたのはよかったです。妊婦という点でこうなるだろうと予想はできましたが。
終演後に次回作のCMコントをしていましたが、おそらく観ないと思います。

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