禁煙パイポの観てきた!クチコミ一覧

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ゴーレムの記憶

ゴーレムの記憶

劇団夜行列舎

千本桜ホール(東京都)

2020/02/16 (日) ~ 2020/02/23 (日)公演終了

満足度★★★★

難解でした。最後の袋小路に突き当たっても、人は生きていく。ってテーマなのかなぁ。ってぐらいしか。

Photograph2019

Photograph2019

劇団カンタービレ

ウッディシアター中目黒(東京都)

2019/10/17 (木) ~ 2019/10/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

初見の劇団だったけれど、とても良い公演だった。ストーリーの概略はよくある家族ものだけれど、脚本の細かい部分もしっかりしていて、2時間を超える舞台が全く時間の長さを感じさせることなく、引き込まれる内容だった。所々に散りばめた笑いも、白けさせるものではなく、ストーリーを進める良い息抜きになっていた。脚本の出来、演出、舞台美術、いずれも素晴らしかったし、役者の演技の巧さが素晴らしい公演を作り上げていたと言っても過言ではないと思う。久々、楽しめた公演だった。

ネタバレBOX

メインの物語進行に添えられた主人公夫婦の新婚の回想録。ちょっと蛇足かなと最初思ったけれど、物語の筋をより一層盛り上げる名脇役だったと思う。公演の題名にも掲げられた「Photograph」写真を家族で撮るシーンがクライマックスで、「あそこで終わりにしとけば良かったのに」と直後に考えたが、余韻を残した語りすぎないラストシーンで、最後も引き締まっていたと思う。初日ということもあり、どうりでファン(身内らしき人たち)で満員になっていたが、皆が引き込まれるのもよく分かる劇団の作風を感じられた。
革命を起こすんだ

革命を起こすんだ

teamDugØut×マニンゲンプロジェクト

「劇」小劇場(東京都)

2019/09/03 (火) ~ 2019/09/08 (日)公演終了

満足度★★★★

たぶん同世代の高校時代のストーリーなので、納得そして心地良さもあった。しかし、若い世代にはこの公演の意味や登場人物の心情などは理解できないのではないか?とも終演後にふと思った。役者さんたちは実力がある方々ばかりなので、しっかりした舞台になっていたが、それだからこそ、もう少し意外性や驚きを脚本にも演技にも盛り込んでいただけていたら、もっと素晴らしい公演になったように思う。

自由を我らに

自由を我らに

カプセル兵団

ワーサルシアター(東京都)

2019/05/28 (火) ~ 2019/06/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

絶対観るべき作品。特にクライマックスの9条の下りは圧巻。昭和、平成と時を過ごしてきて、ほころびかけてきた憲法への思いを今一度見直して、思い起こして、令和の時代を進むために絶対観るべき作品だと思います。

ヒトハミナ、ヒトナミノ

ヒトハミナ、ヒトナミノ

企画集団マッチポイント

駅前劇場(東京都)

2019/04/10 (水) ~ 2019/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★

テーマの中心は障害者への性的介護だが、障害者の出産、障害者との結婚と拾い上げるテーマは広い。障害者も性欲はあるのが当然なので、私は性的介護には肯定的。寧ろ必要性すら感じる。本公演で特に気になったのは、就労支援事務所での単純労働の在り方。誰のための仕事なのか。或いは仕方ない在り方なのか。ずっとそれが心に引っかかっていた舞台でした。

魚の目に水は映らず

魚の目に水は映らず

劇団 東京フェスティバル

OFF OFFシアター(東京都)

2019/03/05 (火) ~ 2019/03/10 (日)公演終了

満足度★★★

考えさせられる公演でした。「魚の目に水は映らず」。当たり前のことに気づきにくいことなのですが、一つは平和、あと一つは男女平等なのかな?と思いましたが、うまく整合しない表現やセリフが気になっています。個人的にはスッキリしない。でも考え続けされる作品でした。

ネタバレBOX

空襲で黒焦げになった人々の話などで戦争の悲惨さを表現し、今、平和な日本に平和の大切さを問うというのは分かる気がしますが、それなら何故、ラストシーンの油絵で、おそらく湾岸戦争。米兵に抱きかかえられ救出された少女が星条旗を持っていたのか?何を訴えた絵だったのかが簡単には分からない。
職場における男女平等への労働組合運動について、静子がメッセージを述べるラストシーンで、「保育所設立要求の時以外はあまり、熱心にやっていた訳ではない」旨の意見を述べている。男女平等もこの作品で訴求したいポイントではなかったのか?そう思えるシーン、台詞でした。
のっけから、地下鉄サリン事件の被害者からの電話に対して、事務的な返事をするところからして、少し違和感を感じ、その意味を考えさせられる作品。
そういう「考えさせられる」作品の良さでは、星4つか5つの作品ですが、主役が台本片手に。っていうので3つの評価にしました。
TOCTOC あなたと少しだけ違う癖

TOCTOC あなたと少しだけ違う癖

株式会社NLT

ザ・ポケット(東京都)

2019/02/28 (木) ~ 2019/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★

大人の娯楽としてのお芝居でした。役者さんたちも演技も素晴らしい。落ち着いて楽しめる舞台でした。個人的には、皆さん上手いだけに、反復症のリリィを演ずる井上さんの熱演が良かったです。舞台を楽しみたい方にお薦めです。

鈍色(ニビイロ)のヘルメット

鈍色(ニビイロ)のヘルメット

KUROGOKU

中板橋 新生館スタジオ(東京都)

2019/02/20 (水) ~ 2019/02/24 (日)公演終了

満足度★★★★

昭和の時代の流れ、雰囲気を感じさせる舞台でした。あの頃の時代を感じたい向きにはお薦めです。しかし、俳優の皆さんが現代の若者なので、あの時代の学生さんはこんなカッコ良かったかな?とちょっと疑問。リーダー役の武岡さんや虚無生活をするスヅキさんは、あるあるで適役だったけど。服装ももっとダサい方が時代にマッチしていたように思います。劇前の選曲など、私の世代には涙モノの公演でした。(後ろの席で口ずさむ方もいらっしゃいました。)

雰囲気のある死体

雰囲気のある死体

劇団かに座

横浜関内ホール(神奈川県)

2018/11/30 (金) ~ 2018/12/02 (日)公演終了

満足度★★★

途中から話が現実離れしていって、段々話が噛み合わなくなる。そして不条理な話になっていくという展開だと理解しましたが、少しレトロなストーリーだったかなと思いました。もう少しアレンジを加えて、現代風な不条理な内容を入れた方が良かったのでは?と感じました。

ネタバレBOX

最後は「この後の結末は誰にも分からない」という終わり方。やっぱり気になりますし、モヤモヤ感が残りました。それと、ずっと右に置かれた「死体」。役者さんなのか、人形なのか。それも気になりました。なんか、すっきりしない後味でしたね。
こっちとそっち

こっちとそっち

劇団時間制作

萬劇場(東京都)

2018/11/14 (水) ~ 2018/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

考えさせられ、引きずり込まれた2時間の芝居でした。地域差別がテーマのような気がしますが、人と人のつながりを描いた作品だと思いました。とても良いテンポで各部屋の物語が進み、2時間を感じさせない構成、展開、それに演出でとても良い作品だと思います。それに舞台セットは凄い!すごく作り込まれた舞台でした。

ネタバレBOX

最後に木村正一こと浅井が、ベランダで「負けた」というつぶやきが特に印象的でした。それまでの展開では、外国人の部屋でも、漫画家の部屋でも、そして引きこもりの長男の話でも、人と人とのつながりに悪戦苦闘する姿が描かれていましたが、それから一種、逃げていた浅井が最後はひとりぼっちになる。という姿に映りました。深い作品だと思います。
黴-かび-

黴-かび-

BuzzFestTheater

ザ・ポケット(東京都)

2018/10/31 (水) ~ 2018/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★

重々しい、重々しい物語。っていうのが直後の感想。母親、平沼直子役の奥山美代子さんの存在感で最初からドキドキ、何か起こりそうな怖さをずっと感じていた。ラスト間近で、「ああ、そうか」ということが分かったけど、ラストシーンでは今後の晴れない暗示に持っていかれる。上演時間を感じない舞台ではあったが、台本を書いたコウカズヤ氏はこれで何を伝えたかったのか?疑問が残った。舞台美術はよく出来ているし、見応えのある公演だと思う。

愚か者。たがらもの【尻軽娘に愛と無関心のブルースを】

愚か者。たがらもの【尻軽娘に愛と無関心のブルースを】

獏天

Geki地下Liberty(東京都)

2018/10/12 (金) ~ 2018/10/21 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かった。役者の演技もアクションもダンスも、小気味よいテンポで進んで「観せる」舞台でした。しかし、ストーリーで「これっ」というインパクトが無かったように正直、感じました。もっと登場人物の哀しさっていうのか。そういう深みがあって、この流れだと満点だと思います。繰り返しますが、「観せる」舞台という点では満点だと思いました。

あしおと

あしおと

アンティークス

シアター711(東京都)

2018/05/23 (水) ~ 2018/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★

最後のシーンでは感動させられた。とても良かったが、それまでの劇展開があまり私には訴えてくるものが無かったので、ラストに至る展開でもっと見せ場を作って頂けてればと少し残念。タイトル「あしおと」がそういう意味だったのか分かったシーンも感動的。ラストシーンは上手く纏めたと言えば纏められた展開だったけど、悲劇的に終わっても良かったのでは?と感じられた。役者さんの一生懸命さが伝わった舞台でした。

僕をみつけて/生きている

僕をみつけて/生きている

かわいいコンビニ店員 飯田さん

OFF OFFシアター(東京都)

2018/04/04 (水) ~ 2018/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★

「僕をみつけて」を観覧。これは「人狼ゲーム」を知らないと、いや、やったことがないと、この舞台の意味が直ぐには理解できないのではないでしょうか?
観終わってから、ジワーっと来て、最後の2人が結局、人狼だったのかと理解できました。時間が経ってから、後味悪さが込み上げてくる舞台だと思います。

春の花びら3回転!!

春の花びら3回転!!

チームまん○(まんまる)

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2018/04/11 (水) ~ 2018/04/15 (日)公演終了

満足度★★★★

笑わせて戴きました。初めての劇団だったが、開演する迄の舞台での前説からして笑いてんこ盛りの公演を予感させる。案の定、3本ともベースは笑いとジョーク(?)。楽しませて頂いた。ストーリー(テーマ?)がしっかりしていた2本目、「じまんげ」が好みだったか。1本目「おめこ星」の熊野氏の疾走シーンの表情が印象的。良かった。ただ、3本ともベースは同じテイストなので、ムードが全く違うものを入れて抑揚をつけた方が良かったか?
演出家が同じなので難しそうだが。

舞台『想咲の結』(そらのむすび)

舞台『想咲の結』(そらのむすび)

ヒエロマネジメント

ウッディシアター中目黒(東京都)

2018/02/20 (火) ~ 2018/02/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

観劇の最中、何度も涙を拭わされました。会場からもすすり泣きの声があちらこちらで。普段は作業着姿でカッコ悪く、ヘラヘラしてばかりで家長の威厳も見られない父親の、しかし物語が進むほどに、父親の家族を思う愛情が押し寄せてくる。開演前に読んだ劇団ビラに書かれていた「当たり前にある」幸せ。それを実感できる舞台でした。父親役の西丸亮さんの演技をはじめとして、キャストの役者さんが全て適役で素晴らしい演技でした。感動したい人にお勧めの公演です。

ネタバレBOX

欲を言えば、ラストシーン。心臓移植を受けた優花が、あんなにも直ぐに起き上がれるわけもなく、少し、軽い感じに思えました。やはり大手術をしたのだから、重苦しい状態で、かつ父親の死、代償を知ることの深い感情の動きを描写してほしかったです。
STARTER

STARTER

劇団Turbo

駅前劇場(東京都)

2017/11/22 (水) ~ 2017/11/26 (日)公演終了

満足度★★★

町のFM放送局から始まる物語で、最初から中盤にかけて、笑いが沢山盛り込まれていたが、ちょっと間延びするところがあって、退屈を感じた。しかし、登場人物、物語の筋が明確になってからラストの感動のシーンに至るまでは見応えのある舞台演出だったと思う。もう少しリズム感があった方が良かったか?

売春捜査官

売春捜査官

稲村梓プロデュース

中野スタジオあくとれ(東京都)

2016/10/07 (金) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

文句なしに良かった。
10分遅れての開演で、ちょっとムスっとしていたところに、序盤から中盤は、取り入れている笑いが、役者さんの一生懸命の演技は分かるんだけど、よくテレビである、ちょっと演技を離れての笑い取り(死ぬかと思ったぁ。とか)だったりとかで、これがアズタハルサさんの売春捜査官ですか?と思うところが多々あり。敢えて言えば、稲村さんのしんちゃんが良かった。ぐらいしか感想はないなぁと思っていた矢先、中盤からは一変して迫真の演技の連続。いやー、文句なしに良かったです。稲村さんの演技、台詞、それに眼力も凄かったですが、まわりの役者さんも素晴らしかった。演技終了後のカーテンコールを求める拍手も鳴り止まなかったです。是非、来年も再々演をお願いします。

ネタバレBOX

中盤の熱海海岸での場面、大山金太郎と山口アイコのシーンから舞台は急変。私見では李さん役の世志男さんの演技が真に迫っていて良かった。「チクショー、チクショー」と吐露する台詞。また金太郎がアイコを追いかけて首を締める演技にも圧倒された。圧巻なのは、熱海海岸での再現場面が終わってから、木村伝兵衛演ずる稲村さんの迫真の演技・独壇場。中でも観客席の女性の顎を手で上げて立たせ、上着を脱がせてキスをする。とてもセクシーで鬼気迫る。キスされた女性は劇団員なの?と思ったがどうやら本物の観客、アドリブだったみたい。それから続く定番の台詞も、花束で金太郎を打ちつけるシーンも鬼気迫る演技で終始圧倒されっぱなし。稲村さんの凄さを感じた舞台、大満足の舞台でした。付け加えて、私自身は警視総監殿が舞台に立つのは始めて見たけれど、半端な演技でなく、これも良かった。乳房を揉み、股間を舐め回す演技、「やらせろ」の台詞。素晴らしい演技でした。(役者は不明) とにかく大満足の2時間でした。
硝子の途(再演)

硝子の途(再演)

劇団ヨロタミ

あうるすぽっと(東京都)

2016/09/16 (金) ~ 2016/09/19 (月)公演終了

満足度★★★

難しいストーリー
観劇してからも、芝居のストーリーに釈然としないものが残った。主人公の卓弥も誰も悪くないのにそれぞれが苦しんで、悲しみに浸っているストーリーとしか受け取れなかった。唯一、事件の張本人である翔太も、元をたどればイジメ問題の被害者といえば被害者だけれども、ストーリーの中ではイジメ問題に対するメッセージもそんなに強くない。舞台は、舞台セットの完成度、役者の演技も素晴らしく申し分ないだけに、ストーリー全体を振り返って釈然としない部分がずっと残っている。
劇中、岩下光司が演奏するギター。チューニングがズレていたように思うのだがどうだろう。対して雪絵役の南井貴子さんの演奏は、編曲もやられているだけに素晴らしかったので、チューニングのズレがやたらと気になった。

新約熱海殺人事件

新約熱海殺人事件

EgHOST

高田馬場ラビネスト(東京都)

2016/08/30 (火) ~ 2016/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★

「狂気の行方」を観覧。
「狂気の行方」を観覧。櫻井宇宙さん演ずる木村伝兵衛部長が芝居の間中、ずっと無言で観ているだけというのが返って印象に残った。こいけさん演ずる水野刑事の奮闘ぶりには圧倒されました。別バージョンの「喚起に寄す」の方も観たかったですね。

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