満足度★★★
8日マチネ回を拝見(110分)。
ネタバレBOX
個人的には、昨年の『ハイヌウェレの骸』の方が味つけとしては好みだったが…それはさておき、『ハイヌウェレ…』よりも話の展開のテンポが速く感じられ、さらには、質量共に充実させた殺陣シーンの効果もあってか、冒険活劇的な要素も加わった本作、王子小劇場のスケールに相応しい大河「傾国」ロマンに仕上がっていた。
ただ、少し気になったのは、(出演者数名が共通しているせいでもあるまいが)舞台を観ているうち、白塗りでこそないものの、レティクル東京座さんのイメージが頻繁に脳裏に浮かんだこと。
言い換えれば、ズカ★ガールさんの本来のウリである、妖艶というか百合的な持ち味が、本作では一歩後ずさりしたようにも思われた。
最後に配役について記しておく。
馘切姫…片山歩美さん(脚本上の位置づけ、もっと前面に押し立てるべき役柄なのでは?)
キサラギ皇子(ズカ★ガール版「リボンの騎士」)…舟山夏妃さん
シノノメ(皇子の従者)…木内海美(きうち・あみ)さん(☜殺陣シーンが映える!)
ナーガ卿(呪術を用いる宰相)…来栖梨紗さん
シヴァ卿(武人宰相)…村田諒人さん
珊瑚(姫付きの新米女官)…結崎あゆ花さん
瑪瑙(めのう)(姫付きの古参女官)…稲村友紀さん
エンマ(山賊の頭目。度々、馘切姫の寝所に現れる)…池上明杜さん
アザミ(山賊の一味。馘切姫の命を狙う)…谷尻まりあさん
リュウドウ(山賊一味の参謀格)…鈴木千畝(すずき・ちうね)さん
イタチ(山賊の一味。ハヤテの姉貴分)…タモリノゾミさん
ハヤテ(山賊の一味。イタチの妹分)…小林桜子さん
黄泉(ミトラ寺院の墓守)…石黒乃莉子さん
ピシュラ司祭(ミトラ寺院の院長。ナーガ卿には逆らえない)…三森あかねさん
シンシャ(ピシュラの娘。ナーガ卿の呪術で生きながらえている)…工藤美輝さん
死の精(荒野に棲む姦しい魔女の一人)…浅葉爽香さん(☜痩せられた?)
眠りの精(荒野に棲む姦しい魔女の一人)…harryさん
忘却の精(荒野に棲む姦しい魔女の一人)…高木碧さん
山姥(実は馘切姫とエンマの…)…鈴乃月葉さん
デラ=ハン(馘切姫の義父で元王)…末永全さん
空鸞(くーらん)法師(ピシュラの師・ミトラの別名)…かまくらあやさん(女優の宮本信子さんと雰囲気がそっくり♪)
巴(空鸞の従者)…真辺彩加さん
満足度★★★
7日ソワレ(75分)を拝見。
ネタバレBOX
少年の頃、偶然見つけた「時空を越えた穴」に、オトナになった今も憑りつかれ、家庭を顧みずタイムマシーンの開発に没頭する、科学者の中年男(演・田辺日太さん)。
しかし、研究は思うように進まず、資金提供先への成果発表会の日も間近に迫り、半ばヤケクソ気味。
そんな科学者の窮地をまるで見越したかのように、研究所の床に勝手に掘られた穴から突然現れた、若い女性の押しかけ助手(演・梢栄さん)。
彼女は、科学者の制止を振り切って、モニターに指示を入力し、手慣れた動作で回線をつなぎ変える。すると、今までウンともスンともいわなかったタイムマシーンが動き出し…
序盤は、ずぼらな科学者と、しっかり者の助手、この2人の、まるで父娘のような、ほのぼのとしたやり取りが続きます。
しかし、助手のあまりの手際の良さに、彼女は未来からの訪問者なんだと、科学者が気づいたあたりからストーリーが急変します。
このコは「正解」を既に知っているんだ♪
助手にタイムマシーンの開発の全てを委ねて、自らは何も手を出さなくなった科学者。
この無責任な態度に助手がブチ切れる。慌てて和解を求めようとする科学者に、ナイフを突き立てて近寄らせないほど激昂しながら、こう言い放つ。
幼い頃のワタシをウチの中に独りぼっちにしてまでして取り組んでいた、アナタのタイムマシーンへの情熱は、こんな程度のものだったの!
家庭を顧みず、呆れ果てた妻が去った後もなお、タイムマシーンの開発に没頭する父親に、ネグレクト(養育放棄)されたまま育った、実の娘の、魂からの叫びだった。
「実の娘」役の梢栄さん。
話の流れから、観客には容易に正体が察せられたのですが、「父親を案じて、未来から手助けにやってきた孝行娘」のイメージを客席に植え付けた頃合いでの、ナイフかざしての大どんでん返し。
「押しかけ助手」を装っていたときからの、利発で快活な表情での立ち振るは、このどんでん返しをより効果的なものにさせました。
科学者がいないときを見計らって、時折、彼女が口ずさむ『アンパンマン』に『ドラえもん』の主題歌。実は、幼い頃、誰もいない家の中で、孤独に苛まれた気持ちを奮い立たせるために唄っていた哀しいメロディだとわかると、 このどんでん返しがより劇的なものになりました。
俺は何も悪くない! 俺のせいじゃないんだ!
はるばる未来からやって来てまでして、娘が見出したかった、尊敬すべき父親の姿。そんな淡い期待さえ、結果的に踏みにじっておきながら、自らにグジグジ言い訳するばかりの、田辺日太さん演じる、冴えない中年男の科学者。
客観的にみれば、社会人としても・家庭人としても、どうしようもないダメ男です。
しかし…しかしなんですが、人生のかなりの行程まで通過してきた、もうやり直しが容易ではない私のような年代の人間には、そんなダメ男のことを、一概に、情けないと吐き棄てることができませんでした。
決して、人生の良い見本ではない、科学者氏へのシンパシーが、半端なかった75分でした。
満足度★★★
5日ソワレ(2時間)を拝見。
ネタバレBOX
「4」以外の全ての「ホテル・ミラクル」シリーズを観て来た身からすると、大盛況とはいえ、かつ、毎回、作家を変えてリフレッシュを心掛けておられるとはいえ、(今回の各作品がどうのという訳ではないが)個人的には、この趣向にそろそろ飽きが来ているのかもしれない。
観客として、自分は「ホテル・ミラクル」からは卒業…いや、退職?の時期なのだろう。
『ビッチの品格』
オッサンの眼には、最初、服装でしか区別がつかなかったラブホ女子会の面々が、その立ち位置やらがわかるにつれ、個性が浮き彫りになっていく様が味わい深かった。
配役表紛失で、役名不明だが、「スーツ女子」の役者さんが醸し出す背伸び感が微笑ましかった。
『ホテル・リトル・ミラクル』
今回の4話で最も好きな話。
ネタバレになるので配役は伏せるが、お初の永橋洲さんを中心に、何度か舞台を拝見したことのある窪寺奈々瀬さん&田邉美保さんの、3人が奏でる、イキもピッタリな座組の芝居、最後のオチも含めて、充分に愉しめた。
『かっこ悪いオトコ(悪)』。
以前、アトリエ春風舎で観た『前世でも来世でも君は僕のことが嫌』でも同様の思いを抱いたのだが、どうも、こういった「併行世界?の出来事を繰り返し見せる」手法は好みでないもんでぇ…。
配役表を無くしたので記憶頼りだが、中村つぐみさん(でよろしいのかな?)の役へのハマり方が絶妙! ちょっと大げさかも知れないが、惚れ惚れした。
『最後の奇蹟』。
観客をグイグイ惹きつけるストーリー。ただ…具体的な作品名を出せないので、いわばイチャモンの類なんだが、この作家さんの作品では初めて、既視感を覚えた。
あと、ひとこと。
ニュームラマツさんがいい! 抜群にいい!!
満足度★★★★
1日マチネを拝見(85分)。
ネタバレBOX
旧態然とした性別における固定観念、とりわけ男性側の(自信の無さの裏返しであろう)身勝手さをキッパリと否定してみせた、みどり人さんにしては珍しい、二枚目なあと味の作品だった。
役者陣。
みどり人・吉例?の、そぎたにそぎ助さん&辻川幸代さんの怪演⁈は今回も健在!
じっくり堪能させてもらった。
また、佐川詩織さんと加藤なぎささんのダブル主演のお二人からは、役柄の弱さと、その弱さ故に一層際立ってみえた決意の強さが、とてもよく伝わってきた。
(ところで、エンディングで示唆された2人の関係は、この先、どうなるのかなぁ?)
最後に配役に関して記しておく。
コノミ(素敵な恋を求めて上京。マナブと知り合うが…)
…佐川詩織さん(知人に笑顔が似ていて、他人事に思えなかったw)
ミサキ(コノミの勤務先の喫茶店での先輩。カツミと同棲中)
…加藤なぎささん(2016年版の『狂犬八景』以来、注目している役者さん)
マナブ(コノミに一目ぼれのSE。ただし人間関係の構築は不得手)
…椎名茸ノ介さん
サチ(スナックのママ。コノミたちの喫茶店の常連客)
…辻川幸代さん
ケンジロウ(サチに入れあげている運送会社社員。マナブの幼馴染でもある)
…そぎたにそぎ助さん
リョウコ(ミサキの親友だが、カツミに気がある)
…山﨑由布子さん
カツミ(ミサキを失うことを恐れるあまり、強烈な支配欲をもって彼女に接する)
…加藤和彦さん
キュリア(ケンジロウの職場での後輩。何故か男性的な身なりをしていたが…)
…萩谷未来さん(好演!)
満足度★★★★
26日ソワレ(115分)を拝見。
ネタバレBOX
何度となく訪れている、古民家ギャラリーしあんの、居間とも応接ともつかぬ、あの空間は、遠い昔、夏休みの度に訪れた、北九州市の母方の祖父母宅と何処かイメージが重なる。
恐らくは長崎の住人であろう登場人物たちの話すコトバも、元・福岡県人の耳には懐かしい北部九州訛り。
そして、佐伯直子が病に倒れ、闘病生活から亡くなるまでの終盤の展開では、福岡の実家で親兄弟を見送った時の記憶が蘇り…
私事で恐縮だが、本筋のストーリーだけでなく、色々と感慨深く拝見させてもらった2時間弱だった。
役者陣。
今は亡き妻に「雪が…」と語りかける夫。
情を通じているらしい?女性編集者にではなく、通いの看護師に(暗にだが)夫の先行きを託そうとした、意地と心痛とのアンビバレンスな思いが交錯する妻。
吉村公佑(こうすけ)さん・花村雅子さん演じる佐伯夫妻の温度感・湿感って、トーストとコーヒー、ましてやエッグベネディクトとかじゃなくて、ご飯にお新香でお茶漬けだなぁ…と一夜明けての朝食時に思い起こさせてくれた「和食な芝居」だった。
最後に配役について記しておく。
佐伯洋次(作家だけでは喰えずに、代用教員?で糊口をしのぐ)
…吉村公佑さん
佐伯直子(洋次の妻。両家に祝福された結婚ではなかった模様。子供はいない)
…花村雅子さん(痩せられた? いや、少しやつれられたかな?)
瀬戸山剛史(近所に住む気のいい大家。酒好き)
…ヨシケン改(かい)さん
瀬戸山しげ(夫を尻に敷いている?剛史の妻。世話好き)
…さかい蜜柑さん
柳本滋郎(医師)…上田晃之さん
南田幸子(看護師)…森衣里(えり)さん
吉岡良一(編集者。洋次と多田のただならぬ関係を知っている)
…辻井彰太さん
多田久子(編集者。洋次とただならぬ関係?にある)
…松葉祥子さん
満足度★★★★
24日マチネを拝見。
ネタバレBOX
戦後の混乱期、貧しき者と共に歩んだ、早逝のカトリック信徒・北原怜子(さとこ)氏の半生記は、なんちゃってクリスチャンのオイラには、耳の痛い、そしてズシリと胸に響くエピソードで綴られた90分だった。
役者陣。
ヒロイン・北原怜子役の木村優希さんと、狂言回しも兼ねるヒロインの妹役・岩元由有子さんの横顔や雰囲気が、本当の姉妹のように思えたこと
夫婦役の斉藤可南子さん&岩浦さちさんの、往年のハリウッド映画のミュージカルばりのダンスシーン
この2点がとりわけ印象に残った。
最後に配役を記しておく。
北原怜子(さとこ。本作のヒロインである「アリの街のマリア」)
…木村優希さん(着物姿でのダンスの頑張り、そして何よりも熱のこもったセリフ回しに感動!)
北原肇子(ちょうこ。怜子の妹。本作の狂言回し役)
…岩元由有子さん
安田恵子(病気療養中の怜子に代わる、二代目「アリの街のマリア」)
…岩元由有子さん(二役)
丸山啓之(ひろゆき。アリの街の心優しい住人。通称ヒロ)
…大寄正典さん
松居桃楼(とおる。アリの街のためならば、敢えて憎まれ役になるのも厭わない劇作家)
…こまつゆたかさん
小沢求(もとむ。穏健な性格の、アリの街の会長)
…石原功助さん
夏川樹(アリの街の住人。人生に絶望している元・官吏)
…斉藤可南子さん
夏川利恵(アリの街の住人。夫の身を案じる、樹の妻)
…岩浦さちさん
ゼノ修道士(怜子をアリの街に導いた恩師)
…松本義一さん
セバスチャン神父(ゼノ修道士とは対照的な、裏表のある、悪しき宗教家の例)
…松本義一さん(二役)
満足度★★★★
24日ソワレを拝見。
ネタバレBOX
岸田理生の戯曲を野外劇に仕立てた1時間45分。
役者陣の気合いの入った演技に、屋外ならではの、照明(日没から夜陰へと移り行く空の様子)、SE(山手線や西武新宿線の電車の通過音)、そして空調(時折、円形劇場内を吹き抜けていく心地よい風)の効果が合わさって、(戯曲との関連性は全くのゼロだがw)北陸・富山の人々が年に一度だけ踊り狂う「おわら風の盆」にも似た風情とパッションを、個人的には感じさせてもらった。
その役者陣だが、顔と名前が一致するのが、のぐち和美さん、石井舞さんのお二方のみだったので、(大盛況のため、そこ位しか空いていなかった)上手右端の席から、とにかく、セリフの聞こえる方に顔を向けていった際、(私の席位置や聴力のせいかもしれないが)ヒトによっては聴き取り辛かったのが、若干、気にはなった。
満足度★★★★
17日マチネ回を拝見。
上演時間2時間25分で途中休憩無しという、腰痛持ちには厳しい舞台だったが、流石は「娯楽の女王」!
嘘偽りなく、アッという間に時間が過ぎていった。存分に愉しめた。
とはいえ、中座される観客もチラホラ…やはり途中休憩は入れるべきかと。
満足度★★★
14日ソワレ』(1時間45分)を拝見。
ネタバレBOX
3年前の『やさしい森の雨』以来のロロネッツさんだったが、同作品と比べると、今回は話のディテールを捻り過ぎて、あの絡み合ったストーリーに混乱された方もおられたんじゃないかなぁと危惧する内容だった。
頻繁な出ハケはロロネッツさんの特徴だと理解しているが、今回はやや空回りかとも感じられた。
【配役】
市の職員・沼田…ニシハラフミコさん(『誰も寝てはならぬ』で知った女優さん)
工事現場作業員・川田…日置達哉さん(好演!)
探偵助手・清水…吉野友香乃さん(コメディエンヌぶりに好感!)
探偵・寺川…中村充宏さん
榊原さと子(小学生?!)…宇佐見未奈さん(流石は座長!)
榊原淳之介(さと子の願望が創り出した、幻の弟)…水井直樹さん
榊原・母…こいけさん(お馴染みの女優さん。安心して観ていられる)
榊原・父…岡山昌義さん
刑事キャサリン…おおさわさきさん(強い声質は魅力)
刑事スティーブ…樟泰輔さん
満足度★★★★
16日ソワレ(110分+アフターイベント10分)を拝見。
ネタバレBOX
2年前、劇団東少さんの「三越夏休みファミリー劇場」で観た、ミュージカル『眠れる森の美女』を想起させる、この夏、三越劇場の企画で上演されても遜色ない、全世代対応型のミュージカル。素直に愉しめた。
【配役】
ウィル(新米の天使、のはずが…)…今井志歩さん
ビット(新米の悪魔)…いわみりかこさん
神…阿萬未来さん
死神…青井雄さん
天使長ムニエル…柴田塔さん
副天使長アイリス… 山田由希子さん
悪魔長ファルシー…島田華衣さん
副悪魔長ポラリス…切口健さん
行武サトミ(癌に侵された少女。だが、実は…)
…吉田瑠衣さん(唄声が作品のテイストにマッチ!)
行武ユキエ(サトミの母)
…松村美生子さん(個人的には、3年ぶりに舞台、拝見させて頂きました!)
長野エリカ(サトミの親友)…緒方七美さん
ミイコ(サトミの飼い猫、に化けた悪魔)…斉藤まあやさん
マイコ(同じく、サトミの飼い猫、に化けた悪魔)…楓花さん
悪魔ダンサーズ…中田晶瑚さん、坂元瑛美さん、佐藤杏香さん
実演鑑賞
満足度★★★★★
9日ソワレ(95分?)を拝見。
ネタバレBOX
本作のモチーフとなった津山30人殺しの犯人・都井睦雄(とい・むつお)を初めとした、日本犯罪史上の著名な凶悪殺人犯の苗字を冠した女子高の演劇部員達。そんな彼女達の、ヒトが生きていく上での、あるいは思春期後半の女性特有の「業の深さ」が、施設の管理人の死を契機に、加速度的に爆走していく様を、ムツオ(幽体?)の目を通して、自分も傍観していたかのような錯覚に陥った90分強。
ラストシーンでは、何事かが吹っ切れたムツオが客席に駆け出していき、暗転。そして銃声10発! 銃声の数を数えていたユキを除く部員と顧問の教師とでちょうど10人…と思いきや、会場の照明が戻った瞬間、キコ先輩が登場。そしてさらに、ユキとキコ先輩のいでたちの変化で、ムツオの意志(怨念?)が彼女らに引き継がれたことを暗示させるエンディング。
90分というコンパクトな上演時間で、よくぞここまで、序破急のメリハリが効いた作品をぶつけてくれたもんだと、終演後も暫しの間、興奮が治まらず。
凄い舞台だった!と素直に頭(こうべ)を下げたい。
役者陣。
再演なので当て書きという訳でもないだろうが、沈ゆうこさん、赤猫座ちこさん、大塚尚吾さん…と今回の役者陣は適役揃い。
また、久保瑠衣香さんは、自分が今まで拝見してきた過去の役柄のイメージからは、意外に思える程のハマり役だった。
そして何よりも、永田佑依さん、藤本紗也香さん。
お二人のそれぞれが醸し出す異なる空気感が融合したシーンでは、それが笑いであれ・シリアスであれ、強烈な引力で、我が身をグイっと舞台に前のめりにさせてくれた。
最後に配役について記しておく。
大月ユキ(1年。上級生にもタメ口。キコ先輩を慕っている。ムツオの幽体?!が見える)
…永田佑衣さん
永山キコ(2年。童女のようなナチュラルな感性のヒト。ムツオの幽体?!が見える)
…藤本紗也香さん
宅間マコト(いい加減な性格の演劇部顧問教師)…大塚尚吾さん
大久保サヤカ(3年。生真面目な演劇部部長。宅間に密かに恋心を抱いている)
…鶴田理紗さん
榊原マコト(1年。大好きなサヤカ部長を困らせるために宅間に近づくサディスト)
…土橋美月さん
宮崎ユウ(2年。最近、彼氏ができた。ハジメのことは唯の友達だと思っていた)
…田中渚さん
関根ハジメ(2年。ユウに密かに抱いていた恋心が、ある事をきっかけに暴発し…)
…赤猫座ちこさん
松永タエ(2年。自分に内緒で合コンが行われていたことを知り、疑心暗鬼に)
…古田希美恵さん
前上ヒロコ(2年。タエの友達だったが、合コンの件がバレ、関係悪化)
…瀬戸ゆりかさん
加藤トモコ(3年。副部長。生真面目で怒りっぽい)…久保瑠衣香さん
勝田タカミ(3年。トモコや2年生のキコからも敬遠されている、常に誰かに認めてもらいたいヒト)
…沈ゆうこさん
合宿先の施設の管理人・松本アキラ(密かに毒の実や大麻を栽培)…野田慈伸さん
ムツオ(津山30人殺しの犯人・都井睦雄の幽体?!)…安東信助さん
都井ミナコ(1年。※舞台には登場しないが、脚本に写真と人物設定が掲載)
…田中優佳里(ゆかりごはん)さん(本作品の演出助手さんデス♪)
満足度★★★
7日夜の初日舞台(130分)を拝見。
ネタバレBOX
怪物との経緯を北極探検家のウォルトン等に語る「ヴィクター・フランケンシュタイン」と称する金髪の男こそが、実は「クリーチャー(怪物)」本人であったことを除けば、概ね、原作をトレースした作品。
「氷山に囲まれた探検船艦内での閉そく感、さらには、当時の欧州中心社会における非欧州人が感じた息苦しさ、を観客に体感させるための」意図的演出なのか? 会場内の冷房を抑えた蒸し暑い空気の中で、長時間の観劇を強いられた不快感は、あくまで個人的な事情として、満足度の評価には加味せずに、感想を述べれば
初日故か、熱演とはいえ、多くの役者にセリフの噛みが目立っていたこと
「北極探検船に氷山がぶつかる音」を様々な場面での効果音に多用するも、その大仰な・時代がかった演出に、途中から飽きが来たこと
の2点から、昨年の『ドグラ・マグラ』で抱いたのと同様の感銘を期待していた者としては、大きな肩透かしを喰らわされた気分だった。
隣席の聡明そうな青年のように、目をつむり、安穏に時を過ごしていた方が、あるいは正解だったかもしれない2時間強。
満足度★★★
6日ソワレ・「Team葉」初日(100分)を拝見。
ネタバレBOX
2年前の雨中の交通事故をきっかけに、加害者・被害者の立場に立たされた、2人の若い女性の物語。
前半の見せ場は、その交通事故で、車椅子での生活を余儀なくされた櫻井玲子(演・篠田実沙子さん)が、加害者の春田みゆき(田中菜々さん)を責め立てるシーン。
年季の入った観劇オジサン故に、時折、往年のTBSドラマ『スチュワーデス物語』での、新藤真理子(片平なぎささん演じる、スキー事故で両手が義手になったピアニスト)vs村沢教官( 風間杜夫さん演じる、スキー事故の相手)がオーバーラップしてしまった…のはさておき、加害者とはいえ、あそこまで言いなりになるのかよっ? いくら被害者だからといっても、理不尽にも程があるだろっ!と観客が憤慨すればするほど、ラストに用意されているであろう「和解」がより劇的になるんだろうなぁ、と思いながら観させてもらった。
実際、その通りの結末となる訳だが、脚本を提供した、ズッキュン娘の藤吉みわさんの作品、過去、何本か観てきたので、話の展開は、概ね読めていたつもりでいたら、自分が予測したよりも、着地点は更に先に!
恐らく観客の誰にも納得がいったであろう、2人の女性の魂が共に救われる、素敵なラストシーンだったと思う。
役者さんでは、憎み切れない憎まれ役!櫻井玲子役・篠田実沙子さんの熱演が印象に残った。
最後に、配役について触れておく。
春田みゆき(交通事故の加害者。事故への罪悪感から心を病んでいる)
…田中菜々さん
櫻井玲子(交通事故で車椅子生活を余儀なくされ、さらには、婚約を破棄される)
…篠田美沙子さん(憎み切れない憎まれ役!を熱演)
前田(みゆきの彼氏。だが…実は、以前、玲子の婚約者だった)
…岡田コセさん
吉村(みゆきと前田の行きつけの喫茶店のマスター)
…加藤大騎さん
夏美(上記喫茶店のバイト)…速水うたさん
上松(みゆきの浮気を疑った前田が雇った探偵)…岡崎良彦さん
平井(探偵助手)…碧月あいさん
ドクター辻(みゆきのメンタル主治医)…矢守忠彦さん
綾(看護師)…神田美和さん
まりか(みゆきの友人)…大岸明日香さん
さやか(みゆきの友人)…アカネさん
櫻井ゆり(玲子の母)…岩堀美紀さん
松尾みどり(以前、みゆきが勤めていた会社の上司)…吉本智美さん
満足度★★★
3日マチネで『ふじみちゃん』(80分)を拝見。
ネタバレBOX
「不死身」という非日常的な設定がもたらした、観客にとっては喜劇、当人達にとっては悲劇でもある80分を、極めつけの「日常」である「一杯の味噌汁」で収束させたストーリー。温かい手づくりの朝ゴハンをお呼ばれしたような、良い時間を過ごすことができた。
主演のQ本かよさん。これだけ出ずっぱりの舞台は、個人的には、数年前の『りんごりらっぱんつ at 浮間ベース』以来となるが、こまっしゃくれたような可愛げ(注.褒めコトバのつもりです、汗)の陰に隠れた相手への負い目な感情が、よく表現できていたと感じた。
満足度★★★★
2日ソワレを拝見。
ネタバレBOX
ここ2、3年の傾向だが、演出を信頼できる他の方に委ねて、脚本に専心することで、犬井ねここさんの長編の作風、その精神の高踏性は保ちつつも、語り口が随分と下界に降りてきたなぁと、改めて実感させてもらった110分だった。
随所で感じ取れた、過去作品の役柄やら描写やら(キロク&キオク、『水棲のアリア s.v.』)のフレグランスも、既視感ではなく、作品の積み重ねがもたらす(まだ若い彼女には時期尚早な言い回しだが)「円熟味」の表出として受け止めることが出来た。
ただ、反面、私のように何年も犬井作品を観続けて来た者とは違い、今回が初めての観客には、あるいは、序盤での咀嚼のしづらさを意識させられたかもしれない。
CoRich記載の「説明」より、さらに一歩、噛み砕いた、ただし決して長くはない「あらすじ」を、当パンに掲載しておいてもよかったかもしれない。
それと、(私だけかもしれないが)客観的には「面倒な性格」(☜おいおい!)の登場人物たちのやり取りで、途中、話の運びにやや渋滞感を覚えたことも付記しておく。
あと、個人的な事情だが、自身や家族・知人の過去の入退院や逝去の経験が、美純'sの3人や残された楡木家の人々の言動や心の動きにオーバーラップしてしまい、観劇中、外向けの表情を保つのに、かなり難儀した。特に、長瀬巧さん・植松りかさん演ずる両親の姿には、設定年齢が自分に近いであろうこともあって、我が身に生じた苦悩のようにリアルに堪えた。
最後に、キャストに関して触れておく。
【楡木家の人々】
父・タカトシ…長瀬巧さん(父親の苦悩を背中で表現されておられた)
母・智恵子
…植松りかさん(『灯影ノート 』でのイメージが強過ぎて…こんなにお若い方だったとは!)
長女・美純(ミスミ)1(亡くなった小学6年生当時の姿)
…杏奈さん(やはり、このヒトは天才か?!)
長女・美純2(もし生きて中学生になっていたら…の姿)
…まついゆかさん(様々な公演で場数を踏んでおられるので、今回も安心して観ていられた)
長女・美純3(もし生きてオトナになっていたら…の姿)
…安藤陽佳さん(お名前はかねてより存じ上げていたが、漸くお目にかかれた!)
※美純'sの3人のバランスの良さ、本作品における白眉だと思う。
次女・亜純(アスミ)
…木村優希さん(小柄な彼女の何処に、あんなエネルギーが隠されているんだろう?)
【医師】
当麻リュウジ(元外科医で今は内科医。楡木夫妻とは幼馴染)
…神野剛志さん(シリアスとトリックスターとの塩梅が良い)
芳野ヨウコ…伊織夏生さん(ひと言、「スリムビューティー」じゃん♪)
八重樫ユキオ…シマザキタツヒコさん(『TranscendentExpress』以来、かなぁ?)
キロク…華奈さん(彼女の声質が作品の進行に良いリズム感を与えていたと思う)
キオク…目次里美さん(多分、お初の方?)
賽の河原の鬼
…あずき菜月さん(上野で数年前「夢の国の住人」だったヒトが、よもや、高田馬場で「バッファローマン」に転身していようとは!www)
満足度★★★
31日ソワレ(1時間45分)を拝見。
所謂、パラレルワールド物だが、ストーリーに齟齬が無く、話の運びも丁寧、かつ、捻りが効いていて、巧み!
ネタバレBOX
2つの世界におけるヒロイン夏子の年齢・家族構成等に違いを持たせ、「別の人生を歩んでいたヒト」であることを明確に打ち出したのは、使い古された感の強いパラレル物としては、かなり斬新に感じられた。特に、古い世界の夏子の方が年上という設定は、なかなか考えつかないのではないか、と。
ところで、その2つの世界。2011年は「東日本大震災」、1995年は「阪神淡路大震災」の起きた年で、ストーリー上、「小地震が起きると2人のヒロインが入れ替わる」お約束以外にも、「地震」には何か含意があるのかな?と考えて観ていたが、実際には何もなし。
で、ここからは、作品への高い評価とは別の、あくまでも個人的な感慨だが、地震=チェンジ、以外に意味がないのなら、安易に東日本なり阪神淡路を持ち出して欲しくなかった!と、あの時の神戸の街の惨状を体験した者としては、相当な不快感を覚えたことも付記させてもらう。
まっ、それはさておき、最後に、好演が光った主演のお二方を含めた配役を記しておく。
【2011年、母と暮らす、夏子の世界】
矢野夏子(32歳、独身。だが、実は…)…白鈴ももかさん
母・小春…たきざわちえ象さん
夏子の幼馴染・田部(会社員)…石井卓真さん
夏子の上司・阿佐美…三好康司さん
【1995年、父・弟・娘2人と暮らす、夏子の世界】
夏子(39歳、娘2人の母。だが、実は…)…佐藤美佐子さん
父・太志(家電店経営)…笠兼三さん
長女・優羽(ゆう)(高3)…佐伯さやかさん
次女・美羽(みゆ)(高1)…品川絢華さん
弟・照夫(家電店手伝い)…西川大さん
夏子の幼馴染・浩美(八百屋の娘)…丸山小百合さん
夏子の幼馴染・田部(不動産屋の2代目)…石井卓真さん
阿佐美(家電メーカー営業)…三好康司さん
優羽との結婚を願う、石川明生(あきお)(高2)…長谷川浩輝さん
明生の父・武広…杉浦直さん
明生の母・明日香…石塚あつこさん
満足度★★★
27日・大千穐楽(50分)を拝見。
ネタバレBOX
夜逍遥(やしょうよう)とは「夜のそぞろ歩き」の意。
でっ、野田夕紀子さんが演じているのは、「逍遥する若い娘」と「出逢った年長の女」の二役のはず。それなのに、彼女の表情に「人生に醒めた女性」から「あどけない少女」に至るまでの、様々な女性の横顔が浮かんでは・消ていったように映ったのは、当方の錯覚か?
陰影の余韻が伝わってくるような50分でした。
ただ、演じ手の左の薬指の指輪が気になったことは付記しておきます。
メインで演じていた「逍遥する若い娘」、恐らく設定上は、既婚者でも、婚約者有りでも、ないはず(ですよね?)なのになぁ、と現実に引き戻されたように思われまし。
満足度★★★
27日マチネ回(1時間45分)を拝見。
ネタバレBOX
お馴染みのパラレルワールド物ではあるが、巧みな筋立てと、全方位型!女優の主演・坪和あさ美さんを初めとする役者陣の熱演で、客席の気持ちをしっかり掴んだ!と思われる105分。
ちなみに、エエ歳こいたオッサンのくせに、終演後も涙腺が緩んだままだったので、真っ昼間の下北沢の街に出て、困った・困ったwww
ただし、
男性の「水野先生」の正体、「みき」の亡くなった父親…なんですよネッ⁈
現実世界では植物人間状態のはずの「あすみ」が、何故「田中りん」クンと話せたの?
といった、伏線の回収のやり方やら、パラレルワールド物にありがちな齟齬が、後から気になって仕方なかったことは付記しておきます。
あと、最後の最後で救いのあった(14年間、植物人間だった「あすみ」の意識が戻る!)エンディングに関しては、これでヨシ♪とする方と、拍子抜けした方とに分かれるのも致し方ないのかと。ちなみに私は後者でしたが、ハッピーエンドでも悪くはないかぁ…。
役者陣。
(人違いでなければ)以前、スタジオ空洞の客席でお見かけした?記憶のある長谷川なつみさん演じる「なつみ」
シアターノーチラスさんの『スカイ』以来となる遠藤葵さんの「あおい」
の2人の高校生が、個人的には印象に残りました。
最後に配役を記しておきます。
あすみ…坪和あさ美さん
【演劇部】
あおい…遠藤葵さん(『新任教師』の頃から全然歳を取ってない?!)
ひなた…あらい日向さん
ゆみこ…高橋唯子さん(背の高いのは武器!)
【コーラス部】
くらら…嶋垣くららさん
なつみ…長谷川なつみさん
みき(「あすみ」の記憶では発表会の日に事故死していたはずが…)
…関山未来さん
【2018年の登場人物】
りん(高一)…田中綸さん
ゆい(実は「伊藤先生」の娘)…大里結衣さん
ほのか(演劇コーラス部の部長)…平原穂さん
伊藤先生(体育系教師)…伊藤大介さん
水野ルミナ(2018年の「あすみ」の記憶では女性教師のはずが、何故か…)
…中村賢人さん
満足度★★★★
25日ソワレ(2時間弱)を拝見。
なお、アフターイベント(20分前後)開催。
ネタバレBOX
劇団ミックスドッグスさんは、ミラフェス'18で、キャラメルボックスさんの名作短編『銀河旋律』を上演されてたのを観て、初めて知った団体さんです。
でぇ、そのキャラメルボックスさんぽい、劇団のテイストが気に入ったのと、ミラフェス'18で知った役者さんが多数出演!とのことで、会場の新宿シアターミラクルまで足を運んでみたところ…
複数の役者さんによるセリフの噛みが、若干、気にはなったものの、(公演中につき、詳細は伏せますが)予想以上に、深い意味合いを持ったストーリーを、かといって、決して重々しくはなく、むしろ、軽快な程に、テンポ良く展開。
お世辞抜きで、2時間弱の上演時間を感じさせない、充実した時間を過ごせました。
人生の悲哀も込められたSFコメディーに、観劇後もしばらくの間、感傷的な余韻が消えませんでした。
最後に配役を記しておきます。
田中優(老舗飲料メーカーから、エナジードリンク「ニジイロ」の会社に転職するが…)
…見米克之さん(観ている者の気持ちを揺さぶる熱演!)
鈴(優の恋人。小劇場演劇の役者だが、現在、参加している作品で、自分のポリシーに反する演出に苦悩)
…幾世優里さん(同じく、気持ちが伝わってくる熱演!)
ドクター伊藤(エナジードリンク「ニジイロ」の開発者)
…伊藤貴史さん(マッドサイエンティストを怪演)
老舗飲料メーカーでの優の上司である部長
…奥田悟史さん
老舗飲料メーカーでの優のライバル&「ニジイロ」の会社の一般社員
…津山夏南さん(存在感が半端ない!)
優の友人・イラストレーターの菊池&「ニジイロ」の会社の一般社員
…稲波聖大さん
優の友人・衣装の詩音…岩﨑舞さん
優の友人・バンドのエッグ…秋野舞さん
「ニジイロ」の会社の開発部員サカイ(競争のみの男)
…多嘉良荒さん
「ニジイロ」の会社の開発部員ニッタ(天才だが、途中から人間らしさを取り戻す)
…川口知夏さん
「ニジイロ」の会社の開発部員ウルシバラ(ポーカーフェイスの謎の女)
…吉瀬はなこさん
「ニジイロ」の会社の社長秘書・谷(常にクールな実務家)
…工藤和真さん
ドクター伊藤がまだ若い頃に造り上げた、「ニジイロ」の会社の生殺与奪の権限を持つ人工知能・マザー
…熊坂真帆さん(要所要所で登場す重要な役柄)
鈴と対立する劇団の著名な演出家
…目崎剛さん(某劇団のホンモノの主宰。まさか、コレは「演技」ではなく「地」なのか?w)
満足度★★★★
24日ソワレ(115分)を拝見。
ネタバレBOX
少年少女に美術品狙いの窃盗団、そして屋敷に巣造う亡霊や妖怪達…賑やかな登場人物?達に彩られた、だが、芯のストーリーは純粋な白だった、伝奇ロマンな2時間弱。
今回で封印してしまうのが惜しまれる、優れた作品だった。
役者陣。見知った役者さんが多い中、個人的には、振り向いてくれないモームの霊を慕い続ける、升野紗綾香さん演ずる娼館の女主人に感情移入させられた。
最後に、配役を記しておく。
画家モーム(恋人メイの没後、死んでからも世界を放浪し、メイを描くに相応しい、純粋な白を追い求める)
…斉藤可南子さん(開演前の15分バージョンでは、メイ役も!)
恋人メイ…美友さん(容姿も佇まいも、まさに「薄幸の美少女」!!)
娼館の女主人…升野紗綾香さん(好演!)
高校生の少年アイス(内気な男の子が持てる勇気を振り絞って…)…田代佳穂さん
高校生の少女メイ(「恋人メイ」とは対照的な、現代のメイ)…石黒礼子さん
美術窃盗団…松尾武志さん&柳橋龍さん
黒猫プルートー…藤井優果さん(☜当て書き?)
人形&恋人メイの仲の良い同僚…菊地晴美さん
死神…又吉宏美さん
サンジェルマン伯爵…松村瀬里香さん
ドラキュラ伯爵…ドナルド松山さん
狼女…初山ほのかさん
フランケンシュタイン…たかやまさん
花園の少女…村瀬明季さん
腐った死体…佐藤海斗さん
百合の魔女パーニャ…タカサキカヤさん(Twitterとの雰囲気の違いにビックリ!好感)
百合の魔女パネマ…紅鮭プリンさん