うちのばあちゃん、アクセルとブレーキ踏み間違えた
劇団チャリT企画
座・高円寺1(東京都)
2021/05/16 (日) ~ 2021/05/23 (日)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/05/23 (日)
価格2,200円
ネットデマの拡散→理不尽なネットリンチ、というダークな現実を、ほんわかとしたコメディータッチで描きつつも、これでひと安心と思ったら土壇場で、いきなりシビアな現実に引き戻され…。
動画配信でなく、座・高円寺1で直に観るべきだった91分。
なお、会場では配布されたのであろうが、動画配信では配役が最後まで表示されなかった。次回は是非、エンドロールで役者紹介をお願いしたい。
【追記】
CoRichのシステムでは劇場公演の期間でしか鑑賞日を登録できないようなので
こちらに動画鑑賞日6月2日と記載しておく。
滅多滅多
柿喰う客
本多劇場(東京都)
2021/05/21 (金) ~ 2021/05/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
価格5,330円
30日14時開演の千穐楽を拝見。
早口過ぎるセリフがなかなか聴き取りづらかったせいで、五輪瑠呼ちゃんは⚪︎⚪︎で、アレ?伊笠真白も実は既に…といった具合に、ストーリーは正確に把握出来なかった。
だが、この息継ぎの間もないような高速のセリフ回しや、緻密に計算しつくされた上での一挙手一投足から体育会的集団行動的な振付、ムービングスポットライトの乱舞に、爽快感を覚える程に只々圧倒された75分。
演劇というよりも、熱狂的なライブコンサートを観終えたような気分。
誰も死なない
しむじゃっく
新中野ワニズホール ( Waniz Hall )(東京都)
2021/05/20 (木) ~ 2021/05/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
価格3,000円
23日14時開演回(70分)を拝見。
途中から先が読めなくなる程、練りに練られた刈馬カオスさんのホンを、6人の役者さん(最後に7人目が登場されたのは、ご愛敬♪)がじっくりと演じ切った70分。
予想以上に良い演劇体験が出来た。
姿
ゆうめい
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2021/05/18 (火) ~ 2021/05/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2021/05/22 (土)
22日17時開演回(125分)を拝見。
様々なヒトの、生きていく上で経験する諸々の軋みを、ユーモアの糖衣錠にして、ゴクリと喉に押し込んだ心地の125分(糖衣錠にしないと、あまりにも苦くて・痛くて・辛くて、客席のシートにカラダを埋まらせていることはできなかっただろう)。
舞台上手の片隅でアノ二人が…ラストシーンに微かな希望を抱きつつ、会場を後にした。
ライライライ!
トツゲキ倶楽部
「劇」小劇場(東京都)
2021/05/12 (水) ~ 2021/05/16 (日)公演終了
楽屋 ~流れ去るものはやがてなつかしき~
しむじゃっく
新中野ワニズホール ( Waniz Hall )(東京都)
2021/05/13 (木) ~ 2021/05/17 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2021/05/13 (木)
価格3,000円
13日19時半開演回(70分)を拝見。
女優A…やまおきあやさん
女優B…米山涼香さん
女優C…片山歩美さん
女優D…白野熊子さん
と、今回は初見の米山さんを除いて、顔と名前が一致する役者さん達の陣容。
さて、過去、何度も観てきた「楽屋…」だが、女優AやBの手の届かなかった大役を、どうして女優Cが掴めたのか、女優C・片山歩美さんの熱演で皮膚感覚で悟ることが出来たのが、今回の収穫か。
チャンバラ茶番!一生懸命えいえいおー
劇想からまわりえっちゃん
北とぴあ つつじホール(東京都)
2021/04/23 (金) ~ 2021/04/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2021/04/25 (日)
価格4,800円
25日14時開演回(120分)を拝見。
昨年、中止になった作品を、無事、最終日まで漕ぎ着けた座組。
緊急事態宣言の初日にも関わらず、千穐楽の舞台の幕を開けさせて頂いた会場側。
そんな関係者一同の熱意の結晶に、4度!のカーテンコールで応えた観客席。
清々しい瞬間に立ち会えたことに感謝。
ただ、作品自体は、絶賛されておられる皆さんのお気持ちは理解しつつも…ゴメンナサイ!
私には、一本調子過ぎて、途中で飽きが来た、と無粋な感想を追記しておく。
逢いにいくの、雨だけど【4月25日東京公演・大阪公演全ステージ中止】
iaku
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2021/04/17 (土) ~ 2021/04/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2021/04/18 (日)
価格3,630円
18日14時開演回を拝見(120分)。
不幸な事故から、人生の重荷を背負わされた人々を中心に、ひとつひとつのセリフから紡ぎ出される感情の発露がやがて…
許す・許さない、被害者側・加害者側の立場を超えた、心の交流の有り様に、全身が震える程の深い感動を覚えた。
なお、演じ手で印象に残ったのは…スイマセン、選べません。
この2時間の会話劇を創り上げた、8人の役者さんに感謝!
鮭スペアレ版・リチャード三世
鮭スペアレ
銕仙会能楽研修所(東京都)
2021/04/17 (土) ~ 2021/04/18 (日)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/04/17 (土)
価格2,200円
当初は会場で拝見する予定も、体調不良につき断念。
去年足を運んだ会場の様子を思い起こしながら、急遽、17日19時開演回(69分)をオンライン配信で視聴(69分)。
各人の表情の移ろいが明確にわかり、配信の強みを再認識させてもらった。
ブレインズ・グラフィティ
イベント企画OZ
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2021/04/14 (水) ~ 2021/04/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2021/04/15 (木)
価格3,800円
15日19時開演回のBキャス(110分)を拝見。
田中菜々さん、宮下真実さん、勅使川原里菜さんと既知の役者さんが3人出ていたこともあり、大人数の座組にしては、登場人物の把握が容易。
変化球的な学園モノだが、素直に舞台の世界に引き込まれた。
6団体プロデュース『1つの部屋のいくつかの生活』#3
オフィス上の空
吉祥寺シアター(東京都)
2021/04/09 (金) ~ 2021/04/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2021/04/14 (水)
価格4,200円
青チーム前半、Pityman『そんなこと話してる場合じゃない』は、ショートコントのような幕間劇で、1台のソファーを巡る、3本のストーリーをつないでいくオムニバス。
不条理な筋立てと、登場人物たちの誤った方向に注がれた情熱と、散発的に発せられる気の利いたセリフとが醸し出す、なんとも怪しい魅力の74分だった。
6団体プロデュース『1つの部屋のいくつかの生活』#3
オフィス上の空
吉祥寺シアター(東京都)
2021/04/09 (金) ~ 2021/04/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/04/14 (水)
価格4,200円
14日19時開演の【青】チームの後半、こわっぱちゃん家『Picnicへのご案内』(60分)を拝見。
いつも凝った設定の作品を提供してくれる同団体だが、今回も斬新な発想に驚かされた。
ストーリーでは、まーみ、そしてユキの「Picnicへのご案内」の場面で、家人との別離の記憶が思い起こされ…(あっ、また涙腺がぁ!)。
あと、舞台セットの3つのドアや両サイドのベランダ?の使い方がなかなか巧みだなぁと感心。
演じ手では、中野亜美さん(まーみ役)、山田梨佳さん(ユキ役)のお二人は勿論のこと、『いつもの致死量』以来、こわっぱちゃん家の舞台と個人的感覚でリンクしている鳴海真奈美さん(マリ役)の堅実な演技が強く印象に残った。
ショートケーキまずまず
ハダカハレンチ
吉祥寺シアター(東京都)
2021/04/09 (金) ~ 2021/04/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2021/04/11 (日)
価格4,200円
「6団体プロデュース『1つの部屋のいくつかの生活』#3」
11日15時開演の【赤】チーム2本立ての後半。
まぁ、走る・走る!叫ぶ・叫ぶ!
ひと昔前に流行ったタイプの小劇場演劇を観た気分だが、歳を喰い過ぎた観劇オジサンには、途中から展開についていけず(あとで確認したら、同じ感想の方も少なからずおられ、自分だけじゃなかったと安堵)、ギブアップ気味で拝見。
唯一、印象深かったのは、今回も熱演の井本みくにさんの存在感と声ぐらいかなぁ。
6団体プロデュース『1つの部屋のいくつかの生活』#3
オフィス上の空
吉祥寺シアター(東京都)
2021/04/09 (金) ~ 2021/04/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/04/11 (日)
価格4,200円
11日15時開演の【赤】チーム2本立ての前半
劇団晴天『獣道すらないぜ、令和』(60分)を拝見
(なお、10分間の休憩をはさんで、後半はハダカハレンチの60分の作品が続く構成)。
職場という日常空間を舞台に、カジュアル?なSEXの雑談から職場恋愛・パワハラ・セクハラ、果ては職業観まで、身近な素材を次々と、パワフルに・コミカルに・シニカルに、60分のコース料理に仕立てていく、そのテンポの良さと、主要人物達のある意味、吹っ切れたセリフの数々に、正直、終演後の充足感がハンパなし!
良い時間を過ごさせて頂き、感謝。
煙が目にしみる
言葉のアリア
上野ストアハウス(東京都)
2021/03/31 (水) ~ 2021/04/04 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/04/04 (日)
価格3,500円
4日16時開演回を拝見(70分)。
火葬場を舞台に、2人の死者と、その遺族等が織りなす、丁寧に脚本が練られた悲喜劇。
個人的には、特に、借りっぱなしだったDVDに関わる逸話が好み。
演技陣では、ストーリーの軸である幽霊役の
石田周作さん
折田ジューンさん
の実にしっかりとした演技に好感。
雪の中の三人
劇団俳優座
俳優座スタジオ(東京都)
2021/03/16 (火) ~ 2021/03/30 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/03/24 (水)
価格4,800円
24日19時開演回(105分)を拝見。
『飛ぶ教室』などで知られるドイツの作家・ケストナーの本作品は、悪役的登場人物にも温かな視線を注ぐ上品なコメディ。
若手からベテランに至るまで、俳優座の芸達者な演技陣が心から役柄を楽しんでいるように映った、舞台・客席共に幸福な105分間だった。
子午線の祀り
世田谷パブリックシアター
世田谷パブリックシアター(東京都)
2021/03/19 (金) ~ 2021/03/30 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/03/21 (日)
価格5,880円
21日14時開演回を拝見。
コロナ禍での上演を考慮した「濃縮版」とはいえ、第一・第二幕で各85分(途中休憩20分挟む)計170分の長丁場だったが、力量ある演技陣に、武満徹の劇伴、中央に置かれた円形舞台、天上に輝く星々の照明…大いに感銘を受けた。
桜の森の満開の下
CHAiroiPLIN
あうるすぽっと(東京都)
2021/03/18 (木) ~ 2021/03/20 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/03/20 (土)
価格4,110円
20日17時開演回を拝見。
昨夏の配信『じごくのそうべい』で味を占めての、今回の観劇。
でっ、観終わっての印象は「坂口安吾の原作(か、会場にあったパンフ中のあらすじ)を読んでいないと理解が難しいかもなぁ?」と。
とはいえ、原作(あらすじ)を知っている者、あるいは、CHAiroiPLIN(ちゃいろいぷりん)の常連客、さらには、モダンバレエ等の鑑賞で慣れている方ならば、ダンスカンパニーらしい洗練された身体表現に、舞台セットや巧みな演出の本作、さぞかし見応えのある75分だっただろうと思う。
ところで、上演半ばで、宮城県沖地震に見舞われ、会場内がかなり揺れたものの、ノーアナウンスで続行。
後に、終演時の挨拶で、スタッフの判断で続行した(あうるすぽっと側は誰も立ち会っていないの⁈)とアナウンス。恐らく、撮影が入っていたこともあってのノンストップだったんだろう。
まぁ、いろんな考えがあろうが、私は、観客に安心して観劇して頂くため、一旦芝居を止めてでも、震源地等の情報(都内からは遠い宮城県沖)を伝えるべきだと強く感じた。
SABU
BOW
シアターX(東京都)
2021/03/17 (水) ~ 2021/03/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/03/18 (木)
価格6,500円
18日18時開演回を拝見。
途中休憩10分挟んでの上演時間2時間50分、正直、かなり腰に来た。
とはいえ、脚本・セット共に、丁寧に描かれた山本周五郎原作の人情モノの芝居に、最後まで舞台への集中力が切れることはなかった。
あと、主演の庄田侑右さん。佇まいと世良公則ばりの渋い声が役柄にピタリとハマっていた。
水に棲むぼくたち・わたしたちのウタ
salty rock
パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)
2021/03/09 (火) ~ 2021/03/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/03/11 (木)
価格2,800円
11日19時開演回「泡沫のウタ、或いは龍魚の見る静謐な世界の夢の終わり」を拝見(95分)。
オジサン軍団の陽気さとは裏腹に、フジタタイセイさんと杏奈さんの役柄の関係に気づいてからは…残酷な運命の下にあれど、最後は至福感に包まれた、ボーイ・ミーツ・ガールな95分。
それにしても、よくまぁ、こんな擬人化ストーリーを思いつくなぁと凡人は只々感心しきり。