mistaの観てきた!クチコミ一覧

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髄

中野坂上デーモンズ

OFF OFFシアター(東京都)

2019/12/11 (水) ~ 2019/12/16 (月)公演終了

満足度★★★★★

句読点の無い言葉と叫びと狂った世界
アイデアがどんどん降って投げっぱなされて、それだけなのになんか途中から胸が熱くなってくる
これでモヘーさんが薬で捕まったらこの作品は完済するのになあって思った
青柳さんの狂気が素晴らしかった
基本は笑いにまみれた作品だけど、何かに急かされるような強迫観念が表面を覆ってる
もっともっと走れと言われてるように見ている方も飲み込まれてく
櫻木さんや青柳さんの様な声の張りが聞きやすいし、デーモンズに合ってるなと

リップサーヴィス

リップサーヴィス

鵺が、大地とやまだのむら

イズモギャラリー(東京都)

2019/12/04 (水) ~ 2019/12/16 (月)公演終了

満足度★★★★

米内山さんらしい鋭く意地悪な脚本
今を生きている作品だなと
誰かの視点というよりも誰にでも向いている刺すような視点
漫画好きな人がくすぐられる話題もあったり
市川さんの姉ちゃんっぷりだったり
Mr.デリケート山田さんだったり
見どころはたっぷり

殊類と成る

殊類と成る

劇団肋骨蜜柑同好会

Geki地下Liberty(東京都)

2019/12/05 (木) ~ 2019/12/10 (火)公演終了

満足度★★★★★

突き放した自己分析と強烈な自我を持った作品
人も筋も混濁しているように見えて、その実とてもシンプルな一本道
舞台というものの特性上、そこにいる個人に過干渉となってしまうので、察するがあまりに我を忘れてしまう舞台
家族のシーンがとても良かった

足がなくて不安

足がなくて不安

たすいち

サンモールスタジオ(東京都)

2019/12/04 (水) ~ 2019/12/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

一人の人生を描くいわば走馬灯的な作品だが、とても暖かく優しく作ったなと
それぞれの役者の表情がとても強かった
味が出てくる作品だなと思う
作品的に場面場面の立ち位置と動線が上手くて非常に見易い演出

子供の頃は未来に何が有るかわからなくて不安で
大人になればいつだって今に不安を感じ
歳をとれば積み重ねてきた過去が正しかったか不安だ
これは人生を生きたかった人の話
描かれた場面のファンになって不安になる
自分の人生に正解を求めてしまって答え合わせに不安になる

「日曜日よりの使者2019」

「日曜日よりの使者2019」

feblaboプロデュース

旧観慶丸商店(宮城県)

2019/11/30 (土) ~ 2019/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★

西チーム
「水の袋の逢瀬」はとても乾いた話。大人の会話劇って感じで決して本音でやり合わない、微かに感じ取れる距離感の変化が良い
「日曜日よりの使者」こっちの座組は歌有り踊りありのエンタメな感じで、受ける印象が印象違って面白かった

東京Bチーム
「いまこそわかれめ」
小島さんと土田さんの組み合わせ
2人ともだいぶわかりやすく演っている印象
こっちの桐場は何度も同じ繰り返してるであろうやりとりにちょっと上辺で返したり、楽しんだりちょっと子供っぽい感じ
土田さんの諏訪も大きく振る感じが凄く良かった

期待値の水かさ

期待値の水かさ

SoloSoloProject

エビスSTARバー(東京都)

2019/11/29 (金) ~ 2019/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★

50分の短編だけどテーマに関するしっかりとした知識と小ネタ、真っ直ぐ向かい合うキャラたちと追ういつものトクダさんらしい作品
小劇場作品でYouTuberネタはもう見飽きたけどライバーネタは初めて見た
生配信系はよく見てるのであるある

廃優

廃優

牡丹茶房

王子小劇場(東京都)

2019/11/28 (木) ~ 2019/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

まさか牡丹茶房の作品で泣きそうになるなんて…
今回はどちらかというとわかりやすい怖さだったけど、その分心情が僕らに近くて
絶望と絶望がぶつかって物語の嚆矢となって、心に一度鋭いものを刺していった
残酷さも非日常感も心が乗っかったその下にあって見下して見ていた
川峰さんの表情の変化が素晴らしかった
真ん中にいるようで実は1番外から見ている人
何かが起きて作り上げられたその場面を的確に伝える役割だった
サスペンスホラー映画のような感触で見られて
あああああってのめり込まされたり

下山と帰国

下山と帰国

くによし組

東中野バニラスタジオ(Vanilla Studio)(東京都)

2019/11/20 (水) ~ 2019/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★

本当に面白いテキスト書くよなあと
小説にのめり込むような感覚で耳に話が入ってきて
無駄のない演出によって、それがその枠の範疇で観客が捉えやすくて
んー、唸るばかりによく出来てる
タネも仕掛けも無いように見えるだけになおさら凄えなってなる

どうしようもないぼくたちは
どうしようもないままそのままで
逃げたり嘘をついたり壊れてみたり
もうちょっとしたら
どうにかなるかもしれないから
場を繋いでおいて欲しい
場さえあればなんとかなるから
ぼくらの場はお互いの嘘で成り立つ
ぼくらの場は崩れるためにある

眠いの、ワタシ

眠いの、ワタシ

猫多ぷらんつ

GALLERY LIPP(東京都)

2019/11/23 (土) ~ 2019/11/27 (水)公演終了

満足度★★★

これはある一人の目線で作られた箱庭世界
言葉を無くすことで、自分でありつつ自分でないものが台詞を語る
いつだって世界は眠いから、演じても観ていても生きていても眠い
こういった作品によくある「死」を感じられないところは大事な感性だと思う

満ちて溢る

満ちて溢る

裃-這々

くすのき荘(東京都)

2019/11/23 (土) ~ 2019/11/24 (日)公演終了

満足度★★★★

「満ちて溢る 上池袋編」恐竜チーム観劇
初演から男女逆になっている部分はあまり違和感はなかった
ルーシュドガールに続く、武島さんの後輩感と荒井さんの雑めな感じがフィットしていたからかも
相変わらず食べ物の匂いがテロ
スピード速めだったのでもうちょっと間が有る方が好みかな

「日曜日よりの使者2019」

「日曜日よりの使者2019」

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2019/11/22 (金) ~ 2019/11/24 (日)公演終了

満足度★★★★

「日曜日よりの使者」と、塩原さん大和田さんの「いまこそわかれめ」東京Aチーム
一年前にも見た組み合わせ、いまこそは塩原JCTでも見た大好きな作品
熱さと放熱と、忘れることと忘れられないこと、公演として良い流れとバランスだなと思った
知っている作品だからこそ流れ込んでくる悲しさ
いまこそわかれめは、読み合わせカフェで何度も読み合わせしていたので
今回は桐場を演じる塩原さんの表情や台詞の言い方など勉強させてもらった感
より深く桐場の気持ちがわかった気がした
そして大和田さんの諏訪さんのそれに対する呼吸
好きな作品をまた見られる幸せを存分に味わった

オー・プラネテス

オー・プラネテス

情熱のフラミンゴ

アトリエヘリコプター(東京都)

2019/11/21 (木) ~ 2019/11/24 (日)公演終了

満足度★★★★

どこか明後日を向いた愚かだけど可愛らしい登場人物たち
詩的な言葉で包まれた世界で、夢のような感覚で舞台が揺らめくように感じて、見ていてまどろんだ
物語的面白さから始まって幻想小説の世界へ
終盤の主人公の爆発はもっとやりようがあった気がする

投げるな匙だけはクセになる

投げるな匙だけはクセになる

愛伝一家

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2019/11/20 (水) ~ 2019/11/24 (日)公演終了

満足度★★★★

とにかく濃密で言葉遊びや小ネタの詰まった濃厚なテキスト
それを隙間なく言葉や動きがらテキスト以上にギッシリと詰め込まれた舞台上
愛伝一家のいつものメソッドと、藤代さんの癖のある台詞回し
ここにしかない作品であり、その癖にやみつきになる作品
どんな作品にもリズムというものがあって、愛伝一家の作品のリズムが凄い好き
SF的な設定もベタに落とし込み、非常にギリギリのラインなんだけど、スピード感とバランス感覚で上手く「面白い」の上にキャラや言葉を当てはめてる
まぁ簡単に言うと僕好みの作品を作る劇団

町じゅうのゴミ捨て場にパンダ

町じゅうのゴミ捨て場にパンダ

はねるつみき

G/Pit(愛知県)

2019/11/27 (水) ~ 2019/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★

怒りの作品だなと
怒りをぶつけ合って台詞が生まれてる
元々ちょっと非現実的な世界で、リアルではない舞台上で演じられてる人たちは、ここにいない、頭の中の人たちだなと感じた
自分がゴミであるというところから始まってゴミで終わる物語
面倒くさくて要素と手順の多い安保さんらしい演出
とても面白いんだけど、ちょっと演出が勝ちすぎてたかな
東京2作目だから、まだまだ作家性を強く出してた方が劇団としては良かったかも。今後もずっと演出安保さんで行くなら別だけど…
床音の演出はしっかり全部成功させないとミスをずっと見せられてる気分になってしまう
後半の人があまり動かなくなったところからの方が物語としてしっかりしてた
早舩さんは流石の演じっぷり、安定してるなぁ

笑うゼットン −風雲再起−

笑うゼットン −風雲再起−

トツゲキ倶楽部

「劇」小劇場(東京都)

2019/11/13 (水) ~ 2019/11/17 (日)公演終了

満足度★★★★

思ったよりコメディと言うよりドラマだった、熱い報道ドラマ
報道物としてちょっと気になる点もあったけど大枠は上手く描けてた
テーマがいくつか分散しててどこに照準合わせるべきかなと
人物としての面白みの強さがあった

現金な人、厳禁

現金な人、厳禁

怪奇月蝕キヲテラエ

新宿眼科画廊(東京都)

2019/11/08 (金) ~ 2019/11/12 (火)公演終了

満足度★★★★

三浦仁さんの業界モノ作品はやっぱり当たりで面白い
サラリーマンを長くやってればやってるほど楽しめる作品
知らない事をしる楽しさ、知識欲が満たされていく
ただ役者さんのスキルの低さや場面に対する演技のちぐはぐさがちょっともったいなかった
上演時間を80分に納めるためか、冒頭部分のキャラの書き込みが薄かったのがもったいない
ただ中盤からの物語の組み立ては素晴らしい
コメディとしては作られていないんだけど、いっそコメディとして作ったらとも思った
役者さんだと森下さんと矢崎さんが良かった

ただしヤクザを除く

ただしヤクザを除く

笑の内閣

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/11/07 (木) ~ 2019/11/11 (月)公演終了

満足度★★★★

こういう理屈を並び立てた台詞がマシンガンの弾のように放たれるお芝居大好き
コメディの比重よりストーリーとしての比重が強く感じられる演出で
こっちの演出のほうがいつもより好みだなあ
松葉役の和泉さんが理屈っぽいキャラがめちゃハマってて最高だった

コウト・イン・ザ・ネット 〜Caught in the Net〜

コウト・イン・ザ・ネット 〜Caught in the Net〜

ファルスシアター

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2019/11/07 (木) ~ 2019/11/10 (日)公演終了

満足度★★★★

アガリスクのコメディが調理されたステーキならば、この作品はシチュエーションコメディという生肉がまんま出されている感じ
強引な勘違いや誤魔化しをこれでもかと浴びせられて
生肉の旨さを味わって爆笑しまくってしまった
観るのにエネルギー使う作品

元カレ殺人事件

元カレ殺人事件

劇団癖者

小劇場B1(東京都)

2019/11/07 (木) ~ 2019/11/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

知っている役者さんいなかったけど
フライヤーのセンスとあらすじが面白そうだったので観劇
めちゃめちゃクオリティーの高いコメディだった、これはお勧め!
それぞれのキャラがそれぞれのキャラである意味があって、10人とか舞台上にあげる芝居はこう作るべきというお手本
主役の松尾彩月さんは所見だったんだけど、動きも表情も声もキレッキレ!で素晴らしい。いやぁ上手いなぁ
作品もコメディとしての組み立てが脚本として上手で、恋や愛だが要素として重いのに情に流されすぎない案配で凄い見やすくなっている
笑いのツボの抑え方が巧妙

だからどうした

だからどうした

HYP39LOVE

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2019/11/07 (木) ~ 2019/11/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

下北チーム
大声で恋愛ばかりしてる群像劇
見事なくらい出てくるキャラがみんな拗らせたクソクソ
そんな奴らがいろんな場面を作って、それのどれかにちょっと心動かされちゃったりして、僕らもずいぶんなクソ
結局捻らないバカが1番強くて幸せ
もっとバカになりてえな

高円寺版
あぁカズが嫌いだ
傷付ける覚悟もないくせに言葉ばっかり強くって
傷付きたくないだけで優しさ擦りつけて
目の前の大事な人に向き合わない
エゴばかり崩れそうな程積み重なった本当にゴミみたい
でもってそれはまさしく僕自身で
あー自分が嫌いだ
なんてもの見せるんだ
カズもヨコも気持ち悪くって、みんなみんな気持ち悪くって、吐きたいのはこっちで、最高に気分の悪い最高に面白い作品
男目線だからこそ下北より気持ち悪さが全部僕を殴りつけて
あークソ気持ち悪い、こんなに心揺さぶられて苦しいなんて
あーーまだモヤモヤ、ムカムカしてる
笑の部分多くて助かった、あの恋愛部分をあれ以上見せられてたら号泣してたし立ち直れなかった
あれはねずっと心のフィルターで化粧してたまだ見られる自分の顔から一気にすっぴんでシワやシミのある現実の顔を見せられたようなもの
演劇って最高だな!

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