mistaの観てきた!クチコミ一覧

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空想科学II

空想科学II

うさぎストライプ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2018/11/29 (木) ~ 2018/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

マッチュさん江花さんとひときわ輪郭の濃い二人が舞台の真ん中にいることで
曖昧な世界に流されずに観ることができるなと
野村美優さんはスカジャンのヤンキーで、この手が有ったかと膝を打つ似合いっぷり

リピートして観てると序盤の
坂本慎太郎の「幽霊の気分で」に合わせて社交ダンスしている幸せな光景が
楽しそうであればあるほど、それが全てであってたまらなく泣いてしまう
椎名林檎の「愛妻家の朝食」が流れる中で歳をとっていく場面もたまらなく好きだった

人造カノジョ~あるいは近未来のフランケンシュタイン~

人造カノジョ~あるいは近未来のフランケンシュタイン~

劇団鋼鉄村松

萬劇場(東京都)

2018/11/28 (水) ~ 2018/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★

バブルさんの書く作品は実は初めて観たんだけど
いやあへそ曲がりというか捻くれているというか
恋愛シュミレーションでずっと王道じゃない選択肢を選び続けて辿り着いたルートのような展開
愛と恐怖というテーマが最近考えていたことにバッチリハマって面白かった
コメディ的外面をしているけど、実際のところは気取ってカッコつけた哀愁が本筋にある劇団なんだなと感じた

新宿コントレックスVol.21

新宿コントレックスVol.21

Aga-risk Entertainment

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2018/11/26 (月) ~ 2018/11/27 (火)公演終了

満足度★★★★★

劇団中馬式「主体的な学び」
しっかりと物語の作り方をわかってるって感じの作品で楽しかった

劇団ガバメンツ「モノケイン」
笑いを取るの手法も多様で上手く作ってるなぁと
哲学のためにコメディをやってるんじゃなくて、きちんとコメディのために哲学使ってるところが好感

東京にこにこちゃん「魔女狩ララバイ」
滑りすり減ってたと思ってた「今、日本で1番チケットが取れる劇団」の紹介が結構ウケてたのが一番の衝撃だった
作品はこの前のオルギアで観たものに、hocotenさんが加わったもの
hocotenさんによる可視化でわかりやすく面白くなってた

アガリスク「私の父の軽トラが」
女子4名による時事ネタも混ぜたコントだけど、展開とかネタとか色を出しつつハイクオリティで再演できないネタなのにこんなに面白くしちゃって、、、
熊谷さんの衣装が印象的だったというか、ああいうの本当によく似合うなと笑

「賽の河原」は伊藤圭太さんが完全に怒濤の伏線回収感
屁理屈がこんなに顕になってるのもなかなか見れないんで、やっぱこのネタ大好き
淺越さんが理屈をこねている姿が「こいつマジうざいわ」と思う作品はやっぱ鉄板
ジャンプさんの出オチ姿は前に見てたのに爆笑してしまった

「生きてはみたけれど(仮)」

「生きてはみたけれど(仮)」

ゆるふ酒

コミューンベース マチノワ (東京都町田市中町3−10−6) ※JR町田駅より徒歩15分(東京都)

2018/11/24 (土) ~ 2018/11/25 (日)公演終了

満足度

20分の内容を90分に薄めた感じ
コントだと凄い面白い劇団なのに演劇を意識するとここまで面白くなくなるとは、、、
コントと演劇の違いに関する考察の良いタネになりそう
とにかく冗長でありがちで中途半端な作品だった

ネタバレBOX

夫婦間の秘密とか、明かされてみれば大したことない事を冗長な会話で引き伸ばしすぎ
他の会話もいちいち無駄が多くてイライラするくらいだった
役者の演技も普段とはちょっと違ってたので演出だとは思うのだが下手ウマみたいな演技をしていて冗長者に拍車がかかっていた
きださんのしつこさとかのコント的な部分は面白かったので要は物語の構成がとにかく駄目だったんだと思う
とにかく今年見た本の中で一番面白くなかった
毒づくも徒然

毒づくも徒然

MCR

OFF OFFシアター(東京都)

2018/11/20 (火) ~ 2018/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

「櫻井さん」
銅像の櫻井さんの目を通して見る、残酷な現実
笑いで中和されているものの、終始刺さり続ける言葉
表現しない自分でもこれだけ辛いのに
表現者がこの作品を見たらどれだけ血を流しているんだろう

「リフラブレイン」
初演は生では見てないんだけど、ビデオで見てとにかくこの作品が好きで
もう何十回見たかわからないほど借金取りのシーンが好きで
キャストとか一部ストーリーも変わってたけどとにかく生であのシーンが観られて感極まった
どうしようもないどうしようもなさがどうしようもない

センチメンタル・ジャーニーズ

センチメンタル・ジャーニーズ

guizillen

サンモールスタジオ(東京都)

2018/11/22 (木) ~ 2018/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★

Aチーム観劇
オカマ、オカマ、オカマな舞台上
カッコ良さが滲み出ちゃってたり、あれ?これ可愛いって感じだったり
昭和のエロ本、ハムナプトラ、ペニー・ワイズだったり
無茶しやがって…な怒涛の120分だった
山並さんのベトナム人は相変わらずツボすぎだった

キャンプ荼毘

キャンプ荼毘

ひとりぼっちのみんな

STスポット(神奈川県)

2018/11/21 (水) ~ 2018/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

75分間にギッシリと無駄を詰め込みまくった作品
やらいでよいこと無駄な事をやってしまうのが人生で
それと同時にやらんといかんことをやれないのも人生
対極に有るようでいて、多分本質は同じこの2つが舞台上に良いバランスで撒き散らかされていた
舞台装置はほぼ無くて、客席との距離も凄い近い狭い劇場
表情の作品と言っても良いほど役者さんの表情が印象に残る作品で
そこで起こし得る最高のエンタメがそこにあった
観てから「リピートしたい」「リピートしなければ!」となる作品は
年に2,3本程度なんだけど、とにかくこの作品はなんとしてでもリピートしたい!と思った

サンザル、月をとる。

サンザル、月をとる。

電動夏子安置システム

アトリエファンファーレ高円寺(東京都)

2018/11/13 (火) ~ 2018/11/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

ああ最高のコメディ
伏線とか勘違いとか色々手管は使うけど、
もう魅せながらなお強い盤石な横綱相撲のコメディ
よくあるしんみりしそうなシーンさえも笑わせにくるし
日本で一番お客さんを楽しませようとする気持ちの強い劇団と言い切っていいと思う

夕焼かれる

夕焼かれる

ピンク・リバティ

小劇場 楽園(東京都)

2018/11/13 (火) ~ 2018/11/18 (日)公演終了

満足度★★★

演出、音響、照明、効果、役者と非常に技術的なお芝居
物語が強く作られたなと感じたが、妄執が支配した世界は共有できない
それゆえ浮かび上がってくるのが本当に外っ側の皮一枚だけだったのはもったいなかった

ネタバレBOX

いわゆる頭のおかしい人間を中心に据えるのならば、その狂気の世界に引きずり込んでもらわないと観客としてのバランスが保てない、そとからそれを観るのはただわけのわからない不条理を見るだけになってしまう
『骨に触れる/スティレットと潜熱』

『骨に触れる/スティレットと潜熱』

裃-這々

シーナと一平(東京都)

2018/11/17 (土) ~ 2018/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

「好き」とか「愛」ってのは個の中で完結される性質だと考える
例えば、どこまで好きになれるのか愛せるのかといった命題に
対象である相手を消して考えてみても、その存在も重さも決して価値を失わない
自然の摂理に反した感情、愛しい人は自分の中にいる
そういった感触を得られた作品だった
そうストーリーとか展開とかじゃなくて、何かに触れた感触を持って変える作品だなと

消える

消える

中野坂上デーモンズ

OFF OFFシアター(東京都)

2018/11/14 (水) ~ 2018/11/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

泣くような作品じゃないのに途中ぼろぼろと泣いてしまった
たぶんそこに演劇が無かったから、そして僕のいないところに演劇があったから
2年前に初めてこの劇団を見た時僕は「精錬されていない剥き出しの不条理」という感想を抱いた
時がたって今、彼らは精錬しないさまを表現として人に衝動を起こさせるまでに高めてしまった
完全に僕は打ちのめされた、こんなにも僕の心を叩きのめす演劇は他にない
物語性とか表現方法とか台詞とかじゃなくあの場所に何が有ったのか?
エネルギーだけがあったのか、演劇だけがあったのか、何もなかったのか
舞台から押し出されて受け取った感情は確かにあって
僕は何故泣いてしまったのか
演劇は自分を表してる気がしたり、人生がわかった気になれたりするもので、それはすがりついている藁の様なもので
この作品は舞台にあげられた自分がその演劇に実は何もないことを見せられて、なのにそれでも好きだと思ってしまって
そんな自分への笑い泣きだったのかもと

自尊心の乱痴気騒ぎ

自尊心の乱痴気騒ぎ

エンニュイ

CHARA DE asagaya(東京都)

2018/11/09 (金) ~ 2018/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★

結局の所、みんな本当の意味では誰とも会話をしていない会話劇。自己防衛白書2018
あまり他で観ることのないタイプの劇で
コメディのような笑いどころじゃないのにあんだけ笑えるんだから不思議な魅力のある作品だなと
テキストの説得力が全てを下支えしてる

遺産

遺産

劇団チョコレートケーキ

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2018/11/07 (水) ~ 2018/11/15 (木)公演終了

満足度★★★★

まあとにかく上手い
構成も役者の芝居も照明も見せ方も
それぞれの場面の構図の美しさ

犠牲の上に繁栄があるのは間違いない
しかし繁栄のために犠牲を強いるのを漫然と受け入れてよいのか
誰かの罪を追求するのではなく、罪とは何かを考えさせられる作品だった

冗談だからね。の本当にマジでごめんな祭。

冗談だからね。の本当にマジでごめんな祭。

冗談だからね。

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2018/11/03 (土) ~ 2018/11/05 (月)公演終了

満足度★★★★★

「公開稽古~こんなんになるはずでした~」
上演する予定だった、病気だからね。と青春の延長戦の稽古の一部を見せる形
病気だからね。は前に見た時と全くの別物
片方だけ見るとベタで面白いけど、この劇団がやるなら重ねないと意味ないものだものね

「バーベキュー演劇」
まさかこんなに早く再演を見るとは笑
てか9月に観たやつが自分にとっては全部伏線になってて、多分世界で一番あの劇を楽しんだ自信がある

「誰も知らない。」
基本の部分の台本は変わってないんだけど、まるで今回の為に書いたかのようなフィット感
茶番部分が強化されつつラスト部分に劇団として色々経験してきたと言うのが構造としてがっちりハマっていた
キングオブ茶番であり劇団の基本形

両頬ペチンペチン謝肉祭

両頬ペチンペチン謝肉祭

鼻雑技団

OFF OFFシアター(東京都)

2018/11/02 (金) ~ 2018/11/04 (日)公演終了

満足度★★★★

地蔵中毒だけとかにこにこちゃんだけの時よりポップでコントチックだった
お笑い芸人のライブ的テイストも混じってたけど、最終的に頭がおかしくて笑い疲れた
地蔵中毒メソッドの部分は鉄板だし、ゲームパートの馬鹿な物語性は秀逸だった。終わり方も最高

背に描いたシアワセ

背に描いたシアワセ

やみ・あがりシアター

APOCシアター(東京都)

2018/10/24 (水) ~ 2018/10/30 (火)公演終了

満足度★★★★★

いやぁこれは凄い良かった、お芝居の嘘に心地よく騙された
今年観た戯曲の中では一番良い本かも、リピートできないのを悔やむ
伏線や情報の出し方やコントロールが素晴らしいし、見えているフォーマットで面白く笑わせているのがまた凄い

桜の園=Everyone is a child

桜の園=Everyone is a child

都市雄classicS

新宿眼科画廊(東京都)

2018/10/21 (日) ~ 2018/10/31 (水)公演終了

満足度★★★★

べろガンの時と同じようにどこか居心地の悪い意地悪さが感じられてなんか嬉しかった
まんま桜の園なんだけど、楽譜で言うと音符や音楽記号によって作られるものを楽しむんじゃなくて五線譜の面白さを楽しむ感じ
クラブのパーティーのような舞踏会のシーンが好きだった
作者と自分とで多分笑えるポイントが全然違うんだけど
自分の持ってる感情とか琴線とのズレを認識できるのが面白くて
桜の園という物語がある分、自由度が高くて、どのおもちゃが好きかという嗜好の違いのようで
周辺視を使いまくって全部一緒に重ねて楽しむ感じだった

るさあるかゔぉじゃのおい

るさあるかゔぉじゃのおい

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2018/10/24 (水) ~ 2018/10/28 (日)公演終了

満足度★★★★

トワイライトゾーンから始まるまさに現実と別世界の境目の物語
いやぁこういうの凄い好みで笑いどころも多くて面白かった
おどろおどろしい雰囲気なんだけど新井舞衣さんのキャラが
一発で笑っても良い雰囲気に持っていって素晴らしかった

こどものうた

こどものうた

第27班

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2018/10/26 (金) ~ 2018/11/06 (火)公演終了

満足度★★★★★

Aグループ
「こどものうた」
物語ってのは決して留まってなくて、一昔前にどこかの物語で散々語られたテーマは
子供を産んでこうやって新しいテーマとしてまた物語を紡いでいくわけで
世代が下って、時々戻って、でも結局語る愛の温かさは変わらない
そうこれが第27班の物語

「30歳の制服デート」
横手慎太郎ファン垂涎の作品
正直舞台上の世界では、自分の性別とか役者の性別とか関係なく
キュンとしたり萌えたりするもので
破壊力の高い横手さんに何度も殺されそうになった
てか作品自体当然めちゃめちゃ良いし、なにこれ、好き

Cグループ
「平成舞姫 2018ver.」
今の時代の踊り子はYouTuber
舞姫はベースではなくて投影されたテクスチャ
わざと芯から外された柔らかい音が響くような展開で
中村つぐみさんの色の無い艶やかさが舞台上に映えていた
堕落だけが恋によって残されるただ一つの痕跡

「川原君で学ぶInstagram入門」
クズで学ぶシリーズ。説明台詞と薀蓄でまぶした実用的要素もクズフィルターを通すと台無しに
このシリーズでのもりみさきさん凄い好き
なんか人形が無くても本人自身がそういうキャラにも見えてくるし毒舌が似合う
新太さんの芸達者っぷりも最高だった

Dグループ「マリー・アントワネット」
ゾクゾクするほど最悪な樹七菜さんが最高な作品
歴史というフォームに乗ったうえでのある意味シチュエーションコメディであり、構図で笑わせる繊細な力技
大人になってしまって何もかもわかってしまう自分が嫌になる物語

Eグループ「I'm syrup」
ユウヤは性格が破綻してるクズで全然心が共有できないんだけど
そのコーティングを剥がした真芯にある部分は自分も持ってるもので
男こそ色んな好きを持ってるわけで
好きを忘れない為に曲げないために色々ごちゃごちゃ身体にまとっちゃうんだよなと

Fグループ「あの空に恋とかしながら6分間」
あぁこれはやられた、、、完全に泣いたし風景が心に飛び込んできた
なんか頭の中には、さよならポニーテールが流れながらずっと雲も流れてた
殻を剥いた自分がなんなのかわからなくて頭がスクランブルエッグだし
軽く重く好きだ

さよならノーチラス号

さよならノーチラス号

空想実現集団TOY'sBOX

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2018/10/17 (水) ~ 2018/10/22 (月)公演終了

満足度★★

数人以外の役者の演技がだいぶ厳しかった
基礎の部分が成り立っていない所が悪く目立ってて、物語としては面白かっただけに残念
もしダブルキャストにしてることで質が低下してるならシングルで質を高めたほうが良いのでは

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