tottoryの観たい!クチコミ一覧

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国粋主義者のための戦争寓話

国粋主義者のための戦争寓話

ハツビロコウ

小劇場 楽園(東京都)

2019/09/24 (火) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

期待度♪♪♪♪♪

鐘下辰男のまたまた初めて目にする演目@ハツビロコウ。刺激的なタイトルながら内容は不明。が、ハツビロ or 鐘下作品には無担保融資OKな私。

と書いてみてふと考えた(全くの脱線)。
・・「結果の見えない」観劇という行為は投資行為に通じるものがある。期待高は勿論、「配当」にでなく、「事業」(芝居)そのものに対してだ。感動という成果を期待してチケット代を払い、時間と交通費をかけて観に行く。
一方、企業やその事業に対して投資をする者は、その事業の成功を喜びとし、社会貢献を為した事を誇りとするがよい。ゆめゆめ、企業に負担を課す配当金を強要せざるべし(この二十数年は全く逆の状況らしいが)。
では観劇で「配当」に当たるのは、例えば・・お近づき、だとか。女優や男優への下心、とか。これ観たら胸張れるとか・・。副次的な利得を愉快がってはならないとは思わないが、主たる利益=芝居の感動でありそれへの期待であるべき、という事だろう(あまりウマイ喩えでなかったか)。

社会のよりよい進展を期待して「資本主義」なる仕組みを現在チョイスしているに過ぎないのだ、と考えてみる。すると投資というものが(手段でしかない)金を具体的な事業の発展に寄与するための貸与でなく、自分が金を得る「目的」に成り下がっているのだしたら、それが当り前だと言うなら、一体何のために資本主義制度をかついでいるのか・・という話。
義務教育で習った資本主義(=株式会社のしくみ、とか)に照らして、実態はどれだけえげつ無い仕組みなんだと。小学生にこれを教えるのかと(教える訳ないが)。高校あたりで「資本主義は放置すれば暴走し野蛮化するので大きな政府で統制する」いわゆる修正資本主義の時代が今である(だから安心しなさい)、と教わった。
おかしな事が通っていく。情報のパイプ詰りにより無教養化していくニッポン...。
観劇という行為が如何にこの惨状への静かなプロテストになっているかを改めて思う今宵であった。
ハツビロコウには、腐れ資本主義、に限らず「常識」の欺瞞を撃つ舞台を。

リハーサルのあとで

リハーサルのあとで

地人会新社

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2019/09/01 (日) ~ 2019/09/10 (火)公演終了

期待度♪♪♪♪♪

ベルイマンは映画界ではある種特別な存在。ベルイマンの凄さは物語そのものより、画となった表現の雄弁さにあると思っているので、「お話」の舞台化にベルイマン的要素がどう現れるのか現れないのか想像付かないが、名前の威力。一昨年地人会新社の初観劇だった「豚小屋」は優れた舞台で、今回もどれ程のレベルの作品にお目見えするのか期待押さえ難し。

私の恋人

私の恋人

オフィス3〇〇

本多劇場(東京都)

2019/08/28 (水) ~ 2019/09/08 (日)公演終了

期待度♪♪♪♪♪

常宿スズナリでなく本多でやる3○○、えらく宣伝が早いと思えばのん出演となっている。そう言えばあまちゃんで熱く共演していたっけとほのぼの思い出したものの、もう一押し足りず据え置いていた所が、作品は今年芥川賞受賞の一癖ある作家の過去作(三島賞受賞)という。食指が伸びて原作を読んでしまった。
渡辺えりと親和性の高い作品だがそこをどう攻めていくか楽しみ。ロングランしたアニメ映画の声で稀有な存在感を示した、のんの立ち姿も楽しみ。

肉体だもん・改

肉体だもん・改

劇団ドガドガプラス

浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)

2019/08/17 (土) ~ 2019/08/26 (月)公演終了

期待度♪♪♪♪♪

唾棄すべき「今」はいつの世にもあったのか知らんが、今に一矢報いてくれようドガドガの祭が待ち遠しい。

未必の故意

未必の故意

さんらん

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2019/08/08 (木) ~ 2019/08/18 (日)公演終了

期待度♪♪♪♪♪

劇団所属時代に試演会的に上演された作品を、さんらんではどんなイメージで打ち出すのか楽しみだ。
安部公房戯曲を好んで上演する貴重なユニットとして注目(オリジナルにも期待)。勝手な要望だが、以前の演出でないのを観たい(失敗・成功に関わらず演出的挑戦を見たい気持ちである)。

千年ユニコーン

千年ユニコーン

東京演劇アンサンブル

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2019/08/21 (水) ~ 2019/08/25 (日)公演終了

期待度♪♪♪♪♪

拠点を北に移したアンサンブルがT-greenで新たな門出を飾る公演、果たして如何なものか見届けたい。

潜狂

潜狂

第27班

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2019/08/23 (金) ~ 2019/09/01 (日)公演終了

期待度♪♪♪♪♪

人気の後追いになりがちでチョイスも難しい「Next selection」、今回食指が動いたので、三鷹芸文・演劇担当の苦労の結晶を一つ、拝みに行こう。

堕落ビト

堕落ビト

劇団桟敷童子

サンモールスタジオ(東京都)

2019/08/23 (金) ~ 2019/09/01 (日)公演終了

期待度♪♪♪♪♪

桟敷の初サンモールスタジオ公演。飾り込みはどうだっしゃろ。役者陣が小編成なが、まさか原口氏が抜けてたりしてへんやろな(チラシに主宰の自戒じみた文言がえろう気になりま)。時代の憂いを劇にぶち込みはるの、期待してるさかい、ずっと応援してるさかい。

エリザベート

エリザベート

東宝

帝国劇場(東京都)

2019/06/07 (金) ~ 2019/08/26 (月)公演終了

期待度♪♪♪♪♪

随分前だが宝塚ファンの知人が「エリザベート」を一押ししていたので機会があれば映像ででも・・と思っていたら今やっているという。死ぬ前に一度は帝劇を訪れてみるなら、お墨付きのこちらを、とwebを訪ねるとまァ予想通りだが全ステージ満席。8月で終演。当日券を狙ってみる事にする。
東宝と宝塚とでは上演主体が異なるも(会社は確か同じですね)外来品ならば元は同じ演目だろうと踏んだらそのようで、演出・脚色が若干異なるらしい。
朗報は宝塚ではこの演目を殆ど毎年上演しているようだ(こちらがダメならあちらも有りか)。帝劇ではないが宝塚劇場も未踏の劇場なれば、意義的には近い。

そんな訳で、商業演劇素人がふらりと有閑マダムの巣(個人の偏見)を覗きたくなる、の巻。

後日談。楽日近いステージの当日券もしくは当日券獲得権をゲットすべく「東宝テレザーブ」(前日電話予約)に開始時刻の18時キッカリ(誤差1、2秒)、電話するともう「こちらはNTTです。只今電話が大変・・」とのアナウンス。粘って掛け続けて30分後「本日の○○は終了・・」とのアナウンス。「どんだけ観たい人おるねん」。思った時点で術中にはまっている。「そないにええもんなんやな。絶対やな。今度見たるからな。つまらんかったら金返してもらうで」。観たが最後、1万円近くも払った自分はこのエンタテインメントが提供した「価値」を認め一目置くことを自分に許容し、さも自分が寛大になった気でいる・・そんなさもしい姿がありありと見える。ギャンブルに弱いので近づかないのと同じに、中毒性のありそうな商業演劇にはやはり近づかない事にしよう。

ジャスパー・ジョーンズ

ジャスパー・ジョーンズ

名取事務所

小劇場B1(東京都)

2019/07/12 (金) ~ 2019/07/21 (日)公演終了

期待度♪♪♪♪♪

海外作品紹介に定評のある名取事務所の今度の仕事はオーストラリア演劇だとか。「屠殺人ブッチャー」をすんでで見損ねた悔いが後を引いているらしい。演出者の名前に一抹の不安と期待と。

キネマと恋人

キネマと恋人

世田谷パブリックシアター

世田谷パブリックシアター(東京都)

2019/06/08 (土) ~ 2019/06/23 (日)公演終了

期待度♪♪♪♪♪

キネマと怪人のもじりに違いないが、初演の評判良く再演にもなれば出典も霧に消ゆである。トラムでの初演を映像で観たがウディ・アレンのファンでなくとも「カイロの紫のバラ」はさすがに観ていたからすぐ入り込んだ。緒川たまきの微妙な表情がなかなか良く、世田パブの3階席では見えないのではないか、芝居の熱は伝わって来ないのではないか、という事で今回は見合せたが、初演キャスト全て揃えての再演。主催者の意気込みを想像しつつ、、。

フィーバー・ルーム

フィーバー・ルーム

PARC 国際舞台芸術交流センター

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2019/06/30 (日) ~ 2019/07/03 (水)公演終了

期待度♪♪♪♪♪

先のTPAMでの上演を観られなかった(確か完売で予約能わず)ので、有難い再演。

エダニク

エダニク

浅草九劇/プラグマックス&エンタテインメント

浅草九劇(東京都)

2019/06/22 (土) ~ 2019/07/15 (月)公演終了

期待度♪♪♪♪♪

小劇場では珍しいロングラン公演。鄭義信演出「エダニク」を観ない選択肢=遊びはほぼ無い。書き手も関西人、鄭は笑いをどの程度仕込むか・・私は笑いは無くてOKなんだが...。

ピロートーキングブルース

ピロートーキングブルース

FUKAIPRODUCE羽衣

本多劇場(東京都)

2019/06/20 (木) ~ 2019/06/23 (日)公演終了

期待度♪♪♪♪♪

たま~に観る、深井製作HAGOROMOだが今回は美術のカミイケタクヤが気になりをり侍り。スタッフの名は2、3度目にすれば認知できる所、カタカナ=表音文字=表記のせいか固体識別に時間を要し、随分貴重な仕事をしているのに名前を見過ごしていた。目にした舞台はnibroll「リアルリアリティ」東京デスロック「Peace(at any cost?)」「亡国の三姉妹」庭劇団ペニノ「ダークマスター」松井周「グッドデスバイブレーション考」SPAC「寿歌」、 そして深井製作「愛死に」。美術の貢献度の優れて高かった舞台である。
また作・演出糸井幸之介では、以前のはともかく最近観た愛死に、木ノ下歌舞伎舞台は秀逸。作は置くとしても演出・音楽では演劇界の才人と認めない訳に行かない御仁。

が何しろ観られる回は1ステージのみ、しかも他2候補合せた3候補から選抜せねばならない。果たして私は観に行くのか。(未来の事は自分にもわからない)

朝のドラマ

朝のドラマ

劇団フルタ丸

駅前劇場(東京都)

2019/07/03 (水) ~ 2019/07/07 (日)公演終了

期待度♪♪♪♪♪

観たい。と思って叶わなかったのは何時だったかと頁をめくってみたら3年前。いやはや見ればその後もきっちり公演を重ねてをり。今回は折込で手にしたチラシが気になっている(デザインが)。

ノーカントリーフォーヤングメン

ノーカントリーフォーヤングメン

コンプソンズ

シアター711(東京都)

2019/07/02 (火) ~ 2019/07/07 (日)公演終了

期待度♪♪♪♪♪

名のみ知りたる集団の中で名前の光る劇団。膨らむ想像と実体の乖離を埋めるべく、次はいざこちらへ、、

機械と音楽

機械と音楽

serial number(風琴工房改め)

吉祥寺シアター(東京都)

2019/06/12 (水) ~ 2019/06/18 (火)公演終了

期待度♪♪♪♪

音楽モノには惹かれる。serial一発目は私には落胆、というより唖然とした類だったが、視点は面白い作家である(演出は好きでないが)。面白がりに二発目を覗いてみることにする。

件の作は世間的に高評価だったらしいが、本当にあれが平均的感覚なら原発イシューに関しては日本人はまことに愚かな民である。恐らく一部の感覚だろうと思いたいが先日こんな話を聞いた。日本人は一神教の神のような不可知で扱い切れない荒ぶる神に馴染みがなく、自分の扱い切れない深刻な代物を、深刻なものとして受け止める素地がない。だから手なづけやすい卑近な次元に落として取り込む。たとえば経済的イシューに還元して語るというように。なるほどな話であった(涙)。・・件の作の半分を占めた「日本に原発を誘致する男たちの活躍」のストーリーは、原子力が持つ深刻さに比して何とチープなストーリーであった事か。歴史の過ちにコミットするのは必ず、後世の者である。だが人間は必ず誤る存在である、という前提がない日本では、後世の者が自分の父祖を裁くことが禁じられている(戦争責任然り)。過ちから学ぶ、という人類的営みは、日本は恐らく海外にお任せしているんである。海外の人間の失敗を経た成果を輸入して、漁夫の利を得る。自らは進歩しない。否、失敗しない限りでの成功を奉り、失敗は認めない。なるほど失われた30年の淵源が見えてくるではないか。時々詩森ろばのテキストは安っぽい経済学者の声に聞こえることがあるが、通じるものがあるかも。(かように屈折した観たい!思いも、人間の一面也)

2.8次元

2.8次元

ラッパ屋

紀伊國屋ホール(東京都)

2019/06/09 (日) ~ 2019/06/16 (日)公演終了

期待度♪♪♪♪♪

数公演ぶり二度目のラッパ屋。令和がどうのと深く考えもせず謳い文句にしてる徒輩が相当な密度でひしめく中、サラリーマンならば悲喜こもごもの中にこれを見てるに違いないと、思わせる劇団が新元号一発目に新しい挑戦をすると書いてあるので見に行く。(矛盾してるか?、、いや大丈夫だな。)

ボッコちゃん ~ 星新一 ショートショートセレクション ~

ボッコちゃん ~ 星新一 ショートショートセレクション ~

東京芸術劇場

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2019/05/30 (木) ~ 2019/06/02 (日)公演終了

期待度♪♪♪♪♪

中学時代に入ると読書はハードカバーから文庫本になり、私の文庫本始めは星新一だった。和田誠の挿絵かなんかでほんわかしたSF短編と記憶されているが、これが結構な記憶の改竄で、今読み返すと随分と皮肉な事を書いている。
さて韓国人のアンテナがとらえた星新一というのを見たく、早くに予約を取った。この作家の短編を一枚に織り上げるのは難しいだろう。どういう着想があったのか・・

Taking Sides~それぞれの旋律~

Taking Sides~それぞれの旋律~

加藤健一事務所

本多劇場(東京都)

2019/05/15 (水) ~ 2019/05/29 (水)公演終了

期待度♪♪♪♪♪

チラシは目にしていたが、ふと解説にフルトヴェングラーの名を見て予約した。久々のカトケン舞台。

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