naranjajuliaの観てきた!クチコミ一覧

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アジトMission-4

アジトMission-4

謎のモダン館

メルカつきまち市民プラザホール(長崎県)

2016/10/15 (土) ~ 2016/10/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

いっしゅんしか観られないこと
なんていうんだろう。謎のモダン館について書くならば、ちょっとやそっとの作文は、脚本家であり演出家である白濱隆次さんに失礼と思う。・・・なので、感想は書けません。

なので、謎のモダン館を観劇した結果、私の脳みそに導き出された一般論というか、私の脳内での意見を書きます。

まず、私は一般論として、演劇がキラいです。特に60年代70年代ごろの日本で確立されたと思われるイデオロギー系の何かを人々に伝えるための手法としてつくられた演劇は大嫌いのレベルで、そういった演劇に行こうと誘われるだけで、ぞわっと鳥肌立つレベルです。

それは何故か。そういった演劇は、伝えたいイデオロギーが、みえみえだからです。観客のこと、なめてますよね。傲岸不遜です。

そういった演劇を拝見しても、脳内で科学反応は発生しません。

不思議なのが、そのときいっしゅんしかそこでしか観られないことでしか起きないことがある、ということです。

それがたぶん、人間は生きている、ということなんでしょう。

いずれにしましても、謎のモダン館のみなさまおよびアジトご関係者のみなさま、ありがとうございます。おつかれさまでした。

BLACK GATE

BLACK GATE

謎のモダン館

メルカつきまち市民生活プラザホール(長崎県)

2014/07/06 (日) ~ 2014/07/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

謎の現象
あのとき起こったことは、言葉にしたら消えてしまいそうで、そうなるのがいやで、文字にしたくありません。けれど、表現しなければ、何が起こったかを伝えることはできません。人の世はつねづね難しいです。生きていくことがつらくて、生きていくことに意味を見出せないでなぜ生きているんだろう何故私は生きているのかな、そういったことはきっとどなたでも思うことがあるんじゃないでしょうか。その答えは、ないよ、と言い切ることができる方もいらっしゃれば、またそうは思いながらも言い切ることは出来ず、もがきながら意味を見つけようとする方もいる。たとえば猫はそんなこと考えながら生きているのかな?そんなふうには見えません。犬だってそうです。いつも元気です。猫はある意味悟っているように見えます。BLACK GATE。ほんとうにこの舞台を観に行くことができてよかったです。この舞台を創られた全ての方に感謝と賛辞を申し上げます。ありがとう!

白濱夜話

白濱夜話

謎のモダン館

会場:喫茶と手作りお菓子 シエスタ(長崎県)

2014/05/21 (水) ~ 2014/05/21 (水)公演終了

満足度★★★

きみのつづき
一人で演じられるお芝居4本。それぞれの演目の登場人物にきっと続きがあるように、観終えた私にも続きがある。白濱さんが演じる人物は、たんたんとそこに生きている姿を観せながら、生きていくことを応援してくださる。そんな気がします。

協走組曲 -TOUR-

協走組曲 -TOUR-

ステージタイガー

チトセピアホール(長崎県)

2014/03/22 (土) ~ 2014/03/22 (土)公演終了

満足度★★★★★

よかったです。
よかったです。

ネタバレBOX

冒頭の闇の中での、かなでの「トントン」という声。あの声がとても魅力的でした。あの声で、物語に一気に引き込まれました。真っ暗なので、どんな人物が、「トントン」って言っているんだろう?と興味が高まり、明るくなったときは、かなでから目が離せませんでした。

かなでを演じている方の声が魅力的だから出来ることかとは存じますが、冒頭の演出はものすごくうまい、効果的だな、と感じました。

とんだりはねたり、時々セリフが聞き取れない元気はいいけど滑舌よくない感じがあったりしても、かなでがブレないので、安心して観続けることが出来ていた気がします。

そんな中、出て来たかなでのおとうさん。かなでのおとうさんは、犯罪者でした。そうしてかなでの「私は幸せに生きたことなんてない」というセリフが心に突き刺さりました。かなでは必死に元気に走っていたので、彼女が「幸せじゃない」なんて、思ってもみませんでしたから。

そうなんだ。かなでちゃん、幸せじゃないんだ、とショックを受けました。

その後、何回か繰り返されるかなでのお父さんの「わし、学がないから・・」の下り。たしか3回目で泣きました。というか泣かされました。非常に巧妙と申しますか、いえ、素晴らしいーまさに演出、これこそ演劇だと思います。

私自身が、ときどき「私って幸せに生きてない(実際はそんなことなくて、ただちょっとしたことにいちいちむかついて、自分で自分を不幸にしているだけ)」と思っていたので、かなでの「走ることは過去の自分を捨てて(?)前に進むことや!」には、非常に感銘を受けました。あのセリフを聴いたとき、過去に起こった、ずっとわだかまっていたことが、頭の中からスパン、って無くなりました。頭の中がスッキリして非常に気持ちよかった瞬間です。

とにかく愉しい劇でした。かなでを演じた方の声はとにかく魅力的でした。演者の中で、アミジロウさんLOVEでした。

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