アトリエ劇研(演劇)
京都府設立:-
ー演出からのメッセージー昨年秋、館主の自宅をプロデューサーと訪ねた。劇場30周年を記念して先生の翻訳作品を上演したいと考えています。どの作品の上演を望まれますか。私たちがそう尋ねると、先生は書斎に引き込まれた。ドアの隙間からは、広い部屋を、所狭しと埋め尽くしている書棚と蔵書がみえた。しばらくして、一冊の本を手にでてこられた。少し震える手で、差し出されたのが「ピエールとリュース」であった。この本は先だった友と書いたものです。か細い声で、私に託された。
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